アンケートの締め切りはもうあと何話かで終わります。皆様ご協力ありがとうございました
集計結果はまた、活動報告でお知らせしますのでよろしくお願いします
ちなみに今のところの最高得票数は3票です!
締切まじかですがまだ続いてるので引き続きお願いしますね
では、本編どうぞ!
「‥‥‥」
「‥‥‥」
ボッチとは思考する存在だ。
本来、人と人との対人関係に費やす空気を呼んだり、機嫌を伺ったりする労力を全て自分一人の内心に向け、後悔や葛藤、黒歴史、うぬぼれ、失敗、妄想とを頭の中で混ぜ合わせ繰り返す。すると、そんな人生の汚点ともいえる恥部が歪んだ思想と完璧なまでの哲学に生まれ変わる。
それがボッチの誇る無駄な思考力であり、ボッチが一人でニヤニヤと笑っている原因である。
そんな事を考えて、世界のすべてを知ったぞ!みたいな中二思考に陥るからボッチはいつまでたってもボッチなのだが、それが分かっていてもやめる事ができない。
つまりは、
ボッチ=思考、思考=考える人、考える人=ボッチ
という、図形が完成する
かのロダンが太鼓判を押すレベルでボッチとは思考力に長けた存在なのだ。
30歳半ばまでボッチだった俺の思考力は相当な物で、マネジメントのドラッガーと並ぶといって過言ではない。いや、過言だな
俺には、野球部を甲子園に連れて行くだけの実力も意欲もないし
だが、そんな俺にもいくら考えても分からない事はある
ほとんどこける事が分かりきったような物なのに、なぜ漫画の実写化するだとか(映画は結構好きだけど)
リトさんは、歩いてこけるだけでなぜに女子の股にダイブするだとか
何処までも青い空から突然巨大人参のようなものが落ちてくるだとか‥‥‥
この世の中、分からないことだらけで嫌になってくるぜ。ほんと、嫌すぎて部屋から一歩も出ずに永遠と自己完結だけの人生を歩み本当のヒッキーになってやろうかとさえ思えてしまう
あ、今ヒッキーじゃねーや。織斑だからオッキーか・・・オッキーだと嫌だな。なんか中学生男子の朝の事情みたいな呼び方だし、却下だな。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
さて、そろそろ現実逃避は諦めてこのどうしたらいいか分からないリアルと向き合うか
空から人参が振ってくるリアルってなんだよ?
異常気象にもほどがあるだろこれ
まあ、でもそれも人間が高度成長するために自然を顧みないでいた影響なのだろうからとやかく言えることでもないんだがな
なので、そんな異常気象の事は気象庁と地方実地団体に任せて、俺はエアコンの効いた涼しい部屋で一人読書して、熱めの風呂に一人でつかり、風呂上りに一人でアイスでも食べて素敵なGUTARA生活をエンジョイするとしよう
俺は、巨大人参に背を向けそそくさと早足でその場を後にする。
すると、巨大人参から明るい感じの女の声があたりに響く
『まってまって、無視しないでよ八君!』
ハチクン・・・?
そんな愛称で呼ぶ奴なんて、まさかこいつ俺の友達か?
