G×S!夕陽が紡ぐ世界   作:乱A

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(`・ω・)この番外編はスピンオフである「Tick! Tack!」の後日談であり、G×S!本編とは辻褄の合わない設定などが出てきますが、そこはさらりと受け流してください。


番外編 Tick! Tack!後日談2「お風呂キライ」

 

「アイちゃ~~ん、お久しぶり♪」

「リアちゃんもお久しぶりね♪」

 

アイが来たと聞いてユーストマの妻でシアとキキョウの母親のサイネリアがやって来た。

 

「つーか、リアさんもあの時の記憶を持ってたんスね」

「内緒にしててゴメンね、忠夫くん」

 

サイネリアが過去の魔界で横島やネリネ達と出会っていたと聞いて、ユーストマは何やら仲間はずれにされた子供の様に剝れていた。

 

「何でぇ、何でぇ、まー坊もサイネリアもよう。そんな大事なこと俺に内緒にしてるなんて水臭ぇじゃねえか」

「ははは、仕方ないじゃないか神ちゃん。事が事だけにあまり噂を広める様な事はしたくなかったんだから」

 

膝を抱えていじけているユーストマの肩をフォーベシイは優しく叩きながら慰めている。

 

 

番外編 Tick! Tack!後日談2「お風呂キライ」

 

 

「陛下、ちょっと三時間ほどお風呂をお借りしてもいいですか?」

「アイちゃん、お風呂入るの?私も入ろうかな」

 

ザワワッ!!

 

楓や稟達は平然としているが、麻弓や樹、シア達は驚いている。

アイは無類の風呂好きで、一度入ると2~3時間は当たり前の様に入ったままで、それを一緒に入った者にも強制するので、サイネリアが自分から一緒に入るというとは思わなかったからだ。

 

「そうだ、忠夫くんも“久しぶりに一緒に”入ろうか?」

 

ザワワワワワッ!!??

 

そんなサイネリアの言葉に辺りは騒然とする。

当然であろう、“久しぶりに”と言う事は以前、つまり過去に飛ばされていた時に一緒に入った事があると言う事なのだから。

 

「ど、どう言う事なんでぇ忠夫殿!?」

「タダくん……、OHANASIしてくれるかな?……」

「忠夫!き、君と言う奴は……ネリネちゃんが大変な時に俺様を差し置いて一体何をしていたんだい?」

「忠夫くん…不潔なのですよ」

「ヨコシマ……、私とは入ってくれた事、無いくせに…」

「さあ、隠し事はせずにちゃっちゃと本当の事を……忠夫殿?」

 

勢いよく捲し立てるユーストマ達とは逆に横島はネリネの膝にしがみ付いて何やら怯えていた。

 

「お風呂キライ、お風呂キライ、お風呂キライ、お風呂キライ…」

 

「……リンちゃん、忠夫くんどうしたの?」

「あはは…、どうも神魔人形態でお風呂に入った時、アイ様達に散々弄り回されたみたいでトラウマになってるらしいです」

「……なるほど…」

 

 

ちなみにどんな事があったかと言うと……

 

 

 

 

―◇◆◇―

 

此処は過去の魔界のフォーベシイの館。

その浴場から風呂上りのサイネリアが出て来た。

そして廊下の影で彼女が出て来るのを待っていたのは横島であった。

 

「あ~、さっぱりした。まったく、アイちゃんてばお風呂長いんだから。しかも一緒に入ると自分が出るまで付き合わされるからアイちゃんが出るまで待たなけりゃいけないし」

 

横島は未来においてシアの母親となるサイネリアが風呂から上がるのを待って浴室に掛け込んだ。

 

「ようやく風呂に入れる。この所、翼がムズムズして仕方がなかったんだ」

 

横島は服を脱ぎ全裸になると【開】の文珠を使って神魔人形態になり、背伸びと同時にその翼を思いっきり広げた。

 

『う~~ん』

 

その体は女性の物になり口調も女性のそれになる。

 

