東方新人録~幻想郷の(非)日常~   作:祇風

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一年近い休みを貰いました。申し訳ない(´・ω・`)

高校も単位危なかったけど無事卒業したよ(就職先決まってないのが恐ろしいけど)

あ、今回久しぶりの投稿もあって長いよ_(:3 」∠)_


第十八話 幻想入りした者達への洗礼3

side 栞

 

 

蒼たちとの話し合いが終わり元の神社に戻ってきた。

 

結局さっきの事件はなんだったのか解決はしなかったけどまぁ、それは放置しよう

 

「僕は寝る。後は頼んだ」「わ、私もなんか疲れたから寝る…」

 

と詩癒、遥。結構謎の残る二人組みなのだがこれも放置

 

「私達は宴会に戻ろうー」「あ、うん。それじゃあ」

 

と姫薇、菜月。彼女らもある程度謎があるが悪い奴らではなさそうだ。ので放置

 

とどのつまりめんどくさいから今は全力放置。宴会をやっているんだ面倒くさい事は終わった後からで良い

 

ということで元の場所に戻り近くに居たアリス&魔理沙と談笑を始めていると先ほどまで居た部屋から綾の声が聞こえる。

 

「ちょっと厠に行ってくる」と魔理沙が言うのでついでに綾を読んできて欲しいと伝えると快く了承してくれた

 

その少し後に魔理沙の怒号が聞こえたが直ぐ収まった。何かしたのか?綾。

 

また変な喧嘩が起きないか心配しながら声のしたほうを見ていたが何事も無く綾がやってきた。

 

「お、綾。こっちこっち」と呼ぶと直ぐ気付きこちらへ向かってきた。

 

俺たちの居る場所につくまでの間に頭の上に鴉?と尻尾が2本ある…猫又かな?が肩に乗っていた。ふむ可愛い

 

手近な場所に座るとアリスと目があったらしく挨拶していた。最初から敬語だった俺にはタメだったのに

 

「それで俺を呼んだのはなんかあったか?」と綾が聞いてきたので

 

「それなんだが綾、頼みなんだけど俺に武器を作ってくれないか?」

 

とオーダーメイドを作ってくれるという約束の件を聞いてみると

 

「良いけどどんなのが良い?大剣?太刀?槍?槌?小太刀?時間かかっても良いなら銃、魔法道具、呪具も作れるぞ」

 

と俄然やる気をみしてくれた。ぽんぽんと武器を出現させる辺り今挙げた武器は既に開発済みと見て良いのだろうか

 

だが俺の得意分野は特に特筆するものが無い。良くいえばなんでも可能、悪く言えば器用貧乏

 

だが此処は全部『弾幕』で解決する世界らしい。なら近接武器は使わなくて良いし

それに銃だとしても弾幕は霊力、魔力で打ち合うから実弾は論外…なら

 

「…うーん。そうだね、魔法道具で銃を作ってくれって言ったら出来るか?2~4は欲しい」

 

と綾が挙げたものとを混ぜ合わせたものを作れるか聞いてみるととても小難しい顔をしながら

 

「んな無茶なと言いたいが出来ないことは無いと思うけど時間は掛かるよなぁ…」

 

と刀の柄らしきものをクルクルさせながら困り顔をする。するとそれが気になったのかアリスが

 

「綾…さん、それはなに?」と聞くと

 

「綾でいいですよ。これは霊力、妖力を媒介に刃を作り出す物ですよ。強めに握れば出来ますから」ととても丁寧に対応している。俺にはタメの癖に解せぬ

 

アリスはそれを受け取るり握りこむと薄い青の刃が出来上がる

 

「へぇー、すごいわねこれ。でもどうして青いのかしら?」

 

確かに俺もそれを思った。普通赤とか緑じゃないの?だってあれラ〇ト〇ーバーでしょ?

