三部作第一話!
カリヤの新たな異世界ライフが今始まる!
新たな世界、新たな力
「なぁ神様。最初に俺が行く世界って、どんな世界なんだ?」
俺、仮谷幸希は、異世界に持っていく転生特典の能力を考えながら、神様に次に行く世界について聞いていた。
なんで異世界に行くことになったのかというと...説明が難しいからちょっと端折るのだが、前世の俺が何故かこの神様と知り合いで、その伝手で行った異世界で世界を救って死んだら、なぜかその世界の魔王が魂に寄生しており、それをなんとかするまでの時間つぶしみたいな感じで、魂初期化事件という出来事によって生まれた世界のズレを修正しながらいろんな異世界を旅することになった...って感じか。この説明だけで理解できる人がいたら凄いと思う。
「そうじゃのう...世界観的には地球でいう中世ヨーロッパみたいな感じじゃな。よく創作で出てくる世界観じゃ」
「じゃああの世界...便宜的に聖杖世界とでも呼んでおくか。聖杖世界と同じ感じか?」
世界に名前をつけるって難しいからとりあえず勇者ライトの必殺技から取ったけど、後々ちゃんとした名前つけようかな...いや、いいや。面倒いしこのまま呼び続けよう。
「時代設定はな。じゃが、お主の言う聖杖世界とは違い、国はいくつもあるしきちんと国交も結ばれておるそれなりに平和な世界じゃ。もちろん戦争も起こったりはするが、治安は結構良い方じゃ」
「へーってことは国同士の交流も盛んなわけだし、戦争もあるってことは全体的な文化レベルは聖杖世界よりも高そうだな」
戦争が起こると技術力が向上するという話はそれなりに有名だろう。それに単一国家だった聖杖世界とは違って複数の国があるということは、異なる文化が存在していてそれらが融和し合っている可能性が高いから、文化レベルもそれなりに高いと予想される。なかなか面白いものが見れそうでワクワクしてくる。
「あ、そうそう言い忘れておった。これから行く世界には、魔物は存在していない。その代わりにその世界特有の動物が存在しておるが、人間に友好的な種が多い」
「その世界にも人間はいるんだな」
「何を当たり前のことを言っておるのじゃ。魂の初期化は人間に対して行われたのじゃから、行く世界には必ず人間はおる」
「そっかそれはそうだわ。すまんな愚問を出して」
「続きを話すぞ。さっきは魔物がいないという話をしたが、実は魔法も存在していない。魔力も無い。じゃが、どの生き物も何か一つの能力を持っておる。これは人も動物も同じじゃ」
「なるほど?聖杖世界の魔法みたいな、努力すれば大体のものは誰にでも使えるような力は無くて、一人一つの固有能力を全員が持っていると...魔族が持ってた固有能力みたいなことだよな?」
「その認識で問題ない」
「オーケー。で、その世界で俺がやらないといけないことってのはなんなんだ?魔物がいないってことは魔王とか勇者とかもいないんだろ?その世界に起こってるズレってどんなんなんだろ」
「お主にやってもらいたいのは、突然変異を起こした人間...その世界での通称魔族の殲滅じゃ」
「また魔族?...どういうことか、説明してもらおうか」
「本来なら魔族なんて生き物は生まれるはずはなかった。じゃが、魂の初期化の影響を受けた人間の魂の一部が変貌してしまったのじゃ。その結果、人間とは身体的特徴の違う別種の生命体が産まれてしまった。ただ産まれただけならよかったのじゃが、人間と敵対していてのう...このままでは人間側に多大な損害が出てしまうので、殲滅することにしたわけじゃ」
「なるほどなぁ...事情は大体わかった。一つ聞いときたいんだが、その敵対ってのはそういう思想のもと行われているものじゃなくて、本能的なもので行なっているものなのか?」
「ああ。聖杖世界で魔物や魔王と人間が敵対し合っているのと同じじゃ」
「じゃあその魔族とやらに交渉して戦うのをやめてもらうってのは無理なわけだな。了解」
さて、あらかたわかったことだしどんな能力を持っていくか本気で考えるか。