『この姿じゃないと翼は出せないし面倒くさいのよね。しかも一人じゃ洗いづらいし、だからと言ってネリネ達に頼むと散々弄られ回されるから一緒には入れないし…とにかく早く洗わなきゃ誰かが入ってきちゃ…』

 

其処に、“一時間ほど前に三時間ほど風呂に入っていて”、今は部屋で休んでいる筈のアイが入って来た。

 

「やっぱり、もう一回入っちゃお♪」

 

『……うから急ごうと思った矢先に…』

 

「『・・・・・・・・』」

 

そして二人は全裸同士でお互いに見つめ合う。

横島はこの状態では女性の意識が強くなる為、女性の裸を見ても興奮したりはしない。

 

アイは既に横島が神魔人として女性の姿になれる事は説明を受けていて知っていたが、翼を持っている事までは知らずにいたので背中から翼を生やしている横島を見て呆然としている。

 

『……あ、あの…アイさん…』

「…ひょっとして忠夫くん?」

『はい…』

「ご、ごめんなさい。私、気付かなかったわ」

 

そう言ってアイは浴室から出て行った。

 

『た、助かったのかな?とにかく今のうちに…』

 

と、思った矢先にアイはサイネリアを連れて戻って来た。

 

「うわ~、本当だ。綺麗な翼」

「でしょ。さあ、洗ってあげましょ」

『え、ええ~~!ち、ちょっとアイさん、何をするつもり?』

「何って、一人じゃ洗えないけど私達には頼みづらくて一人で洗おうとしたんだよね。大丈夫よ、私達がしっかり洗ってあげるから」

「嬉しいなー、私小さい頃絵本を見て天使様の羽を触ってみたかったの。夢がかなって嬉しいわ、これも日頃のラヴの賜物ね♪」

『い、いや、一人で大丈夫です』

 

横島は背中の翼を庇うように後ろ向きで逃げながら下がっていくが無論、それを許すような二人ではない。

 

「大丈夫、大丈夫、たっぷりラヴを込めて洗ってあげるから♪」

「そうよ、綺麗にしてあげるから安心して…諦めなさい♪」

『諦めろって言ったーー!』

 

手をワキワキさせながら近づいて来る二人からジリジリと下がりながら逃げようとするがいくら広いと言ってもやはり風呂場、壁はやはり存在する。

 

「つーかまえたっ♪」

『や、やめて。私、翼は敏感で』

「どれどれ?」

 

サワッ

 

『ひゃんっ!』

「・・・・」

「・・・・」

 

カチリッ

二人の頭の中に、何かのスイッチが入った。

 

『や、やめて、やめてぇ~~~!お願いだから。許してぇ~~~!』

 

逃げようとするものの、二人に前後から挟まれて身動きが取れない。

 

「元は男の子なのに大きな胸ね♪」

 

サイネリアに後ろから胸を揉まれ、

 

『あ、あん!』

 

「なのにウエストは私達より細いわよ♪」

 

アイには前から腰を摑まれ、

 

『ひゃうっ!』

 

「それは許せないわね、もっとよく調べないと。あら、形の良いお尻♪」

「どれどれ」

 

二人にお尻を撫でられ、

 

『や、やだ。そんな触り方…』

 

「さあ、本格的に洗うわよ♪特に翼を」

 

そして泡々になった体で挟み込む!

 

『ふわあぁぁ~~~~~~ん!』

 

 

 

 

数時間後……

 

「忠夫さま、何があったんですか?」

 

部屋のベットでネリネに介抱されながらバスタオル姿の横島は呟いた。

 

『…お、お風呂…』

「お風呂がどうしたんですか?」

『…お風呂…キライ……』

「あ~、何となく解りました…」

 

へとへとの横島とは逆にアイとリアの肌はツヤツヤだったそうな。

 

 

 

 

 

―◇◆◇―

 

「そんな事があったんだ」

「お母さんったら…」

「だって~~」

 

そんな穏やかな、別の世界でのお話。

 

 




(`・ω・)R15、タグに追加しておきました。
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