 

「それはアリスさんの魔力の質が青に近いからですよ。」と刃の色が違う訳を説明してくれた。それに納得したアリスがラ〇ト〇ーバーをこちらに渡しながら

 

「なるほど…栞もやってみたら?」と言うので

 

「え、ああ分かった」と受け取り握るとその柄に魔力に吸い取られてる感覚が襲ってきた。だが大量に奪い取られているわけではないので苦しくは無いのだが…

 

「橙色か…ちょっと色が薄くないか?」

 

そう何度見直しても刃の色を判断できるギリギリの色しか見えない

 

「見た限りだと魔力?が操れるようになったのはまだ最近なんだろ?だから回路がまだ完全に開ききってないんだろ」

 

聞きなれない用語が出てきたがとりあえずまだ俺は全快の魔力を放出することは出来ないという事か

 

「そうなのか?俺にはまだ良く分からないな、返すよ」

 

とラ〇ト〇ーバーを返すと腰に仕舞おうとしていた所を横から魔理沙が掻っ攫ってく

 

「へぇー、こんなのが魔道具なのか。ちょっと借りてくぜ!!」

 

と奪っていこうとしていたが魔理沙の手の中からラ〇ト〇ーバーが消える

 

綾の能力的には可能だろうけど結局どういう能力なのだろうか

 

すると魔理沙と綾が話し合い始めた。

 

何かやりだす予感がする。主にめんどくさい方向で

 

すると奥の部屋から蒼が戻って来たがそれを見た綾が蒼を指差しながら魔理沙に何かを話す

 

話が終わったのか魔理沙が蒼のほうへ行き、何かを話し始める。そして蒼の目線が綾に行くと親指を立てながら目線で何か返すと突然と綾が消え去った。蒼の能力だろう、さっきも部屋から消してたし

 

「ありがとよレミリア!じゃあ蒼!勝負するから其処の庭に出ろ!」

 

と魔理沙が声をあげ庭へ蒼と共に出て行く。見た感じ決闘かな?

 

激しい音が庭でするが興味ない。見たところで参考にならん…魔力を使う人と戦えるのなら考えなくも無いが

 

「ははっ!あの執事、魔理沙を倒すとは良くやるじゃないか!」

 

なんという声が聞こえてくる。魔理沙負けたのかというか蒼あの能力でどう勝ったんだ?

 

と考えていると綾の声が聞こえた。何処に飛ばされてたのか知らないが戻ってきたのか

 

そしてそのままフランとか言う少女と戦うらしい。

 

……いやちょっと待てどう考えてもおかしい。少女と青年が戦うんだぞ?その少女が勝てるわけが無い

 

いや逆に考えよう。この世界の少女は凄く強いとそう考えれば納得が行くと自分勝手な想像で終わらせるのもアレだったしアリスも気になってたらしので縁側へ移動し見に行ってみると

 

「ねぇ、栞。あの紅魔館の執事さんの頭の上に乗ってる生物らしきものは何かしら?」

 

と蒼の頭の上に鎮座?する(どう見ても)マグ〇ラシを指差すアリス

 

「…なんだろうな…とりあえず蒼が召喚でもしたんじゃないかな。」

 

そんな話をしていると魔理沙が戻ってきた

 

「蒼のやつ、闘うどころか全部式神まかせじゃねーか…くっそぅ…」

 

と愚痴を言うだけ言うと部屋の奥に引っ込んでしまった。負けたのがそんなに悔しかったのか

 

なんて思っていると突然目の前が爆ぜた、そう何も無い場所が突然爆ぜた

 

「んーっ!!当たんない!!」

 

とフランと呼ばれた少女が手を握り締めるたびに手を向けている場所が爆ぜる

 

「な、なんだあの恐ろしい能力?は」

 

と独り言を呟くとそれが聞こえたのか休憩ついでか知らないが蒼が答えてくれた

 

「あれは妹様が持つ能力『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』…細かい詳細は分からないがとにかくあの手に捕まれば一貫の終わりってやつだ」

 

と教えてくれた。へぇーで流せないレベルでやばいヤツじゃん!!

