裏サイバー同士の対決   作:シューティング☆

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こんにちは、シューティング☆です。数年前にカイナさん当人に許可を貰っておきながら数年かかりましたが、5D'sの配信で火がついて完成させられました。

今回の話しに出演している柳里彩葉はカイナさんの作品、メスガキ遊戯王シリーズ(仮称)の登場人物です。カイナさんからの許可は頂いておりますのでご承知ください。

それでは、どうぞ


前編ーサイバー流の終着地点

東京から高速バスに乗り1時間と少し、とある山の中の田舎に2人の少女がやってきた。1人はネコミミパーカーの小柄な少女、もう1人は黒髪長髪の少女。身長差から姉妹に見えるが別にそうではない。

 

「んー!やっとついたね〜」

「いいえ、地図だとここから上に行くそうです」

「え〜」

「事前に言いましたよね、彩葉さん」

 

長身の少女、芒花梨の言葉に小柄な少女、柳里彩葉はすぐにてへ、といっている表情で誤魔化す。その態度に花梨は思わず小さな溜息を溢しつつ、ここに来る切っ掛けを花梨は思い返す。

 

 

今から1ヶ月ほど前、花梨の属するデュエルの流派、サイバー流の師範である鮫島から電話で柳里彩葉さんと一緒にここに向かって、ある人と彩葉とのデュエルを見届けてください、旅費は出しますと頼まれた。

花梨はサイバー流に属しているものの平凡な成績しか出せておらず悩み、どうしようかと鮫島に相談していたところであったため受けようと思ったが、問題は同行元として挙げられている彩葉だ。

サイバー流の異端、デュエル中に言葉や態度で煽りはするものの、サイバー流の教えであるリスペクトそのものはしていると言う屈指の実力者、サイバー流の主流のデッキとは異なる、裏サイバー⋯リスペクトに反するという噂のあるデッキを使う。正直いい顔は出来ないものの、リスペクトに反するというのがどういうものが見たい、もしかしたら、これで自分は変われるかも⋯と、怖い物見たさや現状を変えたいと思い、少し悩んだもののすぐに了承、当日彩葉と合流しここまで来た。

 

「ここ何にもないね」

「師範のお話しではお店はあまり無いそうです」

「コンビニは?」

「駅前にはあると聞きましたが⋯地図によるとここから距離がありますね」

「へー。ねえ、今日行くところってどれくらい歩くの?」

「えーっと、上に行くと小学校があって、そこから上のほうなので⋯30分もあれば、着くと思います」

「ほんとに〜?」

「⋯初めて来るところなので、確証はありません」

 

そうやって会話を交わし歩くこと20分、目的の家についた。山の上へと登る道路から脇道に入って進んだ先、住宅地の一角にあるごく普通の家。呼び鈴を押し、少し待つと1人の女性が出てきた。

 

「はーいどなた⋯ネコミミのパーカー、なるほど。あんた達が鮫島が送ってきた奴らね」

「はい、私は芒花梨です。こちらは柳里彩葉さんです。炭刃杏子さん、で、よろしいですよね」

「よろしく、お姉さん」

「ええ、確かに私が炭刃杏子よ」

 

杏子は短くボサボサの茶髪の女性だ。顔は整っているものの、髪とジャージでなんとも締まらない格好をしている。

 

「それじゃあ少しだけ上がって。麦茶くらいなら出すよ」

「じゃあお邪魔しまーす!」

「え、ちょ!」

「こんな辺鄙なところに来たんだから、少しくらい休んで水分補給よ」

「⋯す、すみません、上がらせてもらいます」

 

そう言われた上にさっさと入っていった彩葉の存在もあり、花梨も家に入る。家の中は杏子の見た目の割に掃除が行き届き整理されているのか小綺麗だ。そうして家へ入りリビングで先に座っていた彩葉の隣に座るよう杏子に勧められた。

 

「し、失礼します」

「それじゃ少し休んでて。麦茶入れてくるから」

「はーい!」

「ありがとうございます」 

 

そしてすぐに麦茶を持ってきて彩葉達の対面に杏子が座る。

 

