いや俺ら複数個性使えるだけでAFOとか知らないです   作:限界大学生ニム

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結局投稿は日曜になりました。土曜日多めの予定でしたが
土日多めと思っていてもらえるとありがたいです。
それでは第2話お楽しみください。


2話 入試から始まる恋路があったっていい

知らない天井だ…

 

 …って「そうじゃねぇ!」

俺はベッドから飛び起きる。試験は?あの子はどうなった?

 

「おやまぁ。起きたと思ったらいきなり騒がしいやつさね。」

 

 声の聞こえたほうを見るとずいぶんとかわいらしい見た目のおばあちゃんが座っていた。

雄英の看護教諭リカバリーガール。この人がいるからあんな無茶な入試ができたのか。

 

「あなたが治療してくださったのですか。ありがとうございます。」

 

「いや、私はなにもしてないよ。ケガもなかったしね。礼ならお前さんをここまで連れてきた

あの子に言いな。」

 

 リカバリガールの視線の先には俺が土壇場で怪我人を託した毛むくじゃらの受験生がいた。

 

「お前が連れてきてくれたのか。ありがとうな!ええと…」

 

宍田 獣郎太(ししだ じゅうろうた)と申しますぞ。それにしてもすごい活躍でしたな!あの0Pを壊してしまうとは!」

 

「いやいや大したことはしてないよ。ヒーローを志すものとして当然のことをしたまでだ。

俺は夢現 用斗。よろしく。っていうかそうだ!あの女の子は!?どうなったんですか!?」

 

「まあ落ち着きなさいな。幸い骨折はしてなかったしね。治療してすぐ帰らせたよ。

お前さんに礼が言いたいと言ってたけど私の個性での治療分と入試分で明らか

疲れがたまってたからね。連絡先だけは聞いておいたからお前さんに渡しとくさね。」

 

「ああはい。ありがとうございました。」

 

 俺はほっ…と胸をなでおろす。なんだ…無事だったのか。よかった。

特に感謝されるようなこともしてないのに連絡先までもらっちゃって。

ん?連絡先??誰の???あの子の????誰に?????俺に??????

 

「連絡先ってマジですか!?ッシャア!!!人生初の女子の連絡先ゲットだぜ!

これで俺もリア充じゃ!」

 

「まったく。少しは静かにできないのかい?ほかに休んでる人もいるんだから。」

 

「同感ですぞ。それに連絡先を交換した程度でそんなにはしゃぐなんてみっともないですぞ。」

 

「すみません。ついテンションが上がっちゃって。」

 

 いけねぇ。我を忘れて舞い上がっちまった。つか結構休んでる人多いんだな。

やっぱあの試験はごみかもしれん。てかごみだわ。うん。

 

「やあやあ用斗!どうせ無事だろうけど来てやったよ!調子はどうだい?」

 

「見ての通りピンピンしてるぜ!そろそろ帰るか!お世話になりましたリカバリーガール!」

 

「無理だけはしないようにね。」

 

「お互い受かってたらまた会いましょうぞ!」

 

 俺は迎えに来てくれた寧人と一緒に帰ることにした。元気なのに

いつまでもいるわけにいかないしな。宍田とも学校で会えるといいな。

 

「なあ聞いてくれよ!俺試験中にケガしてる女の子を0Pから守ったんだよ!

そしたら連絡先もらっちまった!いいだろ!」

 

「実は僕ももらってるんだよねえ!残念だったねえ!」

 

 自慢しようと思ったらこいつも連絡先ゲットしてたわ。クソが。

こいつ黙ってたらイケメンなのホントずるいわ。

 

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モニタールームにて

 

「実技総合成績出ました!」

 

「今年は有望株が多いな!爆豪 勝己(ばくごう かつき)、救助ポイント0で2位とはねえ!」

 

「後半他が鈍っていく中、派手な個性で迎撃し続けた。タフネスのたまものだな。」

 

「同率2位の物間もすごかったなあ!個性届には他人の個性をコピーするとしか書いてないけど

最初のほうは2つの個性を同時に扱っていた。個性が伸びているのか?」

 

「それでいうと夢現も登録内容とは違く見えるね!見た夢が現実になるとしか書いてないけど、

あの場にいないプロヒーローの個性まで使える万能個性だとは!」

 

「しかし最後は気を失っていたな。いくらいい個性でずば抜けての1位だとしてもすぐ限界が

来るようなら考え物だね。」

 

「だが人間性もヒーロー向きだ!最後女の子を救出するために限界でも動いたんだ!

今はスタミナが足りなくても伸ばせる部分だしいくらでもやりようはある!」

 

「救出といえば9位の緑谷 出久(みどりや いずく)だね!ヴィランポイントが0はいただけないけど。」

 

「夢現みたいに壊したり、立ち向かうやつは今までもいたけどぶっ飛ばしちゃったのは久しくみてないね。」

 

「今年はいい一年になりそうだ!」

 

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一週間後 夢現視点

 

「用斗ー!雄英高校から手紙来てたよー!」

 

「今行くよ!母さん!」

 

 部屋でゴロゴロしながら漫画を読んでいると母さんから合否通知と思われる手紙が届いた。

手に取ってみると妙に膨らんでるし重いんだが?何が入ってんのこれ?

