戦記絶唱シンフォギアの世界で俺は・・・復讐する 作:天空翔太
響「なんですかこれ!?こんなの聞いてませんよ!」
戦「こっちじゃ当たり前になってるあらすじ紹介ってやつだよ。察しなさいよ。
それに俺だって聞いてないよ!?まさか
響「察しなさいよと言われても、初対面ですよ!わたしたち!!」
戦「細かいことは気にしないの!!とにかく、この世界でも
響「……わたしについては何も触れないんですね」
戦「この物語の主人公は俺だからな!!そんなわけでど―――――」
響「どうなる第2話!!!」
戦「――って俺のセリフ取られた!?」
「えええ!?わたし、どうなっちゃってるの!?」
橙と黒のインナーに、手足を覆う黒と白の鎧を纏ったわたしは困惑していた。
さっきまで普通の高校生だったのに、今のわたしは、まるでアニメの戦士みたいだった。
「おねえちゃんカッコイイ……!!」
隣では少女が目を輝かせていた。さっきまで涙で濡れていたはずの瞳からは、誰の目から見ても、もうどこにも怖がる様子を残していない。
わたしは迷わず少女の手を握る。何が起きてるかよくわからない。でも――
─────わたしがこの子を守るってことだけは、間違いなくわかってる。
わたしはノイズの群れから距離を取ろうと、少女を抱えたまま地面を蹴った。
「これって、飛びすぎじゃない!?うわわわぁっ!!」
軽く飛んだはずなのに、勢い余って隣の建物を軽々飛び越え、わたしは奥の建物へとぶつかってしまった。
「きゃあっ!」
急いで屋上の縁を掴もうと手を伸ばすけど、指は届かなかった。
少女を抱えたままわたしの体は重力に引かれて、真っ逆さまに落ちていく──はずだった。
その時、誰かがわたしの手を掴んでくれた。
「無茶すんな!!ちょっと待ってろ、今引っ張りあげ……てっ!?重っ!ギアって物理法則まで無視するのか!?」
「あああっ!ご、ごめんなさいっ!!」
わたしは、バランスを取ろうと必死に少女を片腕に寄せる。
わたし達を支えてくれていたのは、トレンチコートを着た青年だった。腕に力が入りすぎて、顔が若干引きつってる。
「うっ……マジで腕抜けるかと思った。適合者って身体能力が強化されてるんじゃないのかよ……」
彼は文句を言いながらも、屋上の縁を蹴って踏ん張り、わたしと少女を無理やり引き上げてくれる。
屋上に転がり込んだわたしは、荒く息を吐いて、膝の上で少女をしっかり抱きしめた。
「観察だけのつもりだったのに……って、なんで建物一つ飛び越えてるんだよ!?逃げるにしても勢いがありすぎだろ!」
「だ、だって……全然力加減わかんなくて……!」
「……まあ、最初だったらそんなものか。最初から戦えた筋肉バカが異常なだけか……」
「よくわかんないですけど……助けてくれて、ありがとうございます!」
わたしは少女を自分の膝の上に抱きながら、彼に深く頭を下げる。
苦笑しながら立ち上がった彼は、わたしの頭に手をぽんと置いた。
「その子を守った、それで充分ヒーローさ。ま、それを自覚するのは、あとでもいいけどな」
「え……ヒーロー?」
疑問を浮かべていたその瞬間、膝の上に抱いている少女が叫んだ。
「おねえちゃん、後ろッ!!」
言われた通りに振り向くと、一体のノイズが飛びかかってくる。
もし触れれば即死──炭になる。それくらい危険な存在だってことは、痛いほど知っている。
なのに、わたしは迷いなく手を突き出していた。
目をつぶったのは……きっと、怖いからじゃない。
守ると決めたその子の命を、離したくなかったからだ。
だけど、いつまでたっても炭化は起きなかった。
そっと目を開くと、そこにあったのは──拳で殴られて崩壊したノイズだけだった。
そして、わたしの手はなんともなかった。
「すごい!おねえちゃんがノイズをやっつけちゃった!!」
「……わたしが、やったの?」
「ああ、たしかに君が倒した」
青年──彼は静かにそう言った。
けれど、わたしがその言葉を飲み込むより早く、周囲の空気が震え始めた。
ノイズの群れだった。今度は一体どころじゃない。数十体はいる。
そいつらは、影を伸ばしながらこの屋上へとよじ登ってくる。
「まずいな……群れか。しかも単独行動じゃない。明らかに連携してるな」
彼はちらりとわたしに目を向けて言った。
「君、あの子を守っててくれ。後はこの正義のヒーローに任せてくれ」
そう言って彼は懐から手回し式のレバーに、円盤型のパーツの付いた、謎の機械を取り出すと腰に宛がった。
すると、黄色いベルトが自動で巻かれていき、その装置を腰に固定した。
さらにポケットから、二本の小さな容器を取り出す。
細長くて透明で、まるでオモチャの試験管みたいだ。中には、赤いウサギと青い戦車のイラストが描かれていて……なんだか妙にポップだった。
「―――さあ、実験を始めようか!」
彼がそう言うと、その容器をカチカチと振っていく。
でも彼の手つきは、冗談じゃなく
ある程度容器を振ると、腰に固定された謎の機械に差し込んでいく。