「魔族もそれぞれ固有の能力を持ってるんだろ?だから戦闘系の能力を持っていくことは確定。んで、魔法がないから持ってく能力一つでいろんなことをできる必要があるわけで...こう思うと、速度操作ってマジで便利だったんだな...」
一つ前に行った異世界に持ち込んだのは、周囲の速度を操作できる能力だった。この能力があれば、自身の加速による攻撃や回避、相手の減速による妨害、傷の再生速度加速による治療に、速度を探知することによる周辺の索敵などなど、様々なことができた。チートもチートだ。俺が考えた能力じゃないのだが、これ以上のものを考えつける気がしない。
「……なぁ、また速度操作をくれっていったら貰えるのか?」
「無理じゃな。そもそも、お主の魂から速度操作の能力を回収できておらん」
「……あー読めたわ。魂に刻まれた能力、まだ魔王が握ってんのか」
「そういうことじゃ。ワシがお主の魂に刻み込んだ速度操作能力は魔王が吸収してしまっておる。魔王が魔族の力を吸収したようにな」
聖杖世界の魔王は、その世界の魔族の魂を吸収することで、その魔族の持つ固有能力を使うことができた。魂に能力が刻まれているというのは魔族も俺も同じ。同じような原理で速度操作の能力を吸収したのだろう。
「似たような能力を作り出してお主に与えることもできるのじゃが...お主を乗っ取ろうとした時のことや、与えた能力を速度操作と同じように吸収されてしまった時のことを考える必要があるのじゃ」
「……あまりにも強すぎる能力を俺に持たせてしまうと、魔王が強化されてしまう恐れがあるから気をつけろってことか?」
「そうじゃ」
「なるほどな。それじゃあ適度に制限をかけて使いづらくしたり、魔王には扱えないよう仕組みを作らないといけないわけか...となると、汎用性はいっそのこと無くしちまっていいか。魔王に乗っ取られる前にサクッと魔族を殲滅すればいいわけだし、攻撃特化にしておこう」
方向性がだいぶ決まってきた。これならアイデアも湧いてくる...
「……よし、決めたわ。能力は銃火器の生成。実在非実在を問わず、そういうものがあると知っている銃火器を作り出せる能力だ」
「……楔の件といい、お主の言葉には裏があることか多いからのう...詳しく聞かせてもらえるか?」
「実在非実在を問わないってのは要するに、アニメとかゲームとか、そういったフィクションに登場する銃火器も作り出せるって意味だ。さっき汎用性は無くすって言ったけど、流石に回復手段は必要だろ?回復弾を撃ち込む銃みたいなのもゲームの中にはあるし、こうしておけば悪さできると思ってな」
「そういう回復銃、自分に撃っても回復しないのでは?FPSじゃとそういう仕様じゃと思うのじゃが」
「……一応策はあるから心配しないでくれ」
「なるほどわかった。じゃが、それだと魔王もその力をフルに使えてしまうぞ。どうするのだ?」
「銃の生成には神様の許可が必要だってことにしよう。魔王が俺の意識を乗っ取ったら神様と連絡も出来なくなるだろ?この条件をつけておけば、魔王にはこの能力は使えない」
「それだと咄嗟に能力を使いたい時困るのでは?」
「……じゃあ、一つだけは神様の許可なしに使えるようにしよう。至近距離じゃ無いと殺傷能力の無い銃にしてしまえば、咄嗟に使いたい状況なら十分の性能だろうし、魔王に悪用される心配も少ない」
「ふむ...それなら問題は起こらなそうじゃな」
「あっ、あと銃のカタログみたいなのくれない?流石に全ての銃を知ってるわけじゃ無いし、地球に存在しているフィクションを含めた銃火器と、聖杖世界にある銃火器が記されたカタログが欲しい」
「聖杖世界の?...なるほと、そういう魂胆か」
「ああ、魔力銃があれば大抵のことはできるからな。使える魔法は少ないにしても、自分に対して使える回復弾は最低限確保できる」
