ログ・ホライズン ~高笑いするおーるらうんだーな神祇官~   作:となりのせとろ

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第十四話 明かされる真実

「適当なこと言うな」

 

「きゃいん」

 

 振り切った拳をそのまま手刀に変えて後ろに控えていたクインたちのところまで下がりクインの脳天に一発手刀を入れる。

 〈禊の障壁〉はもう解除されてある。自身で張った障壁に手刀が阻まれることはない。

 

「なっ何をするか!?

せっかく人がタイミングまで合わせて語りっぽくしてやったのに!」

「語るな。人が真面目に戦ってるときに。

そしてどちらかといえば語るのは助手の役目だろうが」

 

「女子力は低いが助手力は高いぞ!」

 

 誇らしげだー。ない胸を張ってのドヤ顔の意味がわからん。誇れるところなんて一つもないのに。

 

「あっあの~、縛ったりとかしなくていいんですかっ?また起きて襲い掛かってきたりしたら…」

「物騒だなぁ~ミノリちゃん。

大丈夫だよ。鼻の骨折った感触があったから、起き上がってもまともにやってらんないって」

 

「お前の方が物騒だ…」

 

「そういうことだよ。

 こんなのただの暴力(・・)さ。誰かを守るための手段の一つではあるかもしれないけど、力じゃないさ。──理知的にいこうぜ?人間なんだから、言葉を尽くそうぜ?頭を捻るのが億劫だからって拳をふるったらそんなのもう蹴り返すしかないんだからさ」

 

「はぁ…、そういうもの、なんですか?」

 

「こんなときに何言ってんだろなコイツ。そう思うだろ双子ちゃん?」

 

「ほっとけ!」

「クスッ」「ふふっ」

 

 俺たちのやり取りが可笑しかったのかトウヤ君とミノリちゃんは初めて小さくはあったが笑い声を漏らした。

 

「おっ!やっと笑ったな。じゃあ早速エントランスに行こうか。そうだな、とりあえず風呂にでも入ったらどうだ?」

 

「じゃあ、私は千菜たちの手伝いでもしてくるとしよう。奏、まだ当分はゾーンは繋がっているんだろう?〈付与術師〉(エンチャンター)が行けば捕縛も少しは楽になるだろう」

 

「悪いな、ついでにそこに転がってる息の臭そうなのも連れてけ。入場制限はもう進入不可にしとくからって……あれ?

 何でコイツこっち側にこれてんの?おいクイン取りこぼしじゃないんですかコレ。アキバ一の情報屋ギルドのサブマスがそんなんでいいんですか?職務怠慢じゃないですか」

 

 だとしたら大問題だぞ。取りこぼしがなかったらミノリちゃんもトウヤ君も今こんな目に会わなくてもよかったのに。お仕置きもんだぞ、これ。〈名探偵〉の二つ名が泣いてるぞ

 

「ですかですかうるさいぞ。私はきちんとコイツも報告書には記載しているぞ。名前は『シュレイダ〈召喚術師〉(サモナー)のレベル46新人プレイヤーを連れて狩りをしていた奴だ。顔がシュレッダーに突っ込まれた後みたいなキモい顔してたからよく覚えている。

 大方お前の登録ミスだろ。肝心なところで詰めが甘いのはいつものことだろ。何が予定調和以外は起こらないだ、起こってんじゃん自分のせいで(笑)」

 

 急いで〈魔法の鞄〉(マジックバック)から報告書を引っ張り出して読み返してみる。

 メンバー名簿の欄にはきっちりとシュレイダの文字があった。

 大問題も、お仕置きもんも、肩書きが泣くのも俺の方だった…。

 

─見せよう。

 

──これが大人のDO・GE・ZAだ。

 

「ミノリちゃん、トウヤ君、マジスイマセンシタッ!!

