彼女がゾンビになったので、俺は魔神皇に抗議しに彼の精神世界に行くよ 作:XX(旧山川海のすけ)
あの女を愛していないと言え?
どういうことだ……?
確か矢野の奴は彼氏が居たはずだ。
一応知ってる。
スポーツマンの真面目くんだ。
ルックスもかなり良い。
彼を馬鹿にするわけじゃないんだけど……
女を見る目が無いんだよ。
だから、矢野みたいなクソ女に引っ掛かる。
正直、あまり好きではない。
まあ、自分の彼女を苦しめたクソ女の彼氏だからな。
それだけで印象悪い。
申し訳ないが。
……彼自身の一般的な評判は良いから、表には出してはいないけどさ。
表に出すと色々問題があるからな。
まぁ、それは今は関係ない。
問題はアイツには固定の彼氏がちゃんといるってことだ。
なのに、坂本でない男に「他の女への愛を否定しろ」と拷問する……
一体、どういうことだ?
絵が見えない……
「取り敢えず助けよう」
そう言って俺は、後ろから貴族風の衣装で身を包んだ
戦いはあっという間に決着がついた。
俺からの不意打ちで戦いが始まって、一気に畳み掛けたんだ。
ネメシスの電撃魔法にミキの氷結魔法。
特に氷結魔法は悪魔の弱点だったようで
「ガアアアアアアア!」
絶叫を残し、悪魔は倒されて消えていく。
これで取り敢えずはOKか。
「大丈夫かアンタ」
戦いが終わったので、俺は拘束されている男性を見下ろす。
彼の拘束に使われている枷を外せるかどうかが分からない。
刀で鎖を切るのは無理だろうし……
……そうだ!
俺は倒した拷問吏悪魔が居た場所に視線を向ける。
そこには……
……鍵がある!
拷問を掛けている側が、枷の鍵を持ってないハズ無いもんな。
もし枷を外さないといけない事態が起こったら、鍵が無いと困るだろ。
俺はそれを拾って、枷の鍵穴に差し込んで回してみると……
ビンゴだった。
俺は男性の枷を外した。
「……ありがとう」
枷を嵌められていた手足をさすりつつ、男性は俺たちに礼を言い
「僕は
俺とミキの制服を見て、そんなことを言って来たんだ。
その人は、細身の身体と高い身長を併せ持った、良い人オーラを漂わせた大人の男性で
それについて、俺たちは
「……香山さんの学校の生徒たちだな。婚約者がお世話になってる……って言い方で良いんだろうか?」
なんだか。
その言葉で納得いってしまった。
……香山先生の婚約者か……
なんというか、なるほど、と。
そう思ったんだ。
だってあの保健室の女神様とか影で言われている香山先生の婚約者なら、このレベルの男性なのがむしろ当然な気がするし。