探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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3章10話 暴君を制す大悪党

ヒノム火山の真上、紫色の発光体が妖々と輝く。

ゼラ「あれは…まずい!あの光が古文書の御伽噺通りならホントにまずい!」

 

サオリ「(何だ…あの光…本能が絶対に関わってはいけないと警告している。)」

 

アル「な、何よあの光…でもなんか、心が暖かくなってきたわね。」

 

―――――

 

モモイ「な、何!?今の音!!」

 

アリス「うわーん!アリスは恐慌状態にかかりました!怖いです!!」

 

ユズ「まるで…噴火したような音がしたんだけど…」

 

ミドリ「ゲヘナで噴火って言うと…ヒノム火山ってところかな?」

 

ハルカ「でも…何でしょうか、心が先生と一緒にいる時と同じくらいポカポカします。」

 

イロハ(ホド)「イブキ…凄い音でしたが大丈夫ですか?」

 

イブキ(シロ&クロ)「うん!むしろさっきから心が暖かい気分になってる!!」

 

イロハ(ホド)「…同感です。」

 

―――――

ミカ「嫌ァァァァァァ!」

 

ミネ「ミカ様!落ち着いて下さい!」

 

ミカ「おしえる!おしえるから帰って!お願い!帰ってよぉ!!!」

 

ミネ「救護!!!」ドゴォン

 

ミカ「うう…」

 

ミネ「ミヤコさん、もうミカ様は戦えそうにありません。それと…もし私の正気までおかしくなったら…その時は」

 

ミヤコ「…はい、分かりました。」

 

アツコ「ッ……………」ガクガク

 

ミサキ「姫…落ち着いて。ヒヨリは怖くないの…?」

 

ヒヨリ「え…?勿論怖いですよ。でも私まで錯乱したら本格的に瓦解してしまいますからね…何とか正気は保ってますよ。」

 

アツコ「ヒヨリは…大人だね。」

 

ヒヨリ「うわぁん!姫ちゃんに褒められました!もう奮戦するしかありません!私の後ろに隠れててください!…そういえばあなたは平気なのですか?」

 

ムツキ「ん〜?別に怖くないよ?むしろ沢山勇気とパワーが湧き上がってくる!今なら委員長もけちょんけちょんに出来るかも〜?」

 

ヒナ「なんか…凄い元気が出てきた。もうこんだけ元気なのはいつぶりだろう。」

 

イオリ「何だ…!?物凄く勇気とパワーが湧き上がってくる!今なら委員長にも勝てるかも!」

 

アコ「元気なのは分かりますが、同じく委員長も元気なのは大丈夫ですか?」

 

イオリ「やっぱ無理そうだ!」

 

ムツキ「いや〜、委員長も元気になっちゃうか〜。」

 

ミネ「(元気なのはゲヘナの人間だけ…他の学園の人間は例外なくグロッキーになるのですか?)」

 

―――――

 

マエストロ「私の作品達が…崩れていく!?」

 

ネル「お…?火山が噴火したと思ったら今度は自滅か?」

 

ツルギ「何か知らんが助かった。それよりネル、冷や汗出てるぞ。」

 

ネル「ハッ、そっちこそ脂汗が出てきてるのは大丈夫か?」

 

マエストロ「黒服!私の作品達が音を立てて崩れ去った!あの光は何だ!?ヒノム火山と何の関係があるのだ!?」

マエストロは無線で黒服に問い詰める。しかし…

 

黒服「…分かりません。」

 

マエストロ「何…?そなたでも分からないだと?」

返答は【分からない】だった。だが黒服は続ける

 

黒服「詳細は分かりませんが先程あの光を観測してみた所、暁のホルスとは比べ物にならなさ過ぎる程の神秘を観測しました。そしてあの光が顕現して以降、トリニティが大規模な恐慌状態に陥ったと入ってきました。恐慌の理由は分かりませんがヒエロニムスらが崩れ去ったのは恐らくトリニティ由来の産物故かと。」

 

マエストロ「そうか…私も撤退の準備をする。戦う手札が無くなった以上これ以上の戦闘は無意味だからな。」

 

黒服「そうですか…私はジルさんの所に行きます、何やら嫌な予感がするのです、まるでジルさんが死んでしまう予感が…」

 

マエストロ「そうか、ならジルは任せる。」

 

黒服「ええ。もしかするとこれが今生の別れ(・・・・・)になるかもしれませんからね。」

 

マエストロ「何…?」

 

黒服「?私何か言いましたか?」

 

マエストロ「いや…なんでもない。」

 

―――――

ゼラ「くそっ…!いくら攻撃しても悉く吸収していく!」

ゼラの雷撃は全て光に吸収されていく。当に千日手…と思っていたその時!

