探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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ジルの強さの真髄、それは神がかった射撃スキルと類まれなる動体視力、卓越した戦術眼が融和することで生まれる、たとえ死の神相手でも互角に渡り合う事が可能な「神の御業」の如き技の数々に他ならない。


1章4話 「空崎ヒナ」

風紀委員会委員長室の仮眠スペース…

 

アコ「委員長!大変です!!」

 

ヒナ「どうしたのアコ、そんなに慌てて。」

 

アコ「委員長ののパジャマ姿がとても可愛く…って違う違う、件の不法侵入者のことで大変な事が。」

 

ヒナ「不法侵入者?あれはイオリがやってくれたんじゃないの?」

 

アコ「それが…イオリが件の不法侵入者と接触し、戦闘になりまして」

 

ヒナ「それで?」

 

アコ「結果は敗北、全治4週間の重傷を負いました。」

 

ヒナ「……分かった、その不法侵入者は今何処にいる?」

 

アコ「え?委員長、何を…」

 

ヒナ「決まってるでしょ?私がその不法侵入者を直々に叩きのめす。」

 

 

ジル「空崎ヒナ…か…」

私はあの戦闘の後、野次馬をしていたスケバン達に風紀委員会のことを聞かされていた。空崎ヒナ、彼女の強さは聞いている。ゲヘナ最強と呼び声も高くキヴォトスでも屈指の強さであり、かの「暁のホルス」こと小鳥遊ホシノとも戦い勝利した一騎当千の強者。

 

ジル「まぁ…さっきの銀髪の子も風紀委員会の人間だったから、遅かれ早かれ此方に来るね…」

 

野次馬「そうだな、だからここを去ることをおすすめするぜ。奴には誰にも勝てねぇ…」

ああ、この娘はヒナにこてんぱんにやられたのだと言葉と表情で分かる…。でもね、黒服から言われたんだ、実力を低く見すぎだって…

だから…

 

ジル「大丈夫、私は最強だから。」

私は彼女達にそう言い聞かせた…すると。

 

ヒナ「貴女が件の不法侵入者だわね。」

 

野次馬「ヒ、ヒナだあぁ!!!」

 

野次馬2「に、逃げろ!!!」

 

ジル「…貴女、相当嫌われてるのね…」

 

ヒナ「別に仲良くなりたい訳では無いし、私は目の前の仕事をこなすだけだから。」

 

ジル「目の前の仕事…もしかして私?」

 

ヒナ「ええ、今から貴女を制圧する。これが今の仕事」

 

ジル「……そうしたいのはやまやまだが、ここじゃあ狭すぎる、場所を移そう。」

 

ヒナ「ええ、分かったわ」

 

外 中央広場

 

ジル「じゃあ、始めよっか!」

私は銃を構える、すると目の前には。

 

終幕 イシュ・ボシュテ

 

ジル「!!!!!いきなり飛び出すわねぇ!!!」

紫色の弾幕が視界を覆う、私は銃撃で弾幕を相殺しながら横へ逃げる。これは…

ジル「悠長に時間をかけられないな…」

私はこの勝負、超短期決戦で勝つと決めた。

野次馬「うわぁぁぁ!!!」

野次馬2「きゃぁぁぁ!!!」

やはりこの規模の攻撃、巻き込まれる人も相当に居る…そして恐るべき弾幕が終わったと同時に私はヒナへ急接近した!

ヒナ「!」

咄嗟に後退するも、デストロイヤーの銃口を掴み、後退を阻止。

そして至近距離から銃撃を浴びせる!…しかし、

 

ジル(…殆どダメージが見えない…どうやら素の肉体強度もかなり高いらしい。)

直後

 

ヒナ「フンッ!」

 

ドゴッ!

 

ジル「がっ!」

飛んできたのは強烈な前蹴り、それが顎にクリーンヒットし顔が上を向く、それと同時に銃を手放してしまった。だが…

 

ジル「セヨァ!」

 

ガツン!

 

ヒナ「グッ…」

上を向いた勢いを用いて、ヒナの頭に強烈な頭突きを与えた!それで生まれた隙に手放してしまった銃を取り、銃に格納されたトレンチボーイナイフを抜き、

ジル「"殺神"グングニル!」

 

ヒナ「!ぐぁあ!!!」

そのナイフはヒナの右片翼を切り落とした。それによりヒナから苦悶の表情が現れる。切られた箇所を抑えるヒナに、そのまま右肩にナイフを突き刺してトドメを刺そうとしたとき、

 

キュイ〜ズドドドド!!!