「さて、飲んですぐに、なんてのも味気ないし、少しくらい話しをしたいけど、何か聞きたい?」

「⋯そうですね、鮫島師範とは、どのようなお関係で?その、師範より年下、ですよね?」

「ええ、そうよ。まあ鮫島とは同じ時期に同じ師匠の元で修行した間柄なんでね」

「同じ師匠⋯ですか」

「案外恋人関係だったり?」

「ない。タイプじゃないし、そもそもあいつは熟女好きだからね」

 

きっぱりそう言い放つものの、嫌悪感が無さそうに言う辺り、仲が悪いと言う訳ではなさそうだ。

 

「じゃ私から質問。芒ちゃんは、どうして来たの?」

「え?」

「今回のメインは柳里ちゃん、見届け人は人柄に問題がないなら誰でもいい。なら、芒ちゃんはどうして来たのかなって思ってね」

 

杏子の言葉に少し考えた後、素直に口にする。

 

「⋯見てみたいと、思ったからです。裏サイバーの、リスペクトに反すると言うデュエルを」

「えー、心外だな〜。私リスペクトに反してなんか」

「そうね。裏サイバー流は、そういうデュエルもしていた。何故したかの答えはデュエル中か、デュエルの後で教えるよ。さ、休憩はここまで。家を出たら私に着いてきて」

 

彩葉の言葉を遮るように杏子が喋りだし、立ち上がる。各々がコップに残った麦茶を飲み終え片付けた後、家を出る。そして近くの林の中へと進んでいく。

 

「⋯その、先程の、リスペクトに反すると言った件は、すみません」

「ほんと心外だよ。私リスペクトに反してなんかいないよ?」

「⋯煽っていると聴きますけど?」

「てへっ」

 

そういう短い会話を重ねて少し山を登り、平らで開けた場所へとついた。

 

「さて、ここなら問題ないわね」

 

そういい、杏子は彩葉達と向き合い、腕につけていたデュエルディスクを展開し、構える。それを見た彩葉もデュエルディスクを腕につけ、構える。花梨はその2人から少し離れた位置へと向かい、振り返る。

 

「準備はいいよ、お姉さんは?」

「こっちもOKよ!」

「では、僭越ながら立会人の私が、開始宣言をさせてもらいます。デュエル開始!」

 

「「デュエル!」」

 

炭刃杏子 LP4000

 

柳里彩葉 LP4000

 

デュエルディスクに先攻後攻を委ねた結果は、杏子の先攻であった。

 

「私の先攻ね。私のターン!魔法カード、フォトン・サンクチュアリ発動!このターン中、光属性以外のモンスターを呼び出せない代わりに、フォトントークン2体を守備表示で特殊召喚する!」

「…サイバー・ダーク使うんだよね?」

「ええ、鮫島にそう聞いてなかった?」

 

フォトントークン×2 DEF 0

 

2つの光が杏子のフィールドに現れる。疑問よりも嫌な予感が先行し、すぐ1つの答えを導く。

 

「(…これまさか)」

「そしてフォトントークン2体を生け贄に、轟雷帝ザボルグを召喚!そして効果発動!ザボルグをアドバンス召喚した時、フィールドのモンスター1体を破壊できる!ザボルグを破壊!」

「げげ!」

「そしてこの効果で破壊したのが光属性モンスターなら、破壊したモンスターのレベル分、互いのプレイヤーは自分の融合デッキからカードを選び墓地へ送る!追加で、轟雷帝のアドバンス召喚に光属性をリリースした場合、相手が墓地へ送るカードも、私が選べる。ザボルグはレベル8だから、8枚ね」

 

盛大な放電によりさっさと自滅したザボルグ。どことなく憐れな気もするが彩葉にとっては嫌な状況だ。

効果が効果のため、杏子は彩葉に近寄り確認をする。

 

「…へー、フォートレス3枚なんだ。私は2枚しか持ってないけど」

「えー?3枚持ってな」

「とりあえずフォートレス3枚、サイバー・ダークネス・ドラゴン2枚、後オーバー2枚にサイバー・ダーク・ドラゴン1枚をあなたの融合デッキから墓地へ送ってもらうから。よかったね、少し被害を反らせて」

「うぐぐ…」

「そして私のほうは、サイバー・エンド、サイバー・ダークネス・ドラゴン、キメラフレシア、F・G・D、新生代化石竜スカルガー、フォートレスをそれぞれ1体ずつ、サイバー・ダーク・ドラゴンを2体墓地へ送る。そしてスカルガーを墓地から除外し、効果発動。デッキから化石融合ーフォッシル・フュージョンを手札に加える」