キュウウウウ…

サオリ「光が…束になっていく!?」

 

アル「まるで槍みたいになってきたわね。」

光が変形し、槍の形を作り出した瞬間!

グサッ

 

アル「え…?」

 

ゼラ「なっ!」

光の槍が、アルの肉体を貫いた。

サオリ「あ、アルーッ!!」

 

アル「(駄目…意識が…。)」

アルの視界が暗転した…。

 

―――――

 

 

アル「う…こ、ここは…?」

目が覚めると、金色の指輪が祀られている暗い祭壇の前に立っていた。そして指輪から声が響く。

 

遘√r蜻シ繧薙□縺ョ縺ッ縺雁燕縺九?繝吶Μ繧「繝ォ縲?

アル「だ…誰?」

理解不能の言語を発しており、何を言ったのかまるで分からない。しかし次の言葉は嫌でも意味が分かった。

      

窶ヲ繧ス繝ュ繝「繝ウ(ソロモン)

 

アル「ソロモン…?」

 

遘√?縺九▽縺ヲ縲∝錐繧ゅ↑縺咲・槭→縺励※蟠?a繧峨l繧句ュ伜惠縺?▲縺溪?

 

縺励°縺礼ァ√?蠖シ遲峨r陬丞?繧翫?縺昴↑縺滄#蠢倥l繧峨l縺溽・槭?縺ォ莉倥>縺?

 

縺昴@縺ヲ謌ヲ縺??邨ゅo繧翫?遘√?縺昴↑縺溘i縺ォ蜷阪r荳弱∴繧峨l縲√ヲ繝弱Β轣ォ螻ア縺ァ逾?i繧後k蟄伜惠縺ィ縺ェ縺」縺溘?

 

アル「ん〜…よく分からないわ!」

窶ヲ縺セ縺√>縺?□繧阪≧縲よ悽鬘後□繝吶Μ繧「繝ォ縲√◎縺ェ縺溘↓蝠上≧縲?

蜉帙′谺イ縺励>縺具シ?(力が欲しいか?)

アル「!!!」

はっきりと分かった。この存在は私に力を授けてくれると、しかし…

アル「…怪しいわね。」

訝しむも声は返事をしない。どうやら是非を聞くまで黙っているつもりのようだ。

 

アル「その力を受ければ…勝てるの?」

 

諢壼撫

相変わらず意味は分からない。しかし勝てるという旨の意味だと確信した。

 

アル「いいわ!その力、私に頂戴!契約成立よ!」

声は少し黙ってこう続けた。

ならば代価として我が魂、そなたと共に有ろう。これからよろしく頼む。

アル「何よ…普通に喋れるじゃない。」

目の前にある指輪をはめた。

 

サオリ「…光が。!?」

 

ゼラ「な、なんだ…その姿は!」

 

アル「え…?な、何よコレ〜!」

自身の姿を見たアルは仰天した。背中には頑健な剛翼が生えて、肌は死人のような色白、右手に金色の指輪がはめられ自身の周りに悪魔文字が浮かんでいた。

アル「ちょっと!もとに戻しなさいよ!こんな姿…カヨコたちにどうやって見せればいいの!?」

それがそなたのバトルフォームだ。安心しろ、戦いが終われば姿も元に戻す。

アル「わ、分かったわよ…てかさっきまで荘厳そうなこと言ってたくせに横文字とか使うの―」

 

ゼラ「死ね」

 

アル「ひっ!?」

ゼラが神速に届く速さで迫る。零距離で雷を食らわせ一瞬で終わらせるつもりのようだったが…

叫べ!!!

 

アル「えっ!?う、うああああああ!!!

ゴォォォォ!!!!!

ゼラ「あんぎゃああああああ!!!!!」

 

サオリ「ぎゃあああアアア!!!」

 

アル「はーっ…ってえっ!?な、何が起きたの!?」

 

サオリ「…がっ…あがっ…。」ブクブク

 

"アル!"

