では本編どうぞ~
放課後になり、生徒たちが部活や自主練に励んでいるころ
俺は第3アリーナへと来ていた
本来IS学園の生徒のほとんどは何らかの部活に参加しているそうだが俺は進んで部活に入ろうとは思わない
ただでさえ中学まで帰宅部皆勤賞の俺が、俺を除き男子が一人もいない集団に近づくことなんて詐欺かスイーツ食べ放題意外にありはしないだろう。
そんな訳で、放課後になればダッシュで自宅に帰る事を日課にしている。その際に千冬が毎度追いかけてくるので軽く鬼ごっこのような事をしなくてはならないのだが・・・そんな事をして仕事は大丈夫なのだろうか。この前なんて夜遅いから家で飯食って翌朝2人で登校していたんだが
まあ、一応仕事関係じゃあそれなりにしっかりしているので大丈夫か
そんな俺がこんな時間まで学園にいる事は至って珍しい。
では、なぜそんな課金でたまにしか当たらないスーパーレアな事象が起きているかと言えばそれは自主練のためである。
‥‥‥
‥‥‥
はい嘘です。
そんな殊勝な心がけが俺にあるわけがないし、そもそもクラス対抗戦にでない俺には必要ないただつかれるだけの行為するわけがない。
そんなのは第1アリーナでモップさんにしごき倒されてる一夏だけがやればいい
必要ない事は極力やらない、必要があろうとたまにしか本気を出さない。それが俺だ、異論は認めん。そもそも普段は話しかけもしないのにここぞとばかりに話しかけてくんな
自主練でもなければ一体なんだという話なのだが、簡単に言えば呼び出しをくらったのである。
呼び出しと言ってもハートのシールが貼ってある手紙が下駄箱に入っており、放課後待ち合わせ場所にいったら「うっわ~まじで来たよww」「キッモ~い、ほらタカコ早く告白しなよ!罰ゲームなんだしさww」みたいな苦くるしい話ではなく
校舎裏に呼び出されツッパリ系の強面が腕組みしながら待っている系のアレである
・・・どちらにしても碌なもんじゃない。しかも前者なんてタカコさんが最終的に泣き出してなぜか俺が謝る流れになったし、なにその理不尽
普段ならこんな呼び出し一周するところだが、差出人がある種の顔見知りであることからこれをばっくれても次の日にはクラスで会うことになる。そうなればなんやかんやとうるさい上に、逃げても回避しても結局は顔を見合わせれば同じことの繰り返しだ
時間をかければ諦めるだろうが、あいつの性格上なんかしつこそうだし、それならいっそこの一回で手早くかたずけたほうがいい。面倒事は元から断ち切る。急がば周れの精神が一番めんどくさくない
「で、何の用だオルコット」
「‥‥‥」
俺を呼び出した本人イギリス代表候補生であり専用機持ち、んで俺にボコられた少女セシリア・オルコットはただただ静かにそこにいた
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少し昔の話をしましょう。
あれはわたくしがまだ10歳ほどの頃、今から数えると6,7年前という事になりますわね
あの頃のわたくしは、まだ両親の事をよく知ってはいませんでした。
もちろん自分の親です。仲も悪いわけではなかったので2人の事なら多くを知っています。
母は、厳しく凛とした強い女性でまさに強い女の見本のような人でした。会社の経営であまり家にいる事はありませんでしたが、たまの休みにはわたくしと共に遊んでくれたりもしました
父は、母とは真逆でとても優しい人でした。母と共にお仕事でとびまわる事も多かったけれどわたくしの誕生日や記念日にはいつも時間を作りお祝いをしてくれました。何より父が怒っている姿を見たことがないほど温厚な人でした
そんな両親の事をわたくしは心の底から大好きだったと言えるでしょう。ですが、人には色々な顔がある物です。
家で見せる優しい顔、そして家の外で見せる顔
当時のわたくしはまだまだ子供でそのことを良く理解していなかったのです。
わたくしが初めて母に連れられパーティーに参加したときの事です。初めてのパーティーという事もあり緊張しながらも、教えられたとおり母と父の顔に泥を塗らないように一生懸命貴族の令嬢として振る舞っていました
緊張のあまりか少々気分が悪くなり、しばらくの間外の空気を吸う事にしました。
そんな時に聞こえてきたのです。パーティーに出席していたであろう名前も知らない方々が母の事を話していました
その内容は、母を褒め称える物で木陰からその話を聞いていたわたくしはとてもうれしく思いました。
ですが、話は次第に父の事に移り変わっていきます
内容こそ今では覚えていませんがそれは、まだ10歳の子供には聞いてるだけで辛い、そう思えるものだったのです。
始めは、その話を聞いたとき頭に血が上り否定の声を上げようともしました。ですが、当時はまだ子供で相手は大人
何よりわたくしがもめ事を起こせばその責任は、ともに会場に来ていた母が怒られてしまうと思い何とか自分を抑えつけました
家に帰り精神的にも肉体的にも疲れていたわたくしはすぐに横になり寝てしまいました
それから、あの時聞いた話を思い出しては苦い気分になりましたが時間がたつにつれその事に疑問を覚え始め自身で調べる事にしたのです。
始めはきっとあんな話は出鱈目だろう。優しい自慢の父が彼らの言うような人ではない。子供ながらに、いえ子供だからこそ父の事を信じていたのです。
子供が調べものをするのは本来容易な事ではないです。まだ文字だって完璧にマスターしていないしインターネットの使い方だって良くわかりません。人に聞くにしても子供でありオルコット家の娘であるわたくしには本当の事を話す人などいるわけもない