「…え?なんで?」

 

杏子が手札に加えたのは機械族とドラゴン族が主体のサイバーダークには明らかに合わない、具体的には岩石族用のカードだ。発動は遅いがキメラフレシアもう1枚のほうが相性がいい。

そんな彩葉の考えを見抜いたかそうでないかはともかく、杏子は目を細め微笑む。

 

「なんでって?だって、同じサイバー・ダーク使いって分かっているなら機械族最高のメタのフォートレスを使う、でもそれを私はザボルグによって強引に攻略、でもまだ再利用が可能、ならより再利用が難しい除外を考えたの。何より…サイバー・ダークの弱点を突くカードが呼べる」

「…弱点を、突く…?」

「それは見てのお楽しみ。カードを2枚伏せて、ターンエンド。そしてエンドフェイズ、墓地へ送られたキメラフレシアの効果、デッキから融合魔法、置換融合を手札に加える」

 

杏子 手札3(化石融合ーフォッシル・フュージョン、置換融合)

モンスター

なし

魔法・罠 セットカード×2

 

豪快だったり突拍子もないカードを入れていたり、どうも調子が狂うがそんなことより自分のターンだと彩葉はカードを引く。

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、ナイト・ショットを左のセットカードに対して発動!そのカードを破壊、そーれーと、対象になったカードはチェーンして発動できなくなるからね」

「ご注意どうも。でも、こうはできる。右のセットカード発動!トラップカード、死魂融合!墓地の融合素材を裏側で除外し、融合召喚を行う!そして、ナイト・ショットの発動にチェーンが乗ったことで、死魂融合にチェーンして、左のセットカードを発動!異次元への隙間!これは発動の際に属性を宣言、互いの墓地の宣言した属性のモンスターを2体まで選択、選択したモンスターを除外する。闇属性、あなたの墓地のキメラテック・フォートレス・ドラゴン2体を選択。チェーン処理により、異次元の隙間の効果、選択したカードを除外!」

「!…フォッシル・フュージョンよりそっちのほうが本命だよね」

 

 墓地にあるカードを確認し、フォートレス2枚を彩葉は取り出し見せ、除外ということで用意したケースに入れる。

 

「それはどうでしょう。そして死魂融合の効果により、サイバー・エンド・ドラゴン、鎧黒竜ーサイバー・ダーク・ドラゴンを除外し融合!光と闇、表と裏、共にあり相容れぬ力が合わさり終着へ転ずる。現れなさい!鎧皇竜ーサイバー・ダーク・エンド・ドラゴン!」

 

 大地に現れた渦の中に表と裏、2つのサイバー流を象徴する2体の機械竜が飲み込まれる。そして空間を揺るがす咆哮と共に、闇の機械竜に繋がれた光の機械竜の巨大な姿が現れる。

 

鎧皇竜ーサイバー・ダーク・エンド・ドラゴン

ATK 5000

 

「攻撃、5000!」

「っ!…ええ、でも、それだけじゃない……このカードは、相手の発動したカード効果を受けない…!」

「え!?」

 

 彩葉は自分のターンだと言うのにそんな激強カードを呼び出されたことにさすがに驚き、加えてさっきのザボルグはフォートレス対策のついでにこれを呼び出すことも兼ねていたかと確信する。

 

「さあ、どうする?もし…次の、ターン、私の墓地に岩石族があれば……どうなるか、分かる?」

「魔法カード、貪欲な壺発動。キメラテック・フォートレス・ドラゴンにキメラテック・オーバー・ドラゴン、サイバーダーク・ドラゴンを1体ずつ、サイバー・ダークネス・ドラゴン2体を融合デッキに戻して2枚ドローする!」

「ちっ、さっそくね…」

「さっそくついでにサイバー・ドラゴン・コアを召喚!コアはサイバー・ドラゴンとしても扱い、召喚に成功したら、デッキからサイバーかサイバネティックの魔法・罠カード1枚を手札に加える。サイバネティック・ホライゾンを手札に加える。そして、サイバー・ダーク・エンド、サイバー・ドラゴン扱いのコアを墓地に送る!」

 

 赤いラインの走る細い機械竜が現れ、サイバー・ダーク・エンドとともにバラバラになる。そして、いくつかの円盤が繋がった機械竜に組み立てられ、円盤から首が1つ伸びる。

 

