探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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四年前のある事件に関する資料







○○○○年☓月▢日、2週間前に失踪したゲヘナ学園生徒会長 ○○○○○、風紀委員会委員長 ○○○○○が    自治区にて焼死体として発見された。

三日後の☓月△日、霹靂神ゼラが新生徒会長に立候補、当選。生徒会の名称を冥神宴(タルタロス・ディナーショー)に変更

翌週☓月※日、トリニティ、ティーパーティー所属生徒2名、失踪。





3章5話 惨憺の春

ゼラ「(嗚呼、まさかこんな形で起動させてしまうとはな…。)」

 

 

4年前…先輩達が消えた(・・・)あの事件の後、私は"雷帝"としてドス黒い春を生きることを決めた。禁忌を犯したから私は皆から恐れられる覇王として振る舞うしかなく、キヴォトスにあらゆる兵器をばら撒いた。

だが先輩達はゲヘナを、キヴォトスを愛していたのを知っている、だから私は先輩達の遺志を尊重しばら撒いた兵器をキヴォトスの危機に対抗できる手段の側面を持たせた、自分自身(雷帝)なりにやれることをやった。

シェマタだってそうだ、アビドス砂漠を回游する蛇や原初の神聖に対抗するための破壊兵器。だがあれは私がいた時には動かなかった、まぁ後になって動くことが判明したのは寝耳に水だったがな。

そしてこの兵器、ゲヘナ学園そのものを空中城塞と化す"PROTOCOL Gehenna・Keraunos"こそ私の最高傑作。

私の神秘()を宿らせた避雷針兼発電機で永久的なエネルギー補給を可能にし、戦闘設備も並の自治区なら一撃で撃滅させられるキャノン砲が40門に加えて凡百の戦闘員では比べ物にならない強さのオートマタが数百体と攻撃面、防御面共に盤石。極めつけは下部に取り付けられてある主砲。最大射程が高度50000mのあらゆる解釈を孕んだその一撃を防ぐものは存在しないと断言できる、そう…以前キヴォトスを襲ったというアトラ・ハシースの方舟が纏う多次元バリアであっても。

この兵器さえあればキヴォトスは絶対の安寧と平和が齎される…そう思っていた…。だがそれをアイツが…連邦生徒会長があの時!

 

ズカズカズカズカ

ドォン!!

 

連邦生徒会長「吃驚しました…。乱暴にドアが開かれたから一体どこの不良がここへ来たのかと思えば、貴女でしたか、霹靂神ゼラさん。」

 

ゼラ「連邦生徒会長!あのセキュリティは何だ!?説明しろ!!」

 

連邦生徒会長「セキュリティですか?」

 

ゼラ「あぁ!ついさっきセキュリティやプログラムに問題が無いか調べてる時に見つけた。私以外が起動できないセキュリティになっていた!そしてそれがもう解除出来ない領域に至っている!!何故だ!何故そんなセキュリティを付けた!?」

 

連邦生徒会長「貴女も分かっている事でしょう。あれ程の力を持つ兵器が貴女の後を継いだ誰かが使える時のリスクを…もし底無しの野心を持つ者に渡ればキヴォトスどころか下手をすれば地球全てが焦土になりかねません。それに彼女達にアレは必要ありません。アレが無くとも彼女達自身で乗り越えられるでしょう。」

 

ああそうだ、その通りだ。だが私が怒っているのはソレではない。

 

ゼラ「それはお前の言う通りだ、だがそれは彼女たち…私たちの可愛い後輩達の流した血が無駄になる行為だろう!お前の駒として私を倒そうとした彼女達の!!」

学園全体の改造は大規模故に誰にも気付かれず遂行するには監視の目が多い。だからこの計画を知っている私と連邦生徒会長(彼女)で一計を案じた。それがエデン条約だった。露骨な己への対策を挙げる事で私がキヴォトスに反発する大義名分を作り、単身でキヴォトスの全てと戦い勝ち、復興にリソースを割かせる事で監視の目をゼロにしその隙に改造を終わらせる…それが計画だった。

ゼラ「お前がやったことは彼女達に対する恐ろしい裏切りだ!私はお前の言った懸念を重々理解している!お前ならもっとやりようはあった筈だ!何故だ!!何故!!」

連邦生徒会長「貴女にはこれ以上罪を背負ってほしくないのですよ。」

ゼラ「あぁ!?」

連邦生徒会長「私は知っています。貴女の先輩達の末路を、それにより生まれた貴女の恨みから来る大罪を。貴女が作ったそれによりもしもの事があればそれこそ貴女の先輩達が浮かばれないと思いました。」

 

ゼラ「……ふざけるな。」

 

連邦生徒会長「…ごめんなさい、貴女の思いを茶番に変えてしまい。」

 

ゼラ「ふざけるなぁ!!!!!あの死闘をしておいて今更何を言っているんだ!!!それじゃあ私達の努力はどうなるんだ!!!私達が流した血は!!!あの子たちの血と汗を無駄にした挙句私の先輩達を騙り私の最後に残った良心を踏み躙った貴様を私は絶対に赦さんぞぉ!!!」

 

私を辛うじて立たせていたナニカが崩れ去り、それ以降燃え尽きてしまった。翌日、羽沼マコトに失脚というカバーストーリーを付けて実権を譲り渡し、卒業するその時まで死者のように時間を噛み潰した。先輩達は理不尽に奪われ自身はその事件の闇の深さ故に償うことも出来ない大罪を犯し最後は何も残すことが出来ずに終わった…。

 

 

なんだったのだろうな、私の学園生活は。




どうも皆さんこんにちは、作者です。
ここ最近、近いうち本家ブルアカでゲヘナ編が来るという直感と一ヶ月に投稿しないといけないプレッシャー、使命感、作業感に襲われ投稿のモチベーションが完全に尽き「小説削除しようかな…」って思う事が何度もありました。しかしもし今後またここで小説を書く事があった時に、「完結させる」という信用が失われる気がし深く考えました。とりあえずこの物語は完結させます、ですが展開をかなり削って書き完結後に削った分をゆっくり書き出していくことにしました。読者の皆様方、ご理解の方を何卒よろしくお願いします。
それでは、次の物語で会いましょう。
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