これから貰おうとしている能力は、銃本体だけではなく弾も作り出せる。もし、魔力銃を作ろうとしたならば、もちろん弾となる魔力も生み出せるはずだ。今から行く世界に魔法はないから魔力銃を撃つことにしか使えないけど、便利なことには変わりない。
「これである程度の汎用性はありながら、魔王に乗っ取られた場合のセーフティも付いてる。結構いい感じじゃないか?」
「そうじゃな。では、そのような仕様で能力を作る。しばし待っておれ」
「能力ってそんなプログラム組むような感じで作るの...?」
ってか、一から能力って作れるんだな。流石は神様。
「……よし、できた。この程度の能力ならば、速度操作のように制限をかけずとも魂に馴染むじゃろ」
「おっ、それって最初からフルパワーってこと?いいじゃんいいじゃん」
速度操作は強すぎて最初は制限かかっていたからな。今となっては速度操作に限っては制限があって助かったと思えるけど、この能力にも制限がかけられてたら流石に面倒だった。
「それじゃあ早速魂に融合させるぞ」
神様はそう言うと、いつのまにか持っていた光の球のようなものを俺に向かって投げつけた。
「なんかこう、勢いもうちょいどうにかならなかったの?」
豪速球で投げられた光の球は俺の胸に命中すると、そのまま体内に入っていった。多分魂と融合したのだろう。
「能力の授与ってもう少し神秘的な光景になると思ってたんだけど、こんな脳筋だったんだ...」
「仕方ないじゃろ。魔王が魂に巣食っておるせいで直接触れることが出来んのじゃ。こうして遠くから投入するしか方法がない」
「ああそういうこと...」
「それと、件の生成能力の他に二つほど能力を授けた」
「二つも?何入れたんだ?」
「一つは翻訳能力。前は石に力を宿らせる形で持たせておったが、お主自身に付与することにした。前にやったように、意図的に翻訳をずらしたり切ったりすることも可能じゃ」
「なるほど、わざわざ持ち歩かなくて済むのかそれはいい。で、もう一つは?」
「魔族を見分ける力じゃ。魔族は人間と違う身体的特徴を持つものの、腹部や胸部など服を着てしまえば隠れる位置にあるのじゃ。じゃから、人間社会に紛れ込んでいるものもおるのじゃ」
「そのための力ってわけか」
「あと、直感的に魔族の位置を察知する力もある。方角と人数を知らせる程度じゃが、きっと役立つじゃろう」
「まぁ何も情報がないまま探すのはキツいからな。助かるぜ...そーいや幸運能力はどうなったんだ?」
俺の知らないうちに神様が宿らせていた、自身や目的の遂行に不都合となる事象を事前に察知、回避や対処することによって不運をプラマイゼロに戻す幸運能力。あれはどうなったのだろう。
「速度操作と同じように魔王が掌握しておる。じゃから、基本的に発動しないと思っていてくれ」
「りょーかい。んじゃあとりあえず聞くことはあらかた聞いたし、残りは実際にその世界に行ってから聞こうかな。これまで通り話したい時には話せるんだよな?」
「そうじゃ...っと、一つ言い忘れておった」
「ん?なんだ?」
「お主が全ての魔族を殲滅した時点でその世界での役目は終了する。じゃからその世界から帰還してもらいたいのじゃが、世界から離脱するには、その、死ぬしかなくてのう...」
「終わったら自殺でもなんでもして戻ってこいってことね、了解」
「えらくあっさりとしているのう...ちゃんとワシが言ったこと理解しておるか?」
「大丈夫だよ今更そんなこと。だってもう二度死んでるんだぜ?まぁ怖いけど、次の世界に行けるって考えたらそんなに苦じゃねぇな」
「そうか...お主に頼んで正解じゃったわい」
「俺じゃなかったら精神がパーになってたかもな。で、これで話は終わりだよな?サクッとその世界に飛ばしてくれ神様」
「了解した。今飛ばす」
「あっ、一応言っておくけど、今度はミスんないでくれよ?」
前回は出現座標がズレて空中から森に投げ出されたからな...あの時は速度操作の減速と幸運能力があったからなんとかなったけど、銃火器生成能力じゃどうにもならん。