「来て!キメラテック・フォートレス・ドラゴン!」

 

キメラテック・フォートレス・ドラゴン ATK ?→2000

 

「やっぱり。発動した効果を受け付けないって言ってたのと、フォートレスをやけに気にしてたからいけるかなって思ったけど…発動しない効果なら、通用するんだね」

「…正解よ」

「でも、対策した割に、あっさりフォートレス出されちゃって、今の気分はどう?ねえねえどう?」

「悪いし、最高。こうでないとね」

 

 ちょっと煽ってみたが先ほどより眉間に皺の寄った笑みを浮かべ答えた杏子に、彩葉は内心思わず引いてしまう。

 

「(…獲物を見つけた獣って、あんな感じの目なのかな…)魔法カード、サイバネティック・ホライゾン!手札のドラゴン族のアタッチメント・サイバーン、デッキの機械族、サイバー・ダーク・ホーンを墓地に送って、デッキからサイバー・ダーク・カノンを手札に加え、融合デッキからサイバー・エタニティ・ドラゴンを墓地へ送る。

それから、カノンを墓地へ送って効果、デッキから機械族のサイバー・ダーク、サイバー・ダーク・エッジを手札に加えて、バトル!キメラテック・フォートレス・ドラゴンで、ダイレクトアタック!エヴォリューション・レザルト・アーティレリー!」

 

 フォートレスの首から熱線が放たれ直撃、大きなダメージを受ける。

 

杏子 LP 4000→2000

 

「ぐぅぅう!」

「…魔法カード、アドバンス・ドローを発動。レベル8のフォートレスを生け贄に、2枚ドロー!…カードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

彩葉 手札4(サイバー・ダーク・エッジ) LP4000

モンスター

なし

魔法・罠 セットカード×2

 

 

「⋯思っていたより、大人しいですね」

 

デュエルを観ていた花梨はそう言葉を溢す。煽るという噂とは裏腹に、僅かに煽ってはいたが、それ以外は至極真面目だ。

もっとも彩葉にしてみればそんな余裕はないだけだ。そして杏子の、裏サイバーのデュエルはと言うと⋯。

 

「あのデッキは融合デッキを含めた墓地利用デッキ。それに確かフォッシル・フュージョンは、墓地のカードを素材に融合するカード。墓地を軸としたデッキ⋯それが、リスペクトに反する?」

 

墓地で発動するカードや墓地のカードを使うカードを採用しているデッキ、だが時に墓地のカードは有効的に利用出来る上に、杏子は効率よく使っている以上、それがリスペクトに反しているのか、花梨は疑問に思う。

 

「⋯答えは、まだ先ですね」

 

 

「私のターン、ドロー!…手札1枚をコストに速攻魔法、ツインツイスター発動!そこのセットカード2枚を破壊!」

「トラップ発動!針虫の巣窟!デッキの上から5枚を墓地へ送る!」

 

 2つの竜巻が彩葉のセットカード2枚の上に発生、うち1枚が破壊前に露になるが

 

【針虫の巣窟】で墓地へ送られたカード

・サイバー・ダーク・キール

・サイバーダーク・ホーン

・スキル・サクセサー

・比翼レンリン

・ラビードラゴン

 

破壊されたセットカード

・パワー・ウォール

 

【ツインツイスター】の効果で墓地へ送ったカード

・化石融合ーフォッシル・フュージョン

 

「メタをあっさり手放していいの?」

「これを使うためなら、ね!魔法カード、奇跡の穿孔!デッキからレベル4以下の岩石族1体を墓地へ送る!レベル4の風化戦士(ウェザリングソルジャー)を墓地へ、さらに墓地にフォッシルフュージョンがあることで、デッキから1枚ドロー!そして墓地へ送られた風化戦士の効果、このカードが効果で墓地へ送られたか戦闘破壊されたら、同名以外のフォッシルフュージョンの名前がテキストにあるカード、またはフォッシルフュージョンを手札に加える。フォッシルフュージョンを手札に!」

「…あー、なるほど?」

 

 効果から考えて墓地のフォートレス除外兼コスト要因として採用したのだろう。サイバー・ダークにフォッシルフュージョン、岩石族とそのサポートを入れるぐらいなら別のカードを入れるが、彼女はそうではないようだ。

