探究者の為の世界樹   作:ロングコート

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智神ジル 募集タイトル"廃都から降りし異界の学徒"


1章8話 万魔殿補佐官のゲヘナ巡回記"温泉開発部"

次の現場へ向かう道中、しばしば不良達があっちこっちで破壊活動を行っており、それを風紀委員会と万魔殿が鎮圧していくのを見て

ジル「…私がこの学園に来た時、こうも治安が崩壊してなかった。これもヒナさんが一時的に居ない影響ですか?」

 

イロハ「さっきも話した通りヒナさんはゲヘナ風紀委員会の戦力の半分を占めているのと同時に不良達の畏怖の象徴。それが現在離脱しているとなれば、ここぞとばかりに各地で暴れるのは自明の理と言っても過言ではありません。」

 

ジル「なら万魔殿への招集が翌日になった理由が分かる気がします。そういえばヒナさんと戦った日の夜、やけに騒がしいようなと思ったのもそれが原因?」

 

そうこうしている内に虎丸と後に続く万魔殿と風紀委員会の車両は高速道路へと入っていった。

 

ジル(高速道路?けっこうな遠出になるのかな?)

呑気にそう思っているとそう遠くない所で爆破音が響いてきた。

進めば進むほど音が大きくなっていき、とうとう犯人たちの姿を目視できた。

ジル「ラフな作業着を着ているな…彼女等は何をしているのですか?」

 

イロハ「やはり温泉開発部ですか。」

 

ジル「あれが温泉開発部……ん?…温泉開発部??」

え?ここ高速道路のど真ん中だよね?何してるの?

ジル「君たちが破壊活動をしている犯人たちだね?大人しく投降して下さい、そうすれば痛いようにはしない。」

 

温泉開発部モブ「部長!副部長!万魔殿と風紀委員会の奴らが現れました!」

 

メグ「部長!もしかしてあの子じゃない?ヒナ委員長を倒した智神ジルって生徒!」

 

カスミ「あれが智神ジル…ヒナ委員長を倒した生徒か…考えただけでも恐ろしいが、話の分かる相手か確かめねばなるまい!」

前に出たのは温泉開発部部長、鬼怒川カスミ

ジル「君がここの部長?大人しく投降すれば痛いようにはしないよ?」

 

カスミ「まぁ待て智神ジル、まずは話をしようではないか。」

 

ジル「話?」

 

カスミ「ハーッハッハッハッハッ!どうやら話を聞いてくれるようだ、ではズバリ聞こう!君は温泉に興味があるか?」

 

ジル「温泉…か。」

温泉、聞いたことはある。しかし…

 

ジル「温泉…興味自体はある、しかし、恥ずかしい話だが温泉に入った事は無い。」

 

メグ「ええっ!?」

 

カスミ「!?」

温泉開発部の面々から驚愕の色が一気に見え始める…しかし

 

カスミ「ハッーハッハッハッハッ!温泉に入った事が無いとは驚いたが、丁度良い、温泉の素晴らしさを教えようじゃあないか!」

 

ジル「それは有り難いですがそれはまた次の機会に」

 

カスミ「何!?そ、そうか分かった」

 

ジル「所で、後ろにある大量の爆弾を使って何をしようとしているんです?」

私はそう質問する。その時、彼女は信じられない返答をした。

 

カスミ「何って、温泉開発だが?」

 

ジル「えっ??」

咄嗟に高速道路の端を見る。しかしこの高速道路は地面からかなり離れていて、陸に繋がってたらいざ知らず繋がってないので、

 

ジル(え?温泉開発?地面から離れているけど?)

後ろでカスミが何か言っているが、何一つ耳に入ってこなかった

 

ジル(え?じゃあ何?この高速道路には、源泉が流れているの?んな訳ないでしょ?だって人工物だから。ましてや地面から離れてるから掘る場所間違えてんじゃないの?あれ?てかそもそも温泉って何だっけ?銭湯との違いって?もうワケガワカラナイヨ。彼女等も、先程の美食研究会と同様に、イカれてる奴らだったか…いや、そうだよな。私のような不審者を政治の中枢に入れるような奴がこいつらが所属する学園のトップなんだもんな…当たり前か…)

 

ジル(嗚呼、空崎ヒナさんはこういう奴らをどうやって扱ったいたのだろう。彼女の攻撃はどれも相手の話なぞどこ吹く風と思わせるほど苛烈なものだった。ん?苛烈?…そうか、そういう事か!」

グンッと下がっていた顔を上に向ける

 

ジル「ようやく、理解に至った。」

 

カスミ「おお!温泉の素晴らしさに気づいてくれたか!いやぁ長く熱弁を振るった甲斐があっ_」

ジャキ!

 

ジル「"シムナ・スマッシュ"」

 

カスミ「!!?」

 

メグ「部長!危なー」

ズダァン!ズダァン!

ジル「イロハ先輩!虎丸の砲撃で奥の道路を破壊してください!」

 

イロハ「!?…わ、分かりました。」

ドゴォォォォォン!!!

 

ジル「さぁて…もう逃げられ無いですよ。」

 

温泉開発部モブA「部長!副部長!ダメだ、気絶してる!」

 

温泉開発部モブB「何で!?理解できたって言ったじゃん!」

 

ジル「あぁ、確かに理解したよ?」

 

 

ジル「お前等の様な不良達の扱い方をなぁ!」

 

 

虎丸の砲撃で奥の道路が崩れた事により、道路の封鎖とを引き換えに、温泉開発部の一斉検挙を成功した私達は疲労困憊の体で本部への帰参を始めていた。

ジル「はぁ…今回の初仕事、大変疲れました。これを毎日やってたのですか?風紀委員会及び風紀委員長は。」

 

イロハ「それと、マコト先輩からの嫌がらせによって、私達がやるべき仕事を風紀委員会に回されてるので事務仕事も山のように存在しています。それ故風紀委員長自身、帰る時間がいつも遅いです」

 

ジル「それならこの治療期間を使って体力を回復してもらいたいものですね。とは言えやっと帰r」

ピコン

ジル「ん?メールですか?」

 

イロハ「えーと何n」

クラァ〜

 

ジル「ちょっと!?気を失わないで!一体何のメーr…え?」

そこに書かれてたのは、新しい現場への応援要請だった。それも…30件

ジル「こ、これって…」

 

イロハ「まだ…帰れません……」

恐らくこれから私達は…地獄を見るだろう。

                To be continued

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもこんにちは、作者です。ついこないだまで寒かったのに今はとても暑くなって、くるしい…くるしい…
うわぁぁぁん!!!暑くて干からびそうですぅ〜!
それでは次の物語で会いましょう。
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