探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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3章4話 遺産

 

マコト「何故今それを…?」

 

ゼラ「だからさっき言ったでしょ?2度目のアオハルを過ごしたいって。」

 

ヒナ「2度目のアオハル…本当にそれだけ?何も企んで無いわよね?」

 

その言葉を聞いた直後、胸に去来するのは人生で最も短く、最も楽しかった

 

 

――――――――

 

???「ゼラっち〜!はい、あ〜ん♪」

 

ゼラ(1年生)「だ、大丈夫ですよね!?何もかけてないですよね!?タバスコの匂いがするんですけど大丈夫ですよね!?」

 

???「大丈夫大丈夫、タバスコはかけてるけど死なない程度に抑えてあるから」

 

ゼラ(1年生)「かけてるじゃないですか!イチゴパフェにタバスコかけて食うってどんな拷問ですか!?」

 

???「―――!ゼラっちを押さえておいて〜♪」

 

「ちょっ、やめて、やめ、やめろぉンギャアアアアアア!!!!」

 

――――――

 

 

 

ゼラ「……別に何も企んでないよ。」

 

マコト「…分かった、もういい。今は時間が惜しい、試験はまた今度だ。」

 

ヒナ「マコト…!?」

 

マコト「あの顔を見ろ…あの顔は悲しい思いをした時にする顔だ。人には触れてほしくない記憶の一つや二つがあるだろう、奴もそうだ。」

 

ゼラ「そんな酷い顔をしてた?きゃー恥ずかしー」

 

マコト「思ってもいないことを言うもんじゃないぞ。とりあえず本気で再入学するつもりなら仮入学とさせてもらう、良いな?」

 

ゼラ「うん。あ、それとそれと…」

そう言うとゼラはゲヘナ生徒会長専用のデスク"グランドデスク"に歩み寄った。

ゼラ「相手はまさしくキヴォトスそのもの、ならばそれに十二分対抗できる兵器を用意しなくちゃね。」

 

"兵器?"

 

ゼラがグランドデスクに手を数秒乗せると、近未来的なパネルが現れ、アナウンスが鳴った。

アナウンス「パスワードを入力してください」

 

マコト「な、何だ!?デスクにこんな機能が!?」

 

イロハ「掃除の時、机を動かそうにも動かせなかったのはこれが原因ですか…。」 

 

ゼラ「…にしてもこれを使う最初の事案がキヴォトスの支配のためだとはねぇ…。」

そしてパスワードの音声入力が始まったが、そのパスワードは…

 

 

「我々は望む、ジェリコの嘆きを。我々は覚えている、七つの古則を。」

 

"!?"

 

ヒナ「先生…?」

先生は知っている、そのパスワードを、それを唱えていた者を。

 

【挿絵表示】

 

 

"何で…貴女がそれを?"

 

ゼラ「そんな大層なものではない、友達が使っていた端末のパスワードを少しばかし変えただけさ。ところでここに居るみんなは…」

 

空飛ぶ要塞は好きかい?

 

アナウンス「認証完了」

ガコン!

マコト「何ッ!?」

 

ヒナ「くっ…!?」

 

イロハ「こ、校舎が揺れてる…!?」

 

チアキ&イブキ「「うわわっ!!」」

 

サツキ「きゃあっ!?」

 

アコ「きゃっ!」ガタッ

 

イオリ「アコちゃん!」

 

チナツ「行政官!」

 

"うわっ…!"

 

ジル「先生!!」

 

ゼラ「おーおー!メンテナンスが出来てないから心配だったけどしっかり稼働出来てるじゃないか!!」

 

アナウンス「状況オールグリーン、展開完了」

 

ヒナ「あれは!」

外に何かを見つけ、続いてマコトがそれを見る。

マコト「な、何だあの避雷針はー!?」

 

それはゲヘナ学園の八方を囲う巨大な避雷針だった。

 

アナウンス「これより、現時刻をもって」

 

「PROTOCOL"Gehenna・Keraunos"を始動します。」

 

 

 

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