 

「魔法カード、化石融合ーフォッシルフュージョンを発動!私の墓地の岩石族、風化戦士とあなたの墓地のレベル8、キメラテック・フォートレスを除外!太古の王よ、今こそ目覚めよ!融合召喚!古生代化石騎士 スカルキング!」

 

古生代化石騎士 スカルキング ATK 2800

 

化石となり石に閉じ込められた2体のモンスターが混ざりあうことで、黄色く鈍い輝きを放つ骨の鎧の騎士となり、辺りに雄叫びを轟かせ彩葉に剣を向ける。

そしてさっとそのテキストを確認した彩葉の顔は明らかに嫌そうに歪む。

 

「げー、確かに弱点突かれる…」

「そう言うなら、余裕があるみたいね。バトル!スカルキングでダイレクトアタック!」

「手札の工作列車シグナルレッドの効果、相手の攻撃宣言時に特殊召喚し、攻撃をこのカードに誘導する!そしてその戦闘でシグナルレッドは破壊されない!」

「でもスカルキングには貫通効果がある!」

 

工作列車シグナルレッド DEF 1300

 

彩葉 LP 4000→2500

 

スカルキングが彩葉を切りつけようと飛び上がって剣を振り下ろすが、そこに赤いランプを灯した工作車両が突撃、その一撃を真っ正面から受ける。だが振り下ろしの一撃はシグナルレッドを越え彩葉に届く。

 

「くぅ…」

「そしてスカルキングは、一度のバトルフェイズにに2回攻撃できる!シグナルレッドを攻撃!」

 

 先程の一撃により大きく凹み傷だらけとなった車体に無慈悲な一撃を受け、シグナルレッドが彩葉目掛けふっ飛ぶ。直撃しても問題はないが、直撃する前にシグナルレッドは光になって消える。もっとも直前までの迫力は消え切らない。

 

彩葉 LP 2500→1000

 

「うひゃあ!」

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

杏子 手札1(置換融合) LP2000

モンスター

古生代化石騎士 スカルキング×1(攻)

魔法・罠 セットカード×1

 

「私のターン、ドロー!手札からサイバー・ダーク・エッジを召喚!サイバー・ダーク・エッジの効果で、墓地のドラゴン族、レベル3の比翼レンリンを装備!」

「ちっ!スカルキングの効果!相手ターンに1度、相手の墓地のモンスター1体を対象にし、手札1枚を墓地へ送ってそのモンスターを特殊召喚する!比翼レンリンを守備表示で特殊召喚!」

 

大きく鋭い爪のような羽を持つ機械が現れ、すぐ下に墓地へ通じる穴が現れるが、スカルキングが地面に腕を突っ込み、引き抜くと鮮やかな翼の鳥のようなドラゴンが引っ張りだされる。本来サイバー・ダーク・エッジの元に現れるはずだった比翼レンリンだ。

 

手札から墓地へ送られたカード

置換融合

 

 

サイバー・ダーク・エッジ ATK 800

 

比翼レンリン DEF 0

 

「まったく、よくも使わせたわね」

「でも使ってなかったらお姉さんの負けじゃん。どうどう?」

「そう来なくちゃつまらない!」

「そ、そう」

 

壮絶な笑みを浮かべる顔に思わず引いてしまう彩葉。だからと言ってビビったままでは勝機を逃す。深呼吸の後にカードをディスクに入れる。

 

「魔法カード、サイバーダーク・インパクト!手札、フィールド、墓地のホーン、エッジ、キールの3体のサイバー・ダークをデッキに戻して、融合デッキから鎧黒竜ーサイバー・ダーク・ドラゴンを融合召喚する!フィールドのエッジ、墓地のホーン、キールをデッキに戻して、現れて!サイバー・ダーク・ドラゴン!」

 

巨大な角を持つ竜の頭部、爪のような羽根のある翼と胴体、細長い尾のような体の竜、それらの機械が繋がり、裏サイバー流の象徴たる闇の機械竜となる。

 

「サイバー・ダーク・ドラゴンの効果!墓地のドラゴン族を装備して、そのモンスターの攻撃力分に加えて、墓地のカードの数×100ポイント、攻撃力をアップさせる!攻撃力1600のサイバー・ダーク・カノンを装備!そして私の墓地にはカードが14枚あるから、さらに1400ポイントアップ!」

