いや俺ら複数個性使えるだけでAFOとか知らないです 作:限界大学生ニム
一応言っておくと9月序盤までが夏休みのため3~4話いけたらぐらいに思っておいて下さい
個性把握テスト終了後 雄英高校会議室
少年少女たちにとっては初日からの受難にいまだ興奮冷めやらぬ頃。
大人たちにとってその初日は興奮や期待ではなく、頭痛の原因であった。
「それで校長。急遽ヒーロー科担当の先生を集めて行うくらいの緊急事態って
いったい何があったんですか?」
「早速本題に入りたいところなんだがね。まずは彼の話を聞いておくれ。香山くん。」
そう言った根津校長目線の先にあったのは、我らが英雄のしぼんだ姿であった。
いつもの筋骨隆々な肉体と、眩しすぎてやかましい程の笑顔はどこかに消え失せ、
不安やら心配やらが顔に滲み、平和の象徴と謳われる人間と同一人物とはだれにも
思えないであろう男が確かにそこにいた。
「オールマイト?大丈夫ですか?」
「あっ、ああ大丈夫だ。早速本題に入りたいのだが、先に言っておこう。今から言うことは
何の証拠もない私の心配事だ。ただ、かといって無視もできないと思いみんなに共有することに
した。」
この場にいる人間のほとんどが初めて体験するオールマイトの声色に、いつの間にか空気は重く
皆の目つきも鋭くなっていた。
「まずは手元の資料にある二人の生徒についてだ。この二人は今年ヒーロー科に入学した一年生で、どちらも素晴らしい成績で入学している。」
そこに移っていたのは他でもない。この物語の主人公たちであった。
「うちのクラスの夢現とブラドのクラスの物間ですか。この二人が何か?」
「単刀直入に言おう。私はこの二人をわが宿敵、オール・フォー・ワン(AFO)の差し金。
もしくは奴の後継者か何かだと睨んでいる。」
生徒の中にAFOの差し金が紛れている。そんな突拍子もないことを言われ
「はい。分かりました。」と納得できるものなどいるはずもない。
「失礼ですが、その証拠がない心配というのはなぜ発生したのか教えてもらってもいいですか?
もし根拠もないとなれば非合理的です。」
「AFOの個性はその名の通り【オール・フォー・ワン】奴はその個性で人々から個性を奪い自分のものとして使いこなし、時には複数の個性を同時に使うこともあった。」
「複数の個性を同時に使う?それってまさか…」
「ああ。A組の夢現少年は複数の個性を使うことができる。そしてB組の物間少年は時間制限はあるものの、複数の個性を同時に使うことができる。どちらもAFOには及ばないものの、後継者
という意味では若くして他に類を見ない逸材だ。その上、私の知る限り同じような個性は奴以外に存在しなかった。」
この場で唯一AFOと直接対峙した経験がありその脅威を鎮めた張本人であるオールマイトの
考える根拠は彼の体験からであった。確かに薄いといえば薄い根拠であろう。しかしこれを完全に否定できるものはこの場にはいない。
「…事情は分かりました。オールマイトさんにそう言われたらどうしようもないですね。ただ、
その根拠を確実なものとしない限り明確な措置は出来ませんから。まずはここにいる全員で過去のデータから同じような個性が居なかったかの調査と、不審な行動はないかの監視ですね。」
「その通りだよ相澤くん。今日集まってもらったのはそれをここにいるみんなにお願いすること。そしてそれに伴うカリキュラムの変更を考えることなのさ。」
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夢現・物間家にて
「なあんだ。お前も一位だったのかよ。つまんねえの。」
「つまんないとは何事だい!?用斗ォォォ!?いい加減にしてくれないかなァ!!!」
「冗談だよ冗談。よかったじゃん。これでまた一歩プロに近づいたんだ。」
「ああ。君に負けるんじゃないかとひやひやしたよ。まあでも結果として僕がB組では
一番なわけだ。絶対に負けないからね。」
「望むところだよ!いつでもかかってこいや!!」
「それはそうと用斗?今度から変な冗談言ったら飯抜きね?」
「大変申し訳ありませんでしたぁ…。」
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翌日 雄英高校
今日からは通常通り授業が始まった。午前は他の高校と同じような必修科目なのだが…
「この英文のうち間違っているのは?」
これがクッソつまんねえ!!なんなんだこの授業は!?いくら何でもマイク先生に英語
やらせんのは違うだろ!!昔々の異能発見前ですらALTとか言ってネイティブの先生
雇ってたんだぞ!?さすがにまずいだろ!!
