探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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だいぶエタってしまった………


2章17話 双璧

市民A「きゃああああ!!!」

 

市民B「に、逃げろ〜!!」

地上では、二人の闘いによって生まれる爆発と落雷に逃げ惑う人々が大勢いた。その為ヴァルキューレは市民の避難誘導を行っていた。

 

キリノ「皆さん落ち着いてくださ〜い!」

 

フブキ「こっちこっち〜、焦らず進んで〜。…それにしても、傍迷惑だね…周りを巻き込んでの大喧嘩なんて…。」

 

カンナ「あれに首を突っ込めば確実に死ぬ気配がする…今は私達が出来ることをしなければ…!」

 

 

―――――――――――

ギュルルルズガガガガガガガガガ!!!!!!!

ピシャアアアンン!!!!!!ピシャアアアンン!!!!!!

空中では再び苛烈な空中戦を繰り広げていた。

シロコ*テラー「なんて攻撃…止む気配が無い…!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!

ゼラ「虚空から幾つものドローンを出している…最早何でもありだな…。」

 

シロコ*テラー「雷落としまくってるお前に言われたくない…!」ダガガガガガカ!!!

シロコ*テラーが銃の火を吹く!だがそれを…

 

ゼラ「フッ…。」バッ!キィンキィン!!

 

シロコ*テラー「片翼を盾にして弾を…防いでいる!?」

弾丸を防ぎながら滑空して進み、傍へ到達した時…!

バチン!ズバァン!

シロコ*テラー「ぐうう!!」

盾として使っていた方の翼で銃を弾き、滑空用として使っていた方の翼で斬り上げをお見舞いした!

 

ゼラ「チェックメイト…だ。ゲ―」

最後にOriginsの銃口をシロコ*テラーの両脇腹に突き付けてトドメを刺そうとした…その時!

ドォンドォンドォンドォン!!!!!

ゼラ「ッ…!何だ…。」

ガヒュン!!!

ゼラ「おっと…。……何だお前たちは。」

ミサイルとライフル弾の双撃が放たれた!

モエ「うそ…あれだけ攻撃してもビクともしてないじゃん…。」

 

サキ「うろたえちゃ駄目だ!ダメージ自体は与えられている!」

 

ミヤコ「これ以上被害が及ぶ前に鎮圧しなければ…!」

攻撃の主はRabbit小隊だった。地上ではこれ以上無い被害がもたらされている為、ゼラとシロコ*テラーの戦闘の鎮圧に動いていたのだった。が…

ピシャアアアンン!!!!!

モエ「ぐえ〜〜!!」

 

サキ「ぐうぅぅぅ!!!」

 

ミヤコ「キャアアアア!!!」

 

ゼラ「弾道を計算すれば……そこか。」ギンッ!!

 

ミユ「うっ…!?な、なんで気づいたの…!?」

ピシャアアアンン!!!!!

ミユ「キャアアアア!!!!!」

直ぐに強烈な反撃が彼女達にお見舞いされた。ヘリは墜落し、ミユが潜伏していたビルごと雷で貫かれた…!だがこれは決して無駄なものではなかった。

ゼラ「折角の殺死合…邪魔しないでくれ。」

ガシィッ!!!

ゼラ「ッ!?しまった!!」

 

シロコ*テラー「ゴフッ…。ん…隙ありだよ…!!」

彼女達が放った攻撃は、ゼラの明確な隙を生み出した…!その千載一遇の好機、シロコ*テラーが選択したのはなんと…

 

ゼラ「この高度…致命傷になるぞ…!」

 

シロコ*テラー「ん…関係無い、これで終わらせる…!」

玉砕覚悟の道連れスカイダイビング!!無論抵抗する。

 

ゼラ「くっ…!離せ…!」ドカッ!バキッ!

 

シロコ*テラー「離さない!!」バキッ!ドゴッ!

 

ゼラ「ゴフッ…、(体勢が悪く飛翔出来ない上に、反転した者に拘束されているこの状況では…電磁浮遊が出来ん!)Origins!」

ギュルルルズガガガガガガガガガ!!!!!!!

シロコ*テラー「!させない!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!

ドォォォォン!!!!!!!!!!

Originsの弾丸が襲いかかるも、ドローンの攻撃が悉く相殺した!だが…Originsに意識を向けてしまった。

ガシィッ!

ゼラはシロコ*テラーの両肩を掴む。バチバチッ…っと膝に小さな稲妻が走る…。

ゼラ「隙ありだ…。」

 

シロコ*テラー「…あ…。」

ゴシャッ!!!