ジル「ギィィィ!!!」

 

ヒナ「ウグゥゥゥ!」

ヒナが無理矢理イシュ・ボシュテを発動し、私は至近距離から弾幕を受けてしまった。しかし両腕で構えてない為、ヒナも反動で大きく吹き飛ばされた。凄まじい弾幕を受けるも何とか立ち上がる。ヒナもまた、反動から立ち上がる。

かたや弾幕による重傷、かたやナイフによる人体欠損による重傷、決着が近いと誰もが思った。しかし私は周囲を見渡す。

 

ジル(あのスケバンが持つスナイパーライフル…使えるな、そして向こうには路地裏…多少、いやかなりリスクがあるが、私は強い!必ず成せる!っと、その前に)

 

ジル「野次馬の誰か、動けたらヒナさんの片翼を拾って下さらないですか。」

 

そしてヒナが銃を構えた、その時!

ドォン!…もくもくもくもく

起動したのはスモークグレネード2個。

その場に居る生徒達の視界を白い世界に変えた、その隙に一人のスケバンが持ってたスナイパーライフルを

 

ジル(勝利のためだ、拝借します。)

サッ…と盗み、あらかじめ確認していた路地裏へ全力疾走した!

路地裏に入る時

キュイ〜ズドドドド!

後方からデストロイヤーが火を吹く音が聞こえたが、無視して突き当たりまで全力疾走を続けた。

 

ヒナ「逃さない。…ッ!」

ヒナが逃がすまいと翼で飛んで追跡をしようとするも、片翼が切り落とされた状態ではまともに飛べやしなかった。そうこうしているうちに突き当たりに当たった私は左側の道に移行、突き当たりの壁に到達する前に路地裏上部へ爆弾を投げ置いた、まだヒナは来ていない、だが出来る限り急ぎ策の準備に取り掛かる。盗んだスナイパーライフルの設置、頭の中でのシミュレーション等を済まし、遂にヒナが姿を現した。

 

ジル「しまったわ…まさか行き止まりだったなんて…」

 

ヒナ「貴女は…これでもう、終わり…投降したほうが身のためよ。」

 

ジル「いや、策ならある。さぁ…撃ってみて」

 

ジル「"終幕" イシュ・ボシュテを」

 

ヒナ「…何が目的なの?まぁ良いわ、これでおしまい」

"終幕"イシュ ボ…

カチッ

ドゴオオオオォォォ!!!

 

ヒナ「!」

突然の爆破により僅かな時間、ヒナは目線を完全に切った。その隙に、あらかじめセットしていたスナイパーライフルを手に取り構える

 

私は、知っている。遠い遠い北方の国にいた白い英雄の伝説を。その者はたった一人で敵国の大軍を殲滅していること、そして、戦車の砲口に弾を飛ばし、戦車の砲口を通じて中にいた乗組員を討ち取ったことも。そしてその前例がある以上、私にできない筈も無い!私な刹那の集中を極限まで高め

 

ジル「シムナ・スマッシュ!!」

 

そうして放たれた弾丸は、ヒナの頭部…では無く、見事デストロイヤーの銃口に入り込んだ!入り込んだ弾により、エネルギーの臨界点に達していたデストロイヤーは凄まじい暴発を起こし

ドゴォォォォォ!!!!!!!

紫色の炎が立ち上る爆発が巻き起こった

ジル「ウグゥゥゥ!!!!」

 

野次馬1「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

野次馬2「な、何だあの煙は!?」

 

爆風で壁に激突した私は、少しの時間をおいてグググッっと立ち上がった。爆発したばかりで未だ炎が揺らめいている。近くに置いていたスレイプニルを拾い、ヒナの方へと進んだ時ふと横を見た。そして

 

ジル「ああ、これはもう、終わったな」と言った。

そうしてヒナの方へ進むと、これもまた爆風に巻き込まれてた。しかし、見た目によらず生命力がかなり強い。。しかし…

 

ジル「まだ戦いたいだろうが、貴女のデストロイヤーは、」

 

ジル「もう壊れ果ててますよ。」

 

ヒナ「!!!あ、ああ…!」

 

ジル「だから今は…ゆっくりしてくださいね…」

ガンッ!…ガクンッ

手刀の一撃で意識を刈り取り、彼女を抱えて路地裏を出た。

 

ジル「強かった。でも最後に勝ったのはこの私だ。」

                To be continued

 

 

 

 

 




かなり久しぶりの投稿になりました。物語の筋書きはできてもそれを文にするのがかなり苦労しています。創作活動ってこんなにも大変だったんだ…そう思う作者です。
さて次回は、風紀委員長に勝ったジル、その報せははゲヘナに知れ渡りジルから部活勧誘が殺到します。そして、ジルの強さを目当てに接近するあの議長が登場します。それでは次の物語で会いましょう。
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