 

鎧黒竜サイバー・ダーク・ドラゴン

ATK 1000→2400→4000

 

機械竜の下から紫色の幼虫のような竜が現れ、機械竜が抱えカノンと接続、尻尾の先端を杏子のほうに向ける。

 

「あら、ラビードラゴンじゃなくていいの?」

「お姉さん、この程度じゃまだ負けないでしょ?バトル!サイバー・ダーク・ドラゴンで、スカルキングを攻撃!そしてダメージ計算時、装備カードのカノンの効果!デッキからモンスター1体を墓地へ送る!超電磁タートルを墓地へ!そして、墓地のカードが増えたことで、サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力はアップする!」

 

鎧黒竜サイバー・ダーク・ドラゴン ATK 4000→4100

 

カノンの尻尾先端が開きエネルギーが溜められ、スカルキング目掛けすぐ開放される。

 

「フルダークネス・ブラスト!」

「トラップ発動!パワーウォール!私が受ける戦闘ダメージ500ポイントにつき1枚、デッキの上からカードを墓地へ送り、ダメージを無効にする!私が受けるダメージは1300、よって3枚を墓地へ送る!」

 

スカルキングに光線が直撃したものの、3枚のカードが杏子への直撃を完全に防いだ。

 

墓地へ送られたカード

サイバネティック・ホライゾン

融合呪印生物ー闇

サイバー・ダーク・カノン

 

「そして化石融合モンスターが破壊されたことで、墓地のフォッシル・フュージョンの効果が発動、このカードを手札に加える」

「わー、すっごい落ち方。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

彩葉 手札1 LP1000

モンスター

鎧黒竜サイバー・ダーク・ドラゴン×1(攻)

魔法・罠 装備カード「サイバー・ダーク・カノン」×1、セットカード×1

 

「私のターン、ドロー!墓地の置換融合の効果発動!このカードを除外、墓地のサイバー・ダーク・エンドを融合デッキに戻し、1枚ドロー!⋯ギリギリか。魔法カード、終わりの始まり!墓地の闇属性モンスターが7体以上の時、5体の闇属性モンスターを除外し、デッキから3枚ドローする!」

「うへぇ、それかー⋯」

 

杏子の墓地の闇属性モンスター

鎧黒竜ーサイバー・ダーク・ドラゴン

鎧獄竜サイバー・ダークネス・ドラゴン

キメラテック・フォートレス・ドラゴン

サイバー・ダーク・カノン

捕食植物キメラフレシア

F・G・D

融合呪印生物ー闇

 

「私はサイバー・ダークネス、キメラテック・フォートレス、キメラフレシア、融合呪印生物ー闇、F・G・Dを除外!3枚ドロー!機巧牙-御神尊真神は、自分の除外されているカードが6枚以上の時、リリースなしで召喚できる!」

「何それ」

 

機巧牙-御神尊真神 ATK2150

 

白いボディに金の装飾をつけた機械の狼が現れ、雄叫びを響かせると共に、杏子が手札1枚を墓地へ送る。

 

墓地へ送ったカード

サイバー・ダーク・ヴルム

 

「真神の効果、手札1枚を墓地へ送り、デッキから攻守が同じモンスターを手札に加える。デッキからサイバー・ダーク・エッジを手札に加える。魔法カード、新世壊を発動!真神を破壊し、真神よりレベルの低い、属性と種族の異なるモンスターを1体、守備表示で特殊召喚する!真神はレベル6の風属性、機械族。よって私は、レベル3、闇属性、ドラゴン族のサイバー・ダーク・クローを特殊召喚!そして真神の効果発動!」

 

サイバー・ダーク・クロー DEF 800

 

狼が消え、代わりに刃のような六肢を持つ竜が現れる。そして、杏子が真神の効果発動を宣言する。

 

「どんな効果?」

「真神が破壊された場合、除外されているカード6枚をデッキに戻せる!これは裏側のカードも選べる。私は、サイバー・ダーク・ドラゴン、サイバー・ダークネス・ドラゴン、サイバー・エンド・ドラゴン、F・G・D、キメラテック・フォートレス、キメラフレシアを選択!」

「もしかして、また?」

「手間は掛けるけどね。墓地のサイバー・ダーク・ヴルムの効果、フィールドか墓地に機械族のサイバーモンスターが存在する場合、デッキのサイバー・ドラゴンを墓地へ送り、特殊召喚できる!」

