伝道者を破壊せよ!   作:欠けたチーズ

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お見舞い

森羅の手術は無事終わったらしい、目覚めを待つのみらしい

 

みんながみんなソワソワしている

心配なのだろう

 

森羅の心配のおかげでハウメアの星の使徒発言は頭にないらしい

よかった

 

森羅が目を覚まさないで3日後

1人でお見舞いに来ていた

 

第6の大隊長が予測した日にちだったが、皆ネザーのあれこれで手が空いていないため暇なアタシが行くこことなった

暇と言ってもちゃんと事務仕事は終わらせてきた、仕事が早いだけなのだ

 

「…おや、先客」

 

森羅がいる病室に向かっている最中、窓の外草むらの上に座り何かを食べている森羅と第一の大隊長が話していた

 

念の為にと持たされていた弁当は無駄になったらしい

 

病室に向かおうとしていた足を反対にむけ、森羅達がいる外に向かう

 

 

なんか降りてきたらバトってるんだけど

 

「日下部さん!貴方は絶対安静ですよ!ベットに戻ってください」

 

「あ、やっぱダメな奴か」

 

第六の人間と思わしき桃髪の人の言葉になんか許可取ってんのかな?と思っていたがやっぱりというか当たり前だが、ダメらしい

 

「やらせておきなさい」

 

桃髪の人の方を掴みそう言い放ったのか褐色肌のおじさん

 

「あれは止まりはしないよバーンズのやつも昔気質の頑固な奴だ不器用な対話しか出来ないのだよ」

 

「だとしても危険と判断したら怪我させてでも止めさせてもらうぞ」

 

「君は」

 

「第8特殊消防官、シスターの輪廻 小町」

 

止められるとは思えないと言いたげな目で見つめてくるが無視して2人の戦闘を眺める

 

ーー

 

「ここまで大きく強くなるとはな」

 

「何がなんでも教えてもらう」

 

ラビットを使い突進していくが、熱風に吹き飛ばされた

 

「だあぁぁ!」

 

「お前の覚悟はそんなものか!蝋燭の火だな」

 

「舐めんなよ」

 

挑発に乗ったのか、怒りのこもった声だった

火力を上げ高速で飛んでいく

 

「俺はこんなものじゃねぇ!」

 

熱の壁らしきものを蹴りで突き破り、バーンズに蹴りを入れるが手で受け止められる

 

その衝撃があたりに土煙が漂い熱のこもった風が肌を掠める

 

「何を聞いても後悔しないか!」

 

「真実を知るため炎を恨みながらも俺は消防官になったんだ!」

 

バーンズに受け止められていない方の足に炎を纏それを細くジェット噴射のようにしている

 

「すいません少し持っていてください。」

 

「え、はい」

 

桃髪の人に弁当を預け歩き進める

 

バーンズが森羅の足を弾き距離ができた

 

「危ないですよ!?」

 

「お構いなく」

 

焦げたパーカーで帰るのが嫌なので脱ぎ、適当なところに置く

 

走り、また攻撃を入れようとした森羅とバーンズの間にはいる

 

「輪廻!?」

 

「な!」

 

森羅の足を簡単に掴み

バーンズの炎をこっそり喰らう

 

ブザー音と共に知っている景色、知っている光景が再現される

ジョーカーからある程度のことは聞いていた

 

現実にバーンズよりも先に戻る

 

「輪廻!危ないだろ」

 

「お前無理してるだろ」

 

「無理なんてしてない!俺は真実を聞くために」

 

森羅の腕を掴み簡単に抑え込み、森羅が着ている黒いティシャツをめくる

 

「何やって」

 

「ほら血が出てる」

 

ガーゼから血が滲み出していた

 

「…っ」

 

「真実を知る為に行動するのは止めない、森羅の自由だ好きにすればいいと思うでも、無理はするな、お前には心配する人が沢山いるだろ」

 

「…」

 

