彼女がゾンビになったので、俺は魔神皇に抗議しに彼の精神世界に行くよ   作:XX(旧山川海のすけ)

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第27話 校長の精神世界は……

 あの階段の踊り場でイセカイナビを起動させ。

 俺たちは、今度は校長の精神世界にやって来た。

 

 校長の精神世界は――

 

「ここって……」

 

「レストラン……?」

 

 俺たちは巨大なレストランの前にいた。

 その内容は……

 

 中華っぽい。

 

 建物の屋根とか、看板がそれっぽい。

 

 そして見るからに一流だ。

 

 看板には「軽子坂飯店」って書かれている。

 

「えっと、これって」

 

 校長先生が、学校を中華レストランだと思ってるってこと?

 そんなミキの言葉に俺は

 

「多分……そういうことなんじゃないのかなぁ?」

 

 思えばさ、ウチの高校の学食。

 やたら中華料理っぽいメニュー多いんだよ。

 

 エビチリとか。

 麻婆豆腐とか。

 春巻きとか。

 唐揚げもなんだか中華の香りするし。

 

 ウチの学校、私立高校だし。

 理事長の趣味だったりするのかなと思っていたんだけど。

 

 ……ひょっとしたら、校長の意向なのかも。

 

 自分の昼飯に、学食のメニューを回してくれとか、そんな感じで。

 

「まぁ、中に入ってみよう。多分悪魔が襲ってくるだろうけど」

 

 でも今はそれはまぁいいや。

 校長が学校をどう認識しているかなんて別にどうでもいい。

 

 俺たちはここで校長の精神本体に出会える力を身に着けて、強くなるのが目的なのだし。

 

 なので俺たちは、レストランの入り口を潜った。

 カランカラン、という音がする。

 

 中に入ると

 

 レジは無かった。

 校長1人のためのレストランだからかね?

 

 その他は清潔感があって、見るからに一流の内装の、中華レストラン。

 壁紙は白で、床は綺麗な木目調のもの……

 

 どうせすぐに悪魔がやって来る。

 そうなったら戦闘になるからと、俺は周囲を警戒しながら仲魔を呼び出した。

 

 呼ぶのは当然、グーラーとネコマタだ。

 

 召喚をし終えて数秒後。

 

 レストランの奥から、緑色の肌を持つ使用人のような赤いエプロンドレスに身を包んだ女性悪魔が3体、滑るように飛び出して来た。

 多分、空中浮遊してんだろうね。

 

「この軽子坂飯店に何の用ですか?」

 

 そしてその3体がこっちにやってきた後。

 いきなり襲ってくるかと思っていたら、そうじゃなかった。

 

 俺はその言葉にちょっと驚きながら

 

「このレストランの支配者の校長に会わせて欲しい」

 

 そんな、まず拒否されるはずの要求を告げたんだ。

 

 どうせ「拒否します」って言われるだろうなと思いつつ。

 だけど

 

「今はそれどころじゃありません」

 

「この軽子坂飯店は、現在魔神皇(マジンノウ)の攻撃を受けて、存続の危機を迎えています」

 

「どうぞお引き取りを」

 

 ……そんな、全く予想していなかったことを言われてしまった。

 魔神皇だって……?

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