いや俺ら複数個性使えるだけでAFOとか知らないです 作:限界大学生ニム
前回もいっぱい見てくださって心躍ります。
前回時点で追加させていただいた8話の挿絵。あれで初めて
夢現君の姿というのが皆さんに共有できたわけですが、
今回改めて立ち絵の方も公開させていただきますのでお楽しみに。
今回は夢現君がとある場所に呼び出されるそうです。
ということで10話。お楽しみください。
*10話 やっぱデザイン会社の方って変わってる人が多めなのかね?
USJ襲撃後 雄英高校会議室
「ヴィラン連合と名乗る者たちについて、警察の方で洗ってみましたが、主犯と思われる
死柄木、黒霧共に20台から30代の個性登録に該当者なし。無国籍かつ偽名ですね。」
何も分からずじまいの結果に、重い空気が漂う。
「彼の行動を振り返ってみると、見えてくる死柄木という人物像は幼稚的万能感の抜けきらない
子供大人だ。」
「子供大人…逆に考えれば生徒たちも同じだ。成長する余地がある。
もし彼に優秀なバックがいるとして、その悪意を育てようとしていたら…」
「そのバックがAFOの可能性もありますね。」
「ってことは夢現や物間はAFOの差し金ではなく内通者?」
「いや、そうはならない。少なくとも夢現君は13号と共にヴィランと戦い、A組の生徒を数名
逃がしている。もし、夢現君がヴィラン側ならばわざわざこちら側に有利になることは
しないだろう。それに内通者ならわざわざ似通った個性の持ち主を選ぶとは考えにくい。」
「そうだね。実際彼らの個性が似ているという理由でオールマイトはAFOの存在が
ちらついているわけだからね。」
「まだわからないことだらけですが、もし死柄木のバックがAFOだとわかれば
彼らの疑惑は晴れるかもしれません。」
「まったく…次から次にことが起きるな…」
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USJ襲撃後、俺はようやっと家に帰ってくることができた。
いやマジで疲れた…。入学早々ヴィランと戦闘なんてことあるかね…不幸すぎるわ。
これが雄英高校なりの受難ってか?ウケねえよ。
13号先生にけがを負わせちまったし、A組全員を逃がすこともできなかった。
幸い緑谷の指以外に大きなけがもなかったしそこはよかった…
でももし、俺がゴーグルを持ってたり瞬きを我慢出来ていたら?
もし、再発動にかかるクールタイムが短かったり無くせていたら?
A組連中は全員逃げ切れていたし、13号先生は無事で今回の襲撃は乗り切れただろう。
自分の弱さに嫌気がさす。もっと強くならないと…自己嫌悪マックスの俺が扉を
開けると、わざわざ玄関で待っていたであろう寧人が飛びついてくる。
「用斗!!無事か!?けがはないか!?ヴィランに殴られたとか蹴られたとか…」
「何もねえよ。無事だ。めちゃくちゃ疲れたけどな。…飯とか用意できてたりする?」
「まったく…人が心配してるっていうのに飯の心配かい?できてるから一緒に食べよう。」
「やったぜ。腹減ってしょうがねえんだ。今日は食って寝る!」
「ああそういえば用斗あてに手紙が来てたよ。差出人はサポート会社だってさ。」
「んん?なんでそんなとこから来てんだ?読んでみるか…」
手紙を開けると、生前お父さんがお世話になったらしい方からだった。
なんでも、元々の担当者に俺のコスチュームを見せてもらったらしく、
「ただのコスプレじゃ面白くないし、担当変わってもらったから一緒に吟味したいんです!!
もっとかっこよくできるし、もっと君の雰囲気に合ったのに変えましょう!!
担当変わってもらいましたし!!何よりヒーローのためのコスチュームに盗賊の団長は
ないでしょ!!」
とのことである。最後の一文に関してはまあ薄々思ってはいた。
「噂は聞いたことあるけどやっぱ変わった人多めなんだな…サポート会社って。」
「知り合いにいるけど結構くせ強めだったよ。語尾にンゴ付けてたり。」*1
「え?うそだろ?そんな人だったらどうしよう…なんか怖くなってきた。」
「でも行くしかないでしょ。ちょうど明日は休校になったしねえ!」
「まあ勝手に帰られても困るし行くしかないかあ…」
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世間は昨日のUSJ襲撃のニュースが大々的に報道された日。
一部SNSではちゃんと討論している人もいれば、だれかれ構わず叩きたいだけの人も居て…
中々にカオスだった。だが、襲撃を受けたとはいえ生徒に大きな被害が出なかったからか
あまり話題に上がることはなく、暇な学生がふと目にして仲間内で共有するくらいの
反響だった。
そして、そんな日に俺が立っているのは、サポート会社の入り口前である。
なんだか妙に足が重いですね。あの野郎が変なこと言って脅すから…
別に用事のない寧人を連れてきちゃうのはさすがにまずいからそれは出来なかった。
手紙にメールアドレスは書いてあったから、知らない人に囲まれるのは苦手と連絡もしたし
そこは大丈夫。あとは担当の人がどんな人かだけど…
「すみません。発目さんに用事があってきたのですが…」
「はい。夢現 用斗様ですね。お待ちしておりました。発目はこの先の開発室におります。
なんといいますか…頑張ってくださいね?」
おいおいおいおい!!なんだその哀れみでも込めたかのような言葉はよお!!