 

「てことはマジで死ぬじゃん!?そんな危険なこと止めさせろよ!!」

 

「スマンが無理だ。妹様のあの楽しそうな顔を見てみろ…とても楽しそうだろ?あれ止めたら死ぬんだぜ?」

 

と「綺麗な顔だろ?これ死んでるんだぜ?」的な言い方をしてくる。つまり手に負えませんと言うことかよ…

 

なんて考えているのもつかの間、闘っていた庭でとてつもなくでかい衝撃音がした。

 

あまりの音に振り返ると先ほどまでフランが立っていた場所に綾が立っており目線の先にはフランが目を回した状態で咲夜と蒼によって受け止められていた

 

先ほどの音は綾がフランを吹っ飛ばしたときの音だったのだろう。その光景に戦いを見ていた殆どが目を丸くしていた

 

その様子を見ていたこの神社の神主らしい博霊 霊夢と名乗る少女が綾の元へ歩いていく。それを見ていたアリスが

 

「霊夢が珍しく興味を持ったみたいね。彼女、あまり他人に興味を持たない人なのに」

 

とその行動が珍しかったらしく驚いていた

 

「お、どうかしたのか。ってフラン負けたのか!綾って意外と強そうだな…今度一戦やろっと」

 

と魔理沙が酒瓶片手に戻ってきた

 

「おいおい魔理沙。まさかラッパ飲みしてんじゃないよな?」

 

と流石に心配になる量が減っていたので聞いてみたが中で酔い潰れていたチルノという少女から掻っ攫ってきたらしい。

 

「だから人のものを勝手に取るなよ…」

 

なんて喋ってると

 

「あんたが栞よね?私の手合わせお願いできるかしら」

 

と先ほどまで綾と喋っていたはずの博霊さんが手合わせを申し出てきた

 

「…えっと綾と手合わせするのではなかったのですか?」

 

「あいつ、今は疲れてるからってあんたに代役を頼むそうよ。文句の一つでも言おうと思ったけど真剣な顔で紫とどっかに行っちゃうんだから…はぁ…。」

 

「と言うわけであんたに白羽の矢が飛んできたわけよ。それに魔理沙とアリスから手ほどき受けてるんでしょ?実力が気にならない訳ではないし手合わせお願いできる?」

 

とどうして俺が選ばれたのか説明してくれたが一言で言えば綾が俺を売ったという認識で良いだろう。これは高い貸しにしといてやる覚えとけよ…

 

「なにか黒いオーラが栞から見えるわ…」「奇遇だな。私にも見えるぜ…」

 

とアリスと魔理沙が軽く引いていた。しまったやってしまったと考え悪巧みしてたことを反省

 

「でどうすんの?やるの、やらないの?」

 

博霊さんが腕を組みながら若干いらいらしながら聞いてくる。この人魔理沙以上に自分勝手かもしれない。まぁ、お誘いならやっても良いか

 

「分かりましたやりますよ。でも細かいルールは知らないので説明もらえますか?博霊さん」

 

「堅苦しい呼び方はしなくて良いわ。霊夢って呼んでくれると助かるわ」

 

と言うと袖の中から一つの巻物?を取り出し手渡してきた

 

「それは幻想郷のルールが書かれた書物よ。弾幕のルールも其処に書かれてるわ」

 

そう言われたので巻物を開かせてもらうと其処には確かに幻想郷と呼ばれるこの世界についてのルールと弾幕の起源と明確なルールが書かれていた。

 

「それあんたにあげるわ。紫がこのルールを作ったときのものだから少しだけズレはあるかもしれないけど殆ど変わらないから」

 

まだ倉庫に大量にある状態だしと付け加えると盛大に肩を落としていた

 

「まぁ、とりあえず今回は簡単なルールでやりましょう。

三回当たったら負け。スペルは三つまで。直接攻撃はあり但しに直接攻撃にあたり判定は無し。後はハンデはいるかしら?」

 

