実力が全ての世界でモンスターマスターとして成り上がる 作:猫寝コウ
「ただいまー」
「カインー?帰ってきたのー?少し話があるわー」
アリアと別れて、といっても向かいがアリアの家なのだが。家に帰ってきた俺はのんびりとした母の声に固まる。長年のまー、まだ12歳なのだが俺の経験から母が静かに怒っているのがわかっているからだ。怒られるのがわかっているのに素直に聞くバカなんているわけないってなー、笑顔で逃亡しようとした俺の場前に壁が、うっ、ぶつかっておそるおそる上を向くと、まったく顔がわらっていないままんが、
「おーまいがー、やーままん。調子はどう?」
ぴくぴくとひきつる顔で話す。
「はー。まったくこの子は」
ため息をついて拳骨をくらう。
「ドンッ!」
「いて!」
先生とは比べ物にならない威力だ。そのままリビングへとひきづられるおれであった。
まってくれーままー自分で歩けるよー、じたばたするおれに母が一言
「あんたは逃げるでしょうが」
「そ、そんなわけないよー」
下手に吹けもしない口笛を吹く俺をみてもう一度ため息をつくままん。残念これがあんたの息子だよ。
リビングへと運ばれた俺は母と椅子に座って向かい合っていた。
「で、カインあんたまた先生から苦情きてたわよ」
「ゲッ、やっぱりか、あんのやろー」
俺は憎き先生の顔を思い出す。あれ、あんまり思い出せねーわ(笑)
「はー、もうこの子は本当にわかっているのかしら明日が大切な日だってこと」
またまたため息をつく母。
「わかってるよかあさん。明日は救世主様が世界を救ってから人間ならだれでも人生に一度だけ得られるようになった恩恵がもらえる日でしょ」
「あんたはねー、本当に大切な儀式なのよあんたの一生が決まるんだから。
もういいわあんたもう一回勉強のしなおしよ!」
おっとどうやら母さんの元教師モードが発動してしまったようだ。母さんはこの世界の常識から話はじめた。
世界の名はヨルガルド
大きな国が12個ある多くね?と思うかもしれないがそれはこの世界のシステムから話さないとわからないだろう。
救世主が魔物、今でいうモンスターと協力して人間が平和に生きられる世界になってから人はみんな救世主と同じように魔物を使役できるようになった。ただし誰もが皆強い魔物と契約できるわけではなかった。それにあまりにも犠牲になりすぎた人々は考えた。今後ともこの平和が続く保証はないとではどうするのかと、人類の生存できる土地を多く分け各土地に強いものを王として国をつくったのだ。国が多くあればその分どこかが襲われても人類は生きることができる。その時覇者といわれる者たちが12人いた。そのため現在も12個の国がある。それだけではなく王を補佐する立場として人々はランク制度を導入した。ランクは上から
Sランク 12人の人数制限、各国の王
Aランク 108人の人数制限、各国9人
Bランク 1080人の制限、各国90人 ここから貴族となる
Cランク 10800人の制限、各国900人 一流といわれる
Dランク 制限なし ここにくれば才能があるといわれる
Eランク 制限なし だいたいがここであきらめる
Fランク 制限なし 最初のスタート
Gランク 制限なし 罪を犯したものなどがなる地位
この制度は変わることなく今も残っている。では人々は皆死ぬまでランクにこだわるのか?いやそんなことはない。勝ち続ければどんな生まれでも上にいけるし貴族になることもできるがそのぶん失うものもある。人権だってなくなるし、最愛の魔物だって失うときもある。それがこの世界だ。そんな世界において勝負を辞める方法は引退だ。国民として12の国に住民としてくらすことができる。高ランクであればあるほど境遇がよくなるし、残せるモンスターも増える。そう、この世界誰でも出会いがあればモンスターを無限に使役できるわけではない。ランクにやよって使役できるモンスターの数が限られているついでに、高ランクのマスターが低ランクのモンスターを好き勝手に奪うことができないよう原則同ランクのマスター同士としかモンスターを賭けてのバトルはできない。なまー、抜け穴はあるのだがそれがだれにも変えることのできないこの世界のルールなのだ。
モンスターにもランクがあり基本ランクは絶対だ。
UR
SSR
SR
HR
R
HN
N
一個上のランクにすら1万回戦っても下のランクのモンスターが勝つことはできない。それぐらいモンスターのランクはぜったいなのだ。それは普通ならであり、それを変えるのが人間であるマスターの実力なのだ。DランクのマスターでもSRでも一体持っていたらスゲーとなるぐらい高ランクは珍しい。貴族ともなれば高ランクモンスターを持っているのが当たり前だが。
モンスターと契約する方法は色々あるが基本は3つ
・魔物と友好を結び契約する
・親や人などから受け継ぐ
・一人一体生まれてから12歳になった時に儀式をして魔物と契約を結ぶ
この3つ目が母さんがさっき言っていた方法だ。人は人生に1度だけモンスターを与えられる。どこからモンスターがくるのかどうした12歳になったのかそれは誰にもわからないがとりあえず人はそれ以外だと自分の実力でモンスターを手にいれるしかないのだ。
そういう母さんの足元で
「みゃー」
となく猫、いや正確には猫に近い魔物なのだが。こいつの名前はクロ。種族名ミツマタ
RのモンスターでDランクで引退した母さんが名づけしたパートナーだ。名付けとはモンスターにとってマスターにとっても本当に大きな意味を持つ。ランクによっても違うがマスターは名付けできる回数が決まっているし、モンスターは能力が大幅にあがる。なにより名付けとは真の意味でモンスターとマスターが心をかよわした証拠になるのだ。まだまだ色々とルールがあるのだが簡単にはこれぐらいだ。とりあえずこの世界は強者にとってとてつもなく都合の良い世界であるということだ。
まだまだ続く母さんの話をポケーと聞く俺であった。
わかりにくいかもしれませんがざっとした説明です。