赤と青の螺旋   作:タヌキソード

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第4話 その名はアースガロン

 

GGF(地球防衛隊)日本支部教江野基地 特殊怪獣対応分遣隊『SKaRD』作戦指揮所 SKaRD CPにて

 

 

ここは、日本の千葉県にある地球防衛隊の基地、そしてそこには、新設された特殊部隊・特殊怪獣対応分遣隊『SKaRD』の作戦指揮所 通称 SKaRD CPがあった

 

 

現在、SKaRDの隊員となったルカワ・ショウト隊員とアヤセ・ユキ隊員はメカニックのマドカ・ユナ隊員からSKaRDの主力兵器として配備される対怪獣ロボット[23式特殊戦術機甲獣・アースガロン]の基本性能の説明を受けていた

 

 

 

ユナ「全長50m、体重25000t。主武装は口から発射する荷電粒子砲[アースファイア]、副武装は両腕の105ミリ機関榴弾砲[アースガン]、それから尾部、尻尾に5セル(セルとは発射筒兼保管容器の事)の[テイルVLS(VLSとは垂直発射型ミサイル発射装置の事)]、液体燃料のメインエンジンを備え、最高速度マッハ4で作戦区域に緊急展開出来ます。極秘に開発されていたアースガロンを整備・補給していた部隊は、そのまま我々SKaRDの隷下に置かれます。ってな訳でうちらは操縦訓練に集中出来るって訳ですね」

 

ユキ「えっと…それで、ユナさんは前からアースガロンの極秘開発部にいたんですか?操縦とかも出来たり?」

 

ユナ「いやいや!、ちょっと装備開発の腕が立つってんで皆さんより先に引き抜かれただけです。操縦も輸送機は出来ますけど、アースガロンはさっぱりって感じですね…」

 

ショウト「じゃあSKaRDとしてのスタートラインは、皆同じって事だな!」

 

ユナ「うっす!よろしくやりましょう、皆さん!」

 

ユキ「ああ、はい…」

 

ショウト「よろしくお願いしまーす!」

 

ユナ「お願いします!」

 

ショウト「お願いしまーす!」

 

ユキ「ああ、どうも…」

 

 

 

人懐っこいユナ隊員とどこか他人行儀なユキ隊員、ショウト隊員はそんな二人の手を握り、ブンブン振る

 

 

 

ヨシト「…」←デスクワーク中

 

 

 

一方、デスクワークをしていたミカミ・ヨシト隊員とシンボリルドルフ隊長、そのうち、スヤマ・ヤスアキ副隊長がルドルフ隊長に報告を入れた

 

 

 

ヤスアキ「これを見てください」←持っていたタブレット端末の画面を操作する

 

ルドルフ「ん?」

 

ヤスアキ「液化ティーテリウム貯蔵施設のタンクが一夜にして空になるという怪現象が世界中で次々と発生しています、ドイツ…フランス…イギリス…」

 

 

 

タブレットを手に状況を説明するヤスアキ副隊長。ショウト隊員、ユキ隊員、ユナ隊員がそこへ駆け寄った

 

 

 

ユキ「ティーテリウムって…?」←首を傾げた

 

ユナ「ティーテリウムっていうのは水の中に微量に含まれていて、水がある限り無限に取り出せるって最新の研究で分かったんです、非可燃性で爆発する恐れがなく、加工すればクリーンで安全な新エネルギーになるかもって注目されています」

 

 

 

ユナ隊員は、ホワイトボードに化学式を書いて丁寧に説明をしたが、ショウト隊員とユキ隊員は首を傾げた

 

 

 

ヤスアキ副隊長の持つタブレット端末には液化ティーテリウム貯蔵施設のタンクが映っている写真があるのだが、よく見るとそのタンクに不自然な穴が空いていた

 

 

 

ルドルフ「この穴から出てしまったと?しかし、これは…」

 

 

 

タブレット端末に表示された写真を指差して、ルドルフ隊長はヤスアキ副隊長に確認を取った

 

 

 

ヤスアキ「人為的でも、自然に空いた穴とも思えません、怪獣によるものと推測されています…」

 

ルドルフ「司令部はこの事を把握しているのかい?」

 

ヤスアキ「はい、ですが、[バザンガ][ゲードス]による被害の事後処理に手一杯で海外の事案にまで構っていられないようです」

 

 

 

海外で頻発する正体不明の何者かによる液化ティーテリウム貯蔵施設への被害、日本にも液化ティーテリウム貯蔵施設は存在する、このままだといずれ、日本でも正体不明の何者かによって同様の被害が引き起こされてしまうかもしれない、状況を重く見たルドルフ隊長は立ち上がった

 

 

 

ルドルフ「SKaRDは、これより[脅威警戒態勢B(ブラボー)]に入る!」

 

 

 

SKaRDでは怪獣災害の状況に応じて三段階の[脅威警戒態勢]を設定している。脅威警戒態勢A(アルファ)は怪獣または宇宙人の現出に伴う兆候が見られた際に発令するもの、脅威警戒態勢B(ブラボー)は怪獣または宇宙人の存在が確認され、その現出が確実視された際に発令するもの、最後に脅威警戒態勢C(チャーリー)は怪獣または宇宙人が現出し、周辺地域に被害が及ぶと認識された際に発令されるものである

 

 

ルドルフ「ショウト、この現象の原因を探ってくれ」

 

ショウト「Wilco(了解)

 

ユナ「何すか、ソレ?カッコいい!」

 

