ソードアートオンライン 〜こちらアインクラッド解放軍攻略組~ 作:シマート
アインクラッド解放軍は《軍》と略されることが多くなった。
現在、軍の平均レベルは12。
あの日から実に3週間ほどが経過していた。
アインクラッドの人々の中には、この城の外周から飛び降りて、回線切断を狙うものも出ていた。
だが、その作戦は失敗だったようで、軍の管理している黒鉄宮という施設のプレイヤーネームに線が引かれ、死亡扱いとなっていた。いつしかその行為は《自殺》と呼ばれるようになり、飛び降りるものも少なくなった。
現在のイスティのレベルは14、軍の中でも高い方に位置する。武器は両手棍(クォータースタッフ)見た目も地味で、攻撃力も高くなく、ほとんど誰も使おうとしない武器だったが、リーチの長さ、そしてそのシンプルな形を活かしたトリッキーな戦いで、彼は強くなっていった。
そしてさらに2週間が経った今日はついに、第1層のボス部屋探しへと入る。ベータテストを受けたもの以外は初めてだが、軍のメンバーは余裕そうな雰囲気で迷宮区へ入った。そこでボス部屋へとたどり着くまでに狩りを重ねる事によって、メンバーのレベルは上がり、ボス部屋の前に来た頃には、平均レベルは16となっていた。
ボス部屋が見つかったので、一旦街に戻って、攻略会議をする事になった。そこでパーティを組むことになったのだが•••
「くっそ•••こんなことならもっとメンバーと仲良くしておくんだった•••」
俺はそのパーティからあぶれてしまったのだ。
「なあ君、1人なら、俺たちとパーティ組まないか?」
話しかけてくれたのは、とても迫力のある斧使い ーー名前は、《エギル》だったかーー だった。
「え、いいのか?なら頼みたい。」
俺はエギルにパーティ申請を送る。そして、パーティに居る名前を確認した。メンバーは、エギル、アスナと、キリトだった。
キリトは、ベータテスト経験者だ。攻略会議で誰かがそのことをキリトに確認し、またキリトもその事実を否定しなかった。そのせいで我々 軍の副リーダー、キバオウさんに色々と文句を言われていた。その理不尽な文句を止めたのがエギルであり、俺は軍のメンバーとして、非常に居づらいパーティに入ってしまったな•••と感じた。
「あー•••キリトさん、さっきはうちの副リーダーが色々言ってしまって、すみませんでした」
「いやいや、あんたが謝ることじゃないよ。それに•••あいつの言うことも一理あるしな•••」
キリトという黒髪の少年は目を合わせようとしない。
なんだ、コミュ障か?などと思っている間にーーー
「じゃあ、みんなパーティを組んだか?それでは動きの確認をするぞ〜」
ディアベルさんの声だ。そして、俺たちは雑魚処理班として、ボス攻略に臨むことになった。ボス攻略班は、原則として、軍のプレイヤーだけの班が行うらしい。ディアベルさんは不本意そうだったが、軍からの声が多く、そのような形になった。
いよいよ初めてのボス戦だ。
ということで、次回はボス戦です。
イスティの活躍やいかに?と、いうことで
次回をお楽しみに!!