探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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だんだんですが一章もそろそろ半分に行きます。筆は乗らぬが創作楽しい!!


1章9話 万魔殿補佐官のゲヘナ巡回記"アリウススクワッド"

万魔殿に入り、はや3日。ケガの影響で出動できないヒナ委員長に代わり治安維持に奔走する毎日だった。そして残念ながら未だ続いている。その疲労で当初の目的が分からなくなってきた

 

ジル「ハァ…ハァ…。」

 

ジル(覚悟はしていた、覚悟はしていたが…全く事案件数が減る様子は見えない…むしろ増えていっている…!なんで!?)

 

そう頭の中で愚痴を言いながら、コンビニで…エナジードリンクを買い込む姿がガラスの反射で見えていた。会計を済まし、買ったエナジードリンクを口の中へ流し込む

 

ジル(エナドリ!飲まずにはいられない!クソッ!疲労困憊で当初の目的を忘れかけている自分に荒れている!)

不良達の起こす問題にイライラが募っていき、飲み干したエナジードリンクを路地裏にあるゴミ箱へ投げ捨てるも

ガンッ!

ジル(とうとう投擲も…ままならぬようになったか…)

しかし、入らなかったエナジードリンクの缶は

 

コツン!

???「アダッ!!!」

 

ジル(誰かに当たった?)「あぁ、すみません…って、貴女は…」

 

ヒヨリ「うわぁぁぁん!痛いですぅ!やっぱり私みたいなお尋ね者にはゴミを投げつけられる姿がお似合いなんですぅぅ!!!」

 

ジル「槌永ヒヨリ…!」

 

ヒヨリ「え…?何で、私の名前を?」

アリウス分校、槌永ヒヨリ。先のエデン条約ではクーデターを起こし調印式を崩壊させた、マダム…ベアトリーチェの尖兵の一人。

 

ジル「まさかこんな所で出会うなんて…あぁ、私はゲヘナ学園、万魔殿に所属している智神ジル。貴女の名前は槌永ヒヨリ…そうでしょう?」

 

ヒヨリ「そ、そうですけど…てか何で私のことを知っているんですか?」

 

ジル「…まぁ貴女方の"ウワサ"はよく"聞いていた"よ、かのエデン条約をめちゃくちゃにしている事も知っている。」

 

ヒヨリ「聞いていた…って、貴女は何者な…」

ぐぅ~

ジル「…もしかして、お腹空いている?」

 

ヒヨリ「そうですね…ここ丸2日、残飯した食べていませんし。」

 

ジル「……少しここで待っててくれる?」

 

ヒヨリ「え…?は、はい。」

私は元いたコンビニへ向かい、棚に陳列されている弁当を購入した。

ジル「はい、コンビニ弁当。」

 

ヒヨリ「え!?良いんですか!?」

 

ジル「構わんよ、美味しくお食べ。」

 

ヒヨリ「うわぁぁぁん!!!美味しいです!どんどんお腹が膨れてきます!」

幸せそうに食べているヒヨリを見て、ふと気になった事があった。

 

ジル「そういえば、他のアリウススクワッドの面々はどうしてるのだろうか?」

錠前サオリ、秤アツコ、戒野ミサキ…槌永ヒヨリが居るということは他3人も恐らく生きている。あの女の呪縛から解き放たれた子供は元気なのだろうか?ヒヨリがこの状態である以上、元気でないのでは?いずれにせよこの目で確かめたくなった。

 

ジル「ヒヨリさん、一つ頼みがある。」

 

ヒヨリ「そ…そうですよね…こんなにも美味しい物をタダで食べさせてくれるという、都合の良い話なんてあるわけ無いですよね…それで頼みというのは…?」

 

ジル「他のメンバーにも弁当をプレゼントしたいから、貴女達のアジトへ連れてってくれない?危害は加えない。」

 

ヒヨリ「ええっ!?そ、それは難しいというかなんというか」

 

ジル「分かった、追加で牛肉4人分もプレゼントしよう。」

 

ヒヨリ「うわぁぁぁん!!買収されちゃいました!!」

 

ジル(チョロいな…)

しかし

ヒヨリ「でも、流石にアジトへは連れて行けません…皆との決め事ですから。牛肉を食べれないのは残念ですが…」

 

ジル「………」

そこは腐ってもアリウススクワッド。第三者をアジトへは連れて行かないらしい。

 

ジル「分かった、なら代わりに他3人への手紙を書かせてください、牛肉も上げますから。」

 

ヒヨリ「え!?良いんですか!?」

 

ジル「今回はね。今度から対価としてゲヘナの治安維持に影で協力してくれたら、また牛肉を上げる。あ、治安維持はヒヨリ一人でやる事。」

 

ジル「他3人にバレたら色々面倒臭いし。」

 

ヒヨリ「わ、分かりました。それが対価になるなら幾らでも協力します…」

 

ジル「それじゃ手紙を書く、少し待っててね。」

そうして私は手紙を書いた

 

アジト

ミサキ・アツコ「………」

 

ヒヨリ「えへへ、牛肉をくれるから手紙を渡してくれって…ゲヘナの万魔殿議員さんが。それで何て書いてあったんですか?」

 

ミサキ「いや…何で私のリストカットを知ってるの…?」

 

アツコ「私がロイヤルブラッドである事、私が儀式で生贄にされかけた事も書かれている…」

 

ヒヨリ「え!?姫ちゃんの事はあの場にいた私達と先生、そして…マダム以外知らない筈なのに!」

 

ミサキ「もしかして…マダムからの追手?」

 

アツコ「でも手紙には、「貴女方を苦しめる存在は始末した」って書いてある…何者なの?その人は。」

するとそこに

 

サオリ「皆、元気にしていたか?」

 

アツコ「サッちゃん!」

 

ヒヨリ「サオリ姉さん!」

 

ミサキ「…リーダー。」

 

サオリ「どうやら元気そうで良かった。所で今食べてるのは牛肉か?」

 

ヒヨリ「はい、良かったらサオリ姉さんも食べます?」

 

サオリ「いや、私はいい。」

 

アツコ「ダメサッちゃん、しっかり食べなきゃ。幸い4人分あるんだから。」

 

サオリ「わ、分かった。ところで2人とも、手に持ってるそれは手紙か?」

 

ミサキ「うん…それにとても気味が悪い内容で…」

 

アツコ「何故か私達のことを知っているかのような事を書かれていた。」

 

ヒヨリ「私も最初出会った時も私達のことを知っていると思わせる事を言っていたので…でもアリウスの人間ではない事は確かです。あ、そういえばサオリ姉さん宛の手紙も渡されていたのでした。」

そうして手紙を読むサオリ。

 

ジル『お元気ですか?アリウススクワッドの錠前サオリさん。本当は面と面を合わせて話をしたかったんですが、ヒヨリさんの義心により急遽手紙でお送りします。アツコさんの方にも書きましたが、貴女方を苦しめる存在は私達が始末しました。もう安心しても良いでしょう。それでは最後に、

 

       ベアトリーチェが貴女方にした事については、本当に御免なさいね』

 

サオリ「!?な、何で…何で…!」

 

アツコ「?サッちゃん?」

 

サオリ「マダムの名を知っている!?」

 

アツコ、ミサキ、ヒヨリ「!?」

                To be continued

 

 

 

 

 




どうもこんにちは、作者です。夏休みも近づいて、楽しみにしています。
次回は地質調査です
それでは次の物語で会いましょう。
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