ヤスアキ「ルドルフ隊長。我々は何を?」

 

ルドルフ「私達は…楽しくてしんどい訓練だ!」

 

 

 

そう言って、ルドルフ隊長は詳細な訓練のタイムスケジュールが記載された紙を広げた

 

 

ヨシト「…」←立ち上がった

 

 

 

ここから訓練が始まる…

 

 

 

~OP : 僕らのスペクトラ

 

 

 

SKaRDの隊員にはどのような状況に際しても即応出来る高い対処能力が求められている。故に全メンバーにはGGFのどの部隊よりも過酷な訓練が課せられるのである

 

 

 

ルドルフ「イチ!イチ!イチ、ニー、そーれ!」

 

5人「「「「「イチ!イチ!イチ、ニー、そーれ!」」」」」

 

 

 

ルドルフ隊長の号令に合わせ、メンバー全員がそれなりに重量がある[23式電磁小銃]を抱えながら基地の敷地内でランニングを行う、現場に急行した際に手間取らないようにするためである

 

 

 

ショウト「おっ先にー!皆さん頑張ってくださーい!」

 

 

 

ショウト隊員がメンバーの塊から抜け出してルドルフ隊長に並んだ、続いてヨシト隊員がその横に並んだ

 

 

 

ユナ「ショウトさん、調査もあるのに…流石元特殊部隊!」

 

ユキ「ヨシトさんも凄いな…元公安部所属にして元特殊部隊なだけあります」

 

ヤスアキ「今は俺達も特殊部隊だ、進め!」

 

 

☆☆

 

 

同じく基地の敷地内 鬱蒼と木々が生い茂る森の中

 

 

どんな時でも敵からの強襲に備えて常に警戒を怠ってはならない、メンバー達は常に周りを警戒していた

 

 

ユナ「ヤァッ!」

 

 

バッ!

 

 

敵の強襲者役はユナ隊員が務めた、ユナ隊員に強襲されたユキ隊員は即座に23式電磁小銃を手から離し、格闘戦に移行、この時小銃は肩からベルトで掲げていた

 

 

ユナ隊員の攻撃をいなしつつ、攻撃を受けても即座に反撃、ユキ隊員は背負い投げの要領でユナ隊員を投げ飛ばした、そして23式電磁小銃を全員がユナ隊員に突きつけた

 

 

 

ユナ「あ痛たた…」

 

ショウト「強よ…」

 

ヨシト「…」

 

ユキ「これだけが取り柄なんで」

 

 

 

ユキ隊員は歩兵部隊への在籍期間が長かった、それ故に格闘戦能力においては他の隊員よりも抜きん出ているのである

 

 

☆☆

 

 

アースガロン内部コックピットにて

 

 

ルドルフ「想定!作戦行動中にメインエンジンが停止し、全油圧も喪失した際の対処法は?」

 

 

 

場所は変わってここはアースガロンのコックピット内部、ルドルフ隊長の指示を受け、メンバー全員がアースガロンを運用した際に起こり得るアクシデントに対する対応法を片っ端から頭に叩き込んでいた

 

 

 

ユナ「[QRH(クイックリファレンス=簡易マニュアル)]の1324ページを開いて下さい、まずは電源が生きている事を確認してから、[APU(補助動力装置)]を機動、オルタネート(電流交差)で最低限の操作と平装を制御出来ます」

 

ショウト「ちょっと待って!」

 

 

 

ユナ隊員の説明は早口て聞き取りづらかった、ショウト隊員は必死に必死に分厚いマニュアルのページを開いていく

 

 

 

ユナ「その間もメインエンジンの再始動を試みて下さい、あと、APUの起動ですけど実は裏技があって、首の付け根にある本体を直接起動させるっていう方法もあります、緊急時にはこのコックピットから出て…」

 

 

ヨシト「…」

 

 

☆☆

 

 

SKaRD CP 地下 アースガロン格納庫にて

 

 

ルドルフ「シャーッ!」

 

ヤスアキ「アースガロン、相対距離100でランディング!」

 

ユキ「了解!100でランディング!」

 

ルドルフ「シャーッ!」

 

 

 

指揮所の地下では、SKaRDの隊員達はアースガロンを実際に使用した際の机上練習を行っていた、だがその様子はどう見てもいい歳した大人達が遊んでるようにしか見えない…

 

 

 

ヤスアキ「アースガン、発射!」

 

ユキ「アースガン、発射!バン、バン、バン!」

 

ルドルフ「ギャーッ!」

 

ヤスアキ「効果あり、効果あり!アースファイア、確実に行け!」

 

ユキ「アースファイア、発射!」

 

ルドルフ「アースファイア、周りが燃えてるぞ!どうする、どうする?」

 

ヤスアキ「CQC(近接格闘)モード!」

 

ユキ「了解!CQCモード!」

 

ルドルフ「そうだ!」

 

ヤスアキ「テイルVLS、来い!」

 

ユキ「テイルVLS、セットアップ!」

 

ユナ「ロックオン、ロックオン!」

 

ルドルフ「テイルVLSでは周りを、周りを…」

 

 

 

そのあと、ルドルフ隊長はアースガロンに搭乗する隊員達のローテーションを発表した、茨城県の沓葉市にある液化ティーテリウムのエネルギー融合研究所に潜入しているショウト隊員と自主練習をしているヨシト隊員を除き、ヤスアキ副隊長、ユキ隊員、ユナ隊員が臨席、さらにSKaRDの下部組織となったアースガロンの整備・補給部隊のメンバーも臨席した。

