今回は一人称視点で個別にお待ちかね(誰が待ってくれてるのか知らないが)の戦闘シーンに入ります。
拙い表現になるかもしれませんがそこはご愛嬌ください
side 蒼炎
お嬢様を抱えたまま元居た部屋に戻ってきた俺は宴会の部屋から聞こえる喧騒に気付いた
「何か騒がしいわね」
お嬢様もそれに気付いたのかお姫様抱っこの状態から飛び降りる
「また何か事件でも起きたのでしょうか?」
「……いえ、事件ではなさそうよ、原因はあなたの友人でしょうけど」
とお嬢様がこれから起こるかもしれない運命を見たらしく薄く笑いながら喧騒のする部屋へ進んでいく
「嫌な予感しかしませんね…」
と愚痴を漏らした後、俺もお嬢様の後に続いていき宴会の会場に入ると唐突に
「来たな!蒼炎だったか、私と勝負しろ!」
と白黒の魔女服が勝負を仕掛けてきた。…確か霧雨 魔理沙だったか?本ドロボーの
「いきなり唐突になんですか後、盗んだ本返してください。」
「盗んでないぜ!一生借りて行ってるだけだぜ!」
と借りパク宣言をする魔理沙
「……じゃあ、何のようで俺と勝負するんですか?理由も無く殺り合うのは嫌いなんですが」
「そこのお前の知り合いがお前に勝ったら魔道具くれるって言うからだぜ!」
と後ろで酒を飲みながらニヤニヤしていた綾が親指を立てながら能力で直接
【後は頼んだぜっ!】
と伝えてきたので一先ずぶっ飛ばした。紅魔館の上空まで飛ばしてやった、今頃湖に落ちているだろう
「はぁ…、如何致しましょうお嬢様」
何事も落ち着いてからが良いだろうなということでそれにお嬢様なら止めなさいと止めてくれるはず…
「あら、面白そうじゃない。やってあげなさい蒼」
「…畏まりました」
…世間はそんなに甘くないようだということで闘うことになったが何処でやる気だ?
「ありがとよレミリア!じゃあ蒼!勝負するから其処の庭に出ろ!」
命令形ばっかだな…と思ったところで結局殺り合うのに代わりがないからしぶしぶだが庭に出る
まるでそれを待っていたのかのように宴会参加者が縁側に出てきてまだかまだかと溢れる
「これだけ観客が居る中で負けたら紅魔館の恥よ、絶対勝ちなさいよ?」
と咲夜が耳打ちしてきた。だから俺は
「ならば仕方ない…少し本気を出してやることにしよう」
というとその返答に満足したのかお嬢様の隣に移動する。そういえば妹様は何処行った?
「それじゃあ確認するぜ、残機は1のデスマッチ。使用スペカは3な」
「分かった、今回はこちらの威厳も掛かっている。だから負けても後悔するなよ?」
「それはこっちの台詞だぜ!!喰らえ《[恋符]マスタースパーク》!!」
いきなり巨大なレーザーを放ってくる、横に回避しようとするも間に合わない
「よし!手応えありだぜ!」
と喜んでいる魔理沙だが被弾音が鳴っていない気付いてないようだ。だから
「誰に当たったんだ?霧雨」
と魔理沙の上から声を掛けてやる。
「な!?どうやって避けた!?もう一発!!」
とマスタースパークを撃ってくるが俺に届く前にどこかに消え去る
「そんな単調で曲がらないレーザーなんぞ避けるのに値もないな」
「くっ!!なら《[恋符]ノンディレクショナルレーザー》!!」
少し冷静さを欠いてしまったのか。次のスペカを使用する魔理沙
五個の玉が飛び出し魔理沙の周りを飛び回る。一つずつ玉が光り始める
「この技は…」
とじっくり考察していたのが仇となってしまった
「撃て!」
と魔理沙が俺を指差す、そうすると玉から小さなレーザーが出て数秒ごとに太さを増す
反応が遅れてしまい、レーザーが目の前まで迫っていた。
反射的に左に避けたが服にかすってしまった。服に被弾判定がなかったから助かった…
流石にこのレーザーを転移させ続けるのは骨が折れるな…、ならばアレを試すのもおもしろそうだ
「仕方ない物は試しだ。霧雨、お前は実験に付き合ってもらうぞ」
と念のために宣言しておく
「はぁ?なに言ってるんだぜ?お前は此処で負けるんだぜ!」
と言い放ち、レーザーの威力が更に増す
「《[式神]女神 天后》!《[式神]金色蛇 勾陣》!」
俺がスペカを使うと同時にレーザーが目前まで迫るが何かに防がれ届かない
『久々に呼ばれたと思えばお主、晴明では無いの?』
金色の大蛇が薄い黄色をした半透明な盾らしきものを目の前に展開しながら喋りかけてくる
『勾陣、彼はとっくの前に亡くなっているわ。この子は継承者、新しい主人と言った所ね』
着物を纏い、薄い羽衣を持ち腕輪に青い水晶を埋めた女性が勾陣に諭す
「だ、誰だぜ!?」
魔理沙が驚くがレーザーの照射は止めない。威力が落ちてるところを見る限り動揺はしているようだ
「天后(てんこう)に、勾陣(こうじん)であってるか?俺は憂凪 蒼炎だ。主人とか関係なく頼むな、よろしく」
簡単な自己紹介をし、契約の了承を得ようとする