今回は、と言うことは本来のルールだともうちょっと縛りがあるのか

 

「ハンデというかまだ戦闘しながら飛べないんだ。地上戦でやりたいというのがある」

 

そういうと霊夢は訝しげな視線で頭の先から足の先までを見回すと

 

「…うーん、栞。あんた能力は持ってるのよね?それなら能力で飛ぼうと考えずに感覚だけで飛ぼうとしてみなさい。頭で考えるだけ無駄よ」

 

「それってどういう…」

 

「それは自分で考えなさい。今回は地上戦でやってあげるから」

 

一言だけアドバイスをくれたがどういう意味だ?といかアドバイスか?しかもこのまま戦闘開始なの?ちょっときつすぎやしませんか…

 

「それじゃ其処の庭に出て。距離は大体5メートルくらい離れれば良いかしら。それじゃあアリス、審判よろしく」

 

と言うと袖から御祓い棒と札を取り出しながら臨戦態勢に入る霊夢さん

 

なのでとりあえず先ほどのアドバイスを頭の片隅においときつつ、霊夢さんから距離を応戦態勢をとる

 

「お手柔らかにお願いします。霊夢さん」「私、そんなに優しくないのよ。頑張りなさい」

 

軽く話して準備が出来たことをアリスが確認するとあげていた手を振り下ろす

 

「それじゃあ小手調べから行きましょうか《[霊符]夢想封印》」

 

「始まりと同時にスペルかよっ!?」

 

展開されたスペルから色とりどりな大きめの光弾が現れこちらに飛んでくる

 

光弾の動きは不規則すぎて読みづらい…だが狙いがしっかり俺になってるなら!

 

「風よ!吹き飛ばせ!」と能力を駆使して自分の周りに風を起こす

 

すると光弾が迫るが風の勢いで上空へ吹き飛ばすことに成功し難を逃れる。

 

「栞、あんた珍しい魔力の使い方するのね。始めてみたわ、風に魔力を与えて弾幕を吹き飛ばすなんて」

 

「本来、弾幕はただの風じゃあ吹き飛ばすどころか軌道を逸らす事さえ不可能よ。

それを能力で起こした風に魔力を与えて無理やり動きを変えるね。その発想は流石よ」

 

といまやったことを完璧に見抜かれた。拍手して褒めてくれるが一度で見抜かれたことに唇をかまざるを得ない。

 

「でも、栞。吹き飛ばしたからって安心しすぎよ?」

 

霊夢さんが拍手を止めて手を広げて少し振り下ろした瞬間。吹き飛ばしたはずの弾幕が上空から襲来してくる

 

「そんな馬鹿な!?しっかり吹き飛ばしたはず!」

 

とっさに両手で体をかばってしまい被弾判定を取られてしまった

 

「いってぇ…、しっかり吹き飛ばしたはずなのになんで戻ってきたんだ…」

 

「自分で一度考えなかったの?このスペルは『目標を追従する』って」

 

霊夢が戻ってきた弾幕のネタバレをする。つまり今の弾幕は…

 

「…つまり無限追従、当たるまで追い続ける弾幕。避けることは不可能ってことかよ…」

 

「そんなこと無いわ。今のスペルの特徴は確かに無限追従で合ってるわ。でもこのスペルは物に当たると弾けちゃうよ。」

 

避けるのでもなくガードするのでもなく迎撃するのが正解だったって訳か。

 

「なら今度はこっちのっ…番だ!!」

 

脚に力を入れ強く踏み込む。風の力で追い風を作り勢いをつけて近接戦を選んだ

 

「近接戦なら自身でもあるのかしら?」

 

と不敵な笑みを浮かべながら半歩下がり合気道、もしくは八極拳に似た構えを取る

 

まず右手でストレートを繰り出すも顔を逸らすだけで避けられる。そのまま蛇拳を友人の見よう見真似で繰り出す

 

「え、ちょ!?」と避けたはずの拳が反対側からしかも背後から襲ってくるのには流石の霊夢さんでも対応し切れなかったそれにより霊夢さんがバランスを崩したので

 

