探究者の為の世界樹 作:ロングコート
私、智神ジルと元宮チアキは最近キヴォトスに戻ってきたゲヘナ学園の卒業生である霹靂神ゼラさんに、今のキヴォトスを案内するように頼まれた。
ゲヘナ地区から離れ、春葉原に入った時。
ゼラ「そういえばジルさん、ヘイローが二つあるんですね。」
ジル「まぁはい。生まれつきで周りからは結構変わった目で見られますが。」
ゼラ「ヘイロー二つあるのか…興味深い…。」ボソッ
ジル「ん?何か言いました?」
ゼラ「あ、いや何も。ただ珍しいな〜と思っただけ。」
チアキ「あ!見えてきましたよ!Kinds!です!」
春葉原のステーキ店「Kinds!」。ゲヘナで治安維持に奔走してたから、こういうところには行った事が無かった。
ゼラ「あ〜!ここまだ有ったんだ!いや有るか、春葉原といえばの飲食店だから。」
早速私達は入店し、各々メニューを注文した。
ジル「そういえば、ゼラさんがいた頃のゲヘナってどんなものだったんですか?」
ゼラ「それはそれはとんでもない所だったよ。なんせその時代には『雷帝』が君臨してたからね…。」
チアキ「雷帝…確か以前マコト先輩がアビドスにある雷帝の遺産を破壊する為にヒナ委員長と行動してましたね。」
ゼラ「え待ってチアキ君、マコト君って卒業してる年だよね?まさか留年してるの??」
チアキ「はい!それでいて万魔殿の議長を務めています!」
ゼラ「万魔殿ねぇ…。まぁあの子はバカなトコはあるけど、いざという時は有能だからね。」
プルルルル、プルルルル
チアキ「電話だ…はい!チアキです!どうしました?マコト先輩?」
マコト「今から風紀委員会への嫌がらせを考える!今すぐ戻ってこいチアキ!ジル!」
ジル「チアキさん、電話変わって。…電話代わりました、ジルです。ええ今ちょっと立て込んでいて無理ですね。」
マコト「なにィ!?一体どういう要件で立て込んでいるのだ!」
ジル「チアキさんと今デート中で今無理ですね。」
ゼラ「ブフォッ!!!」
チアキ「なあっ!?」カアア
マコト「……あ、悪かった。ごゆっくりどうぞ…ってちょっと待て!何か一人多くなかったか!?」
ジル「あぁ、あと次いでにOGさんにキヴォトス案内をしていますね。」
マコト「え、ちょっと待って!?もしかしてそのOGさんの目の前でデートしてるというのk」
ピッ ツーツーツー
少し前ぶりの悪戯心の発現である。
チアキ「ちょっと!マコト先輩に誤解されちゃったじゃないですか!」
ジル「ご、ごめんつい面白くなっちゃって…。」
ゼラ「まぁカフェであんなにエッグいベロチューしてたから、今更周りに訂正してももう時すでに遅しなとこ有るからねもう付き合うしか無いゾ♡」
ジル「え、見てたんですか?」
ゼラ「ウンミテタヨ」
チアキ「ワァ……ァ……」
ゼラ「…邪魔ならもう帰ろうか?」
チアキ「帰らないで下さぁぁぁぁい!!!」
料理を食べて、次に向かったのはD.U.シラトリ区に位置する美術館通り「プラドアベニュー」
ゼラ「ここもいつ見ても美術で多いわねぇ…落書きに目を瞑れば。」
ジル「最近ここらも治安が宜しく無いですからね。」
ゼラ「いや此処ってワルキューレ警察のお膝元じゃん!何でこんなに治安いかれてんの!?」
チアキ「連邦生徒会長が失踪してからというもの、治安があり得ないくらいに悪化しましたね…。今はシャーレの"先生"が治安維持に奔走していますが。」
ゼラ「………………」
ジル「…ゼラさん?」
ゼラ「あ、ちょっと考え事。そろそろ此処を去って別の所に行こうか。」