『ラビット!』『タンク!』
『BESTMATCH!』
レバーを回すと、透明なパイプが空中に伸びていき、彼の周囲を囲んだ。
そのパイプを、赤と青の液体が流れていき、青年の前後にそれぞれ、
『Are You Ready?』
「変身!」
ファイティングポーズと共に、その青年は叫んだ。
すると、形成されたアーマーが青年の体に着装され、白い蒸気を噴き上げていく。
その場にいたのは、赤と青の装甲を身に纏った
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
「おにいちゃんもカッコイイ!!」
「…すごい!」
わたしは、その姿に目を奪われていた。
さっきまで隣にいた彼が、今や誰よりも頼りになる
「仮面ライダービルド。作る、形成するって意味のbuildだ。――以後、お見知りおきを」
そう名乗った瞬間、ノイズの群れが一斉にビルドに襲い掛かる。
反射的に動こうとする響だったが、その前にビルドが立ち塞がる。
「だからそこで見てなさいって」
そう言うと、彼――仮面ライダービルドは構えを低く落とす。左足に重心を乗せた瞬間、足についていたバネが圧縮されていく。
バネが元に戻った次の瞬間には、ほぼ一瞬にしてノイズの懐へ踏み込んでいた。そのままノイズを殴っていく。
すると殴られたノイズは、瞬時にしてその体は、炭素の塊となり吹き飛んでいった。
「お、理論通りだな。やっぱこいつは効く!」
ノイズを攻撃したビルドの方は、何の異常も見られなかった。
戦場を駆けるビルドの動きには無駄がなかった。迫るノイズを滑らかにかわすと、二体目、三体目へ反撃として拳を叩き込んでいく。
背後から
さらにノイズがビルドに襲い掛かるも、慌てることもなく冷静にノイズを蹴散らしていく。
「すごすぎる…」
響はその戦いぶりに、呆気にとられていた。
「さすがに数が多いな……」
ビルドの方は、あまりの数の多さに少し鬱陶しさを感じていた。
「これでいくか」
ビルドは、ポケットから白いハリネズミの柄が入ったフルボトルを取り出した。
『ハリネズミ!』
それをラビットフルボトルと入れ替えると、ボルテックレバーを回していく。
『Are You Ready?』
「ビルドアップ!」
次の瞬間、白い装甲が、赤い装甲の上に重なるようにビルドに装着する。
白い装甲が重なると、赤い装甲は粒子となって消えていく。代わりに白い装甲がビルドの新たな装甲となって合着した。
ノイズは、姿が変わったことなどお構いなくビルドを攻撃する。
ビルドは、襲い掛かってきたノイズに対して、右手を掲げた。
すると右手のグローブが、突如として棘を伸ばし、襲ってきたノイズを串刺しにした。
その棘の鋭さと範囲の広さは凄まじく、一瞬にして周囲のノイズたちも、鋭い棘の奔流に包まれていき黒い灰へと変わった。
「やっぱ、複数同時処理にトゲは有効だな」
ビルドがそうつぶやいた時、群れの奥からバイクの駆動音が聞こえてきた。
その音は徐々に大きくなっていき、ノイズを吹き飛ばしながら大型ノイズへと突進していく。
バイクは、そのまま大型ノイズと衝突して爆発する。だが……
「Imyuteus amenohabakiri tron」
バイクから飛び降りた人物の口から、歌声が鳴り響いた。
その人物はわたし達の前に着地すると、声をかける。
「
「っ!?」
「あなたはここでその子を守ってなさい!!」
「………翼さん?」
わたしは驚いた。なぜならその青い髪に長身の彼女は、昼間に遭遇したトップアーティストである風鳴翼さんその人だったから。
その言葉の直後、翼さんは一直線にノイズの群れへと走った。走っている最中にわたしと同じような鎧を身に纏うと、歌いながらノイズの群れを蹂躙していく。
月を背に舞い上がった数えきれないほどの剣が、降り落とされノイズ達が灰となって散っていった。
ビルドと翼さんが、敵を一気に殲滅していく中で、最後の一体である大型ノイズが姿を現す。
「最後は、これで決めますか!そこの青髪のお嬢さん!止めは俺に任せなさい」
ビルドはそのまま一気に倒そうとしていた翼を止めると、再びラビットタンクフォームに戻り、レバーを回していく。
「ちょーっと待ってて」
レバーを回し終わった瞬間、ビルドはそのノイズから背を向けて走り出す。
「貴様!!何をふざけたことをしているんだ!?」
後ろで怒鳴る翼だが、ビルドは気にせず走っていく。
何歩か走った所で、ビルドは思いっきり地面を踏み込む。するとその地面が抜け、ビルドは一気に地中に沈んでいく。
すると、どこからともなく白いグラフが現れ、そのX軸が大型ノイズを挟み込み、拘束した。
「なんなんだこれは・・・!?」
これが、ビルドの必殺技の前兆だと、知るものはここにはいなかった。
『Ready Go!』
ビルドが穴から飛び出ると、Y軸上へ飛んでいく。
そして、展開された放物線に沿うように、ノイズに向かって蹴りを放つ。