「この距離で避けれるか?《[魔砲]マスタースパーク》!!」

 

ほぼゼロ距離でマスパを放つ。急いで離れるも元々の距離が近すぎるため逃げ切れず霊夢さんが被弾、これで1対1

 

「なんであんたがマスパを!?」

 

「忘れたのかー!栞は私達が扱いたんだぜー!因みにマスパ以外は教えてないぞー」

 

と縁側で酒を飲みながら見てた魔理沙がさらっとばらす。何故教えた。

 

「ばらされなければ他にも使えるとプレッシャーかけれたのに…」

 

「その様子を見るとほんとにマスパしか教えられて無い様ね…。でもアリスからも習ってるって事はそっち関連も出来そうね…」

 

霊夢さんが頭を回転させてるが残念ながらそれははずれだ。アリスから教わったのは魔力操作だけ。つまりさっきの風を操るための方法だけと言うことだ

 

あれ。これ詰んでね?決定打がマスパしかない以上俺の残りスペルは二つだけしかも片方は時限強化型。肉弾戦に当たり判定が無いのでほぼ無意味

 

もう一つの方は今のところ能力を駆使して使える最大スペル、問題があるのはそれを使って後一撃でも入れれるかどうかというレベルだという事

 

「…まぁ考えたって無駄ね。それに少し本気を出せば直ぐに終わりそうだし」

 

と互いに動かずにいたら霊夢さんの中でもう結論が出たようだ。

 

何が来るか警戒していると霊夢さんの背後から二つの玉が出現する。見た感じ魔理沙のンディレクショナルレーザーの玉と同じようだが

 

「それじゃあ本当の弾幕を始めましょう」

 

そういうと霊夢さんの周りで浮遊してた玉から断続的にさっきのスペルの弾幕ほどではないが光弾が放出され始める。

 

それと同時に霊夢さんが踏み込み肉薄してくる。それをサイドステップで避けるが進行方向に先ほど放出された光弾が道を塞ぐようにある

 

「なんでこんなところに弾幕が!?」

 

踏みとどまることが出来たので被弾しなかったが間違いなく見逃された

 

「やっぱりねー。魔理沙とやってるだけって聞いてまさかとは思ったけどやっぱり魔理沙の奴通常弾幕の方を教えて無かったわね」

 

と御祓い棒で肩を叩きながら言う霊夢に痛いところを突かれた魔理沙はいそいそと部屋の奥に逃げていった。

 

「アリスからは習わなかったの?」

 

「アリスからは魔力の使い方を習ってたんだ。魔理沙が通常は私の奴を貸してやるって言ってたから…」

 

そうなのだ。魔理沙は普段の弾幕で使うものを全て魔法具の補助ありでやっているため俺に教えることが出来なかった。

 

アリスも蓬莱人形と上海人形を軸に闘うのだがあの人形は半自立型らしく魔力と命令を与えることにより勝手に動いてくれるらしい。詳しく説明されたがあまり理解できなかった

 

「なるほどねぇ…。それは運が無かったって事にしといて、この弾幕は勝手に放出されるけど動かずにいて大丈夫かしら?」

 

と教えてくれる。脚を止めて話していた自分を恨む何故ならそれは常に放たれ続けている弾幕が霊夢さんが見える正面以外の至る所にあるからだ。どう転んでも被弾は逃れられない

 

「言っておくけどさっきみたいに風で吹き飛ばそうとしても無駄よ。通常弾幕を吹き飛ばした次にはゼロ距離で陰陽玉ぶつけてあげるわ」

 

と先ほどゼロ距離で撃たれたマスパの意趣返しなのか笑顔で浮いていた玉の一つを手に取る。あたったら死ぬかなあれ

 

「…なら最後の手段だ《[天候]雪月花》これを避け切られれば勝ち目は無い。何が何でも二回当てきる!!」

 

ひたすら魔力をやけくそ気味に籠めて威力を上げる

 