 

 

ルドルフ「私と副隊長のヤスアキがアースガロンの機長、ユキとユナが操縦士として、アラート待機のローテを組む。搭乗しないものは事前に作戦区域に潜入しているショウトの情報を基に指揮所、及び指揮車からアースガロンを支援だ」

 

 

☆☆

 

 

そんな忙しさも一段落した頃、ルドルフ隊長は更衣室で着替えていた、ロッカーの内扉には夫(元担当トレーナー)、息子のヒロキが写っている写真が貼ってあった、ため息をつきながら、ルドルフ隊長は3年前の事を思い返していた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

 

3年前

 

 

ルドルフ「大丈夫か!?あと少しだぞ!」

 

 

 

3年前、既に第一特殊機動団隊長だったルドルフ隊長、怪獣災害で逃げ遅れた人々の救助と避難誘導にあたっていた

 

 

 

「隊長!」

 

 

 

肩に担いでいた要救助者の介助を、ルドルフ隊長は部下の隊員の一人に頼んだ

 

 

 

ルドルフ「頼んだよ!誰かー!逃げ遅れた人はいないかー!」

 

 

 

逃げ遅れた人がいないかどうかを確かめるため、ルドルフ隊長は大声で叫んだ……その時だった、ルドルフ隊長の眼前が激しい光に包まれた、そして目の前にワームホールのような空間の歪みが発生、その穴の中に輪郭はハッキリしないが、光に包まれた人の姿が見えた。ルドルフ隊長は思わず、空間の歪みの中に飛び込み、その光る人に手を伸ばした

 

 

 

ルドルフ「早く逃げるんだぁーっ!こっちだぁーっ!」

 

 

 

光る人もルドルフ隊長に向かって手を伸ばした、そして手を掴み合った二人は光に包まれた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

 

 

この時、ルドルフ隊長は思った。あの光る人こそ、銀色の巨人…ウルトラマンブレーザーだったのではないかと、ブレーザーと自分が一つになった機会が過去にあったとしたらあの時としか考えられない。ロッカーの中にしまっていた謎の円形の石『ブレーザーストーン』を取り出し、ポケットに入れるルドルフ隊長、そして結婚指輪も指に嵌めた、荷物を全て取り出し、ルドルフ隊長はロッカーの鍵を閉めて帰途についた

 

 

☆☆

 

 

翌日

 

茨城県 沓葉市 液化ティーテリウム・エネルギー融合研究所にて

 

 

?「これがイギリス、こっちがアメリカ、日に日に大きくなっている!」

 

 

後日、茨城県沓葉市にある液化ティーテリウムのエネルギー融合研究所に、経歴を偽り研究員として潜入していたショウト隊員は、先輩研究員の上川から液化ティーテリウムを狙う巨大生物の話を聞いていた

 

 

 

ショウト「これだけ大きいとして、どうやって神出鬼没に、それも世界中で現れているんですかね?」

 

上川「空を飛んでいるとしか考えられん!いや、地中か!水中もあり得る!」

 

 

 

上川研究員は、液化ティーテリウムを狙う巨大生物について興味津々のようだ

 

 

 

ショウト「ティーテリウムなんて食べて、お腹が膨れるんでしょうか?」

 

上川「いや確かに、あれ単体では何の変哲もない物質だ。しかし、エネルギー融合を起こせば莫大な熱量を得る事が出来る!」

 

ショウト「でも、それが可能かどうかはまだ研究中ですよね?」

 

上川「新人、考えろ!我々の常識が通用しない怪物なら…!」

 

ショウト「…」

 

 

☆☆

 

 

別の場所にて

 

 

ヨシト「怪獣は、体内で接種したティーテリウムのエネルギー融合を起こし、そして発生した莫大な熱量から自身が活動するためのエネルギーを得ている、しかし怪獣は何のためにこんな事をするんだ…?」

 

 

☆☆

 

 

ルドルフ「ショウトが得た情報の通り、この怪獣は体長を増大させながら大陸を渡って、この日本に接近しているものと思われる」

 

 

 

その頃、SKaRD CPでは、ルドルフ隊長、それから指揮所に残ったメンバーはショウト隊員から得た情報と怪獣の行動記録を照らし合わせて、怪獣の目的を考察していた

 

 

 

ヤスアキ「レーダーでも追尾しきれず、度々ロストしています」

 

ユナ「目的は研究所のティーテリウムですか?ホンマにエネルギー融合を起こすつもりなんかも?」

 

ユキ「虫じゃないですか、最悪ですね」

 

 

 

ユキ隊員は虫が大の苦手だった、怪獣の姿が虫に酷似している為、露骨に嫌悪感を表情に浮かべていた

 

 

 

ユキ「ちょっ、腹の写真とかやめてください、うわっ、駄目だ。本当に最悪ですね…」

 

 

 

ユキ隊員は怪獣の写真を見ないように、極力目を瞑っていた

 

 

 

ルドルフ「ユキ、君ならこの怪獣にどう対処する?」

 

 

 

そんなユキ隊員に、ルドルフ隊長が意見を求めた

 

 

 

ユキ「え?あ、いえ…私の意見なんて…」

 

ルドルフ「ここは君が前にいた部隊とは違う、自分達で作戦を立案し、自分達で実行する、思った事を言ってくれ」

 

ユキ「うわぁ…///、特殊部隊っぽい…」

 

ルドルフ「ぽい?」

 