『ボルテックフィニッシュ!イェーイ!』
右脚の裏にある
「よーし、これにて終了!!」
ビルドがつぶやくと、そこには、ビルドと翼さん、わたしと少女だけを残し、焼け落ちた残骸しか残っていなかった―――
あの後、事後処理のために集まった大勢の人間が、わたし達の周囲を取り囲んだ。
「あったかいもの、どうぞ」
近づいてきた女性が温かい飲み物が入ったコップをわたしに手渡してくれた。
「あ、あったかいもの、どうも」
わたしはそれを受け取ると、コップに口を付けて中身を口に含む。その温かさに思わず声を漏らしてしまい緊張を緩めると、それが切っ掛けだったのかわたしが纏っていた鎧が解除される。
「え?うわああああ!?」
驚いたわたしはバランスを崩して転倒しそうになり、コップから手を放してしまう。
だけど、転倒しそうになっていたところを翼さんが受け止めてくれた。
そして、ビルドに変身していた青年が、わたしが手放したコップをキャッチしてくれた。
「あ、ありがとうございます!」
わたしは翼さんに感謝を伝える。けど、翼さんは険しい顔のまま身を翻してしまった。
「ほら、あったかいから今度は気を付けろよ」
「あ、ありがとうございます!」
青年からコップを受け取り、お礼を言うと、わたしは再度翼さんの方に声をかけた。
「あ、あの、実は、わたしが翼さんに助けられたのは、これで二回目なんです!!」
「……二回目?」
わたしの言葉に翼さんが疑問を浮かべていると……
「ママ!」
「良かった!無事だったのね!」
「ママ!ママ!!」
「もう!本当に心配だったんだから!!」
わたしが助けた少女と、その母親らしき人物の会話が聞こえてきた。
その光景を見て、わたしは安心した。
隣にいた青年は、くしゃっとした笑顔を浮かべていた。
再開を喜び抱き合う二人の間に、一人のスーツを着た女性が近づくと、今回の件に関する情報制限についての説明をし始めた。
その様子を見ていた青年は、何かを察したのか……
「それじゃあ、俺はこの辺で…」
「じゃあ、わたしもそろそろ…」
青年に続いて、わたしもコップの中身を飲み干した後、その場を離れようと声をかける。
しかし、翼さんを中心に、サングラスをかけた黒服の集団が横一列に並んでおり、わたし達は完全に取り囲まれてしまった。
「貴方達をこのまま帰す訳にはいきません」
「なんでですか!?」
「あー、ちょっと早めに帰らないといけない用事があるんだけど、ダメ?」
「特異災害対策機動部二課まで、同行していただきます」
翼さんがそう言い切ると同時に、わたし達は、背後から近づいてきた優しそうな男性にゴツイ手錠をかけられてしまった。
「えっ!?」
「どこから出てきた!?」
「すみませんね。貴方達の身柄を拘束させていただきます」
そんなことを言ってる間に、わたし達は強引に車に乗せられてしまった。
「だから、何でぇぇぇぇぇぇっ!?」
「うそだろぉぉぉぉぉ!!」
そんなわたしと青年の叫び声をその場に残して、車は、特異災害対策機動部二課へ向かって走り出していった。
さて、次回予告の時間だ!
真「仮面ライダービルドである桐生戦兎は、ノイズから響達を守った。だが、響と共に二課の職員達に拉致されてしまうのだった」
戦「正直、早く帰らないとあの筋肉バカがなにかやらかしそうで怖いんだよな」
翼「あなたには、聞かないといけないことがたくさんあるから、覚悟しなさい!!」
戦「なあ真司、俺って何かした?彼女、すごくにらんでくるんだけど!?」
真「俺が知るか!!てか、なんでお前がのうのうと馴染んでんだよ!」
戦「それは、第3話も俺が主役だからさ。二課の勧誘と追及、そしてリゾルヴについて──俺の
真「はぁ!?俺の見せ場は!?復帰シーンは!?このままだと肩治してる間に主人公の座を乗っ取られそうなんだけど!?」
神「大丈夫、真司くん。君の活躍は、次回以降にちゃんと予定されてるから。まずは戦兎くんと翼さんのバチバチを見届けようじゃないか!!」
翼「私はバチバチするつもりなどない。本部の命令に従って尋問するだけよ」
戦「いやいや、俺からすれば君の怒りが10割くらいな気がするんだけど!!」
真「って締めんのは俺だろ!?一応、主人公だぞ!第3話、科学と刃の誤差点にて、絶対見てくれよな!!……って、おいコラ、オチもってくんじゃねぇ!!!」
作「最近、忙しくてなかなか投稿できてませんでした。すいません。テンションが低い時に書いたので、おかしいところがあるかもしれません。その場合は感想で教えてくれると助かります!!
第3話も頑張るので、これからもよろしくお願いします!!」
あらすじと次回予告はいかがですか?
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前の方がいい
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こっちの方がいい