次に向かったのは、春葉原のメイドカフェ「メイドカフェ・キャンディキャンディ」
ゼラ「食後のデザートか…良いね。所でデート中なのに大丈夫?」
チアキ「大丈夫ですしデート中でもありません!」
そうガヤガヤしていると、
サオリ「ご主人様、御注文はお決まりに…ッ!?」
ジル(あの子は…錠前サオリ。)
サオリ(ジル…!ヒヨリが言っていたゲヘナの生徒でありベアトリーチェを知っている人間!風の噂でトリニティに単騎で襲撃し、兵の殆どを殲滅したと聞いているが…)
ジル「?」
サオリ(その向かいに座っている金髪の女…誰だ?分からない…だが雰囲気で分かる。この女も只者ではない…いや、もしかすると空崎ヒナや聖園ミカ、マダムよりも…。)
ゼラ「あの?どうかしましたか?」
サオリ「し、失礼しました。御注文はお決まりになられましたか?」
ジル「チョコレートケーキで。」
チアキ「ストロベリーパフェをお願いします!」
ゼラ「私はバームクーヘンで。」
サオリ「畏まりました。少々お待ちください。」
そうして待っていると、ゼラさんはこう切り出した。
ゼラ「さっきのメイドさん、あの子訳ありでしょ?」
チアキ「えっ?」
ゼラ「ああいうのは目を見ればその子がどんな道を歩んだか分かる。あの子が歩んだのは地獄の道、それも人死が出るような。」
ジル「………」
ゼラ「まぁ今ではその呪縛からも解き放たれてる様子だし、良かった良かった!」
サオリ「お待たせしました、チョコレートケーキとストロベリーパフェとバームクーヘンです。」
ゼラ「あ、一つお願いしても?」
サオリ「何でしょうか」
ゼラ「美味しくな〜れ♡萌え♡萌え♡キュン♡♡……をお願いします。」
同時に圧が発せられる…
サオリ「なっ!…………分かりました…。美味しくな〜れ♡萌え♡萌え♡キュン♡♡」
ゼラ「ありがとう御座います!それと、これからも苦難が襲いかかってくるだろうけど、応援だったり助けてくれる人は多いから逞しく生きてね。ゲヘナのOGの私も応援してるから!」
サオリ「は、はあ…。」
その後私達はスイーツを食べ終え、次の場所へ向かっていた。
チアキ「次は何処に行きましょうか。」
ジル「無難にシャーレ?OGさんを紹介する?」
ゼラ「え、何。勝手に婚活させられるの?」
ジル「婚活とは言ってませんし、あなた男か女か分からないでしょ?」
その時。
スケバンA「へへっ、姉ちゃんら良いもん持ってるじゃん。」
スケバンB「ケガしたくなきゃ有り金全部置いていけ!」
スケバン達と遭遇、人数は5名ほど。
ジル「手を出すまでも無いですからね。」
チアキ「私達が相手になります!」
しかしゼラさんは…
ゼラ「大丈夫、私に任せて。」
ジル「え?でも…。」
ゼラ「沢山食べたからね、食後の運動。」
そう言い彼女は2丁の銃を鞄から取り出した。だが、その形状は…
チアキ「!?」
スケバンA「う、嘘だろ!?」
その…形状は…!
ジル(デストロイヤー!?)
大きさこそ違えど、その姿はデストロイヤーそのものだった…!
ゼラ「久しぶりに宜しく頼むわね」
ゼラ「終幕・デストロイヤー"Origins"!」
To be continued
どうもこんにちは、作者です。
キヴォトスって卒業した時の喪失感が凄まじいだろうなあ…と思う今日このごろ。だって実質参政権が喪失するし、社会の役割も学生で間に合ってる。そのような国で卒業生の居場所は有るのだろうか?
それでは次の物語で会いましょう。