『そうじゃのう、最近暇だったからのぉ。わしは構わぬぞ』
勾陣は快く了承してくれたが
『…そうね、騰蛇(とうだ)を呼べたらいいわよ。まぁ彼は気難しい性格だから無理でしょうけど』
天后は試練とでも言えば良いのか、他の天将を呼び出すように言ってくる
「努力しよう、代わりといっては何だが少し時間を稼いでくれないか?」
『善処しようぞ』『仕方ないわねぇ…』
と返答はあれだったが協力はしてくれるらしい
「いつまでごちゃごちゃ言ってるんだぜ!」
と魔理沙がとうとう痺れを切らし、右手でこちらを指差したまま左手のひらに道具を握りながら向けてくる
「それだけ余裕ならこれでも受けてみろ!マスタースパーク!!」
『威勢のいい娘じゃのう、じゃがそれではわしの守護は破れぬぞ?』
『貴方のは質量の無い熱線ではこの霧を抜ける事も出来ないわ』
勾陣は先程出していた盾がほんの少し色を濃くすると完全に防ぎきり、天后は何処からとも無く出した扇?を振ると霧が現れ、レーザーの殆どを打ち消している
「おお…すげぇ…」
と感心してしまった、おっと三枚目を出すとしようか
「出来るか心配だが…!《[式神]炎蛇 騰蛇》!」
発動と同時に俺の中心に火が燃え上がるが熱くない…
『うそ!?一発で来ちゃったの!?』
『ほお、中々見込みのある若造じゃな』
口々に感想を言っているがそれどころではない。火が勢いを増し俺を飲み込もうとする
(汝、我を呼ぶのは何故だ)
と頭に直接響くような声が聞こえる。この声の主が騰蛇なのか?
(答えよ。汝何故、我を呼ぶ)
何故か…、勝つため、友を守るためといえば言いか?
(建前は要らぬ、汝自身の答えを聞きたい)
俺自身の答え…、ならば
「俺の…、俺の親を殺したやつをこの手で消す事だ!力を貸せ!騰蛇!!」
『良かろう!!存分に振るうがいい!!』
俺の目の前で火で何か形を作り、周りの火が凝縮する。
あまりの明るさに目を閉じてしまった。光が収まると声が聞こえる
『ではこれから頼むぞ、我が主』
目を開けると自分の周りにあった火は全て消え去り、天后と勾陣が唖然としながらこちらを見つめる、主に俺の腹部を見ながら
そういえば何か重い、例えるならば何かがぶら下っているかのような…
と腹部に当てると確かに何かいる、触り心地はとても良い。後熱い、人間の体温より高い
『なんじゃ、我をそんなに撫でるな。静電気が溜まる』
恐る恐る目をやると其処にいたのはあれだ。ポケ〇ンに出てくるマグ〇ラシの緑の部分が赤い版だ、大きさは大き目の猫ぐらいだろうか?
『なんじゃ、その訝しげな眼は。この姿は嫌か?』
と見上げてくる姿は可愛かった
「いや…じゃない。むしろ好印象だがなんでマグマ〇シなんだ?」
『主の望んだ姿になるのが我だからの。じゃからこの姿は主が無意識に望んだ姿よ』
なるほど…、騰蛇って名前だし蛇はやだなぁとか思った結果がこれなのだろうな
『分かりやすく言えばそういうことだ。まぁ、主が望めば他の姿も可能だがな』
今、口調が俺に似てきたのも?
『そうだ、というか心が読めること自体にはツッコミが無いんだな』
それに対しては友人が覚妖怪だからな、いい加減慣れたというのが本音だ
『なるほど。それで奴らは何故固まっている?』
それは多分君がそんな姿してるからじゃ?
『…盲点だった』
『ほんとにそれ、騰蛇なの?あまりにも…なんというか』
天后がそう言いながら騰蛇を恐る恐る突っつく
『なんだ、天后。この姿が不思議か?』
騰蛇が服をよじ登り、肩に着くとへたれる。声はものすごい威厳があるのに行動にカリスマの欠片も見当たらない
『天后よ、それは完全に騰蛇じゃぞ。』
大蛇が体をくねらせながら寄ってくる様は恐怖するが騰蛇のおかげか怖さが無い
「そろそろ破れろよ!!この結界!!」
魔理沙がとうとう痺れを切らした。まぁ、あっちはずっと放射しっ放しだから仕方ないか。にしてもこの結界強いな…多分内側からやっても壊れないだろうな
『小娘、五月蝿いぞ。少々静かにしてろ』
と騰蛇が魔理沙を睨むとレーザーを放っていた玉が一斉に割れる
「な!?な、何をしたんだぜ!?」
魔理沙は唐突に割れた玉の破片に当たらないように距離を取る
『小娘、火を操るならもう少し工夫しろ。そんな稚拙な技では当てる所か我に力を与えるのと変わらんぞ』
『おや、騰蛇がやるならわし等はもう大丈夫じゃな。天后帰るぞ』
勾陣がそう言いながら消える。あいつ勝手にスペルブレイクしやがったぞ…
『はぁ…もう少し活躍できると思ったのに…この子はすぐに召喚しちゃうし…、不幸だわ…』
と天后が嘆きながら、床にのの字を書きながら消えていく。お前も勝手にスペルブレイクするなよ…
『では主よ、あの小娘を如何すれば良い?』
騰蛇が肩であくびしながら聞いてくる。そうだな…、正直三人も同時に召喚したから疲れちまった。簡単に倒しちゃってくれ、但し傷つけるなよ?
