探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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ミサキ引けた(*゚∀゚)砂遊び可愛い


2章14話 冥獄のオーディン

気がつくと、私は萩色の炎に包まれている荒野に佇んでいた。周りには首無しの龍、脚を切断された大狼、胴を切断された2匹の猫、砕けた包丁、そして満身創痍の異形…。上を見上げるとそこには萩色の炎を纏った鳳凰とも言うべき鳥がそこには居た。

…何故私はこんなにも怒っている?何故私はこんなにも悔しんでいる?何故私はこんなにも悲しんでいる?…何故私はこんなにも…申し訳無い気持ちでいっぱいなんだ?

その時、無意識にこう叫んでいた…

 

 

「あ………の……ス!!き………た……くだ……ぁぁぁ!!!」

 

ゼラ「服…黒服…!黒服!」

 

黒服「!!ハァッ!ハァッ!ハァッ!」

 

ゼラ「どうかしましたか?何やら悪夢にうなされてたようだ

が。」

 

黒服「あ…いや…大丈夫です。…ジルは…?」

 

ゼラ「……ダメね、完全に閉じ籠もってしまっているわ。」

 

黒服「やはり…貴女の勧誘はジルではなく私自身が出向けば良かったです…今更後悔しても遅いですが。」

 

 

ゼウス追放戦のあの日、私達は雷帝…霹靂神ゼラの勧誘に成功しました。しかし…ジルだけが中々帰ってこない、そう思っていると

ジル「……只今戻りました。」

 

マエストロ「遅かったな…って何だ…!?その姿は…!」

 

ゼラ「あの子…こんな白髪じゃ無かったわよね…!?」

 

黒服「もしや…反転…!?ジルさん!…ッ!?」

 

ジル「…あはっ…私…またあの場所に戻れるのかな?」ツー…

 

黒服「……ゼラさん、…貴女は十分やりました。今はもう休んで下さい…。」

 

 

ゼラ「あの子…雰囲気からして私達とは別の生き物になっていたわ。あればもう元に戻せないのは分かっているけど、矛盾の苦しみにより反転でもしたのかな?それにあの姿になってから私に近い何かを感じたし」

 

黒服「あの身体から迸る神秘の力…死と狂気を感じましたが、その強さはさながら死の神と同等以上。…名付けるならば、"冥獄のオーディン"…でしょうか。」

 

ゼラ「オーディンねぇ…オーディンといえば北欧の最高神だけど、ここはゲヘナ…私が言えた事じゃあ無いけどそんな大層な神様がいる場所では無いでしょう?…あの子は何者なの?」

 

黒服「それは…分かりません、なにせ拾い子ですから。」

 

ゼラ「…………まぁ良い、それで?あの子の心を回復してあげる方法は何かあるの?」

 

黒服「…先生を頼りましょう、彼なら何とかしてくれるかと。」

 

ゼラ「…まぁアレが悪い大人である君達の仲間になるなら、全力を出すよ、解釈違いじゃなくなるし。」

 

黒服「…よろしくお願いします、ゼラさん。」

 

連邦生徒会 会議室

 

ゼラ「キヴォトスの後輩達とそれを誑かす大人さん!ごきげんよう!」

 

"ゼラ!"

突然の襲来、しかしこんな時の為に戦力を備えている。

ツルギ「キシャアアアア!!!!!」

ズガァン!ズガァン!

ネル「オラオラァ!!!!!」

ズダダダダダ!

しかし…

 

ゼラ「フン…。」

シュッ…

ツルギ「!!」

 

ネル「ぐうッ!」

 

"ツルギ!ネル!"

 

ゼラ「2対1で勝てると思ったの?」

ズドォン!

 

ツルギ「ゲビャッ!!」

 

ネル「ゴッ!」

ウーー!ウーー!

 

ゼラ「サイレンか…リン君、配置していた仲間を集収する魂胆かな?良いだろう、貴様に聞きたいことがある。」

 

"……何?"

 

ゼラ「ズバリ聞こう!自分の選択で生徒を死なせてしまったら、どうするんだ?」

 

"!"

 

ゼラ「ここはキヴォトス…子供が台頭し、子供が政治を行い、子供が責任を負う…そして子供が自らの力で成長するネバーランドだ。それを…子供達と寄り添い、子供達と共に成長し、美しきネバーランドを穢している貴様を私は認めない、ましてやそれで子供を死なせるのは言語道断だ。貴様は、自らの選択で未来を奪ったら…どうするんだ?」

 

"…その時は、私が全ての責任を負う。子供を死なせてしまった責任を。"

ゼラ「たわけえっ!!!責任を負ったら死んだ生命は戻って来るのか!?回帰するのか!?しないだろう!!!適当な事を言ってんじゃねぇぞ若造が!!!!!」

 

"でも、それで全てを諦めて責任を投げ捨てる理由にはならない…!それに…!"

 

ゼラ「それにぃ?」

 

 

"…子供が責任を負う世界なんて…あってはならないんだよ…。"

 

リン「先生…。」

 

ブチィ!!

ゼラの血管が切れる音が響く

一同「!?」

 

ゼラ「……テメェの能書き、よぉく分かった。」

 

ホシノ「先生!!」

 

シロコ「先生!…あれが、雷帝?」

 

アリス「間に合いました!クエスト開始です!」

 

モモイ「あ、あれが雷帝!?な、なんか物凄く怒ってない!?」

会議室に一番近かった対策委員会、ゲーム開発部が真っ先に先生達のもとに駆けつけた。その時…

バサバサァ!

 

セリカ「な、何!?あのバカでかい翼!」

 

ホシノ「……もしかすると、これが、フルスロットルなのかもね。みんな!気を付けて!」

ゼラが背中からドラゴンの物と見紛う形の翼を展開し、銃を上へ投げた

 

ヒュッ!

 

モモイ「じ、銃を投げた!?」

するとその銃は…

ジジ…ジ…

ミドリ「宙に浮いた!?」

 

アリス「アリス知ってます!アレはガ◯ダムに出てくるファンネルですね!」

外が暗雲に包まれ、それを背後に憤怒の表情の雷帝が臨戦態勢に移った。

 

ゼラ「大人のせいで堕落しきったキヴォトスに…今一度灸を据えなければな。覚悟を決めろよ?糞餓鬼共。」

 

憤怒を纏った轟雷が、今正に憐れな神々を蹂躙しようとしていた…                

          

               To be continued

 




どうもこんにちは、作者です。ジルの神格が判明しましたが、何故にオーディン?そう思ったでは無いでしょうか。まぁゲマトリア内での名前がユグドラシルなので妥当っちゃ妥当なんですが腑に落ちない人も居ると思います。ですが、ジルの正体…それは必ず明らかになるのでお楽しみに。それでは、次の物語で会いましょう。
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