彼女がゾンビになったので、俺は魔神皇に抗議しに彼の精神世界に行くよ 作:XX(旧山川海のすけ)
「実はこんなアプリを手に入れたんだ」
まず、俺は自分の手にしたアプリ
イセカイナビ。
悪魔召喚プログラム。
この2つを見せた。
ジンさんはその2つを見て
「……これ、ジョーク……じゃないんだよな?」
俺の真剣さを察してくれて。
真面目に言ってるのを理解してくれた。
俺は頷く。
「両方の説明書を読んで貰えないかな?」
「……まぁ、分かったよ」
興味はあるしな。
そう呟きつつ。
俺のスマホを手に取り、説明書を上から順に読んで行ってくれた。
そしてしばらくして
「なるほど。一応理解した」
そう言いつつ俺にスマホを返して。
「……もう異世界には行ったのか?」
俺はその質問に頷くのに抵抗はあった。
だけど……
頷く。
その様子に、何か察したらしい。
「……異世界で何かあったのか?」
「悪魔に襲われた」
そして。
「……そのせいで、彼女がゾンビになってしまった」
このことを言うのは決断が要った。
ミキだって知られたくないはずだ。
でも、的確なアドバイスを貰うにはこうするしか無いんだ。
事前に一応、ミキには断っておいたけど。
後ろのミキが目を逸らしたのか、動揺してるのが雰囲気で分かった。
俺の言葉に
「……マジかよ」
流石にジンさんも驚いていた。
肝は据わってる方なんだけどな。この人。
「……なるほどな」
俺の事情を詳しく聞いて。
ジンさんは頷いた。
「……お前は彼女を人間に戻す方法を知りたいんだな?」
「ああ、何か知らないか? ジンさんオカルト研の部長じゃん」
俺のそんな言葉に
ジンさんは困り顔になった。
えっ
俺の背筋が寒くなった。
最後の希望だったんだ。
俺、こういうことで詳しそうな人はこの人しか……!
狼狽えそうになる。
他にアテがないんだ。
ジンさんは
「……俺、部長だけどさ」
元々オカルトに興味無かったんだ。
この部活に入ったのは、アヤメが居たからだ。
つまり女目当てだな。
なんだよ、悪いか……?
だけどさ、仮にもオカ研の部長を引き継いだから立場上、そういうことの知識は増やそうとはしてるわけよ……
ジンさんは、自分が素人の付け焼刃で、本物のマニアでは無いと言いたいらしい。
俺としては、そんなことを気にしている場合じゃ無かった。
だから
「俺は素人以下だ。こんなことになるまでは、オカルトに興味なんて全く無かったんだから」
それでも構わないから知ってることを教えて欲しい。
そういう意味合いで俺はそう言った。
俺のその言葉に
ジンさんは色々決めたらしい。
彼は
「……これは訊いた話だぞ? 絶対正しいとは言えんけど」
話し始めてくれた。
ジンさんが知っている、この事態を何とかする方法を