探究者の為の世界樹 作:ロングコート
晴天、強い日差しを遮る様に手をかざし空を見上げていた。今私がいる場所はゲヘナのヒノム火山。アリウススクワッドとの邂逅からはや4日、万魔殿に入ってからはや1週間が経とうとしていた。その時には荒れに荒れた治安が回復し始め、今日から1日前には不良達もすっかりなりを潜めていた。あれからヒヨリからの連絡が来ないが…恐らく警戒されたのだろう、事実ベアトリーチェの関係者である為。話を戻そう、何故私はヒノム火山に立っているのか、時は数刻前に遡る。
ジル「ヒノム火山の地質調査?」
マコト「そうだ、今後ゲヘナでは新しいエネルギー産業を開発しようと思ってな。そこで火山活動が活発なヒノム火山に目星をつけたのだ。」
ジル「なるほど、そこから地熱も凄そうですしね。しかしメンバーはどうします?こういうのは大量の人員が必要不可欠ですが。」
マコト「それなら既にアテは分かっているだろう?」
ジル「温泉開発部…ですね?」
ゲヘナ収容所
ジル「カスミさん、話があります。」
カスミ「ひぇぇぇぇ!!」
ジル「酷いですね、人を見るなりそんな奇声を上げて…。」
カスミ「…って何だ、ジルか。てっきり風紀委員長かと思ったぞ、ここには風紀委員長くらいしか来ないからな。ところで話とは何だ?」
ジル「実は議長の命でヒノム火山の地質調査をしたいのですが、生憎ウチには専門の人が居なくてですね。」
カスミ「それで私達温泉開発部に協力を依頼したいと?」
ジル「exactly!」
カスミ「ハーッハッハッハッハッ!!それなら幾らでも手を貸そう、ただし条件がある。」
ジル「…もしや釈放?」
カスミ「その通りだ、話が早くて助かるよ。」
ジル「それが条件なら良いでしょう。」
カスミ「ほう、そんなにあっさり承諾しても良いのか?」
ジル「ええ、それで協力してくれるなら問題無いし、それに…」
カスミ「それに…?」
私は目の動きは変えず、口をにんまりとした笑みへ作りこう言った。
ジル「何か問題を起こしたら、また容赦無く叩きのめせばいい話ですし。」
そう言い私は泣き声が響く収容所を後にした。
そして今に至る。現在、ヒノム火山に居るのは私、智神ジルと書記の元宮チアキさん、他万魔殿の構成員と温泉開発部の面々が活動を行っている。
チアキ「いや〜、ここの地下には何があるんでしょうかね。もしかしてきらびやかな鉱石が眠ってたりして!」
ジル「そんな事があるわけないでしょう?トレジャーハンターじゃあるまいし。」
そう駄弁りながら作業は着々と進んで行く。すると、
万魔殿モブ「ジルさん、チアキさん、温泉開発部の方が何か発見したそうです。何を発見したのか確かめに向かいましょう。」
チアキ「おお!これはお宝の予感!」
ジル「まだお宝とは決まったわけじゃないでしょう。」
そこで私達が発見したものは
チアキ「廃坑…ですかね?火口の方向へ進んでいるような?」
ジル「え、マジであったの?とりあえず確認に向かわねばなりませんね。」
安全用ヘルメットを被り、廃坑の奥へ進んでゆく。するとそこに有ったのは
チアキ「わぁ…!きれいです!」
ジル「薄紫の結晶石…それも極太の…」
至る所に生えている薄紫の結晶石、それが大量に存在していた。
チアキ「これは…スクープですね!今週の週刊万魔殿の一面に決定です!」
ジル「確かに綺麗ですね…少し削り取ってアクセサリーにして羽沼議長に献上します?」
チアキ「この結晶石を身に着けているマコト先輩…物凄く様になっているでしょうね!」
ジル(しかし、この結果石…もしや神名の欠片??それもこのサイズ、そしてひしひしと伝わる気味悪い力…!これは黒服に連絡して調べてもらおうか…」
ジル「チアキさん、この結晶石が何なのか一旦調べてみます?調べる人間にはアテがありますので…」
チアキ「分かりました!それじゃあ一旦マコト先輩に連絡を入れてみましょう!」
そしてこの鉱脈が……ヒノム火山に眠る、空前絶後の存在の片鱗だったとは、この時は誰も彼も何もわからなかった
To be continued
どうもこんにちは、作者です。今回はほぼ二本投稿になってヘトヘトになってます、ですが創作は楽しいねぇねぇぇ!!!!!
次回は三者面談になると思います。
それでは次の物語で会いましょう。