探究者の為の世界樹 作:ロングコート
全体会議が終わり、三日経った頃のゲヘナ学園 食堂
ジル「………」
そこで私は一人の女性を待っていた。
ゼラ「こんにちは〜…ってあれ?ジル君じゃん、どうしたの?」
ジル「こんにちはゼラさん。ところで聞いてなかったですが…ゼラさんが昔所属してた部活は…冥神宴《タルタロス・ディナーショー》…その会長さんですよね?」
ゼラ「タルタロス・ディナーショー?そんな生徒会聞いたこと無―」
ジル「誰がいつ、生徒会なんて言いました?私が言ったのは"部活"です。…まさか分かっててとぼけました?」
ゼラ「ははっ…あっはっはっはっ!!…そうさ、分かっててとぼけた。しかし良く分かったな…、いや…デストロイヤーを贈った時点で割れてるか。それで?私をキヴォトスから追放するの?」
ジル「…聞きたいことがあってね。」
ゼラ「んー?」
ジル「一つ、貴女はキヴォトスをどう見ているのか。二つ、先生の事をどう思っているのか。これが気になりまして。」
ゼラ「…私はね、このキヴォトスが心の底から大好きなんだ…。この学都にあまねく神秘と奇跡…それを護るのは少女と化した忘れられた神々達…そしてその神々達が学び、支配し、悩み、そして…前に進む…そんなネバーランド、美しくないか?」
ゼラ「別に外の世界は退屈という訳では無いし、むしろ今までにないインスピレーションに溢れている。外での生活は苦しく無いどころかかなり裕福に暮らしていける。だが、恋焦がれた心はそう簡単には戻れない。彼には変わらないで欲しい、そう思って此処に戻ってきたさ…。」
ゼラ「私の解釈だが、ここで活動する外部から来た大人は金の為に大きなビジネスをやるかキヴォトスに仇なす者でなければならない。ここの主人公は子供達だ、大人が味方として台頭するのは解釈違いだからね。あ、観光目的なら話は別だがね。」
ジル「………」
ゼラ「それを…なぁんで私の解釈違いを起こしちゃうんかねぇ今のキヴォトスは!!!!!!」
フウカ「ひいっ!」
突如怒号を飛ばし、まくし立てる。あまりの剣幕に近くにいたフウカさんが怯む。
ゼラ「なぁんだよあのシャーレの先生っていう奴!!!お外の人間のクセして"キヴォトスの味方です。"してる大人ァ!!!解釈違いも甚だしいわ!!!!!キヴォトス外からきた大人で!?キヴォトスの生徒達を導く!?変な洗脳をしてんじゃあねぇ!!!第一外人が政治の機関に入ってる事自体連邦生徒会以外抗いようがないしイカンでしょうが誰だよ呼んだやつ!!侵略するならこういう侵略じゃあねーんだよもっと敵対心むき出しで来いカイザーの連中のように!!!」
ジル「変な勘違いしてるかもしれませんが、彼は生徒達を導くだけであってキヴォトスをどうこうしようとは考えてません。侵略や支配などもってのほか。」
ゼラ「それが問題なんだ!奴の存在自体、さっき言った解釈を逆撫でするかのように違って来る!ネバーランドを穢しているんだ!!!」
ジル「…まぁ言いたいことは分かりますよ?要は子供達が台頭してこそのキヴォトスなのに、そこに外部の大人が子供達側に入る事が生理的に無理…って事でしょう?」
ゼラ「そ…そうね、ゴメンね怒鳴っちゃって。」
ジル「それでは第二の質問を…聞かなくても分かります。」
ジル「最後に、貴女はこのキヴォトスで何をしたいのですか?」
ゼラ「…私は私のキヴォトスを取り戻す。そのためにはシャーレを潰さなければならない。」
ジル「つまり?」
ゼラ「シャーレの先生を、殺す。」
刹那、空が黒い雷雲に包まれた。
ゼラ「邪魔するんなら久しぶりに後輩達と遊ぼうかなぁ。いやーどんだけ成長してるのか楽しみ!」
ジル「…宣戦布告と受け取りましょう。それでは只今より」
ジジッ…ジジッ…
ゼラ「それが戦闘形態か…異形だねぇ…。」
ジャキッ
ジル「ゼウス追放戦を開始します!"霊弾フギン・ムニン"!」
ダァン!ダァン!
ゼラ「シュ…」ガチャ
彼女は避けながら2丁の破壊兵器である、終幕・デストロイヤー"Origins"を構え、臨戦態勢に入る。しかし霊弾フギン・ムニンは追尾する弾丸だ。
ゼラ「…追尾する弾丸なのか。」
すると
ドォォン!!!
ガシャァァァン!!!
ネル「久しぶりだなぁ!ゲヘナの雷帝先輩よぉ!!」
ツルギ「キシャァアア!!!」
ゼラ「ツルギ君!ちびメイド君!久しぶり!」ガチャ
前門の狂飆、後門の霊弾。さて、どうする?
To be continued
どうもこんにちは、作者です。
ゼラのキヴォトスへの解釈が、思ってたよりゴチャゴチャしてて書いてる自分も分からなくなりました。とりあえず言いたいことはジルが代弁してくれましたので、分かりやすくなったのでは無いでしょうか?次回からは凄絶な戦いになるかと思います。
それでは、次の物語で会いましょう。