 

「んじゃ!主席合格通知開封しますか!」

 

「あんたどんだけ自信あんのよ…まあ家族そろってるしここで開けな。」

 

 開けて中を見ると手紙の類は一切なく、謎の機械が入ってるだけだった。なんだぁ?こr

 

『私が投影されたァ!』

 

「はっ!?オールマイト!?てかうるっせ!」

 

「そういえば今年から雄英で教師やるんだったねぇ。」

 

 母さんは何故そこまで冷静でいられるんですかね?経験の差?あっそう?

そんなんはどうでもよくて、これ投影機なのかよ。これを合格者全員の家に送り付けて

なおかつ使い捨て?どんだけ金あんだよ。国立とはいえこれは異常なのでは?

 

『さて結論から言おうか。夢現少年!君は主席合格だ!』

 

 予想通り主席での合格。ヴィランポイントが53点、そしてこっそり採点してたらしい

レスキューポイントが60点の合計113点でぶっちぎりの1位だったみたいだ。

最後にオールマイトの『今日からここが君のヒーローアカデミアだ!』という明らかなテンプレで

締めくくられた。

 

「よかったじゃないの!これであんたも父さんと同じ雄英生ね!」

 

「うん!父さんにも報告してくるよ!」

 

 俺はそう言って和室にある仏壇の前で手を合わせる。

 

「お父さん。雄英受かったよ。俺頑張るから見ててね。」

 

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同日 物間視点

 

『や!物間君!ネズミなのか、イヌなのか、クマなのか。かくしてその正体は~?…校長さ!』

 

「校長先生が出るのか!用斗君からはオールマイトが話すって聞いてたんだけどね!」

 

「人が多いし手分けしてるんじゃないかな。まあいったん合否を聞こうよお父さん。」

 

 テンションの高いお父さんをなだめつつ投影された校長先生の話に耳を傾ける。

 

『早速本題に入ろうか!君は筆記試験では合格ギリギリだった。ただ実技試験は

ヴィランポイントが70点!そしてこちら側で採点していたレスキューポイントが7点!

合計77点で総合2位で合格さ!』

 

「やったじゃない寧人!これから用斗君と頑張るのよ!」

 

「ああ!頑張るよ!お母さん!」

 

 にしても用斗に負けてるのだけは納得いかないねぇ。

次は負けないよ…。

 

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翌日 物間家にて

 

 二人そろって合格したってことはこの後はもちろん…

 

「「「カンパーイ!」」」

 

 宴だよなァ!!

 

「いやぁーお互い受かって何よりだねぇ!」

 

「ええほんとに!寧人君おめでとうね!!はいこれお祝い!!」

 

「ありがとうございます恭子叔母さん!!」

 

「それにしても用斗君が主席合格とはねえ!叔父さん鼻が高いよ!

もうすでにいろんな方面に自慢しちゃったし!これからも寧人のことよろしくね!

なんかあったらぶん殴ってでも止めていいからさ!」

 

「お父さんは一体僕のことを何だと思っているのかなァ!?

雄英に受かるよう優等生なんですけどォ!?」

 

「おじさん安心してください!いつでも気絶させる準備は出来てますから!!」

 

「君も否定してくれるかなァ!?用斗ォ!?」

 

「俺が勉強付きっきりで教えたのに筆記試験ギリギリの劣等生をかばうつもりはないでーす」

 

「外で話そうか…」

 

「さみしんぼか?一人で行けよ。」

 

 こうやってバカやるのもいつぶりだろうな。つい最近まで受験だって張りつめてたのが

ウソみたいだ。この楽しさが永遠に続けばいいのにな。

 

そうして夜は更ける

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河川敷にて

 

 時間を忘れて家族が宴会を楽しみだした頃、俺らこっそり家を出て河川敷に来た。

昔はよくここで寧人とヒーローごっこをした。あの頃はみんなオールマイトとかの派手な個性に

憧れてたから個性が目覚めたときは悲しくてしょうがなかった。

 

 でもあれがあったから俺らは見返すためにも雄英を目指したんだ。そしてこの訓練場(遊び場)

で血反吐を吐くほど努力した。その結果が今の俺だ。

 

「なあ寧人。俺ら本当に受かったんだよな。」

 

「どうしたんだい?急にしおらしくなって。君らしくもない。」

 

 ああだめだな。ここに来るといろんな感情がこみあげてきて整理がつかなくなる。

 

「なんていうかさ、周りからバカにされて最底辺を経験した俺らが他の誰より夢に近い

憧れの場所にいるんだと思うと感慨深くてな。」

 

「…そうだね。でもみんなより近いスタート地点に立っただけだ。本番は今からだよ。」

 

「なら初心を忘れないためにも()()やっとくか。寧人からやっていいぞ。」

 

「流れ的に君からじゃないのかい!?まあいいさ。やってやるよ。」

 

 そういって寧人は立ち上がる。

 

「僕はァ!!他とは違う!!脇役なんかじゃないスーパーヒーローになる!!」

 

「いいなァ!!寧人ォ!!気合入ってんじゃねぇか!!俺も行くぜ!!」

 

 俺の夢。理想のヒーローはいつだって変わらない。

 

「俺の夢はァ!!!──────────」

 

「どれだけ時間がたっても変わらないんだねぇ。君の夢は。」

 

 なる。なってやるさ。だから、誰にも負けらんねぇ。

 

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四月某日 初登校日

 

「てめぇどこ中だよ!!端役がァ!!」

 

…夢に近いってのは勘違いだったのかもしれません。




名前:夢現 恭子
性別:女
身長:167㎝
体重:?
個性:【コピー】
触れた相手の個性を1分間使える

投稿時間いつ頃がいいですか?

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