『了解した、では小娘。我に貴様の持つ最大限全力の技を放ってみよ。それを止めきったら我の勝ち、我を肩から落とせたら貴様の勝ちだ』
と騰蛇が魔理沙を挑発すると
「こいつら、私のこと舐めやがって…!!お前なんか紅魔館まで吹き飛ばしてやるぜ!!」
此処まで手も足も出ず自分の技を貶された魔理沙は当初の目的を忘れ、騰蛇を吹き飛ばすことしか頭に無いようだ。まぁ、仕方ないか
「いくぞ!!《[彗星]ブレイジングスター》!!!」
箒に跨り、身を低くする魔理沙。構えからすると突撃技か?
「覚悟しろよ!」
と言い放つと光を纏い始めるとそのまま突撃してくる
『なんだそんなものか?』
そんなもんかって…距離があるからアレだけどあれ当たったら多分骨折れる
『主は軟弱だな、あういう技は』
「何処を見てる!!あたれぇええ!!!」
魔理沙が先程の光を更に強くし、スピードも出ている。
きっと空でやっていれば下から見た人たちには彗星のように尾を引いているだろうな…
『こうすれば止まるぞ』
と肩で立ち上がる騰蛇が片手を突き出し軽く力を溜める
接触する距離まで1mといったところか俺はぶつかるという恐怖から目を瞑るがいつまでたっても衝撃はやってこない
まだかと思い薄く目を開けると恐るべき光景が目に入った
『ほら、言っただろう?』
と騰蛇が宣言どおり肩から落ちることなく片手で魔理沙の突撃を止めていた
「「は?」」
流石にこの状況には目を丸くすることしか出来なかった、それは魔理沙も同じようで口が半開きだ
『さて、小娘。我は貴様の技を宣言通り止めた。これで主の勝ちで構わんな?』
「え…、い、今何したんだぜ?いきなり私のスペカが消えた?いや消された?」
魔理沙はその場にへたり込んでしまい、今起きた光景を理解しようと考えるが
『小娘、彗星は何故光るか知っているか?』
騰蛇が肩から魔理沙に問いかける。魔理沙は頷き、口を開く
「確か、大気との摩擦で燃えて光るんだぜ…だけどそれがどうかしたのか?」
魔理沙の回答を聞き、手品の種が分かった。消えたんじゃくて
「騰蛇、お前が吸収したんだろ。火のエネルギーを」
と言うと騰蛇は頷き
『その通りだ、我は火を支配下に置く将よ。彗星ごときの火なぞ焚き火の火と同じ程度だ』
と焚き火と彗星を同じ扱いする騰蛇には驚いた。もしかしたら溶岩とかでも平気なのか?
『主よ、溶岩とやらが何かは知らないが焚き火も彗星も火が無ければただの木と石。そんな物に負けるほど我ら十二天将は弱くないぞ』
と頭に顎を乗せて完全に緊張を解いた騰蛇は可愛かった
「お、もう終わったのか?やっと帰ってきたのに…」
と綾が空から降りて来たからとりあえず、地面に落ちるように踵落しをした。
「グフッ!!」
地面に埋まる綾を見たら気分がすっきりした。だが物足りないな
「あーおー!!」
と妹様が飛び込んでくる
「ゴッフ…、妹様…突撃してくるのは止めていただきたいのですが」
「えー、楽しいのに…!?蒼!、頭の上に変なの乗ってる!!」
と騰蛇を指差しながら騒ぎ始める
『うるさい、幼女だな…』
「喋った!?蒼、何それ!」
と妹様が軽く浮きながら騰蛇と目線を合わせるように覗き込む
『なんじゃ?我に何か用か?』
「蒼、これ触って良い?」
と騰蛇に興味深々のようだ。そうだな…、騰蛇が手を出すことは無いと思うがそのまま触らしても面白みが無いし…
『なんじゃ、幼女。我を触りたいか?』
と騰蛇が聞くとコクコクと頷く
『ならば…そうじゃのそこに転がっておる小僧を倒せたら存分に触らせてやろう』
「小僧ってお兄様?」
『お兄様かは知らないが、そうじゃ。そいつを倒せたらよかろう』
と騰蛇が勝手に決めてやりだすがま、いっか
「ゲッホ…ゴッホ…、え?何?」
とやっと地面から出てきた綾は俺の顔と妹様の顔を交互に見ながら戸惑うだけだった
これからまた更新できると思いますが週一…もしかしたら二週間に一かもしれませんが気長にお待ちください