ユキ「あ、いえ!そ、そうですね…ティーテリウムは、もう食べさせちゃいけない気がします」

 

ユナ「爆発の威力が上がるだけですもんね」

 

ユキ「誘導弾などの火力の使用は、エネルギー融合を誘発させる可能性があります、近接戦闘で施設から遠ざけて…」

 

ヤスアキ「海上へ誘導、だな、陸からかなり遠ざける必要がある」

 

ユキ「火力の使用を極力抑えた格闘戦で!そしてアースガロンも虫…あ、いえ、怪獣から十分に距離を取ったあと、兵装の一斉射で排除、とか…」

 

 

(通話機の音)

 

 

 

ユキ隊員が意見を具申したその時だった、SKaRD CPの通話機の緊急コールが鳴った、ルドルフ隊長がそれに対応した

 

 

 

ルドルフ「こちら、SKaRD CP」

 

ショウト{こちら、ショウト!茨城県沓葉市、エネルギー融合研究所に60m級甲虫型怪獣、現出![タガヌラー]です!}

 

 

 

緊急通話の相手は、沓葉市のエネルギー融合研究所に潜入していたショウト隊員からのようだった、研究所の敷地内に60m級の甲虫型怪獣が現れたと言う、その怪獣の名は[タガヌラー]というようだ

 

 

 

ルドルフ「タガヌラー?」

 

ショウト{司令部が呼称を決めたんです!市街地に入る前にタガヌラーへの総攻撃が始まります!}

 

ユキ「総攻撃なんてしたら、爆発で辺りを巻き込んでしまうかも!」

 

ヤスアキ「司令部はエネルギー融合の可能性に気づいていない…。アースガロン出撃を具申すべきです!」

 

 

 

ヤスアキ副隊長は、SKaRDはアースガロンで戦場に介入すべきだとルドルフ隊長に意見を述べる、当然、ルドルフ隊長の答えはもう決まっていた

 

 

 

ルドルフ「私達は私達の判断で出撃する事を許可されている!それが特殊怪獣対応分遣隊、SKaRDだ!」

 

 

 

ルドルフ隊長もアースガロンで出撃することを決断、ホワイトボードに書かれたシフト表を確認した

 

 

 

ルドルフ「操縦士はユキで行く!」

 

ユキ「え?」

 

ユナ「ユキさんのプランで行くんすね!」

 

ルドルフ「23式特殊戦術機甲獣・アースガロン!出撃準備!」

 

 

3人「「「Wilco(了解)!」」」

 

 

こうして、SKaRDが完全な体制になって初の、アースガロンを主軸とした怪獣掃討作戦が開始される事となった…

 

 

☆☆

 

 

アースガロン初の実戦投入が始まった、機長はルドルフ隊長、操縦士はユキ隊員が務める事に

 

 

 

ヤスアキ「こちら、SKaRD CP。アースガロン、出撃準備!各セクション、ゴーオアノーゴー判断!メインエンジン!」

 

 

 

SKaRD CPに残ったヤスアキ副隊長が整備士達に各機器に異常がないかの確認を取る

 

 

 

男性整備士A{メインエンジン、ゴースカード!}

 

ヤスアキ「アースガン!」

 

女性整備士A{アースガン、ゴー!}

 

ヤスアキ「テイルVLS!」

 

男性整備士B{テイルVLS、ゴースカード!}

 

 

 

胸部にあるコックピットユニットからルドルフ隊長とユキ隊員がアースガロンの内部に入った、コックピットユニットは自動的にアースガロンの機内へと収納、二人はベルトを締め、計器のセッティングを開始する

 

 

 

ヤスアキ「アースファイア!」

 

男性整備士C{ゴースカード!}

 

ヤスアキ「ローンチ(打ち上げ) リフト!」

 

男性整備士D{ゴースカード!発射レンジまでの障害物なし!}

 

 

 

アースガロンが発進態勢へと入る

 

 

 

女性アナウンス{This is Earth Garon launch control. Final launch status check. Safety control}

 

男性アナウンス{Safety console,go}

 

 

ヤスアキ「copy(了解) 。アースガロン、発射台へ移動開始!」

 

 

 

アースガロンを固定した発進用のハンガーが上昇し、地下から地上に上がっていった

 

 

 

(発進ベルの音)

 

 

 

女性アナウンス{Earth Gate,open.}

 

男性アナウンス{Earth Gate,open.}

 

 

 

{アースゲート}が開門される、アースガロンは遂に地上に姿を現す、発進用のハンガーが後退し、発進用アナウンスの女性がSKaRD CPのヤスアキ副隊長とアースガロン内部のルドルフ隊長に確認を取る

 

 

 

女性アナウンス{SKaRD CP}

 

ヤスアキ「SKaRD CP、ゴー!」

 

女性アナウンス{And Earth Garon}

 

ルドルフ「アースガロン、ゴー!」

 

 

 

女性アナウンス{Copy all. We are go for auto sequence start. Sound suppression water system,activated}

 

 

 

発進用のハンガーから騒音と離陸時の衝撃波を軽減する為の放水が開始され、カウントダウンが始まった

 

 

 

男性アナウンス{Nine, Eight, Seven, Six, Five, We have main engine ignition.Three, Two, One…}

 

女性アナウンス{Earth Garon,lift off}

 

 

 

背部のバーニアが点火され、さらに最終ロックが解除、アースガロンが青空へと飛び立つ

 

 

 