ボッチだから違うんだろうけど、あまりに気安く話しかけるものだからついつい誤解しそうになったぜ。なんという巧妙に仕掛けられた罠だ・・・
俺じゃなかったら引っかかってるところだ
「生憎人参に知り合いがいないので人違いだ。野兎にでもおいしくいただかれて成仏して永遠に俺の前に現れないでくれ」
『優しさに見せかけた厄介払いしないでよ~相変わらず八君は容赦なさすぎだね!』
厄介払いという自覚がありながらこうもめんどくさいテンションで話しかけてくる奴に言われる筋合いはないと思う
というか、いきなり空から降ってきた人参に優しく語りかける奴の方が稀だろ。稀というか変だろ。
極少数や稀の中でも一人になれる俺ですらそんな行動ができる自信がない。そんな自信別にいらないけどな
が、この人参が俺の関係者という事は分かった。ただ、俺にはこんな人参の知り合いはいない。つまり、俺になる前の俺の知り合いという事か
しかも相当身近か、深く俺の事をしる人物。少なくとも愛称で呼ぶ程度には親交があったらしい
俺が集めた、というか観察した周りの状況を考慮するとこの世界にいた俺の性格は対人においては俺とたいして変わらないはずだ
そんな俺にこういうフレンドリーな知り合い、しかも女、がいるとはな
ただ・・・知り合いはもう少し選んだ方がいいと思うな。おじさん
こういった変人?変野菜?と関わると碌な事にならないぞ。ソースは俺、俺と関わって碌な目にあったやつってほとんどいないし
そうこう考えていると巨大人参は突然白い煙を発し真っ二つに分かれ、中から一人の女性が現れた
薄い青を基調としたフリフリのドレス。前にはメイドさんが着るようなドレスエプロンがあり、その肌は白人と見間違うほどに白い
特徴的な紫色の髪色に頭についたロボットのようなメカメカしいウサ耳
顔は間違いなく美人に分類されるが、どこか見覚えがあるような・・・
満面とまでは行かないにしても上機嫌なのか顔は笑っている。どこかその顔を見ると生前最後のほうは、何かと共闘する事があった某魔王に似ているオリファルコンでできている仮面を思い出す。
そして、この少女のような恰好をした女の醸し出す雰囲気が、俺の危機察知センサーと観察眼が告げている。
この女はただ者ではない
体つきはお世辞にもいいとは言えない。女性としての魅力なら腰つきくびれ巨乳と相当なものだが明らかに体重が平均値を下回っている
フリフリのドレスで分かりずらいかもしれないが俺の目をごまかすには至らない。にも関わらず、この女の体捌きは間違いなく達人の域に達しているかのようだ
俺自身、武術の達人とあった事があるわけじゃないから正確に分かるわけじゃないが少なくとも平塚先生や雪ノ下よりは上と分かる。
下手をすると千冬並みに強い可能性すらありえる
さらに、どこか陽乃さんを連想させるような腹に2重3重に何かを抱えており、それを笑顔で多い隠し決して外に出さない狡猾な笑み
肌を刺すようなこの場の空気に自然と緊張感が増す
「やっほろ~八君!皆のアイドル束さんだよ~ブイブイ!!」
「‥‥‥」
どこぞで聞いたような挨拶に、どう見てもイタイとしか思えないアイドル宣言をしながらダブルピースをしてくるこの目の前の女性に対し、俺は唖然とするしかなかった
束、この名前は全世界の中で今現在、一番の有名人と言って過言ではない名だ
ISの生みの親にして天才科学者、ついた異名は『天災』
この、恰好も言動も明らかにねじが吹っ飛んでるような奴が噂に聞く天災とは、素直に度肝を抜かれた
それに、あの篠ノ乃 箒の実の姉というのだからその衝撃はさらに増す。常に不機嫌でやたらキレやすく、一夏の話曰く堅実というか固い性格の妹とは似ても似つかないという印象を受ける
まあ、兄弟だからといって性格が似てるなんてことそうはないんだし、そこは当り前か。比企谷家しかり、雪ノ下家しかり、川崎家しかりそれは仕方がない事なんだろう
むしろ、破天荒な姉と真面目な妹という構図は雪ノ下家の姉妹事情と重なる部分も多いか・・・
言葉のナイフで刺してくる雪ノ下と竹刀で殴りかかってくるモップ
・・・・・・
‥‥‥
駄目だ、どう考えても雪ノ下の方が良識的すぎる
むしろ篠ノ乃家姉妹が異常すぎるだろ。世界を文字道理変えた天災と犯罪者予備軍
この360°どこから見ても以上と分かる女に比べると
あの、あのッ雪ノ下 陽乃が良心的と思えてしまう。これは凄い事だ。まさに天変地異5秒前くらいにめちゃくちゃ凄い
しかもそれが良い意味の凄いでなく凄く悪いという意味の方なのだからなおさら凄い
おいおい、なんか変な汗をかいて来たぞ。どうなってんだよこれ
なんか今すぐ逃げ出したい衝動に駆られているのに足が全く動かない
ここまで、底が見えずどこまでも純粋に黒い人間がこの世にいるとかマジかと世界に聞きたくなる
それほどまでに、この女は常識外の存在だ
「あれれ~八君固まっちゃってどうかした?まさか、束さんに合えたのがうれしくてたまらずに意識がフェードアウトしちゃった?
