比企谷 八幡の異世界漂流記(沈黙)   作:Lチキ

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どうもです。迷走疾走のLチキがやってきましたよ~

所で今(AM5:50)感想を観たら#運対#って言う風に所どころなっているのですがこれはなんでしょうか?

もしかして私がなんかやってしまい、運営様がなにかしらの何かをしているという事なのか・・・

ただのバグならいいのだけど・・・心配で夜も眠れないぜ


IS 転校生は幼馴染 8

「‥‥‥」

 

 

「‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

俺がオルコットに呼び出されどれくらいかの時間が過ぎた

 

だというのに一向に話が始まらない、というかこっちはなんだと聞いたのに向こうが話始めないのだ。

 

これはあれか?新手の無視的なやつなのか、それともただ単に話す事がないのか・・・どっちにしろなんかリアクションとれよ。じゃないとどう対応すればいいのか分からんだろうが!

 

 

俺とてボッチ歴=彼女いない歴のマスターボッチの端くれだ。こういう沈黙にも慣れているし、対処方法も心得ている。

 

思い返せば、初めは小学校低学年から俺と2人きりになる奴はよく沈黙していたな。それから中学、高校、大学と多くの人が否応なく絡む場所で発生するこの沈黙を俺は難なく突破してきたプロ中のプロだ

 

だが、流石に呼び出しておいてのこの沈黙は中々ないけどな。仮にどこかの木陰に笑いをこらえてる女子が遠巻きに見ていたらこれの対処もしやすかったんだがな。

 

生憎俺のセンサーにはオルコット以外の人間は感知されていない‥‥‥ん?生憎どころか最悪なんじゃないのかその状況?

 

・・・いかん、我ながら色々な部分が壊れ始めてるな。むしろすでに大破してるまであるかもしれん

 

落ち着け、プロならばまずは落ち着くんだ

 

こういうときの対処は簡単だ、いつもしてきただろうが。そりゃあ、詐欺師になってから仕事以外で人と話す機会なんてそんなになくなって多少のブランクはあれど俺ならできるはずだ。思い出せ・・・思い出せ・・・

 

 

 

まず、状況を整理しよう。俺は呼び出しをくらった(果たし状的な意味合いで)そしたらそこには差出人である一人の女がいた。

 

セシリア・オルコットつい昨日フルボッコにしたイギリスの代表候補生だ

 

ではなぜ彼女が俺を呼び出したのか

 

 

 

そんなの昨日の試合のことくらいしかないだろう。そこで考えられるのパターンは、

 

1、お礼回り

 

まあ、卑怯な手で負けたやつが逆恨みでっていうのもベタだしな。

 

2、闇討ち

 

オルコットはあくまで搖動で本命のやつが完全に暗くなったらいきなりドンッ!みたいな感じか、いやでも周りに人の気配ないしな

 

3、いちゃもん

 

あの試合の後オルコットはすぐに気を失った。だからあの時言えなかった文句を言いに来た。じゃあ、早く言えよって感じだが

 

4、告白

 

ないな。戦って友情、愛情が芽生えるのは少年誌の登場人物だけだ。戦いで芽生えるのは恨み嫉み憎しみ虚しさのみそれが人間手いう物だろう?

 

アレだなジャ○プ的にナ○トが正しいが、人間的なのはサ○ケみたいな感じだ

 

 

234が違うってことはあれか1のお礼参りか

もう少し暗くなってからいきなりあのビットが後ろに現れてドスッか、そして今の沈黙はそのためのなんらかの布石か

 

ちょうどいい感じに思いつめたような顔してるしなんか濃厚だな。多分違うんだろうけど

 

さて、そうすると本格的になんでこいつ呼び出しなんてしたわけ?

その上呼び出した本人はだんまりだし、何この状況意味わかんないんだけど

 

 

 

沈黙する相手に対するこちらが取れる最善て、それは無駄に話しかけるでもない話題を探す事でもない。こっちも沈黙するこれが正解だ

 

そのまま会話がなくとも時間切れでいつかは解放されるし、何か話したいことがあるなら向こうから話しかけてくるだろう

 

何よりボッチにとり沈黙とは普通の事であり慣れっこだ。なら、我慢比べでボッチが負けるはずがない。そしてその結果―――

 

 

「‥‥‥」

 

 

「‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥…」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

状況は何も変わらないと・・・うん、振出だな

 

時は金なり

 

これ以上無意味に時間を浪費するのは無駄の一言に尽きる

 

いいだろう。負けを認めよう我慢比べで俺は負けたよ。はいそれじゃあさようならと、また明日会えなかったらいいな

 

 

「・・・話がないなら俺は帰る」

 

 

一言いい、俺は数十分前に入ってきた出口に向かい進んでいく

 

 

「待って!‥‥‥ください・・・」

 

 

「‥‥‥」

 

 

そこでようやくオルコットが本日初めて口を開く。

初めは感情まかせに強い語調だがだんだんと弱弱しくなる声に俺は足を止め振り返っる。そこには先ほどよりも眉間のしわが濃く、俯いているオルコットの姿があった。

 

 

「なんだよ」

 

 

「‥‥貴方は・・・貴方はいったい、何者なんですの・・・?」

 

 

「・・・織斑 八幡、織斑先生の弟で一夏の兄貴だ」

 

 

「そういうことじゃありません!」

 

 

うん。知ってる

 

 

「貴方は・・・卑怯です。影が薄くて目が濁っていて授業も碌に参加しない卑屈な取るに足りない最低な男です!」

 

 

「・・・喧嘩うってるのか?」

 

 

「違います!!」

 

 

そんな力強く否定されても・・・どう聞いたって悪口しか言ってないだろ。むしろこれで喧嘩うってないとかどういうことだよ

 

 

「そんな貴方が・・・そんな男にッなぜわたくしは敗北したのですか!」

 

 

「‥‥‥」

 

 

「わたくしはこれまでどんな苦行にも耐え、数多くの敵と対峙してきました!代表候補生の座をかけ競い合った彼女達にも!お金の事しか頭にない愚劣な亡者達にも!

