探究者の為の世界樹 作:ロングコート
ヘイローというのは基本的に生徒一人につき一つしか持たない。
故に頭部に一つヘイローが浮かんでいる生徒達にとって、ヘイローが2つあるかつ、背部にそれらが浮かんでいる少女はまさしく「異質」と言って差し支えなかった。しかし、ヘイローが2つ有るとか背中に浮かんでいるとかそんな事は(気になりはするが)彼女達、「便利屋68」には関係無かった。
アル「そ、それで?依頼というのは何かしら?」
ジル「実は元々所属していた組織が襲撃を受けて、一時的に解散をしたんだ。」
ジル「その時にその組織の上司に学園の潜入という指令を受けてね」
アル「(潜入ミッション…いかにもアウトローね!)それで?私達は何をすれば良いの?」
ジル「単刀直入に言うと、ゲヘナへの裏口入学の為に偽の学生証を作って欲しい。金ははずむ。」そう言って銀色のケース、俗に言う「札束ケース」を開けた。
一同「「「「!?!?」」」」
カヨコ「これは…軽く数えて100万は有るね…」
アル「え!?大丈夫なの!?組織のお金を持ち逃げしたとか、そういうのしゃない!?」
ジル「あぁ大丈夫大丈夫、これは私のポケットマネーだから。」
アル「そ、それはそれで問題がある気がするんだけど!?」
ムツキ「ん〜でもわざわざ偽の学生証を作る程でもないんじゃない?それこそ学園に入りたいんならシャーレの「先生」に編入手続きをしてもらえばいいし」
アル「いやいや、これは潜入任務なのよ!?それが先生にバレたら任務自体頓挫する事間違い無いわ!」
ムツキ「あ〜、それもそっか!」
カヨコ「そもそもその任務って具体的にどんなものなの?」
ジル「それはトップシークレット。まぁキヴォトスを支配するとか滅ぼすとかそういうものではないから安心してくださいね」
流石に目的を漏らすわけにはいかない。それにあくまでメンバー補充の為の潜入なのだからキヴォトスをどうこうしないということも嘘ではない。そうしてると
アル「分かったわ、この依頼引き受けましょう。」
カヨコ「本当に?ゲヘナには侵入した経験があるから問題無いけど、この大金いかにも怪しいよ?」
ジル「まぁ貴女方は裏でも有名な方々ですからね、これくらいかけるのも妥当だと思いまして」
アル「任せてちょうだい!」
ハルカ「い、いざという時は全員殺します!」
ムツキ「くっふふ〜、それじゃーひと暴れしちゃおっか♡」
カヨコ「まさかまたゲヘナに向かうことになるとはね…でも社長が決めたんだからついて行くよ。」
ジル「ウフフフフ、これはこれは頼もしいこと。それでは果報をお待ちしております。」
そうして事務所を出て階段を降っていた時、
カヨコ「そういえばまだ聞いてなかったけど。」
便利屋のカヨコさんが私をを呼び止めた。
ジル「…どうされました?」
カヨコ「始めから気になってたんだけど、何で貴女にはヘイローが二つもあるの?それに…雰囲気からしてそんじょそこらの生徒とはまるで違う。…貴女は一体何者?」
そこを突いてくるか…その問いに対して私はこう答えた。
ジル「ヘイローに関しては……生まれつきさ、それと私は]
ジル「黒ずくめの研究者の、優秀なボディーガードさ」
そう返し、私は今度こそ事務所を去った。
2日後、連絡を受けた私は事務所に来た。どうやら学生証を作ることに成功したらしく、後はプロフィールと証明写真を書き込むだけだった。プロフィールを打ち込んで、事務所にセットした撮影ゾーンで写真を撮った
ムツキ「はい!チ〜ズ!」
パシャ
撮った写真を貼り付けて遂に学生証が完成した。最後にこの学生証を通じて自販機で飲み物を購入出来るのか、その確認の為に単身、ゲヘナの自販機に向かった。
コーラのボタンを押し、学生証をかざすと。
ゴトッ
ジル「やった!」
頼んだコーラが出てきた、それはつまりこの学生証が正常に使用することが出来る証明でもあった
ジル「アルさん、この学生証がきちんと使用できるのを確認しました、今回はありがとうございました。」
アル「それは良かったわ!こちらこそ私達を頼ってくれてありがとうね!…これで社員達に贅沢させることが出来る…ホクホク」
ジル「…社員思いの良い社長なのですね、良かった良かった。」
アル「え!?聞こえちゃってた!?」
ジル「それではまた、何処かで会えることを祈っています。」
ピッ、ツーツーツー
ジル「さてと、準備を始めましょうか。」
通話を切って私は明日に向けて準備を始めた。
To be continued
こんにちは、作者です。
キャラクターのエミュが想像以上に難しく投稿に時間がかかりました…こんなに難しいなんて僕のデータに無いぞ!?
次回はゲヘナに潜入したジル、ソッコーでバレました。
それでは次の物語で会いましょう