探究者の為の世界樹 作:ロングコート
数週間後
カツン…カツン…
ゼラ「……おっ、久しぶりだなドレスの方。」
シロコ*テラー「ん…退院おめでとう。」
ゼラ「にははっ、あんだけボロクソにやられたのに報復に来ないんだ。」
シロコ*テラー「病み上がりのあなたを襲ってもお前の思う壺だしそれ以上の理由に一つ、気になってることがある。」
「あなた、自分に嘘ついてたでしょ?」
「ほぅ…?」
「先生から聞いた事だけど四年前、最愛の先輩を殺された。」
「……………」
「それから後戻り出来なくなって雷帝を演じたと言ってたけど、私があの時感じたのは強さの本質だけでなく、あなた自身の裡に渦巻く怨みつらみだった。そこから察するにあなたの本来の姿は最初雷帝を演じておらず自らの怨嗟のままに暴れた結果、とっくに怒りが晴れていてもそれに気づかず、やがて無自覚に演じてることをつゆ知らずに振る舞うようになってしまった子ども…そうでしょ?」
「…まぁ、今思えば先輩が死んでから私は私じゃなくなったのかもな。」
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!死ねぇ!死ねぇぇぇ!!!!!
私の先輩を殺じだくせに!!!!四肢なんて上等なもん持ってんじゃねぇよぉぉぉぉ!!!!!
「…なぁ聞いていいか?どうしてお前は正気を保ててるんだ?あれだけ私に言われたのに」
「都合の良い夢だけど、
「………」
「下衆だって罵ってくれて構わない。あなたの言ったこと、それは全くもって正しいから。」
「あの時は敵対してたから言っただけ、そうでない今は言う理由なんてないさ。」
「けどまぁ…もし先輩達が死んだ後の何処かでそんな感じの都合の良い夢を見れたなら…どれだけ良かったかな…。」
「…これからどうするの?」
「どうする言われたってねぇ…先生が丸く収めてくれたけど暫くは謝罪旅行になるかな。それが済んだら…また新たな先輩を見つけよう。今度は喪わないように…。」
彼女達を見送った後、私は皆に彼女が居なくなったことを伝えました。マコト先輩は怒っていましたがその目には大粒の涙を流していて、他のみんなも泣いたり意気消沈していました。丸く収まった後も暫く生気が無かったように思えます。ですが…私は彼女から貰った言葉…
やくそくをやぶってしまいごめんなさい。
でも大丈夫!チアキなら、万魔殿のみんななら私が居なくなっても元気にやれるはずです!なぜならそう信じてるから!
それに…暫く会えなくなっても遠い未来、また必ず会えますから!!
それでは私、元気でね!
いつ見ても無責任すぎる言葉ですが、遠い未来、必ず会える予感がします!それまで私は日々を力強く生きる決心を決めました!
元気な私の姿を見た影響か、他のみんなも段々と元気が湧いている様子でした!それを見越しての言葉だったのでしょうか?まぁでも、あっちでも元気に過ごせてると良いですね!!
チアキ「私も…精一杯生きてみせますから!」
チアキ(異形)「カチカチカチカチ」
クロカワ「…まさか何一つ変わってないとは…。」
リン(異形)「ええ…あなた達が帰ってくるのを…私たちは…ずっと待っておりました。」
クロカワ「でも歳とかは?」
リン(異形)「それにつきましては…申谷カイさんが…老化止めの薬を開発したことで…問題ありません…ですので私たちは…まだピッチピチのJKですよ。」
クロカワ「ピッチピチのJKって…君も冗談言うようになったねぇ……」
リン(異形)「さて…これからどうします?」
クロカワ「ああ、久しぶりに此処へ戻ってきたんだし」
クロカワはチアキ(異形)の方へ顔を向き
「みんなの顔を、見に行くか!」
「カチカチカチカチ」
Fin
一年間ありがとうございました。気が向いたらまた新しい物語が始まるかもしれません。
2026年8月19日6時17分 完結