おもいっきり登録ミスしてましたっ」

 

「わあぁぁ!そんなっ!頭をあげてくださいっ!!私たちそんな気にしませんからっ!!」

「そうですよっ!!ちゃんとこんな風に俺たち二人とも助かってるし!結果オーライっていうか、終わりが良ければすべてよしって言うじゃないですか!?」

 

ええ子や、ええ子やで、この子ら。こんなにも心優しい子らなかなかおらへんよ。 お兄さん、頭があがらんわ。

 

 あれ、マジで頭が上がんねえ…。

 

「おいコラ、私への謝罪が抜けてるぞ。人に責任転嫁しといて謝罪もなしか。アァン?ライポート海峡に沈めるぞ?」

 

 クインが俺の頭を踏んでいた。

 物理的に頭が上がらなくなってしまったんですけど。だがしかし、

 

「ははっはははっはははははーー!!

 甘く見られたものだなー!クイン。俺がその程度でお前に謝罪するとでも?

 笑止!!失笑を禁じ得ないなー。まったくもって笑えない。

 俺が頭を踏まれている程度で屈辱を味わうとでも?足フェチを舐めるなっ!!むしろ心地よい!快感すら感じるわ!」

 

 大事なことなのでもう一度言っておこう。 

 俺の体制は土下座(・・・)だ。その上でクインにブーツで頭を踏まれている。それはもう頭が床にめり込まんほどに。

 

 今では後悔しているあの時なぜ素直にクインに謝っておかなかったのか、と…。謝っていればあんなことにはならなかったかもしれないというのに。

 

 

「アナタたちはナニしてるのカシラ?」

 

 

 聞きなれた鈴のように綺麗な声だった。

 美しくとも鬼のような怒気を孕み永久凍土のように冷たい声だった。頭はあげなくともわかった。

 

 俺とクインの記憶はそこからスッポリとなくなっている。

 目が覚めた時には自分の部屋でクインと一緒にベッドに寝かされみんなが涙目になって、よかった…本当によかった……。と言っていたのが印象的だった。

 

 不死身である〈冒険者〉の俺たちがなぜこんなにも心配されていたのかはできれば想像したくない。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 それから10日の月日がたった。

 

 俺が意識を失っているうちに会議も纏まりを見せたらしく、俺とクインが目を覚ます頃にはアキバの町の自治機構〈円卓会議〉が発足していた。

 〈円卓会議〉の発足はすぐさまアキバの街の中央広場で大きく張り出された。

 住民たちの反発も少なく、やはりそういった自治組織が求められていたことがわかるように予想よりもあっさりと〈円卓会議〉の存在は受け入れられた。

 大手が独裁するような機関であれば反発ももっとあったのかもしれないが、現実世界と同じ議会制という形をとっていたのも一因だろうと俺は思う。改めて俺の作戦の詰めの甘さを体感させられた。

 

 それと一緒ににゃん太師匠の見つけた味のある調理法も住民たちに知らされた。

 

 その日からは、アキバの街にはありとあらゆる料理が出回ることになる。広場では〈第八商店街〉と〈海洋機構〉〈ロデリック商会〉の粋な計らいにより無料で倉庫の食材アイテムが料理人たちに提供され大きな鍋で作った豚汁やら焼き鳥やら料理人たちの思い付く限りの料理がむちゃくちゃに振る舞われた。

 他にも至るところで、ただ芋を吹かしただけのものから屋台でのラーメン屋までピンからキリまで色んな出店が登場した。この勢いは10日たった今でも衰える様子はない。

 

 そしてそれは料理に限らず他の分野でも同じことが言えていた。

 三大生産系ギルド連合の蒸気機関の開発の成功により、実際にメニュー画面を持ち要らないアイテムの作製が可能ということがわかった今発明ラッシュの波が大きくたちつつある。

 今のアキバの街は味のある料理にお祭り騒ぎになっているわけだが、それもいずれ日常的になり熱も若干冷めてくる。

 

