探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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異形の怪物は決して後味の良い話ではありませんし、誰も幸せにならず、何も得ることは出来ません。そのキャラのファンにはキツイ物ばかりで見るに堪えないでしょう。その上、この物語の主人公は必要ならば非情に徹し、敵対する者には慈悲が無い、ブルアカに似つかわしくない存在です。しかし敵であっても、少しでも同情出来る存在なら、幾らでも同情する、そんなよく分からない主人公でもあります。良ければこの物語の第一章、最後まで楽しんで下さい。


1章17話 異形の怪物"2"

四面楚歌の中、あの怪物は思慮に耽っていました。

 

ジル(この騒動…2番目の被害者は、ナギサだろう…。何をかくそう彼女はイブキ先輩襲撃の首謀者でないし、それも知らないので私のしている事は只の理不尽な暴力なのだ。それを考慮しなかったのは私の落ち度、故に羽を毟り取った事は、頭に血の気が引いた今、彼女にした事は何よりも非情であると今更ながら悔いている。だが、それは後の被害を考慮すれば哀しいかな、非情かな、致し方ない事。事実あのまま事が進めば全面戦争待った無しだった、そうなればもっと理不尽な目に遭う人間が現れる。だからこの羽根は漏れ出る怨恨による戦禍のストッパーになり得る物。だが、私のした事は血みどろで、到底褒められた物じゃない。しかしそれが新たな悲劇を防ぐのであれば私は幾らでも非情に徹するし、冷酷になり、たとえ理不尽な暴力と罵られても構わない。彼女等の清い正義と私の血塗れの正義、どっちが正義になるのかか)

 

ジル「決めようか。霊弾"フギン・ムニン"!」

 

怪物の銃から緑と橙の弾丸が発射されました。

 

ツルギ「キシャアァア!!!」

 

ハスミ「ハァッ!」

 

ですがそれを避ける二人、すると

ギュルイイーン!

 

ツルギ「!!」

 

ハスミ「!?」

 

飛んでいった弾丸が急に方向転換しツルギさんとハスミさんを襲いました。

 

ツルギ「キシャシャアァアアアアアア!!!!」

 

ハスミ「セアアッ!!!」

しかしそれすらも避け、弾丸は怪物の横を通り過ぎました。

 

ジル「やはり強い…後ろにもシスターフッドが控えており」

ダァンダァン!!

 

ジル「打ってくるよな…って痛…!」

 

ナギサ「さ、サクラコさんの弾丸が通った…!」

 

セリナ「ナギサ様!今のうちに退避を!ハナエさんはミカ様をお願いします!」

 

ハナエ「ミカ様、失礼します!」

 

ミカ「あ…ありがとう…。」

救護騎士団に連れられ、私達はあの修羅場から退避が出来ました。

 

 

――――――――――――――

ツルギ「ケヒャヒャヒャヒャア!!!!!」

 

ジル「…やはり彼女らを遠ざける為に接近戦をしていたか。」

 

私は今、剣先ツルギに苛烈な接近戦を強いられている。正義実現委員会の委員会にして、かの空崎ヒナ委員長と互角の実力を持つと言われているその強者は休む暇も与えない程の攻めと恐ろしい凶暴性、その上攻撃は的確と弱い所が見つからない。そしていくら撃ってもダメージを負ってる様子が見えない。恐らく神秘由来の治癒力でゴリ押している。それに…

 

ツルギ「口が開いたなぁ?」

ズガァン!

 

ジル「ゲバァッ!!」

弾丸が効かないと見るや銃を口にねじ込ませ発砲し、ショットガンの衝撃を口の中で爆ぜさせるもんだから余計に痛い。そして横から正義実現委員会の副委員長とシスターフッドの長による銃撃が襲いかかる。本来なら痛くも痒くもないが、ツルギが口内で爆ぜさせる時に調子が狂い

 

ダァンダァン!!ズドン!!

 

ジル「ぐうッ!!」

このように銃撃が通る。はっきり言おう、圧倒的に不利…!

ジル(こんなことなら、もっとよく考えて事に臨むべきだった…。)

しかし今更もう遅い、まずはツルギ以外の2人を脱落させよう。

 

ハスミ「いける…!このまま押し込めば…!勝てる!」

 

ジル「カチカチカチカチ!!」

"殺神・グングニル"

ドスッ!

ツルギ「グッ…!」

 

ハスミ「!ツルギ!!」

 

ジル「スキだらけ、だよ?」

私は副委員長に接近し、押し倒した。

 

ハスミ「は、離しなさい!」

 

ジル「カチカチカチカチカチカチ!」

そして彼女のスナイパーライフルを単純な腕力でへし折った。

バキィ!

ハスミ「なっ!」

 

ジル「このまま脱落してもらう…。」

今の体勢は副委員長を覆い被さった状態、何より口は下を向いている。そして折れた銃身を刃にして肩に刺しこむ。

グサッ!

 

ハスミ「ガッ!」

 

サクラコ「ハスミさん!」

 

"シムナ・スマッシュ"

ズダァン!

 

サクラコ「ぐうッ!」

 

2人を瞬く間に撃沈させ、ツルギにお返しの弾幕をお見舞いしようとした、その時。

ドゴォン!!

ミネ「救護ォォォォ!!!!!」

 

ジル「!?!?」

ドコッシャア!!!

 

ジル「ゴハァァァ!!!!!」

て…天井を突き破って!?

天井から来たミネのシールドバッシュをまともに受け、たちまち意識が飛びかける。

 

これ見よがしに一斉攻撃を受け、悟る。

 

ジル(これは…勝て無い!)

 

サクラコ「!?」

 

ツルギ「何だ?」

ゴォォォォォォォ

 

ハスミ「ワープホール?まずい!」

ヒュゥゥゥ…

 

サクラコ「逃げられましたね…。」

 

ミネ「しかしこのワープホール、一体何処に繋がってるのでしょうか?」

 

ツルギ(逃げた?確かにこの状況では逃げるのは賢明な判断だ…分からないのは逃げた先、一体何処へ?)

プルルルル、プルルルル

 

イチカ「大丈夫っすか?ツルギ先輩!」

 

ツルギ「イチカか。あぁ、大丈夫だ。そっちは?」

 

イチカ「2人を部室会館に避難させて今向かう所っす。でもこの状況だと全て終わったんですか?」

 

ツルギ「あぁ、一時はどうなるかと思ったが、ミネが来てくれて形勢が逆転した。逃げられたがもう来ない。」

 

イチカ「そうっすか…ん?」

 

ツルギ「?どうした?」

 

イチカ「………ツルギ先輩、そいつってもしかして、ワープホールを使って逃げましたか?」

 

ツルギ「…!!!まずい!!!イチカ!すぐに向かう!!!」

 

ハスミ「ツルギ!?どうしました!?」

 

ツルギ「すぐに部室会館へ向かうぞ!奴が部室会館へ現れたかもしれん!!!」

                 To be continued

 

 

 

 

 

 

 




どうもこんにちは、作者です。書いてて思ったんですけど、当初後味の悪いエンドにする予定だったんですが、このままいくとまともな気持ちでブルアカできなくなると思いまして、急遽ハッピーエンドで終わらせようと思いましたが、そのプロットが分からない…何とか良い着地点が出るように考えます。
それでは次の物語で会いましょう。
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