女性アナウンス{SKaRD CP. the tower's clear. it's all yours}

 

 

ルドルフ「SKaRD CP。アースガロン、ロールプログラム!」

 

ユキ「アースガロン、レベルフライトに移る」

 

 

 

タガヌラーのいる戦場へと鋼のボディを持つ獣は飛んでいったのだった

 

 

☆☆

 

 

タガヌラー「ギュロロロロロロォ!!」

 

 

 

その頃、茨城県沓葉市にて、両腕に鋭利な鎌をそなえた、甲虫型怪獣タガヌラーがエネルギー融合研究所を襲撃していた

 

 

 

上川「やめろーっ!!俺のタンクを壊すなーっ!!」

 

 

 

上川研究員はタガヌラーに向かって思いっきり声を張り上げ、文句を言った、だが言った所でどうにかなるわけではない

 

 

 

ショウト「上川さん、行きますよ!逃げましょう!」

 

上川「何を言ってんだ!離せ、新人!」

 

ショウト隊員は上川研究員を引っ張って避難しようとするも、上川研究員は梃子でも動こうとしない、その時!

 

 

 

(着弾音)

 

 

 

タガヌラーの体表にミサイルが直撃する、どうやらこれは防衛隊のミサイル攻撃のようだ

 

 

 

上川「防衛隊かぁっ!?今さら遅いんだよっ!!」

 

 

 

上川研究員は防衛隊に対しても文句を言う、その隣でショウト隊員はサーモグラフィー付きの単眼鏡でタガヌラーの様子を確認し、異変に気づく

 

 

 

ショウト「あれは…体内温度が上がっている…!」

 

 

 

隣にいたショウト隊員の単眼鏡を半ば奪い取る形で上川研究員も単眼鏡を覗き込む

 

 

 

上川「エネルギー融合を起こすつもりだ!止めろぉっ!これ以上奴を刺激するなぁっ!」

 

 

 

上川研究員はタガヌラーを攻撃する防衛隊に向かって攻撃中止を声高に叫ぶが、やはり言ってどうにかなるものではないのである

 

 

 

ショウト「上川さん!逃げましょう!」

 

上川「何だよ!」

 

ショウト「ここから離れるんですよ!早く!」

 

 

 

その頃、アースガロンのコックピット内部からタガヌラーの様子を見ていたルドルフ隊長は焦りを見せていた、ショウト隊員からの報告を受けて、タガヌラーの体内で起こっている非常事態を把握したからなのだ

 

 

 

ルドルフ「やっぱり爆発してしまうのか…」

 

ショウト{タガヌラーがエネルギー融合した場合、その際の爆発被害半径は軽く10kmを超えるそうです!}

 

ユキ「それは…最悪です」

 

ショウト{ひとまず、この攻撃を止めさせないと!何が引き金になるかもう分からないそうです!}

 

上川{さっきから誰と話しとんの?}

 

 

 

ショウト隊員と上川研究員が漫才みたいなやり取りをしている最中、アースガロンが茨城県沓葉市の上空に到着した

 

 

 

ショウト「来た!アースガロン、肉眼で確認!」

 

上川「アースガロン?」

 

 

☆☆

 

 

その頃、SKaRD CPではヤスアキ副隊長が必死に防衛隊の航空部隊を説得していた

 

 

 

ヤスアキ「ですから、こちらも出撃命令が出ていて…」

 

航空部隊指揮官{これは航空部隊への重大な妨害行為だ!}

 

 

 

だが航空部隊の指揮官はヤスアキ副隊長の説得に耳を貸さない、ヤスアキ副隊長が困り果てたその時だった

 

 

 

ルドルフ「全部隊へ、こちら、アースガロン、作戦区域へ侵入する」

 

 

 

アースガロンに搭乗しているルドルフ隊長が無線で全ての作戦部隊に通告

 

 

 

航空部隊指揮官{だから止めろ!同士討ちになる!}

 

ルドルフ「なら、撃たなければいいだろう?こっちもタガヌラーを排除するために出撃している」

 

航空部隊指揮官{…}

 

 

 

ルドルフ隊長の通告に納得がいかないのか航空部隊の指揮官は黙り込んでしまう、しかし…

 

 

 

航空部隊指揮官{…射撃中止!アースガロンに空域を開けろ!}

 

 

 

最終的に航空部隊の指揮官はSKaRDのタガヌラー掃討作戦への介入を許可した

 

 

 

ルドルフ「どうも、アースガロン、アウト。相対距離100でランディング!」

 

ユキ「逆噴射!相対距離100でランディング!」

 

 

 

アースガロンは足裏にあるバーニアを逆噴射し減速、着陸態勢に入った

 

 

 

タガヌラー「ギュロロロロロロロロォ!!」

 

 

 

タガヌラーは、突然現れたアースガロンを警戒しているようだ、両腕の鎌を振り上げて威嚇の体勢を取った

 

 

 

上川「うわっ、びっくりした!」

 

ショウト「上川さん、行きますよ!ああっ…こっちじゃない!あっち!」

 

上川「アイツは何なんだよ!?」

 

ショウト「いいから!」

 

 

 

ショウト隊員と上川研究員は言い争いを止めることなく、避難区域へと走っていった

 

 

 

そして、アースガロンは戦場へと降り立つ、その瞬間、両目に光が灯る

 

 

 

アースガロン〔ワオーーーン!!〕

 

 

 

咆哮をあげ、そして、タガヌラーのいる方に向かって前進を始める

 

 

 

