本当に面倒な世界だよね。この世界ってさ。
私の名前は
今日も学校なんてめんどくさいなーって思ってたら熱が出てて仕方なく、仕方なーくだよ、休んだんだけどさ、いきなり家がダンジョンになっちゃったんだ。
「何が起こったの?」
『ダンジョンが攻略されました、攻略タイム0時間0分0.1秒、これよりダンジョン攻略報酬を攻略者:天野宮恵様に贈与します。』
「えっ?どう言うこと?」
ほんとにどう言うこと?意味わかんないんだけど。ダンジョンがあることぐらいは知ってたけどこんなに唐突にできるものなの?
なんて考えていると
ポン!
いきなり間の抜けた音がし、目の前に見慣れたステータスボードが現れた。
「何でいきなり…なになに?」
見慣たそれには見慣れない文字が書いてあった。
種族:人間
個体名:天野宮恵
性別:女性
スキル:逃げ足 霧隠れ 身体強化(足のみ)
ユニークスキル:なし
称号:逃げる者 Newダンジョン攻略者
あいも変わらず失礼な称号が見えるなと思ったらダンジョン攻略者の称号を受け取っていた。
そもそも称号とは獲得の仕方がダンジョン攻略以外わかっていないよくわからないステータスなのだ。
そして、称号に応じて他ステータスが変わったりもするはずなんだが、
「特に変わった様子はない、ダンジョン攻略の報酬としては少ししょっぱいなー」
ポン!
何もしていない分際で報酬にケチをつけていたら次は見覚えのないものが出てきた。
『いずれか一つを選んでください』
:疑問
:隠者
:叡智
:解明
これは一択でしょと思い叡智を選ぼうと思い、やめた
叡智なんて取ってしまったらバレたら面倒なことになる。一年に一度うちの学校ではステータスチェックがある。叡智なんて流石に選べない。
とは言っても叡智を外せば意味のわからない疑問と解明、あとは一番マシな隠者しかない
「これなら流石に隠者以外取れないよね。隠者ってスキル取れるのは少し嬉しいかも」
隠者の意味は隠れ住むもの、隠遁者などなので私のスキル構成にはぴったりなのだ。
「じゃあ隠者で!」
隠者を押した瞬間光が出て…はこなかったがステータスに変化が生じた
種族:人間
個体名:天野宮恵
性別:女性
スキル:逃げ足 霧隠れ 身体強化(足のみ)
ユニークスキル:隠者
称号:逃げる者 ダンジョン攻略者
「えっ?隠者ってユニークスキルだったの!?」
熱が出ているのも忘れるくらい驚いた。
そもそもユニークスキルとは、そのスキルがその人にしか発現しないうえ、普通のスキルよりか性能が高くなったりするものらしい
と言うことは他のスキルもユニークスキルだったのかも、というか隠者ってどんなスキルなんだろと思いスキルの詳細を見てみると
ユニークスキル:隠者
全てのものから隠れる、または、ありとあらゆるものを隠す
思ったよりさっぱりとした説明欄に少し驚きながらもやはり素晴らしいスキルだなと思った
早速何か隠すべきものはないかと思い探しているとユニークスキルとかダンジョン攻略者の称号って隠すべきでは?と思い至ったので隠してみることに
隠者使用!対象は隠者とダンジョン攻略者の称号!
するとステータスの隠者とダンジョン攻略者の文字は消えユニークスキルにはなしと表記された
…して、ひと段落したら焦りが出てくる
「そうじゃん、家がダンジョンになったんじゃん。どうしよ」
そうだ最初に焦るべきところを後まわしにし続けていただけで家がダンジョンになった事実は変わらないのだ
「どうしよう。ダンジョン、ダンジョン…そうだ隠者で隠しちゃえばいいんだ!」
隠者発動!対象はダンジョン!
正直隠者をダンジョンに使ったらどうなるかは気になったが結果はいつもの部屋に戻っただけだった。
「すごいなぁ、これがユニークスキルかぁ。痛っ」
何が当たったのか確認してみても何もないまさかと思い隠者を解除するとそこには石があった
隠者の特性は隠す一点にある。隠しているだけでそこに物そのものはあるのだ
「これまた面倒な…。まぁいっか。あとで考えよ」
何も解決はしていないが、取り敢えず家に誰かが来ることなどないので放っておくことにした
「あとは家具だなぁ」
仕方がないので買いに行った。高かった。今からバイトざんまい