豪雪のように勢い良く降りつける小型の光弾と逆に風にあおられる花びらのように不規則に左右に揺れながら落ちる花びらのような光弾、そして止めとばかりに竜巻のように霊夢さんの周りを囲む風。これで風の監獄が出来上がる後は霊夢さんの弾幕を避けきり被弾して貰うのを待つ

 

「残念だったわね。この程度じゃ私は止められないわ」

 

と風の勢いで霊夢さんがどんな顔をしているか分からないがそんな声が聞こえると同時に竜巻が掻き消されスペルブレイクさせられる

 

「《[霊符]夢想封印 集》本来なら光弾を飛ばす技だけどやり方を変えれば札を飛ばすことも可能よ。そしてこのままあんたに飛ばすこともね。」

 

その言葉を最後に大量の札が襲い掛かってくる。最初はどうにか風でいなし続けるもの先ほどの光弾とは違い、的が小さく何より数が多すぎる。そして背後から迫ってきた札に対応できずに被弾…これで二回か

 

「栞、さっき使ったスペルがあんたの今の最大スペルでしょ?降参しなさい。無理して最後までやる必要は無いわ」

 

霊夢さんが降参を促してくる。確かに此処で降参した方が恥は掻かずに済むだが俺は

 

「いや最後までやらしてくれ。負けても構わないだから」

 

其処まで言うと霊夢さんは「意外だわ」と一言とそれと

 

「なら私もあなたの覚悟に免じてラストスペルを使って止めを刺してあげるわ《夢想天生》」

 

発動と同時に先ほどみた玉が七つに増え霊夢さんの背後でゆっくり回る

 

「行くわよ」

 

声が聞こえたときにはそこに霊夢さんの姿はなく…

 

「こっちよ」

 

背後から肩を殴られる。それに反撃するため振り向き腕を払うが今度は無防備になった死角からまた殴られる。

 

「これで二回…あと五回殴られれば貴方の負けが決まるわ」

 

声がするほうへ向くと先ほどから回っていた玉のうち二つが光っているのを確認した。

 

多分あのスペルは魔理沙が言ってた耐久スペルって奴か。なら時間制限があるはず…

 

「逃げ切れると思った?」

 

その声と共にまた霊夢さんを見失う。全体に気をつけながら警戒しているとバシバシッ!!と二回頭を叩かれた。

 

「これで四回…全体を警戒するのは正しいけど上も気をつけなさい妖怪は空も飛ぶんだから」

 

と言うとまた消える。くそ打つ手無しか…?なんて考えているいる合間にもう一度殴られる

 

くっそ。姿さえ見えれば対処のしようがあるのに……いや、一つだけある

 

「《[雷装]right hand light》上限解放…右手から全身へ転移、全身を雷で覆った。触れれば感電間違いなしだ、これでも触れられるならやってみろ!!」

 

少し経つと霊夢さんが目の前に立ち止まった。見た感じ高速移動の更に早い版なのかあの動き

 

「この短時間で良く考えたじゃない。触れたら判定取られそうね…でもまだまだ甘いわよ」

 

背中に小さな光弾が当たって弾ける

 

「え…?」

 

それを見てアリスが「勝者、霊夢」と試合終了の合図をする

 

「ラストスペルで止めを刺すんじゃなかったのかよ」と不満を漏らすと

 

「私、そんな事は言ってないわ。私はただラストスペル『を』使って倒すといっただけよ」

 

してやったりとした顔の霊夢さんが肩を揺らしながら笑うので反論するのも馬鹿らしくなった。

 

「栞、あなたしっかり練習すればいい魔法使いになれるわ頑張りなさい」

 

と最後に言い残して部屋に戻っていき「ちょっと魔理沙ー!!」と喧騒が酷くなる

 

俺も勝負が終わったのでいそいそと部屋に戻り宴会に参加する。また別のところで喧嘩が起きていることも知らずに




かーけーたー_(:3 」∠)_

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