ヤスアキ{タガヌラーの体内温度は3000℃を超えています!}

 

ルドルフ「ユキ、君の作戦通りで行く」

 

ユキ「了解、あ、いや、ラジャー、じゃない、Wilco(了解) !」

 

ルドルフ「近接戦闘[CQCモード]、交戦開始!」

 

ユキ「Wilco(了解)。CQCモード、エンゲージ!」

 

 

 

~BGM : SKaRD-ワンダバ(UB_M-24)

 

 

 

アースガロンはタガヌラーの突進を体当たりで阻み、頭を掴んで動きを押し留めた、そして、右拳で何度もタガヌラーの頭を殴打、タガヌラーは両腕の鎌を振り回すが、アースガロンは器用にそれを回避する

 

 

 

上川「ああっ、おい!」

 

ショウト「下がって!」

 

上川「ええっ!?」

 

 

 

アースガロンはタガヌラーの両腕の鎌を器用に弾き、隙をついてパンチをタガヌラーに食らわせた。それによりタガヌラーは後退した、アースガロンはさらに追撃しようとするが、タガヌラーが両腕の鎌を使ってアースガロンに掴みかかってきた

 

 

 

ユキ「重い…!裏側、やっぱり気持ち悪い!」

 

ルドルフ「アースファイア、発射用意!」

 

ユキ「え?」

 

ルドルフ「タガヌラーの大鎌だけを狙う!準備ができ次第、任意で発砲!」

 

ユキ「Wilco(了解)!アースファイア、発射用意!」

 

 

 

アースガロンは左腕を思い切り振るってタガヌラーの顔面を叩き飛ばす、更に両腕でパンチをぶちこみ、タガヌラーを後退させた、そのあとにアースガロンの口が開き、アースファイアの砲身が露出、エネルギーが急速に充填されていく

 

 

 

(エネルギー充填音)

 

 

 

ユキ「アースファイア、発射!」

 

 

 

ユキ隊員がレバーのスイッチを押す、その瞬間、アースガロンの口から荷電粒子砲アースファイアが発射された

 

 

 

(発射音)

 

 

 

発射されたアースファイアは、タガヌラーの右腕の鎌の付け根に直撃し、鎌を吹っ飛ばした

 

 

 

タガヌラー「ギュロロロロロロロロロロォ!!!」

 

 

 

腕の鎌を吹き飛ばされ、タガヌラーは苦悶に満ちた鳴き声をあげた

 

 

 

ユキ「やった!」

 

ルドルフ「このまま押し出すんだ!」

 

 

 

アースガロンはタガヌラーへと突進、左ストレートと右ストレートをタガヌラーに交互にかます、さらに頭を押さえ付けながら更に左ストレートをぶちこもうとした、だがその瞬間タガヌラーの体から異常なエネルギーが放出され、アースガロンの左腕の駆動系統がモロにダメージを受けてしまった

 

 

 

ユキ「レフトアーム破損!レフトアースガン、発射不能!」

 

ルドルフ「後退!タガヌラーから距離を取れ!」

 

ユキ「Wilco(了解)!」

 

 

 

だが、先程のエネルギー放出を食らってまともに動けなくなったアースガロンはタガヌラーに叩きのめされてしまう、その上体当たりで弾き飛ばされ地面へと倒れ込んでしまった、なぜか目の表示が渦巻き模様になっているが…

 

 

 

司令部{アースガロン、無事か!?応答せよ!!}

 

 

 

アースガロンのコックピット内部で火花が散る、これはとても無事な状態とは言えない

 

 

 

ユキ「駆動システム、ダウン!メインエンジン、落ちました!」

 

ルドルフ「再始動用意!APUスタート!」

 

ユキ「全電源喪失!ここからでは操作出来ません!…あっ!例の裏技!」

 

 

 

ユナ隊員から緊急時のAPU再起動方法を教わった事を思い出したユキ隊員は急いで分厚い操縦マニュアルを取り出して、該当ページをめくって探した

 

 

 

ユキ「アースガロンの首の付け根にあるAPUの緊急レバーを直接引けば起動出来ます!」

 

 

 

しかし、それは二人のうちのどちらかが危険極まりない外部に出なければならないというもの、ルドルフ隊長はここで意を決した

 

 

 

ルドルフ「私が行く、ユキはAPUを起動次第、メインエンジンを再始動させるんだ!」

 

ユキ「え!?隊長、ルドルフ隊長!ちょっと、待っ…!」

 

 

 

ユキ隊員が止めるのも聞かず、ルドルフ隊長はシートベルトを外して上部ハッチからアースガロンの機体の外へと出ていった

 

 

 

ハッチを開けて外に出たルドルフ隊長の眼前にはタガヌラーがいた、タガヌラーは一直線に液化ティーテリウム貯蔵タンクに向かって進行していた

 

 

ルドルフ「マズイな…!」

 

 

 

 

ショウト「ああ、ヤバッ!」

 

上川「マズイ!」

 

ショウト「ちょっと、結構不味いです!」

 

上川「マズイ、マズイ、マズイ!」

 

 

 

タガヌラーは口吻を直接液化ティーテリウム貯蔵タンクに突き刺し、ティーテリウムを吸収し始めた

 

 

 

ヤスアキ{タガヌラーの体内温度、10000℃を超えました!}

 

 

 

このままではタガヌラーはエネルギー融合を起こして大爆発してしまう、もはや一刻の猶予もない。その時、ルドルフ隊長の左腕に光が集まり、さらに水色の謎の物体…もといブレーザーブレスが現れた