ついに、あの難攻不落の八君がデレを見してくれたのー!やったー!
ほらほら、それじゃあ一緒に束さんオリジナルの挨拶をしようよ!やっほろ~」
「生憎、その挨拶ほかにしてる奴がいるんで」
「なんと!?まさか天才束さんと同じ発想を持った人間がいるなんて!驚き、モモの木、束さんだね~!」
どこまでも明るく、妙にハイテンションでマシンガンのように喋りつづける篠ノ乃 束だが、そんな彼女に一切の油断をできず未だなお緊張の糸を緩めない俺
端から見れば、不思議の国風のコスプレをしている美人と目の腐った高校生が笑顔とにらみ合いをしているなんともふざけた光景が広がっている
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「八幡と連絡が取れないとはどういう事だ」
「どうやら、一部の場所にジャミングが発生しているようです!織斑さんはその地点にいる可能性が高いですが・・・詳しい状況は分かりません」
「くっ・・・!」
目の前で戦っている一夏の安否も心配だが、八幡の方も心配だ
あのISは火力こそ凄まじいがその戦闘力はさほど高くはない。何より零落白夜がある限りビーム兵器では、そうそう致命傷を受ける事もないだろう
代表候補生がそばにいるのだし数の理はこちらにある。今のところは2人とも防御と回避に集中しているから、エネルギーが切れるまでの猶予がある
しかし、八幡の方はというと安全どころか所在の確認すらできない始末・・・
あの八幡なら、人攫い10人くらいなら何とかすることだってできるだろうし、専用機がある分、普通の人相手なら敗北はない
だが、それで楽観はできない
今のあいつの学校での状況を考えれば、味方が近くにいる可能性は少なく、仮に誰かいたとしても八幡を助ける奴なんてそれこそ私達兄弟くらいしかいないだろう
そのくせ、あいつは目の前で
捻くれたあいつの事だから「別に助けるつもりなんてあるわけがない」とか「助けてやったんだから報酬をよこせ」なんて言いながらぶっちょう顔をするだろう
まあ、そんなアイツの心情を理解できる奴なんてそうはいないだろうし、本人にも悪いところが多々あるので自業自得ともいえなくはないがな
例え何があっても自分一人の力でどうにかしようとするだろう。実際にその力と悪知恵を兼ね備えてるから質が悪いし問題なくやり過ごせるだろう
でも、だからこそ心配なのだ
自分にない力を人とのつながりで補強する一夏と違い、八幡はただひたすらに一人で強がっている
いくら見栄えが取れようと強がりである事には変わりない
自分の正しさは、自分一人で証明できるが、他人の悪は自分一人では証明できない
「千冬さん!応援はまだなんですかッ早くしないと一夏が・・・」
先ほどまで共に一夏の試合を観戦していた篠ノ乃が声を張り上げる
「そうしたいところだが、これを見ろ」
差し伸べた先にあるのはアリーナの内部状況を管制しているシステムのディスプレイ
「遮断シールドがレベル4に設定・・・!?」
本来、テロリストなどの外部の敵から生徒を守るために展開される遮断シールドは、文字道理外部との接触を全て遮断する強固な壁だ
その中でもレベル4は上から数えて2番目に厳重なシステムで、コンセプトは武装したテロリスト50人を相手にしても数十時間耐えきることができるという物で生身の、それもか弱い女の力だけでこじ開ける事はまず不可能
「しかも、扉も全てロックされている」
「いったいなぜ・・・」
「敵ISの仕業だろうな・・・これでは非難どころか救援を送ることも出来ない」
自分で言ったことだが思わず舌打ちをしてしまう。
警備責任者として他の者にいらぬ気苦労を書けないため威風堂々としていなければいけない立場なのだが・・・まあ、このくらいは許されるだろう
ディスプレイに写る一夏は鈴と共にレーザーを回避し続けている
もう一つの端末は、いまだに連絡のつかない八幡に対しコールを続けている
どうか・・・どうか2人とも無事でいてくれ・・・