だからと言って見ず知らずの人に私の父はどういう人ですか?などと軽々しく聞けるわけもないですし
子供が分からない事があれば親か先生に聞けばいいなんてよく言いますが、その分からない内容が自身の親の素行なんて聞けるわけがありません
しかし、幸いなことに今回の場合は自力で何とかなりました。なんせ聞くのではなく見ればいいのですもの
調べた結果は‥‥‥残念なことに会場で話していた彼らの話とほぼ変わらない評価でした
婿養子であり、立場の弱い父は母に対して弱弱しく卑屈な男性だったのです・・・
正直、子供のころのわたくしはその事実を知り酷くショックを受けました。だってそうでしょう?ずっと立派だと思って信じていた人が、周りからは陰口を叩かれ卑屈だなんだのと言われ、本人もそれを否定しない。否定できない人だった。
失望の一つや二つしても責められはしないでしょう
わたくしはただただ悲しくて情けなくて、そんな父に対して怒りを覚えました。
それから世間に出る事も多くなり、当時の女尊男卑になりたての世の中で男と言う生き物がどういう人たちなのか知る機会も多くなりました。
我が家にも男性の使用人はいますが、わたくしと接する機会があるのはほとんどが女性でしたので、父以外の男と会い、話す機会はあまりなかったのです。
そんなわたくしが知った世の中の真実。綺麗と優雅しかしらない箱入り娘から見た、男と言う生き物は何とも恵与しがたい存在でした
そのころからです。情けない男とは絶対に結婚しないというのがわたくしのポリシーとなったのわ
同時に父と・・・いえ両親と距離を置くようになったのは‥‥‥
始めはただ、受け入れられず拗ねたように距離を置きました。でも・・・それは時間がたつにつれ段々と確執となり気が付いたときには昔のように家族で笑いあう事ができなくなっていました。
わたくしも自分でいうのもなんですが、プライドは高い方だと思っています。なので自ら距離を置いた相手に歩み寄るなんてことできはしなかったんです。
今で思うと本当に子供のような行動だと思います。事実子供でしたが
わたくし自身も成長し勉強する事も習い事も増えその分両親と接する時間はなくなっていきました。
一人前の淑女に、貴族としてあるべくようにそんな思いを掲げピアノやバイオリン、ダンスにテニス等習い事に明け暮れました。
でも・・・本当は離れていく両親の気を惹きたくての行動だったんだと思います。
昔のようにあの頃のようにわたくしと母と父と3人で笑い合いたいだけだったのでしょう
意地っ張りなわたくしの精一杯の思い・・・それはあの人たちに届いていあたのか・・・今ではそれすら分かりません
ある時両親は仕事で遠出をすることになり列車に乗り出かけました。予定では数日後には帰ってくるはずでしたが
結局両親が帰ってくる事はありませんでした
列車事故―――――――
いつものように勉強に習い事にと明け暮れる日々をおくるわたくしにその知らせが届いたのは事故から丸1日たった頃の事です
突然。あまりにも突然の出来事
それからの事はあまり良く覚えていません。薄らと覚えているのは事故知らせを聞き向かった病院で見たものは、昔のように笑うどころか動くことも話すことも出来なくなった母と父の姿
始めは泣き崩れ、幼馴染であるメイドの彼女に支えられなければ立つこともままならない状態でした。
それから瞬く間に両親の葬式が執り行われ時間が過ぎていきました。
でも、後悔に悩まされ悲しみに暮れる時間はわたくしにはありません。
両親の死に嘆く声の中でわたくしに話しかけてきたのは|あの連中≪‥‥≫
名門貴族であり実業家でもあったオルコット家には莫大な遺産が残りそれを卑しくも狙いやってきたあったこともない|金の亡者≪親族連中≫
両親が残した遺産を金の亡者共から守るためにわたくしは悲しむ間を惜しみあらゆる策を講じました。その過程で受けたISの適性検査でA判定を受け、遺産を守ることを条件に国の代表候補生へとなったのです
そんなわたくしの価値観はあの頃同様、特に男性に対する見方はあのころ以上に辛辣な物へとなったでしょう。それに周りに侮られないため精一杯の虚勢も張りました。昔から演じる事は得意でしたし
そんなわたくしの前に彼が現れた。
織斑 一夏
始めは他の有象無象と同様に思っていた彼
クラス代表戦う事になり、自身の力を誇示するための当て馬にするつもりだった彼
わたくしの踏み台、世界でただ2人ISを動かせる。それしか取り柄がないと思っていた彼
結果としてわたくしは彼に勝利しました。でもその試合で、わたくしの中にある男という者に対する価値観は変わりました
もちろん世の多くの男性は情けない弱い男、その考えに変更はありませんが仲には例外もいると思えたのです
わたくしが見る初めての強い男
絵物語を観るような心のトキメキを与えてくれた男
真っ直ぐに、ただ真っ直ぐなとても魅力的な男
・・・おそらく初恋の相手である男
それが、一夏さんと戦ってわたくしが感じ、得たものです
しかし、そのあとすぐにまたしてもわたくしの考えは覆されることになったのです。
アンケートって感想でとっちゃいけないみたいなので活動報告で改めてとりますね~
感想でお答えいただいた物は加算されてますのでご心配なく
では、引き続きアンケートのご協力お願いします
それとまた何かありましたらどんどん教えてください。優しくね
初活動報告!!
でアンケートとってますんでよければ見てね