手を離せばおとなしくなる、そろそろ戻ってきていい頃のバーンズを見れば目を白黒させていた

 

「後は好きに話せばいいさ、でも戦いを始めたら2人とも潰す、いいな」

 

「…分かったよ」

 

怪我人の森羅とバーンズ相手なら多少勝ち筋はあるかもしれない、あるいは輪廻かバーンズが大怪我をするかもしれないと考えたのか不満そうな顔を隠さずに返事をされた

 

「君は、一体」

 

「第8特集消防官、シスターの輪廻 小町」

 

名乗りをあげ2人の会話の邪魔にならないように離れる

 

「ありがとうございました」

 

持ってもらっていた弁当を受け取り、パーカーを羽織る

 

「大丈夫ですか!怪我とかは」

 

「無いです」

 

「本当にシスターなのか?」

 

不思議がる2人にちゃんとパーカーを着ながら答える

 

「ええ、戦えるシスターです」

 

えっへん、と言いたげに胸を張る

 

ーー

 

話が終わったのかバーンズは森羅から離れ真っ直ぐ輪廻の元に歩いていく

 

「少しいいかな?」

 

「…はい」

 

まぁいいかと思い、森羅の元に行くのを辞め立ち話をすることとになった

 

「君は何者かな?」

 

「さっき言った通り、シスターです」

 

「さっきのは君が」

 

「止めたのがそんなに不服だったんですか」

 

あまり手の内をバラしたく無い、特に聖職者であるこの人には

 

だからとぼけることにした

 

「…」

 

それにジョーカーにも警戒すべきだと言われている

なら警戒し、手の内を隠すのは当たり前になる

 

無言のまま見つめてくるが緑色の瞳

 

「まだ何か」

 

「…いや、時間をとらせてすまない。少し知り合いに似ていたものだからね」

 

求めている答え聞けないと判断したのか、それだけいい名残惜しそうに見つめてから背を向けた

 

離れていく後ろ姿を眺めることもせず病室に連行されていった森羅の後を追う

 

ーー

 

病室に着いた頃には、森羅は寝台に座り窓の外を眺めている

 

「何話したのか知らねぇけど」

 

寝台横にある椅子を取り出し座る

 

「らしくないな」

 

ようやく赤い瞳と目があった

 

「…悪い今は」

 

「中隊長の弁当いるか?」

 

「…いらない」

 

「そうか」

 

座ったばっかりだが立ち上がる

1人にした方がいいだろう

 

「森羅」

 

だが冷静な頭で考えたはずのに、下を向き絶望に染まったような顔を見て感情的に動き声を上げてしまった

 

「なんだよ今は1人にして欲しいんだよ」

 

泣きそうな声、それに耳を貸すわけもなく

 

「前を見ろ絶望に染まるな、希望を捨てるな」

 

「なんだよ」

 

「今のお前は希望なんてなくって下を向いて何かに打ち捨てられている。それはダメだ。」

 

こちらを睨みつけるように見つめてくる赤い瞳

 

「なんなんだよ、なにが」

 

「分からないさ、これ以上深追いする気はない、でも森羅今の顔はお前には似合わない、笑えよ悪魔だって言われてもアタシはあの顔好きだぜ」

 

わざとらしく歯を剥き出して笑い病室を後にする

 

驚いたように見つめる森羅の阿保ズラだけが頭に残った

 

ーー

 

帰りに、桃色の髪色の人ことアーグ・アサコ中隊長と話をして

森羅は数週間後に退院出来るらしい旨を伝えればみんな安心していた

弁当はアーサーが食った

 

「森羅…火縄の弁当食べなかったのか」

 

「バーンズ大隊長が来ていて何か食べていたので、普通にお腹いっぱいだったんじゃ?」

 

「バーンズ大隊長が!?」

 

後でお礼言った方がいいのかなぁと悩んでいる大隊長を無視して自分の仕事に取り掛かる

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