彼女がゾンビになったので、俺は魔神皇に抗議しに彼の精神世界に行くよ   作:XX(旧山川海のすけ)

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第18話 宝物庫に行く

 鴨志田先生から出題される謎かけ。

 

 それってつまり……

 

 鴨志田先生の個人情報を、あの精神世界から探れと。

 そういうことなんだろうか……?

 

 そういうことなんだろうな……

 

 正直、気が重い。

 他人の秘密を覗き見るのを喜ぶ趣味は無いし。

 

 他人と関わって、関わった人間の人間性を知ることは俺は興味ある。

 でもそれは「他人の秘密を暴きたい」って意味じゃ無いんだ。

 

 それは……下種だろ。

 下種は嫌だ。

 

 でも、やんないと駄目だよな……

 

「ミキ」

 

「何? ヨータ」

 

 少し迷ったが

 

「俺、鴨志田先生の秘密を探ろうと思ってる。スフィンクスの謎かけをクリアするために。……やらなきゃだよな?」

 

 最終決断をする前に。

 彼女の同意を求めようとした。

 

 これは……

 代替案が本当に無いかを俺が確認しようとしたのか。

 それとも、彼女にも責任を負わせようとしたのか。

 

 ……正直、どちらか分からなかった。

 

 彼女は少し黙り込んで

 

 そして

 

「……そうだね。するしかないよね」

 

 彼女も同じ結論に達したみたいで。

 俺と同じく、少し嫌そうな顔をしていた。

 

 

 

 再び鴨志田先生の精神世界に侵入する。

 

 そしてジャングルの中で悪魔召喚プログラムのアプリを起動し。

 ピクシーを呼び出して。

 

「なぁピクシーさ。鴨志田先生の秘密を知るにはどこに行けばいいか分かるか?」

 

 訊ねた。

 闇雲に探しても見つかるもんじゃ無いしな。

 

 するとだ

 

「鴨志田サマの秘密ー?」

 

 ピクシーはクルクル飛びながら、考えてる。

 俺は言い方がアバウト過ぎたかと思い

 

「大切なものが収められている場所でも良い」

 

 補足した。

 すると

 

「それだったら宝物庫の中に入ってるかもー」

 

 宝物庫……

 

 

 

 ピクシーに案内されて。

 

 辿り着いた場所は。

 

 巨大な岩山に設けられた宝物庫で。

 見たところ、中をくり抜いて作ったように見えた。

 

 そしてその出入り口には石の扉があり

 

 その前に陣取っているのは……

 

「あれは?」

 

 俺の言葉にピクシーは

 

「宝物庫の番人の妖獣ワイラだよー」

 

 そう、教えてくれた。

 

 妖獣ワイラ……

 

 確か妖怪にそんな名前のヤツ、いなかったか?

 子供のときに妖怪モノのアニメで見た覚えがあるぞ。

 

 その姿は、赤く。

 牛のような身体に、人と牛の中間と表現するのが一番しっくりくる気味の悪い顔。

 そしてたった2本しかない足の先に生えている鉤爪が1本ずつ。

 

 ……見た感じだけど。

 スフィンクスより強そうには思えなかった。

 

 身体は大きいけど、俺がスフィンクスから感じた強者感は感じなかったんだ。

 

 こいつならいけるかも……

 

 なんとなく、俺はそう判断する。

 

 でも一応、仲魔の強化はやっておきたい。

 

 この悪魔召喚プログラムには、合計10体までの仲魔を登録できるシステムで。

 

 俺がこのジャングルを彷徨っているとき。

 限界ぎりぎりまで、俺は仲魔を集めていた。

 

 これを素材に、俺は挑戦してみようと思う。

 

 悪魔を強化するために搭載されている、この悪魔召喚プログラムの基本機能のひとつ……

 

 悪魔合体ってやつを。

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