ソードアートオンライン 〜こちらアインクラッド解放軍攻略組~ 作:シマート
たのしみですね〜
それでは本編をどうぞ。
今日、俺の部隊ーー《アインクラッド攻略軍攻略隊》ーーに、新しく2人配属されることとなった。
「今日からここに配属になりました。【ウィキ】です。情報屋をしてました。よろしく。」
そう言って前にでたのは、歳は俺と変わらないだろうか。眼鏡をかけ、がっしりとした鎧に身をつつむ姿は、情報屋のイメージとは程遠く、いかにも動きが鈍そうだった。
「ステータスは筋力にガン振りして、できる限りHPをブーストしています。元はモンスターの攻撃をくらいながら観察するためでしたが、壁役にでもなれると思います。」
なるほど、確かに一時期、モンスターの攻撃方が微細に記されたリストがでまわったが、こいつが集めていたのか。
次に前に出たのは、優しそうなお姉さんだった。
「よろしくお願いしますわ。【メイデン】と申します。これまではソロで戦っておりました。」
『優しそう』という俺のイメージは正しかったようだ。鞭を持ったその姿は、まるで高貴な貴婦人のようーーー
「モンスターをできる限り『叩く』ために、敏捷値をあげております。モンスターの悲鳴を聞くのが趣味ですわ。」
前言撤回だ。この人は、正真正銘のSだ。モンスターの悲鳴を聞くのが趣味、とは、一歩間違えればレッドプレイヤーになりかねない。
「よ、よろしく。隊長のイスティだ。2人が加わったことだし、一旦ダンジョンにもぐろう。俺にまず、2人の実力を見せてくれ。その時の隊列だが、ウィキは壁、その後ろからメイデンが攻撃、ということにしよう。ウィキもチャンスがあれば攻撃してくれ。」
「「了解」」
そして、ダンジョンに入ったのだが、俺は自分の指示が、明らかに間違っていた事を知った。
ウィキはHPが多い事にしか注意がいかなかったが、彼は筋力ガン振りのプレイヤー、つまり、一撃が物凄く重いのだ。斧が一振りされるだけで、そこにいたモンスターは吹き飛んでいく。
そしてメイデンのあげている敏捷値は、技のキレを高める。よってそのキレッキレの攻撃が、モンスターの急所に入りまくり、モンスターは悲鳴をあげていた。
「ほらほら、もっと舞いなさい♪」
「このモンスターの攻撃は…おっといかんいかん、今は攻略だ。」
そんなことを呟きながら、2人はソロでモンスターの大群を屠っていく。俺の入る余地や、指示を出す暇など、一切なかった。そもそもこの2人にチームを組めなど、言うべきではなかったのだ。
「なんだこいつら…強すぎるじゃねーか…」
現在突破フロア74層、死者3986人。
俺はこの2人の背中に向かって、ただ呆然と呟くしかなかった。
と、いうことで新キャラでした。
次回もお楽しみに。
ではでは。