探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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今回は日常回です。ヒヨリってゲーム内立ち絵だと厚着のせいでちんちくりんに見えなくは無いですが、どっかのコラボであれ?ヒヨリってもしかしてスタイル良い?ってなった覚えがあります。髪を解いたからですかね?


1章12話 万魔殿補佐官のゲヘナ巡回記"便利屋68"

万魔殿にはいり四週間が経とうとしていた。そしてその四週間とは、そう、空崎ヒナの復帰である。ヒナの復帰に伴い、ゲヘナの犯罪件数はさらに低下。私の実力の周知とゲヘナの守護神の復活により、ゲヘナは未曾有の犯罪最低記録を更新した。それに伴い生まれるのは

 

ジル「………暇だ…。」

そう、暇である。ここに来てから殆ど治安維持に尽力してなかったので、治安が安定した途端、究極の暇が発生したのであった。

 

ジル「治安は安定している、事務仕事も風紀委員会に丸投げ、暇過ぎて何をしたら良いのやら。」

ふと隣を見ると、イブキ先輩がぬいぐるみ達と一緒におままごとをしている。しかし何度もやっているためか、目の奥には飽きの色を帯びていた。どうしたものかと思っていると、ふいに彼女達の顔が思い浮かんだ。

 

ジル「便利屋の皆は今どうしてるのだろうか…。」こうしていても暇の苦痛は和らがない、なら

 

ジル「依頼…するか…。」

 

こうして私はイブキ先輩を連れて、便利屋事務所に向かった

プルルルル、プルルルル、ガチャ

 

アル「はい、便利屋68の陸八魔です。」

 

ジル「お久しぶりで御座います、智神ジルです。」

 

アル「……ハルカ、ドアを開けて…。」

ガチャ、ギィィ〜

 

ジル「ん?ドアが開いて…そうか、直感でドア前にいることが分かったのね。」

 

アル「!?!?!?」

 

ムツキ「!?!?」

 

ハルカ「!!!!」

 

カヨコ「!?」

何故か皆、信じられないものでも見たような顔をしていた。

 

ジル「?何か凄い顔をしているけど、どうしました?」

 

アル「だって、その制服!万魔殿の制服じゃない!なんで!?」

 

ジル「?あぁこれは…ひとまずこれを着た経緯について話しますか。」

そうして私はこれまでの顛末を語り始めた。空崎ヒナとの戦闘で勝利した事、羽沼議長から直接万魔殿加入の為のスカウトを受けて加入した事、治安維持の為に美食研究会と温泉開発部といったテロリストの捕縛などを語った。

 

アル「」

 

ムツキ「あちゃー、ヒナ委員長の辺りからアルちゃんが白目剥いちゃってるよ。」

 

カヨコ「それにしても、マコトが直接素性も知らぬ人間を万魔殿に入れるなんて…何をしでかすか分からないけど、ここまでとはね。」

 

ジル「…羽沼議長とは昔の知り合いかなにかですか?」

 

カヨコ「…まぁ彼女とは昔色々あったからね。」

 

ジル「そうですか…とまぁ話はここらでお開きに、本題へ移りましょうか。」

 

アル「そ、そうね。改めて、今回の依頼は?」

 

ジル「今回は…イブキ先輩、どうぞ。」

 

イブキ「イブキとね〜、遊んでほしいの!」

 

アル「ふえ?」

 

ムツキ「可愛い〜!何この娘〜!」

 

ジル「実は、空崎委員長が復帰した事で治安が大幅に回復、それも過去最低の犯罪件数を更新した程にね。そして今まで治安維持しかやっておらず、重要書類を除く事務作業を風紀委員会に押し付けた事で、絶賛暇が襲いかかったんですよね。」

 

アル「それで、暇だから遊び相手になってほしいと。」

 

イブキ「だめ…?」

 

アル「ま、任せてちょうだい!さぁ~とことん遊ぶわよ〜!」

 

イブキ「お〜!」

 

ジル「…あ、一つ言い忘れてたんですけどね。」

 

アル「ん?何かしら。」

 

ジル「イブキ先輩は羽沼議長が大層可愛がっている人間です。つまりこの依頼で、もしイブキ先輩が泣くような事があれば…」

 

アル「あれば…?」

 

ジル「怒り狂った羽沼議長が便利屋事務所を粉微塵に帰すでしょう。故にくれぐれも泣かせるような事がありませぬように。」

 

アル「」

 

ジル「幸運を、祈っております。」

 

アル(なっ、ななっ、なななな何ですってーー!?!?)

こうして、イブキ先輩との遊び、もとい便利屋の命運を賭けた爆弾解除作業が幕を開けた。しかし、イブキ先輩が泣くという懸念していたイベントは起こらなかった。それは、イブキ先輩がケガで泣きそうなイベントを便利屋総出で身を挺して防ぎ奮闘していたからだ。

ジル(便利屋を、社員達を守る為にアルがイベントを防ぎ、他社員が社長を守る為に、防ぎ損ねたイベントを防ぐ…この絆は例え我等(ゲマトリア)や死の神であっても断ち切る事は正に至難の業だろう…これを見たらマエストロはどんなインスピレーションを受けるのだろうか…。)

そうして時は流れ、ふとイブキ先輩にこんな事を聞いた。

 

ジル「イブキ先輩、もし近い未来に自分が万魔殿の議長になったら、ゲヘナをどんな学校にしたいのですか?」

 

イブキ「う〜ん…そうだ!イブキはね〜このゲヘナを学園の垣根を越えて皆仲良く助け合える学園にしたいの!」

 

ジル「それってミレニアムや、…トリニティとも?それどころか全ての学園と?」

 

イブキ「うん!だからジルちゃん、この夢を叶える為に一緒に頑張ろう!」

ジル「分かりました、一緒に頑張りましょう。」

 

アル「…いい話だわ〜!」

 

ジル「聞いてたのですね…。」

そうして門限が近づき、私は依頼料を支払いお別れの挨拶をした。

 

ジル「それでは帰りますか、羽沼議長も心配しますでしょうし。」

 

イブキ「うん!便利屋のみんな〜!また遊ぼうね〜!」

 

アル「うん!また遊びましょ〜!」

 

ジル(本人はアウトローを目指してるが、実際はとても優しい。故に哀しいかな彼女はアウトローには向いていないのかもしれない。)

 

ジル(まぁ…優しいアウトローなんて物が有るなら…彼女はそれに十分当て嵌まるでしょう。)

 

ジル(そしてイブキ先輩の夢は、全ての学園との融和。それにはトリニティとの確執を除かなければなりませんが、彼女なら出来るでしょう。)

 

 

ジル(今回はアルのアウトローとしての本質とイブキ先輩の夢を知れて…良い収穫でした。)

帰り道、真っ赤な夕日がとても美しく輝いていた。

                  To be continued

 




どうもこんにちは、作者です。
ブルアカらいぶがが明日に迫り、一段とハイになってます。あとDIOのロードローラー、アニメを見たら肘でロードローラーを押してるんですね。肘ラッシュをやってみたんですが、これが中々しんどい。
それでは次の物語で会いましょう。
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