 

 

 

ルドルフ「力を…貸してくれるんだな?」

 

 

 

ルドルフ隊長はブレーザーブレスのスリットにブレーザーストーンを挿入、ブレスの結晶体が展開して変身待機状態になった

 

 

 

ルドルフ「よし!」

 

 

 

ルドルフ隊長はブレスのスイッチを掌で押した、するとルドルフ隊長の体が激しい光に包まれた

 

 

 

ブレーザー「ルウウウウウアオオオオオオオオオオオッ!!」

 

 

 

白煙の中からブレーザーがその勇姿を現した、タガヌラーに対して、ブレーザーは攻撃態勢を取った

 

 

 

上川「ブレーザー…!」

 

 

 

ブレーザー「ルウウウウウウオオオオオオアアアアアアアアアアッ!!」

 

 

ブレーザーは威嚇の咆哮をあげ、ティーテリウムを絶賛吸収中のタガヌラーに掴みかかったが

 

 

 

ジュウッ!

 

 

 

ブレーザー「ウアアッチ!アッチ!ウアッチ!」

 

 

 

タガヌラーの体内温度は既に10000℃を超えていて、あのブレーザーですらまともに触れない程の熱さになっていた、後頭部を両腕で掴むのをやめ、今度は頭の方を掴もうとするブレーザーだったが

 

 

 

ジュウッ!

 

 

ブレーザー「ウアッチ!アッチ!」

 

 

 

やはり、タガヌラーの体を掴むのは無理だった、手を離してブンブン振るブレーザー、こうなっては仕方ないので、距離を取って光弾を連続でタガヌラーに当てた

 

 

 

ブレーザー「ルアアアアアアッ!」

 

タガヌラー「ギュロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!」

 

 

 

食事の邪魔をされた事で、ようやくタガヌラーがブレーザーの方に向き直った、ブレーザーはタガヌラーの残った左腕の鎌を受け止め、その隙にタガヌラーの腹に肘打ちを食らわす、だが、ブレーザーはタガヌラーに弾き飛ばされ、首に鎌をかけられてしまった

 

 

 

ブレーザー「ルオオオオオオ…!」

 

 

 

それでも鎌を撥ね飛ばし、何度も必死に肘打ちをタガヌラーに当てていくブレーザー、しかしタガヌラーも負けておらず、両腕でブレーザーを叩きのめし、更に、蹴りや体当たりでタガヌラーはブレーザーを遠くへ吹っ飛ばした

 

 

 

ブレーザー「ルアアアア…!」

 

 

 

ブレーザーが倒れ伏したのを見ると、タガヌラーは再び食事に戻ろうとした、ブレーザーはよろめき、やっと立ち上がってもまともに反撃出来ない程にフラフラになっていた

 

 

 

ユナ{ユキさん!無事です!?}

 

 

 

うつ伏せになって倒れているアースガロン、その内部コックピットにいるユキ隊員にユナ隊員が無線通信で無事を確認する

 

 

 

ユキ「ユナさん?」

 

ユナ{左下の、お尻の所にある緊急装置を使いテイルVLSを強制起動してください!発射後にこっちでロックオンします!}

 

ユキ「…これか!」

 

ユキ隊員は座席左後方にある緊急レバーを力いっぱい引き上げた

 

ユキ「ふんっ!」

 

 

 

尾部の上部ハッチが開き、計7発のVLSがタガヌラーにめがけて発射された

 

 

 

タガヌラー「ギュオロロロロロロロロロロロロロロッ!」

 

 

 

VLSは全弾、タガヌラーに命中した。タガヌラーはよろめいて地面にうつ伏せになって倒れた

 

 

 

ユナ{よし!}

 

ユキ「やった!ユナさん、ナイスです!」

 

ユナ{上手く誘導出来ました!}

 

 

ブレーザー「ホオオオオオオオアアアアアアアアッ!!」

 

 

 

倒れ込んだタガヌラーめがけてブレーザーは飛びかかり、タガヌラーの体を掴もうとするが

 

 

 

ジュウッ!

 

 

ブレーザー「アッチ!アッチ!」

 

 

 

何度やっても熱すぎてタガヌラーの体を掴めなかった、それどころか逆にブレーザーが転がされてしまった。タガヌラーはその巨体で地面に転がったブレーザーを押し潰そうとした

 

 

 

ブレーザー「ウオアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

 

 

ブレーザーは両腕で何とかタガヌラーを押し退けた

 

 

 

ブレーザー「アッチャ、アッチャ、アッチャ!」

 

 

 

ただ、タガヌラーの体内温度が高すぎるのか、ブレーザーはタガヌラーに触れて熱がっていた、そんなブレーザーに向かってタガヌラーが突進、ブレーザーはタガヌラーを押し留めるが掌が火傷しそうになってしまう、さらに活動時間の限界を知らせるカラータイマーも鳴り始めた。更にタガヌラーは頭部の触角の孔から強烈なエネルギーを放射しようとしていた

 

 

 

ヤスアキ{頭部の温度が1000000℃を超えている!}

 

 

 

これが直線状に放射されればこの辺り一帯は確実に焦土と化す。ブレーザーは自らの手が焼け焦げるのも構わず必死にタガヌラーの体を押し上げ、触角を上方向に向けさせた

 

 

 

ブレーザー「ウオアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

タガヌラー「ギュオロロロロロロロロロロロロロロッ…!!」

 

