伝道者を破壊せよ!   作:欠けたチーズ

8 / 23
餌付け

一旦第8に向かう事になったらしい

迎えに来てくれるらしい

 

「リヒト捜査官に助けられたな、それと配属前なのに森羅達をありがとうな輪廻」

 

資料で見た人物、第八の大隊長

後ろの方に中隊長もいる

 

「特に何もしてないし…」

 

その言葉に困ったように笑っていた

 

「いや、アンタがいたおかげでユウをここまで運べた」

 

「…?」

 

「こう言うところわかってないよね」

 

呆れるリヒトを見ながら首を傾げる

 

「まぁ、配属はまだだが、せっかくだし晩飯一緒にどうだ?うちの中隊長の飯は美味いぞ」

 

「行く」

 

力強く即答した姿に、桜備は笑みを浮かべていた

 

その姿を見てまるで自分がご飯に釣られたように感じ

別にご飯に釣られたわけではない

と心の中で言い訳を並べる

 

ーー

 

迎えに来たマッチボックスに乗り、第八に向かう、その車内は静かで気まずかった。

 

ーーー

 

並べられた料理

 

人が作った手料理食べるの2年ぶりぐらいだな

 

ふと思えばリヒトもジョーカーもまともに料理をしない、と言うかできない、出来たとしてもそれはカップ麺かよく分からない美味しくない何かだ

だからこそ料理を作るのは輪廻だけだった

 

皆が食べ始めたのを見て釣られて食べる

 

「!」

 

美味い!

 

キラキラと目を輝かせ咀嚼していく

 

何か話しているが自分に関係ないことなので黙々と食べる

 

あの人たちの料理も美味しかったけど

 

ふと頭によぎったのは2年前の大災害の際に瓦礫に押しつぶされ死んだ育ての親

 

「おかわりいるか?」

 

その言葉に力強く頷く

 

「餌付け…」

 

隣にいるリヒトからぼそっとそんな言葉が聞こえるが、お前もやっているだろと言いたいのをご飯と一緒に飲み込む

 

ーー

 

そのまま泊まる事になった

 

シスターバッチ持ち歩いててよかった

そうポケットの中で弾きながら考える

 

用意された部屋、今後使う事になる部屋

 

どう言う作りなのか睡眠が大して必要がない、それどころか睡眠中、夢の中?で仕事の催促をされるためあまり寝たいとは思えない

 

朝方、やる事もないシスターらしく祈りでもしようか

なんて考え始める

一応リヒトからもシスターらしくと言われているからそうしようと、部屋を出る

 

一応教会を元に作っている、そう言う場があるだろう

 

人気のない道を歩く

まだ薄暗い

 

噴水がありそれらしき場を見つけパーカーを脱ぎ祈りのポーズをとる

 

象日下部が発火能力を使った際、能力はわからないがなんならかによって感情され、それが引き金になったのかそれとも偶然か、象とリンクしている、相手は自覚はないだろうが

 

それを利用して情報を引き抜く

 

アドラに干渉する

 

そのために

 

「早いですね」  

 

一柱目にそっくりな少女、名前は確かシスター・アイリス

 

「…邪魔だった?」

 

「いえ、そんな事はありませんよ。隣いいですか?」

 

「うん」

 

隣に座り祈りのポーズをとっている

 

隣にいるのであればやりずらい、この子はきっとあの人の

 

「私、シスターの方が新しく来て嬉しいんです。誰かとこうやって祈る事も此処では少ないですから」

 

ずっと考えている間に相当時間が経っていたらしい、祈りが終わったのかそんなことを言われる

 

「私も学校以来で嬉しいよ」

 

その言葉に安心したように笑う姿

 

ーー

 

「お、もうシスターと仲良くなったのか」

 

そういい楽しげに話すのは大隊長だった

 

「はい」

 

アイリスは元気よく返事をし輪廻は頷いていた

 

ーー

 

リヒトは気づいたらいなくなっていた、シスター達と仲良く女子談義をしていたから空気を読んだのだろう

 

アイツ空気読めたんだな

 

なかなかに失礼なことを考える

 

「ふぎゃ!」

 

「っと」

 

歩こうとした環だったが何かにつまずき転びかけた、腹に手を回し受け止めるたの輪廻だった

 

「助かったよ」

 

「大丈夫か?」

 

転んだ衝撃がつなぎが大きく開けていた

 

「ああ、この程度のラッキースケべられで良かった」

 

「ラッキー、スケべられ?」

 

聞き馴染みのない言葉に首を傾げちゃんとだったのを見て手を離す

 

「あ」

 

大きく開いた繋ぎから見えていた黒いビキニが落ちた

 

一瞬で顔が赤くなり前を隠す環

 

この場には他にも数名の団員がいた、男性も含めてだ

なれない状況に慌て急いでパーカーを脱ぎ環に着せ、落ちたそれを拾う

 

「大丈夫か!?」

 

「ああ」

 

涙目で答えていたが、大丈夫で安心しつつ拾ったものを渡す

 

そのまま別の部屋にいった後ろ姿を眺める

 

「不思議体質だな…」

 

「あれでもまだマシな方なんですよ」

 

「…え?」

 

アイリスの言葉に反応して見つめるが、マキも何とも言えない顔をしていた

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。