 

戦って戦ってどんなときにもかってきたのにッ・・・どうしてわたくしは貴方に勝てないんですのッ・・・」

 

 

オルコットは最後の方には声も枯れついにはその場に泣き崩れた

 

 

セシリア・オルコット、イギリスの名門貴族の令嬢しかし、両親は数年前に事故により他界

その後、自身の家を守るため代表候補生の座まで上り詰めた天才

 

と、世間の評価ではなっているが実際の所、彼女は天才でもなんでもない人より少し秀でた凡人だ。その彼女がこうまでなるに費やした労力、努力はまさに天才に並ぶ物だったのだろう。

 

守らなくてはいけない物があり、そのための手段を求め、それを得た。それからはただただ必死に、ただただ死に物狂いで自身を高め負けることなく勝ち上がってきた

 

努力を積み上げた秀才それこそがセシリア・オルコットの本質だ

 

そんな彼女だからこそ俺への敗北は自身の努力の否定につながる。こいつの認識では俺はISが動させるそれ以外に何も持たない存在なのだろう

 

そんな野郎が努力で積み上げてきた物を一瞬で瓦解させたのだ。それを素直に理解しろというのもガキには難しいことだ

 

秀才は天才を認めたがらない。それは自身が長い人生をかけ積み上げた功績を才能という一つのプラスだけで凌駕する理解不能の存在だからだ。自身にできない事、もしくは自身が長い間をかけようやくできるようになったことを天才は平然と超える

 

それはまさに一瞬の出来事であり、天才本人にはその認識が薄い。だからこそそんな奴らに嫉妬し羨み仇となり一般人は天才を理解できない

 

まだ見ぬ天才を越えた『天災』さまもこれと同じような物だろ

 

面白い事に本来希少である天才は、なぜか数個のパターンに分けられる。逆にただの一般人をわけるにはそれ以上の数を要する。

 

本人も理解しているの。自分が天才ではない事を、そして自分は天才ではないが努力を重ねた秀才であることを。

 

だから疑問に思う、秀才たる自身に勝つは天才か自身をこえる秀才だけだと

 

そんなのはただの思い上がりである事に気が付きもせず、格下の相手に負けた程度で狼狽える

 

 

まあ、要するにだオルコットは認められないでいる。自身の敗北、俺の勝利それを認められずぐちぐち悩んでる。ただそれだけの話なのだ

 

 

「お前が勝てない理由を知りたいか?」

 

 

「ッ・・・」

 

 

だからこんな言葉に意思が揺らぐ

 

だから敵であり取るに足らない存在に救いの手を差し出す

 

だから自分を見失う

 

だから答えを他者に求める

 

 

その考えこそがすでに敗北していることに目を向けず強者を演じ続ける

 

 

「答えは簡単だ・・・そんなのお前が弱いからだろ?」

 

 

「な!?」

 

 

そしてそれは―――――――ただの欺瞞だ――――――――――

 

 

「何を驚いてんだ。勝負事は勝者が強く敗者が弱い、そこには才能も努力も関係ない。結果こそが全てだ。そんなの幼稚園児でもしっている、当たり前の事だろ」

 

 

彼女は弱弱しくすがる瞳から一転、驚愕と憤怒のこもった強い瞳になり代わる。

そして、震える口で必死に言葉を紡ぎだす

 

 

「わ、わたくしが弱いとでッ―――――――」

 

 

「弱いよ」

 

 

が、そんな強さ今の時点では役には立たない。それしきの強さで俺の弱さに対抗するなぞおこがましい。今まで勝利しか得なかった、勝にのみ価値を見いだせなかったそんな甘ったれた幸運な人生しか体験してこないで

 

負けも不条理も不幸も罵倒も挫折も皮肉も別れも裏切りも失敗も恐怖も憐みも妥協もしる人間と対等であろうとするな

 

そもそも勝負にすらなってねーンだよ

 

常に底辺を彷徨い、周りから隔絶されたボッチ舐めんなよ

 

 

「生まれも育ちも関係ない、代表候補生だろうが一般人だろうがそれこそブリュンヒルデだろうが負けた奴は常に勝者よりも弱者だ。世の中を見渡してみろ世界は敗者を受け入れるほど優しくはない」

 

 

「‥‥‥」

 

 

「どんな努力も才能も負ければただのゴミクズだ。・・・オルコットお前は俺に負けた時からずっと俺より弱い。お前は見下した男より、取るに足らない男より、忌み嫌う金の亡者とかいうやつよりも最低な男より弱いんだよ

 

いくら理想(・・)の自分を演じようが、今の自分を受け入れられないクソ餓鬼がいきがってんじゃねーよ」

 

 

俺は彼女の顔を見ることなくそのままアリーナを後にする。

 

 

 

少年が去った後には、一人静かに涙を流す少女の姿があった。それは貴族というにはあまりにみすぼらしく情けない顔で、高慢さも自信すらも消失し声もなく涙する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの少女がそこにいた

 

 




上記の部分でなんとなく結論がでました

結果私の責任でしたすいません。せっかく感想を書いてくださった皆様に申し訳ないと心から謝罪いたします。

もしよろしけえればこれからも見ていただければ幸いです

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