 

 

タガヌラーの頭部の触角から空に向かって強烈なエネルギーが放射された、タガヌラーを押し留めていたブレーザーはというと…

 

 

 

ブレーザー「ウォウ?オウ?」

 

 

 

手が焼け焦げるような熱さを感じていない事に気づいた、タガヌラーがティーテリウムを吸収して得たエネルギーが全て放出されたからなのだろう、タガヌラーをジッと見つめるブレーザー、タガヌラーもエネルギーを放出して大人しくなったように見えるが

 

 

 

タガヌラー「ギュロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!」

 

ブレーザー「ウォウッ!!」

 

 

 

タガヌラーは両腕を振り上げて威嚇、ブレーザーはタガヌラーから距離を取ると、左腕にブラックホールのようなものを発生させ、そこから光の槍…もといスパイラルバレードを取り出した、タガヌラーの懐に飛び込み、ブレーザーは至近距離から直接、右手に持ったスパイラルバレードをタガヌラーに突き刺した

 

 

 

タガヌラー「ギュオロロロロロロロロロロロロロロ…ッ!!」

 

 

 

(爆発音)

 

 

 

たまらずタガヌラーは爆散し、消滅した。爆炎が消え、ブレーザーは天を仰いで祈りを捧げ、そのあとに空へと飛び去った

 

 

☆☆

 

 

SKaRD CPにて

 

 

ユキ「いや、本当に最悪でしたね。あの虫怪獣」

 

 

 

タガヌラーの案件が解決して後日、SKaRDの面々は今回の事案における反省会をしていた

 

 

 

ショウト「結局、いい所は全部ウルトラマンに持っていかれたな~」

 

ルドルフ「アースガロンも初陣にしてはよくやったぞ、おかげで初期作戦能力を獲得したと見做された」

 

ヤスアキ「それじゃあ…」

 

ルドルフ「SKaRDは正式に特殊怪獣対応の任務に就く」

 

 

 

どうやら今回の案件でSKaRDは司令部から一定の評価をしてもらえたようだ

 

 

 

ユキ「私、外周走ってきます」

 

ユナ「私もお供します!これは、ますます訓練に励まないとっすね!」

 

ショウト「じゃあ、俺も行こっかな~?」

 

ユキ「あ、どうぞ…」

 

 

 

ショウト隊員に対しては、未だによそよそしいユキ隊員

 

 

 

ヤスアキ「俺も」

 

 

 

そうして、ユキ隊員、ユナ隊員、ショウト隊員は指揮所の外に出ていった

 

 

 

ヤスアキ「ルドルフ隊長」

 

 

 

ここでヤスアキ副隊長がルドルフ隊長に話しかけた

 

 

 

ルドルフ「ん?」

 

ヤスアキ「良いチームにしていきましょう」

 

 

 

そのあとに、ヤスアキ副隊長も指揮所の外へ出ていった、一人残ったルドルフ隊長はブレーザーストーンをズボンのポッケから取り出し、しげしげと眺めた

 

 

 

ショウト「ルドルフ隊長、行きますよ~」

 

ルドルフ「む?私もか?」

 

 

 

ブレーザーストーンを慌ててポケットにしまい、キャップを取ってルドルフ隊長は指揮所の外へと走り出したのだった

 

 

☆☆

 

 

深夜、人々が寝静まった頃…

 

 

 

「ギュロロロロロロォ!!」

 

 

 

茨城県沓葉市にある液化ティーテリウム・エネルギー融合研究所に、ブレーザーが倒したものとは別個体のタガヌラーが出現、液化ティーテリウム貯蔵タンクへと向かっていた、目的は液化ティーテリウムの吸収なのだろうか

 

 

 

タガヌラー「ギュロロロロロロォ!!」

 

 

 

液化ティーテリウム貯蔵タンクまであと10mにまで近づいた時、タガヌラーの後方に青い光が出現した、タガヌラーが後ろに振り向くと、その青い光の中からブレーザーとは毛色の違う謎の青いウルトラマン(黒い装飾がついている)が現れた、現れた謎の青いウルトラマンに対してタガヌラーは警戒し、両腕の鎌を振り上げて威嚇、しかし謎の青いウルトラマンはタガヌラーの威嚇に全く動じなかった

 

 

 

タガヌラー「ギュロロロロロロォ!?」

 

 

 

威嚇にも全く動じない謎の青いウルトラマンに対して焦りを見せたタガヌラー、それに対して謎の青いウルトラマンは額の前で腕をクロスに組み、そのあとに右手を上に上げて、左手を下に下げた、すると額から光の刃が出現、その光の刃をタガヌラーに放った

 

 

 

タガヌラー「ギュオロロロロロロロロロロロロロロ…ッ!!」

 

 

 

光の刃はタガヌラーに命中、命中と同時にタガヌラーは木っ端微塵に砕け散った

 

 

 

木っ端微塵になったのを見て謎の青いウルトラマンは空へと飛び去った

 

 

 

あのウルトラマンは果たして何者なのか…

 

 

それが分かるのはまだまだ先の話である

 

 

 

 

~ED : BLACK STAR

 

 





予告ナレーション「軟体怪獣レヴィーラに対抗する唯一の手段、それは新型殺菌剤『FK1』、科学企業ノヴァイオに潜入したルカワ・ショウトはそこで何を見るのか…」

予告ナレーション「次回 赤と青の螺旋 『ショウト、かく戦えり』 元公安の瞳が、真実を映す」
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