 そこでアキバの街の〈冒険者〉は他の分野にも興味が湧きそこからは一気に発明ラッシュが始まるだろうというのがシロエの見方である。

 実際に現状でも一部のプレイヤーの間では既に発明品の報告が〈円卓会議〉に上がってきているらしい。

とにもかくにもアキバの街には活気が戻り、一気に成長をし始めたということである。

 よかったよかった。すべて丸くおさまったといった感じだ。大団円のハッピーエンド。

 

 おっと、忘れるところだった。

 あの性根の悪くて足も臭そうでなんか歯茎になんか挟まってそうな子悪党にも及ばない連中が集まってそうな悪徳ギルド〈ハーメルン〉は解散させられた。

 全員が捕縛され、〈円卓会議〉の査問にかけられ満場一致で有罪ギルティ。

 アキバのギルド会館の使用を禁止されアキバの街から出ていくことを余儀なくされた。

 〈ハーメルン〉に囚われていた新人プレイヤーはそれぞれの希望を聞き新人プレイヤーの受け入れを表明しているギルドに加入する運びになった。

 唯一誤算があるとすれば救出を行った〈三日月同盟〉と〈西風の旅団〉に参加希望が集中したことくらいだろうかな?

 

 まあ、そこんとこはいいんだよ。マリエちゃんは大喜びだし、ソウジロウはハーレムが増えるし、損なことなんて一つもないんだから。

 ソウジロウのハーレムなんてもう今さらとやかくいうのも野暮な話だしね。

 

 ウチもメンバーの急増でギルドホールもワンランク上の部屋になって大部屋だったのが個室まで貰えちゃったし。

新参者が新しい個室部屋なんて貰うわけにはいかないとも言ったのだが男組の大部屋ではぎゅうぎゅうづめだしかといって女子組の大部屋に入れるとかもってのほか、千菜と一緒にするのもダメだから、しょうがなく個室をあげたんだ、と言われて萎えたというか折れたというか砕かれてしまったのだ。

 

 俺たちの近況はそういった感じだろうか。

 今日はこのあと新築できたての〈記録の地平線〉(ログ・ホライズン)のギルドタワーに遊びにいく予定が入っているのでそろそろ締めさせてもらおう。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 〈記録の地平線〉ギルドホーム屋上。

 

  アキバの街をほぼ一望出来る巨木に貫かれた屋上。暖かな太陽の光につつまれほんのりと乾いた風が木を揺らす。風に乗って聞こえてくる刃と刃がぶつかる金属音、普通なら流れるはずのない音が聞こえていた。

 

「お二人とも何してるんですかっ!?」

 

 そこでは薙刀を構えた千菜と短刀を構え戦うアカツキ、それとその戦いを給水塔の上からのんびりとあくびをしながら眺めている奏がいた。

 

 そんな異様な光景に大きな声をあげたのはハーメルンから奏たちに助けられた後〈記録の地平線〉(ログ・ホライズン)に加入した数少ない新人プレイヤーの二人である双子の姉弟の姉の方であるミノリ。その隣には弟のトウヤも目をキラキラさせながら千菜とアカツキの戦いを見ていた。

 

「なにって、摸擬戦だよ。ミノリちゃん。私とアカツキさんと兄さん。三人でローテーションして軽い摸擬戦。魔法も特技も使用禁止だからなんの危険もナッシング。そしてスリルがなくて私はローテンション」

 

「二人とも魔法や特技を抜きにしても相当の手練れだからな勉強になっているぞ」

 

 千菜もアカツキも構えていた武器を下ろし、あっけらかんと答える。

 姫モードに入らない程度にテンションを上げている千菜の喋り方はどうも毒気が抜かれてしまうようでミノリも落ち着いたようだ

 

「それはそうと、ミノリ、トウヤどったの?」

「ああ、そうだったそうだった。兄ちゃん!兄ちゃん!俺とミノリに戦闘の指導をつけてくれよ!」

 