「もちろんじゃ。二度もミスるほどワシも阿呆じゃないわい」
「一度ミスった時点で信用は地の底なんだわ...」
「それじゃあ早速ゴーじゃ!」
前もそんな掛け声だったなと思っていたら落ち始めた。足元の地面が消え、自由落下し始めたのだ。
新たな世界へ、俺は落ちていく。
「よっ...と。よかった今回は平気だな」
落ちたは落ちたものの、すぐに地面についた。体感としては一、二メートル落ちたくらいだ。まぁ十分高いような気もするけど、これくらいなら余裕だな。
「ふぅ...ひっさしぶりの脚だ!」
俺は前の世界で両脚を失っていた。義足を使っていたから生活はあまり変わらなかったけど、やっぱ生の脚は違うな。動きやすいことこの上ない。
「うん、服はちゃんと着てるな」
前もそうだったが、服とかある程度のお金とかは支給してくれるのは助かる。服の出来とか、お金が硬貨か紙幣かとかでもこの世界の文化や技術レベルを読み取ることができるし、ひたすらにありがたい。
「お金は...おっ、紙幣か。流石に兌換紙幣か不換紙幣かの判別は出来ないけど、とりあえず印刷技術は発展してるな」
んで、服も結構作りが良い。いい布が使われている...って、糸の縫い目無くね?どうやって作ってんだ?一人一つの能力を使って服を作っているとかだったりするのだろうか。
「とりあえず見てわかるのはこの程度か...で、ここどこだ?」
辺りを見渡す。周りに木はないが、どうやら山の中に飛ばされたみたいだ。
「……なぁ神様、聞こえてるか?」
『聞こえておるぞ』
よし、ちゃんと神様と通信できるな。
「多分近くに町とか村がある場所に飛ばしてくれているんだろ?どこに行けばいい」
『少し山を降れば、見晴らしのいい場所に出られるはずじゃ。そこに行けば、盆地にある農村地が見えるじゃろう』
「なんか、最初に行く町って農村なこと多いよなー」
前回もそんな感じの村だったしな。まぁいきなり都会にぶち込まれるより、田舎っぽいところでこの世界の知識を蓄えてから都会に出た方が良いだろうし、神様も同じ考えでここに飛ばしたのだろう。
「んじゃとりあえず、その見晴らしのいい場所とやらに向かってみますか」
緩やかな斜面を下っていく。久しぶりの生の脚の感覚を味わいながら、足を踏み外さないように慎重に下る。
「そーいや、筋肉量だいぶ落ちちゃったよなぁ...また鍛え直さないと」
前の世界で激しく動きまくった結果ついた筋肉はどこへやら、地球で生活していた時の筋肉量に戻ってしまっていた。器とやらが違うからなのだろう。とりあえず、デカい銃を扱える腕力と素早く動ける脚力を急いで身につけないとな。
「……おっ、見えてきた見えてきた。あれが最初の村か!」
さながらブレ○イのタイトルが出てくるあの場面ののような景色が広がっていた。広大な盆地が広がっており、山の方から流れ込んできているいくつかの川が村の中を突っ切っていた。おそらく農業用水だったり生活水に使っているのだろう。ザ・田舎って感じの場所だった。
「いいねぇワクワクしてくるねぇ。早速突撃してみっか」
勾配がキツくなってきたが、気にせず山を下っていく。最悪すっ転んだとしても、地面は草で覆われているから死にはしないだろう。まぁ幸運能力が無くなってるから一応注意はするけど。
「……おわっ、びっくりした」
なんか変な窪みがあるなと思って足場にしたら、どうやら巣穴だったようでウサギっぽい生き物がひょこっと出てきた。
「魔物じゃないんだよなこいつ。友好的な種が多いって話だけど、こいつもそうなのかな?」
頭にツノみたいなの生えてるけど、これで襲いかかってきたりはしないよな?ウサギじゃなくて猪だったけど、前の世界で最初にあった魔物もこんな感じのツノ生えてたからちょっと怖いな...
「……何もしてこないな。なんだ可愛いやつめ」
屈んで頭の辺りを撫でてやると、キュ〜みたいな鳴き声を上げた。癒される...村とか町の外でピリピリしなくていいの嬉しいわ。魔物がいないってこんなにいいことなんだなぁ...