えー気を取り直しまして、昼は大食堂で昼飯を摂る。今日は寧人とそれぞれA組B組で仲のいい連中を引き連れて顔合わせをする。俺が選んだメンツは緑谷に麗日さん、飯田の3人だ。
「それにしても夢現君にいとこがいて、しかも同じ雄英とは!!楽しみだなぁ。」
「あんまり期待しすぎるとがっかりすると思うぞ?あいつ大して立派じゃねえし。」
「会う前から何を吹き込んでるのかなぁ!?用斗ォ!?」
「うるさいって…まあいいや。改めて紹介するな。こいつは物間 寧人って言って俺のいとこ。
個性は【コピー】見た目はあんまりだけど個性はまあ似通ってるから覚えやすいだろ。*1
んでB組のメンツは何人か知ってるやつもいるけど自己紹介しとくわ。俺の名前は夢現 用斗。
個性は【ドリーム・カム・トゥルー】よろしくな!」
とまあこんな感じでそれぞれが連れてきたメンツと顔合わせをした。
ちなみに今回のメンツと個性の組み合わせはこんな感じ。
A組 緑谷 出久:超パワー 麗日 お茶子:ゼログラビティ 飯田 天哉:エンジン
B組 宍田 獣郎太:ビースト 柳 レイ子:ポルターガイスト 拳藤 一佳:大拳
みんないい個性だよなぁ。シンプルな増強型に、使い方によって対ヴィランもサポートもできる万能個性もいる。このメンツで事務所構えたら最高なんじゃなかろうか。
昼飯が終わればいよいよヒーロー科にとっての本番。ヒーロー基礎学だ!
「わ~た~し~が~…普通にドアから来た!!」
さあ明らかに普通じゃない格好で入ってきましたオールマイト!そのまま普通じゃない歩き方で教壇まで行きます!!彼にとっての普通とは何なのか!!…このテンション疲れるしやめるか。
どうやら今日は戦闘訓練を行うらしい。コスチュームも着れるらしく、クラスのボルテージは
最高潮だ。オールマイト曰く「形から入るのも大事」とのこと。そんじゃあパパっと着替えるか。
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コスチューム:ヒーローにとって個性の補助を行ったり、あるいはそのヒーローを象徴するものであったり。ヒーロー活動を行うにあたり欠かせない存在。それがコスチュームである。
俺が入学の手続きをする中で最も悩んだのがここだ。まず個性の補助についてだが、
これが全く思いつかんかった。俺の個性は異形型を含め様々な個性を使い分ける。
ゆえにどんな装備も正直言って邪魔にしかならない。なんなら全裸が一番効率的なくらいだ。
…流石にやらんけど。
ってなわけで個性の補助は発動を邪魔しない程度にして、俺というヒーローの象徴となる
ものを考えることにした。ただこれも案外難しい。人の印象に残るものやインパクトのあるもの等
様々あるが、個性の影響もあるのか創造力に乏しかった。だから昔々のアニメに頼ることにした。
俺の家族は父型全員かなりサブカル好きだったので、幸い参考書はかなりの量あった。
その中で目を付けたのが某ハンター漫画の団長だ。上裸に着脱可能なコートという法律を遵守したうえでこれ以上ない機能性と、ほかのヒーローと被らないようなデザイン。本家キャラの能力も
他人の能力を自由に使うものであり、人気キャラであったために話題性もあるだろう。
だから大体同じようなデザインでお願いしてたんだけどね?どうやら俺の担当者は元ネタ
知ってたみたい。ご丁寧にイヤリングと本まで付けていただきました。もうただのコスプレ
ですね!まあでも本はただの飾りとは違った。公安に登録されてるヒーローのヒーロー名と
個性がまとめてあり、俺の個性を発動させるにあたってかなり便利そうだ。
わざわざ許可取って作ってくれたんだってさ。ホントすみません。
「切島君に夢現君!肌を出しすぎだ!風紀が乱れてしまうだろう!雄英生たるもの~」
「わかったから一回黙ってくれ。個性の性質上こうするのがベストだったんだよ。」
「ああ!俺もだぜ!それに男らしくていいじゃねえか!!」
こいつは
だよね。赤髪に赤い目で顔面偏差値も高め。髪下ろしたらモテると思うよ。知らんけど。
「そろそろ始めようか!有精卵ども!!」
「オールマイト先生!本日はどのような訓練を行うのですか?」
「今日は二人一組になってヒーローチームとヴィランチームに分かれての訓練だ!」
「一人余るよな?どうすんですか?」
「そこは君に頑張ってもらうのさ!夢現少年!」
オールマイトの指名とともに一斉に俺に視線が向く。そんなに見るなよ。恥ずかしいだろ?
「君は実技入試一位だから、推薦組を除きもっとも優秀なわけだ!だから君にはより良い受難を
と思ってね!特別措置にはなるが彼とともに一年生の推薦組4人と戦ってもらう!」
彼ねえ。あそこに見えてるあいつじゃないといいなあ。…うっわ近づいてきた。確定やんけ。
「やあやあ用斗!さっきぶりだねえ!」
「はあ…お前とチームアップって普段の特訓と変わんねえじゃん。」
「君たち二人はヒーローチーム!推薦組4人はヴィランチームとなって訓練を行う!
デモンストレーションも兼ねているからこれが終わり次第夢現君を除いたメンバーで組み合わせを決めるぞ!」
「B組はどうなるん?」
「僕以外でやるみたいだよ。つまり僕らはこの試合で終わりだね。」
「そんじゃあ気合入れていきますか!」
次回 夢現・物間 VS 轟・八百万・取蔭・骨抜
エキシビションマッチ
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