ゼラが繰り出したのは膝蹴り。それが当たったのは無情にも

 

シロコ*テラー「あぎぃっ!!!!?」

女の子の最も大切な部分、股間であった…。

 

シロコ*テラー「があ…ァ…。」

恥骨が砕ける音が響き、出血。痛みのショックで手を離してしまった。

 

ゼラ「…痛そうだな…。」ストッ

拘束が解かれたゼラは、ボロボロの翼で華麗に着地。だが

ゴシャァン!!

シロコ*テラー「ガフッ…ァ…。」

受け身が取れず、背部に多大な衝撃を受けた。もう…動けなかった。

 

ゼラ「ぜぇ…ぜぇ…手加減が出来ない相手だった…、弾丸も痛いしダメージがでかい上、守りに使ったから翼が途轍もなく痛い。こんなにも翼がボロボロになったのは生まれてこの方…。」

 

シロコ*テラー「じ……じゅ……銃……」ガサゴソ…

残っている力で銃を取ろうとするも…

グシャッ!

シロコ*テラー「あぐっ…」

 

ゼラ「仮に銃を取れてもその身体で何が出来る?もう立てないから無駄だろう!」

ゼラは銃を取ろうとする手を踏みつけた。

ゼラ「死の神…反転した者よ。先刻戦ったアビドスの犬耳と姉妹よりも近い気配がするが…まさか別世界の犬耳か?」

 

シロコ*テラー「うう…あ…」

仰向けのまま動けない中、問答が続く。

 

ゼラ「…名前ななんて言う?」

脳を強打した影響で思考が上手く回ってない。

シロコ*テラー「す……なお…おかみ………し…ろこ」

 

ゼラ「砂狼シロコというのか!ならお前が別世界の犬耳と仮定して、お前の世界のアビドスの面々…いや、死の神だしみぃんな殺したんだろうなぁ。……一つ聞く」

 

 

ゼラ「何故お前だけ、幸せに暮らしてるの???」

 

 

シロコ*テラー「……え………?」

 

ゼラ「いやぁ~チョイと気になってね、だってお前が殺してきた者達はまだ生きたかっただろう??なのにお前はその者達を悉く殺してきた、不平等じゃあないか?一つの世界を滅ぼす程の虐殺をしたんだから最低でも死んで詫びるのが筋だとは思うがねぇ…哀れなのは間違い無いが。」

 

シロコ*テラー「……で………も……せんせ………が……こん………わたし………うけい………て……くれ……た」

 

ゼラ「そうやって責任逃れするの???」

ゼラは冷たく言い放つ。それを聞き、刹那老若男女の怨嗟の声が頭の中で叫喚する。

なんで殺したんだ。何故殺されなきゃいけないんだ。私はなにもしてないのに。あなたがせんせいを。なんでおまえだけしあわせそうなんだ。許さない許さないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない

 

シロコ*テラー「ああああああああ!!!!!!」

直後、天をも貫く程の絶叫が響く。喉は裂けて吐血し、眼は血走り血涙が流れる。もう身体は動かない筈なのにじたばたと倒れたまま暴れ、全ての傷口から出血した。それをシロコ*テラーの外周を一周し、話を続ける。

 

ゼラ「砂狼シロコ…このキヴォトスの癌細胞が、お前は外来種だったという訳だ、違けりゃこの戦いで私に勝つ筈だからな…。しつこいようだが本当に哀れだ、何故なら…」

上からOriginsの銃口が向けられ、エネルギーがチャージされていく…!

 

ゼラ「お前は奇跡に拒絶されたんだからなぁーーー!!!!!」

 

"Gehenna・adamas"!!!

銃から一点集中の一撃が放たれる。それをシロコ*テラーの両脇腹を貫いた…!

ドグッチャア!!!

シロコ*テラー「があぁぁぁああぁぁ!!!!!!!」

 

 

ゼラ「キヴォトスの双璧はこの雷帝だ!!依然変わりなく!!」

 

 

勝利宣言後の静寂の中、キヴォトス郊外の道路に目を開け、血涙を流しながら気絶した少女と焼け焦げた翼を背負うボロボロの大人の女性が立っていた、そして…空は祝福でもしたかのような晴天になった………。

 

キヴォトス全土を巻き込んだ殺死合 白星「霹靂神ゼラ」

 

               To be continued

 

 

 

 

 

 




どうもこんにちは、作者です。体調が優れず長期間休止してました……。バッドエンドなラストですが、一応クロコは生きてますので御安心あれ。次回は2章最終話「暴君に挑む小悪党」です。
それでは、次の物語で会いましょう。
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