やっぱやばい人なのか!?今からでも帰っていいかなぁ!!…はあ
ちゃんとやばい人なのが確定し、より足取りは重くなったがそれでもここまで来たのだから
行かねばなるまい。そう決心して進んでいくと開発室の文字が目に入る。
何やらすでに騒がしいですが…気にせず重厚な扉に手をかけた瞬間だった。
ドカーン
爆発した。
いってぇな。何が起きたんだよ…てかなんだ?この感触。何か顔の上に柔らかいものが…
お?ようやく煙が晴れて…は?え?なにこれ?乳房?俺今女の人に乗っかられてんのか?
「すみません!!お怪我はないですか?ってあなた用斗君ですね!!待ってました!!」
「もごもご」(申し訳ないんですけどどいていただけますか?)
「ん?何言って…ああ!上に乗っかっちゃってるからしゃべれないですよね!
これは失礼しました!今どきますね!!」
危なかった…本当に危なかった。何が危ないって普通にあの場面だけ見られたら
不味いことになっただろうし、窒息そうだったし。…何より反応しそうで危なかった。
こちとら思春期真っ盛りやぞ?薬指の指輪に気づけてよかった。NTRは趣味じゃないんですの。
「いえ全然大丈夫です。それより何が起きたらこんなことになるんですか?
普通爆発なんてそうそう起きるもんじゃないと思うんですが…」
「いやあ研究に没頭してたらそうなっちゃいまして。それよりコスチュームの件ですよね!
ここに座って待っててください!今お茶出しますから!」
「発目!お前そんな汚い恰好で接客するんじゃない!シャワー浴びて着替えなさい!
失礼しました。うちの発目が飛んだご無礼を…もう少しだけお待ちくださいね!」
「いえいえ!大丈夫ですケガもないですし!」
上司の方はめちゃくちゃ常識人だった。なぜ発目さんはこうなったのだろうk
「お待たせしました!!じゃあコスチュームのデザイン決めましょうか!!」
「服を着なさい!服を!」
…とっさの判断でセルフ目つぶししてなかったら危なかったな。俺は紳士だからよお…。
てか既婚者なら気にしなさいよ。旦那さんが悲しむと思いますけども…
「服も着たし本格的に話を始めますか!!改めまして、
従来のコスチュームは某ハンター漫画のキャラクターの格好でしたよね!!
もちろんそこにこだわりはあるのだと思いますから大体のイメージは変えずに行きます!!
そのうえであなたの髪色や個性も踏まえてカラーリング等変えようと思うのですが
いかがでしょうか!!」
「あっハイ。それで大丈夫です。」
とまあこんな感じでほぼほぼ発目さんの独壇場だった。まあ一応希望は通ったしいいか。
そんなこんなでイメージは固まり、なんと速攻で現物を仕上げてくれた。
さっそく袖を通し、鏡で自分を見る。
「先程お伝えした通り、用斗君は髪色も明るめですし個性もいろんな方の個性を
代わる代わる使うということで何色にでもなれる白をベースにしました!!
その上様々な個性を使う上で邪魔にならないよう羽織るスタイルは変えず、
ズボンもゆるめにすることで誰の個性でも邪魔にならないようにしてます!!
本も持ち運びやすいように側面に固定する用のベルトも付けました!!」
「結構印象違いますね!めっちゃ気に入りました!!ありがとうございます!!」
「お気に召してもらえたならよかったです!!因みにピアスは気に入らないので捨てました!!
ヒーローなのにチャラそうな印象はよくないですから!!」
「あっハイそうですか…」
まあ別にいいか。対して気に入ってたわけでもないしね。ピアス。
「じゃあ私はこれから自分の研究に戻るので!!ありがとうございました!!」
めっちゃ帰りながらしゃべるやん…そんなすぐにでも離れたくなるようなことした?
「ちゃんと挨拶してから戻りなさいよ!すみません何度も…でも腕だけはいいんで何とか
大目に見てやってください。何度も教育してはいるんですが直んなくって…」
「いえいえ!それだけ自分の研究に熱を注いでるってことだろうしむしろかっこいいです!
コスチュームもめちゃくちゃよくなったので大満足です!!」
「それはよかったです。また何かあれば発目に頼んでやってください。彼女喜びますから。
それと娘さんも確か雄英高校のサポート科にいるはずですから仲良くしてあげてください。
彼女と同じで癖は強いそうですが…」
「分かりました!今日は本当にお世話になりました!発目さんにも改めて
よろしくお伝えください!」
『聞こえてますよ!!学校頑張ってくださいね!!』
「ちゃんと面と向かって話しなさい!!」
「あはは…」
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臨時休校も終わり、今日からまた学校が始まる。
13号先生も復帰できてなかったりと傷も完治してはいないがそれでもだ。
本音を言うともうちょっと休みたかったです。
「おはよう。元気があるのはいいことだが、戦いは終わってねえから気合を入れなおせよ。」
戦いだって?そんなもんあるわけないし…何のこと言ってんだろうか。
「雄英体育祭が迫ってる…!」
「「「クソ学校っぽいのキタ──!!!」」」
初めてこいつらとシンクロしたぜオラァ!!!
今回はここまでです。次回以降本格的に体育祭編始まりますんでお楽しみに。
夢現君の立ち絵ですが明日には小説情報のとこに貼ります。
皆さんのイメージとは違いましたかね?
それでも変わらず楽しんでいただければ泣いて喜びます。
それではまた次回。
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