 

サイバー・ダーク・ヴルム DEF 2100

 

サイバー・ダーク・エッジのものと酷似した翼を持つ、機械の竜人が現れ、杏子が墓地から1枚のカード、サイバネティック・ホライゾンを取り出す。

 

「そして、墓地のサイバーかサイバネティックの魔法、罠カードを手札に加える。サイバネティック・ホライゾンを手札に戻し、発動!手札から機械族のサイバー・ダーク・エッジ、デッキからドラゴン族のアタッチメント・サイバーンを墓地に送り、デッキからサイバー・ダーク・クローを手札に、融合デッキからサイバー・エンドを墓地へ送る。

そしてクローを墓地へ送り、永続魔法、サイバーダーク・ワールドを手札に加えて、発動。このカードの発動時、デッキから墓地にいないサイバー・ダークを手札に加える」

「カノンは墓地だね」

「ええ。だからサイバー・ダーク・キメラを手札に加える。そしてフィールドと墓地でサイバー・ドラゴンとして扱うサイバー・ダーク・ヴルム、そしてあなたのフィールドの、サイバー・ダーク・ドラゴンを墓地へ送り、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを、特殊召喚!」

 「げげ!そっちもぉ!?」

 

キメラテック・フォートレス・ドラゴン DEF 0

 

竜人と闇の機械竜が分解され、今度は杏子のフィールドにフォートレスが現れる、守備表示で。

 

「守備表示でいいの?」

「超電磁タートルがいるのに、低い攻撃力なんて晒せないでしょ?それに、こうするからね。魔法カード、アドバンス・ドロー!キメラテック・フォートレス・ドラゴンを生け贄に、2枚ドロー!」

「あー、私の真似だ」

「そっちより、レベル8以上は多い分、使えるタイミングは多いわ。それに、こうやってお目当てを引き当てることも出来る」

 

そうやって彩葉に見せたのは爆発が起きているイラストの、彩葉もよく知るカードだ。

 

「っ!オーバーロード・フュージョン」

「そう、そして発動!墓地のヴルム、カノン、クロー、ドラゴン、そしてフィールドのクロー、5体のサイバー・ダーク効果モンスターを除外し、融合!現れろ!鎧獄竜ーサイバー・ダークネス・ドラゴン!そして効果!墓地の機械族、サイバー・エンド・ドラゴンを、装備!」

 

鎧獄竜ーサイバー・ダークネス・ドラゴン ATK 2000→6000

 

サイバー・ダーク・ドラゴンにクローとカノンがさらに合体した巨大な機械竜が現れ、光の機械竜を装着し、混ざり合う。

 

「そして、サイバー・ダーク・エンドは、サイバー・エンドを装備したレベル10以下のサイバー・ダーク融合モンスターを生け贄に、呼び出せる。サイバー・ダークネスを生贄に、うぐっ⋯再び、現れろ!サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンッ!!」

 

鎧皇竜ーサイバー・ダーク・エンド・ドラゴン ATK 5000

 

再び現れるその巨体、だが杏子の様子がどこかおかしい。

 

「?お姉さん大丈夫?苦しそうだけど」

「⋯ふっ、平気よ⋯⋯サイバー・ダーク・エンドの効果!自分か相手の墓地の、モンスターを装備するっ!そっちの墓地の、サイバー・ダーク・カノンを装備!バトル!」

「墓地の超電磁タートルを除外!バトルフェイズを終了させる!」

 

闇の機械竜から衝撃波、光の機械竜から3つのエネルギーが充填されている途中、高速回転する亀が現れ機械竜と衝突し爆発。それによりエネルギーの充填も中断される。

 

「⋯そう、ね。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

杏子 手札2(化石融合ーフォッシル・フュージョン、サイバー・ダーク・キメラ) LP2000

モンスター

比翼レンリン×1(守)、鎧皇竜ーサイバー・ダーク・エンド・ドラゴン×1(攻)

魔法・罠 永続魔法「サイバー・ダーク・ワールド」×1、装備カード「サイバー・ダーク・カノン」、セットカード×1

 

 




誤字脱字間違い等があった際はご指摘いただけると嬉しいです。


後半へ続く

※誤字報告ありがとうございます。
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