探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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次からはエピローグです…遂に物語に一つの区切りが付きます。どうかこの一章、最後までご覧下さい。


1章21話"メイド・イン・エデン(後編)

和平交渉前日

 

マコト「さて、トリニティからイブキを襲撃した人物を捕縛したとの報せが入った。」

 

ジル「そうですか、捕まって何よりです。」

 

イロハ「イブキを傷つけた外道…今でも腸が煮えくり返る思いですが…まずはその面を見てから考えます。」

 

ジル「気持ちは分かりますが…落ち着いて。」

 

マコト「イブキを傷つけた外道に、明日、2つのマンモス校の怒りの制裁をくれてやろうじゃないか。…解散!」

 

そうして会議室を去り、病室に戻った。車椅子はセナさんが後ろから押して貰っている。以前一人で動かそうとしたら腕から出血して以来、完治するまで看護生活を強いられるようになってしまった。

 

ジル(それにしても、トリニティか…スイーツってどんな物があるのだろうか?専門家に聞いてみようか。)

 

丁度ほとぼりが冷め始めたので、最初半ば強引に匿っていた放課後スイーツ部の面々を解放ついでにおすすめのスイーツを教えて貰った。

 

ゲヘナ学園 収容所

 

ジル「今回は大人しく収容されておるのですね、黒舘ハルナさん。」

 

ジュンコ「ぎゃあああぁ!!!オバケェェェ!!!」

 

ジル「ついこないだも聞いたなぁオバケ呼ばわり。」

 

ハルナ「そうですのね。所で此処に来た理由は何でしょうか?」

 

ジル「聞きたいことがあってね、ハルナさんらはスイーツは好きですか?」

 

ハルナ「ええ、そうですが。それが何か?」

 

イズミ「あれだよ!きっとお土産を買ってくれるんだよ!そうだよね!」

 

ジル「Exactly」

 

ハルナ「お土産ですか、それでは楽しみに待っていますね。所で何故お土産何かを?」

 

ジル「なんの、只の気まぐれですよ。」

そうして収容所を去ろうとした時。

 

カスミ「ハーハッハッハッハッ!誰かと思えばジルじゃないか、そんなミイラ男みたいに包帯まみれでどうしたのだ?」

 

ジル「トリニティに単騎でカチコミに行ってこのザマさ。所で君等の温泉に滋養強壮の効果がある温泉はあるのですか?」

 

カスミ「勿論あるが、湯治に行くのか?」

 

ジル「ええ、少しでも早く傷を癒したいですからね。セナさんも一緒にいかが?」

 

セナ「え?」

 

ジル「付きっきりで私の看護は大変でしたでしょう?遠慮せずに行きましょうか。」

 

セナ「わ、分かりました。今度行きましょう。」

 

ジル「それではまた。全て終わったら何処にあるのか教えて下さいね。」

そうして今度こそ、収容所を後にした。

 

和平交渉当日

 

ジル「……」

 

マコト「……」

 

ジル「……何で、こんな天気なんですかねぇ…。」

天気は快晴を望んでいたが、生憎の曇天。いや、曇天ならどれほどましか、黒みがかった雷雲だった。

 

イロハ「おかしいですね、さっきまで快晴でしたのに…。」

 

サツキ「こんな急に曇天になるなんて、あり得るのかしら?」

 

ジル「………」

そして遂にこの時がやって来た…。

 

マコト「待たせたな…。」

 

ナギサ「いえ、それよりジルさん…その傷は…。」

 

ジル「狂飈に単騎で突っ込んだ者の姿だ、気に病む事はなにもない。」

向こうには正義実現委員会の委員長と副委員長…ティーパーティーの桐藤ナギサと聖園ミカ、そして少ない兵士…そしてイブキ先輩を襲ったトリニティ生が拘束されてその場に居た。それに対し此方には風紀委員会、万魔殿の兵士が勢揃い。兵力だけで見たら圧倒的だった。しかし戦争をする為にここに来た訳じゃあ無い。

 

マコト「それでは此方の要求を言おう。」

 

マコト「一つ!トリニティへ4億の賠償請求!二つ!パテル分派の取り潰し!三つ!現在のトリニティ自治区の2割を譲渡!」

 

ミカ「ナギちゃん…」

ナギサは苦虫を噛み潰したような顔になりながらも。

 

ナギサ「……分かりました、それを飲みましょう…。」

それを飲もうとした、が。

 

ビリッ!

 

ナギサ「!!」

 

ミカ「!」

 

マコト「が、本来要求しようとした"ソロモンの要求だ。しかし、丹花イブキ氏の要望によりソロモンの要望を破棄し、別の要求"メイド・イン・エデン"を要求する!」

 

ナギサ「エデン…!」

 

マコト「一つ!万魔殿議員丹花イブキ氏襲撃犯のトリニティ退学と矯正局収容!二つ!メイド・イン・エデンの権限を以て、トリニティ、ゲヘナ双方からどの組織から四名までの親善大使を出す!…これが私達が出す要求だ。」

 

ナギサ「そ、それで良いのですか?」

 

マコト「イブキからの要望だからな…だがこれで良い、我等はこれで納得している。そちらはどうだ?」

 

ナギサ「分かりました、それで飲みま―」

 

ふざけんじゃないわよ!!

 

一同「!?」

 

襲撃犯A「たった一体の悪魔を成敗しただけで退学!?冗談じゃない!」

 

イロハ「なっ!!」

 

襲撃犯B「だいたい私達は我等が敵対するゲヘナの悪魔を退治しただけ!むしろ私はティーパーティーの新ホストとして任命されるべきじゃない!」

 

襲撃犯C「ちょっと待ってよ!何であんたが立候補するわけ!?抜け駆けしないでよ!」

急にまくし立ててきたと思ったら…何だこのゴキブリのビチグソみてえな発言は?

 

イブキ「う…うう…。」ポロポロ

 

イロハ「……マコト先輩…あいつらに虎丸の砲撃ぶち当てて良いですか…?」

 

マコト「……」ブシィッ…

握り拳から血が滲んでいる。まさに場の空気が地獄と化したその時…!

 

バシイッ!

 

襲撃犯A「!ちょっと!何をするんですか聖園ミカ様!」

 

ミカ「……さっきから聞いてたけど…。」ブシィッ

包帯が巻かれた腕から血が滲む。

 

 

ミカ「誰のせいでこんな事になっていると思ってんの!!!!」

                  To be continued

 

 

 

 




どうもこんにちは、作者です。一章も残すところエピローグだけと成りました。二章はこの話にも書かれていた雷雲、これが二章に何が出てくるのかのヒントになります。
それでは次の物語で会いましょう。
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