「シロエさんとにゃん太さんが奏さんだったら、私たち二人にも一緒に色々教えることが出来るから頼んでみるといいとおっしゃったので」

 

「あーなるほどね。そういうことならいいよ。先生役引き受けるよ。俺が教えることの出来る技術に知識全て纏めて叩き込んでやるよ」

 

「本当か兄ちゃん!?サンキュー」

「ありがとうございます、奏さん」

 

「いえいえどういたしまして。準備するから一時間くらい待ってな。アカツキちゃんも一緒にどう?」

 

「面白そうだな。参加させてもらおう」

「OK。千菜、準備するから手伝え」「はいはーい」

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

「はい、それじゃあさっそく始めようか。

これで楽々奏さんの戦闘口座だ。はい拍手」

 

   パチパチ パチパチ パチパチ 

 

「はい!!」

「んー、なんだねトウヤクン?」

 

「何で戦闘訓練なのにこんなイスに座っていけないんですか?さっきみたいに摸擬戦とかやった方がいいんじゃないですか?」

 

「はいソコ、文句言わない。凡人の俺は基本は紙とペンから入るの。正しく頭で理解してないと戦闘で役に立たないからな。

まぁ、トウヤお前は座学は少なめで実戦多めでいくつもりだから安心しとけ」

 

「むー、わかったよ」

 

「よろしい。それじゃあ千菜資料配って頂戴」

 

 少ない時間ではあるが一緒に狩りに行ったりしたことのある三人。奏が凡人などというのは大きく苦言を申し立てたいと思ったミノリ、トウヤ、アカツキではあったがなぜか黙っておこうと思うのだった。

 

 千菜が配った紙の束、最初の三枚は全員同じ、パーティ戦闘の基本。四枚目と五枚目はそれぞれの職業の特長、長所と短所。 六枚目から十枚目までは特技の細かな説明と利点短所、応用の例が記されていた。

 

 どれも細かにアドバイスや豆知識みたいなものがいくつも載せられている。クインの書くような報告書とは違ってずっしりと細部までありとあらゆるところに注釈や情報を散りばめた資料だった。

 

「アカツキちゃんの資料は、職業上どうしても細かくはわからないから足りない分は補足しといてね」

 

「心得た。しかしこれだけの資料よく一時間やそこらで仕上げられたな、奏」

 

「そうですね。こんな綺麗な出来なのに一時間で作っちゃうなんて凄いです」

「まぁ、プロに手伝わせたからね」

 

「「「プロ?」」」

 

「いるでしょ。頼りがいのあるギルマスが。

〈筆写師〉の特技フル活用で手伝ってくれたからな」

 

 この計三十枚の資料はシロエも作るのを手伝ってくれたようだった。

 大切なギルメンの為だからといって〈円卓会議〉の仕事を後回しにしてまで資料作りに手を貸してくれたと奏は説明した。

 その資料はシロエの優しさが十分に伝わってくる出来だった。

 

 「後でお礼言っとけよ」と軽い口調で心なしか何時もより嬉しそうな笑顔で促す奏。

 楽しい楽しい授業の始まりだった。

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

「奏さん教えるのすっごく上手ですね~」

「うんうん!うちの担任のする授業の何倍も面白いよ」

 

 今は休憩時間みんなでイスに腰掛けてにゃん太が淹れてくれたお茶を飲んでいる。

 

 思っていた以上に分かりやすい奏の教え方に感心して褒めちぎるミノリとトウヤ。

 大概、中学校の授業は何も理由なんかないのだけれどついつい眠くなってしまうのだけれど、奏の授業はそういった眠気とは縁遠く時おり挟まれる馬鹿みたいな体験談が授業を受ける三人には新鮮だった。

 

「昔、塾のバイトで小学生から中学生まで色んな教科教えてたからな。だけども教えるに関して言えば、俺じゃなくて千菜の方が上手いぜ。なにせ教師目指して大学に通ってたんだからな」