「じゃあなウサちゃん。巣穴に足引っ掛けて悪かったな」
その場を後にして山を下る。盆地なだけあって少しずつ勾配は緩くなっていき、それなりに走れそうなくらいの坂になってきた。
「久しぶりに生の脚で走ってみっか!」
一応屈伸なり伸脚なりをしてストレッチをしてから、一気に地面を駆け降りる。気分は富士山の砂走りだ。
「おー風気持ちいい!」
やっぱり走るって気持ちいい。前の世界じゃ音速で走ってたりしてたからめっちゃ遅く感じるけど、この風を浴びる心地は速度関係なく良いものだ。
「ってか遠い!前だったらこんな距離1秒もかからずに行けたのに!」
ヤバい本格的に速度操作が欲しくなってくる!
「しゃーないこうなったら...神様!能力使う!」
『了解じゃ』
神様の許可によって、能力の使用が可能となる。どこからともなく銃火器のカタログを取り出し、パラパラとページをめくって目的の銃を探す。
「誰かは作ってる...よね!バフの魔力銃!」
能力を使って聖杖世界の魔力銃を生み出す。そして自らの頭に突きつけた。
「……そーいや、この世界から出る時には自殺しないといけないから、こうやって頭に銃口突きつけるんだろうな...始まりの一発、撃ってやろうじゃないか!」
引き金を引き、自らの頭に魔法弾を撃ち込んだ。
「身体能力強化...遠隔で付与するためのものだからちと効力が弱いが、今の俺には十分!」
さっきよりも速いダッシュで山を駆け降り、村との距離を縮めていく。
「……お?これが魔族探知の力か。村の中に一人いるな」
村との距離を縮めて、およそ数百メートルくらいの場所まで近づいた時、神様からもらった魔族を探知する力が発動した。結構範囲広いな。しかも村全域を対象に探知できてるから、数百メートルどころの話じゃないなこれ。キロ単位でありそうだ。
「さて、どうやって殺すか。流石に人前で銃ぶっ放して殺すのはNGだろ?」
たとえ相手が魔族だったとしても、周りから見たら急に得体の知れない武器で殺しを始めたヤバいやつにしか見えない。馬鹿正直に真正面から殺すんじゃダメだ。
「ってなると暗殺だな。うまいこと人がいないタイミングで襲ってしまおう。あっ、どいつが魔族なのか特定できてたら、山の上からスナイパーで狙撃するってのもありだな」
この先も魔族を狩り続けるのなら、俺が殺したということはバレない方がいい。次々と同胞が死んでいくことで警戒心は増すだろうけど、俺だと特定されなければ問題はないはずだ。だから誰にもバレずに暗殺をしていく必要がある。
「まぁひとまずは情報収集も併せて村に潜入か。この世界について調べながら、魔族が誰なのかを探ろう」
そんなことを呟きながら村の近くまでやってきた。魔物なんていないし、山に囲われていて外敵なんてものが存在しないためか、村に柵なんてものは存在していない。こういうところも前の世界では考えられなくて珍しく感じるな。
「っとと、魔力銃は消しておくか」
こんなものを持ってたら村の人を警戒させてしまう。普通の旅人、冒険者を装わなくては...ん?この世界、魔物とかいないから冒険者って職業存在しなくね?どうなんだろこれ...身分聞かれたら絶対答えられないんだけどどうしよう。
「……まぁいいや当たって砕けろだ!」
魔力銃を消滅させた俺は、さも普通の一般人ですよといったふうに装いながら村の中へと入り...
「ちょっとちょっとアンタ!どこから来た?」
村人らしき人が話しかけてきた。ちゃんと翻訳能力が発揮されているようでなにより...って早速来たなこの質問。適当にはぐらかすか。
「いろんな場所を旅している者でして、山を越えてやってきました。この村って何が「やっぱり外の人だったのね!悪いけど今この村は外との交流禁止なの!わかったならサッサと踵返して帰りな!」……えぇ...」
村に入ろうとしたら、初っ端で躓いた...どうなる俺の異世界ライフ⁉︎
この作品から読み始めた人っているんですかね...もしいたとしたら、説明不十分で申し訳ありません。
ぜひ前作をお読みください(ダイマ)
これからも一話8000字越えで連載していくのでよろしく!