 

カヨコ「社長!」

 

アル「!そ、そこにいたの二人とも!?」

 

―――――

モモイ「こ、今度は何!?」

 

ユズ「うげぇ…気持ち悪い…。」

 

ミドリ「お、おねぇ…ちゃ…」バタッ

 

イロハ(ホド)「何でしょうか更にやる気が出てきました。」

 

イブキ(シロ&クロ)「むっふふ〜!イブキのテンション一千万ボルト〜!」

 

アリス「損傷率40%…まだ…まだです!」

 

ハルカ「うあああ死んでください死んでください死ねぇぇぇ!!!!!!」

 

モモイ「なんか…あの人滅茶苦茶生き生きしてない?」

 

―――――

ミネ「きゅ…救…護…。」

 

アツコ「ミネ…さん…大丈夫ですか…?」

 

ミネ「はい…大丈夫…大丈夫です。」

 

ムツキ「ねぇ…?なんか怖いよ?私だけずっと元気だし何ならもっと元気になったのにどうしてグロッキーになってるの?」

 

ヒヨリ「えへへ……分かり…ませんね…。でも分からないことだらけなのが…人生ですもんね…。」

 

―――――

ゼラ「ハァ…ハァ…あ、脚に力が入らない…う、ウグッ!頭痛がする!吐き気もだ…!ゔッオ゙エ゙ェェェッ」ビチャビチャ

 

所詮は外様の神秘、尚且つ本質を剥き出しにしては全てが致命なり得るだろう

アル「かなり弱ってる…!イケる!」

 

ゼラ「舐めるなよ…がぁぁぁぁぁ!!!」

ギュルルルズガガガガガガ!!!!!」

 

アル「あああああ!!!!!

ゴォォォォ!!!

ゼラ「ぐっ…!オ゙エ゙ェ…!(攻撃しようにも発生時に生まれる衝撃波で全て吹き飛ばされる上、こっちにもダメージを与えてくる!かくなるうえは…!)」

ジャキッ

 

来るぞ

 

"Gehenna・adamas"

ガヒュン!

アル「これは…吹き飛ばせない!なら!」

アルは前に出る。そして至近距離でハードボイルドショットを放ち終わらせる作戦に出た!

 

ゼラ「(至近距離で必殺技を放つ魂胆か…!これ以上は持たん!逃げ―」

ダァンダァン!

ゼラ「ぐうっ!!」

 

サオリ「ははっ…逃がさんぞ…。」

 

ゼラ「(脚を…やられた…!こうなっては迎え撃つ!)これで最後だ!ゲヘナ・アダマ―」

 

パァン!!!

 

ゼラ「ガハッ!?(これは…デモンズロア…!?何故だ!誰が渡した!)」

 

"ありがとうミユ、デモンズロアを持ってきてくれて"

 

ミユ「え……へへ………」ガクッ

 

カヨコ「やって!社長!!」

 

ゼラ「あ…」

 

アル「任せてちょうだい!」

 

ハードボイルドショット!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねぇゼラ、私達が居なくなったらこのゲヘナ』

『私達の代わりに守っていってね。』

『任せて下さいよセンパイ〜。私、霹靂神ゼラは、このキヴォトスの誰よりも強くなってゲヘナを全ての侵略から守りきって見せますから!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にはは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズガァァァァァアン!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アル「や、やったのかしら…。」

 

ゼラ「……………」

 

サオリ「死んではない…が、気絶しているな。今際の際で致命的な部分は外したか。」

 

アル「あ…そうだ鍵…を…うう…。」バタッ

"アル!"

ポウ…

カヨコ「姿が…戻った。」

 

サオリ「…!これか!」

サオリが鍵を見つけ檻の錠を開ける。

 

カヨコ「社長!!」

カヨコがアルの方に駆け出す。

アル「スゥ…スゥ…」

 

サオリ「寝てるだけ…か…。」

 

"今回…私は足を引っ張ってばかりだ。皆になんて言えば良いんだろう。"

 

???「今なら役に立つ機会があるぞ、先生。」

 

???「先生…今まで行方をくらましてた事をここで詫びさせて欲しい。」

 

カヨコ「!?誰!!」

声のする方向を見ると、そこにはサオリと先生が見知ってる人間が居た。

サオリ「!?お前は…百合園セイア!?」

 

"それと…フランシス!?"

 

フランシス「事は急を要する。ジルの所へ急ぐぞ。」

 

そして次回…

 

 

チアキ(アンブロジウス)「ジルちゃんには指一本触れさせません!!」

 

ホシノ「もう勝負は着いてる。だからこれ以上は!」

 

ジル「ゼヒュー…ゼヒュー…」

 

                 To be continued




完結まであと三話
それでは、次の物語で会いましょう。
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