 

「そうなんですか!?以外だな~。奏さんはどんな大学に通ってたんですか?」

 

「ん、俺?俺は大学には通ってなかったよ」

 

「「「え!?」」」

 

 意外な事実に思わず声を上げてしまった三人。

 てっきりシロエと同じ大学生かと思っていたのだろう性格はともかく、否、性格も含めて奏のようなのは大学には、しかもかなりの有名校に通っているとついつい考えてしまったりするのが人の性というものなのだが現実問題そんなことはわからないものである。

 

「俺は高校卒業してからは家業の神社を手伝ってたからな」

 

「へぇー。やっぱり長男だったりするとそういう家業ってのは継がないといけないんですか」

 

「いや、そうでもないよ。うちの親はそういうの気にしないで高校までは一応出ておけば後は好きなようにしろって言ってたし。それにうちには姉ちゃんがいたからな。俺は結構好き勝手してたよ」

 

 トウヤのありきたりな質問にあっけらかんと答える奏

 

「それにほら、この前会っただろ。クインっていう真っ赤かな服着てる奴。アイツがさー、カッコよくてさ。なんか俺もアイツの影響受けて好きなこと探すためにさすらいのフリーターをしてたよ。自転車日本一周とかしたり、バイトして金ためて色んな国にも行ったよ~」

 

「クインさんと奏さんて付き合ってるんですか?」

「そうだな。奏とクイン殿の仲は異様な程によすぎる気がする」

 

「はっはー、女子は色恋沙汰が好きだよね~。

いの一番にそれを聞くのかい。二人とも男女間の友情を信じないタイプかな?ないよ。

クインとそういう関係は絶対に(・・・)ない。お互いそう思ってる。これだけはアカツキちゃんのその綺麗な髪の毛に賭けてもいい」

 

「なぜ私の髪の毛に賭ける…?」

 

「新しいジャンルでも開拓しようかと」

 

「本気で気持ち悪いから止めてくれ」

 

「うん。俺もないなと思った」

 

 女子なら少なからずウズッときてしまう色恋沙汰の話にもキッパリとそんな面白い話はないと確信をもって答える奏。 

 そしてアカツキに本気で気持ち悪がられる奏。それを聞きながらショックを受けることもあるわけなくズズーッとお茶をすする。

 

 見事に会話をずらしてみせたが代わりに何か大切な、そう例えば信頼とかを失った雰囲気がありそうだがそこは触れないに限るだろう。

 

「兄さんはカナミさんとの失恋の傷がいまだに塞がってないもんねー」 

 

 千菜に爆弾を落とされた。

「ブホオォッ !!!」

 

 たまらず奏はお茶を吹き出す。幸いにも奏の正面の席に座っていたトウヤは色恋話には興味がなかったらしく書類整理に忙殺されているシロエにお茶を持っていっているところだった。

 

「カナミさんって誰ですか?」

「?」

 

「我が輩たちが昔いた〈放蕩者の茶会〉(デボーチェリ・ティーパーティー)という集まりのリーダーをしていた女性ですにゃ。とても明るくて人を強く惹き付ける魅力を持ったいい子でしたにゃ」

 にゃん太によるご丁寧な解説までつく始末である。

「師匠!ご丁寧に説明までつけなくていいよっ!?

『今のやーくんは私と一緒じゃない方が成長丸儲けだと思うの』なんて別れ際に言われてなんかないからな!」

 

「兄さんモノマネそっくりだね。キモーイ」

 

「お前さてはアレだな。まだ怒ってるんだな。あんだけ謝り倒してまだ怒ってるのか。土下座までしたじゃん」

 

「そんなホイホイ土下座なんかするから怒っとるんじゃー!!」

 

 実の兄のしょうもない理由で土下座姿を見せられる妹の怒りとしては至極当然のものだった。

 この理由をヘンリエッタに説教されて気づくのに奏は3日ほどかかることになる。

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