ソードアートオンライン 〜こちらアインクラッド解放軍攻略組~ 作:シマート
「ーー…っとまあ、そんな感じで俺たちは一層を突破したわけなんだよ。」
目の前にいる少数ギルド ーー『月夜の黒猫団』のメンバーに俺は語る。
「無理を言ってしまってすいませんでした。ありがとうございます。軍の攻略組リーダーのイスティさんからこんなお話を聞けるとは幸せです。」
リーダーのケイタが代表して礼を述べる。
「いや〜いいよいいよ。話すだけだし、そんなかしこまんなくても」
「あの…一つ質問が…」
「ん?なんだぃ?」
「途中で出てきた【地這う蛇】ってソードスキル、僕も両手棍なんですけど見たことも聞いたこともないんです。なんていうスキルなんですか?」
「あー、あれはな〜…
ーーーボス討伐の2~3日前、軍として街を見回るがてら狩りをしていると、道にNPCが倒れていた。その柔道着を着た爺さんのNPCーー《シハン》は、俺にこう言った。
「おぬし、いい体をしておるな。その力ならばこの力を与えよう。わしはもう腰が限界だ。跡取りを探していたのだ。」
そう言ってからシハンは笑いながら去ったが、俺の身体にはなんの変化もなかった。
だが、その日の夜、スキル欄を見ると、入れた覚えのないスキルがあったんだ。ーーー
「そ、そのスキルとは?」
「俺が今使ってるスキル、【護身術】だ」
「「「「「ご、護身術ぅ!?」」」」」
皆鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
それもそうだろう。派手そうなスキルを期待していたのに
【護身術】だ。
「便利なスキルだが厄介な特徴がある。」
「厄介な特徴?」
「ああ、『このスキルでは敵のHPを原則的に減らせない。』だそうだ。」
「「「「「Oh!!なんてデメリット!!」」」」」
「お前ら、キャラがぶれてるぞ」
「す、すごいスキルですねぇ…」
「まぁその分ノックバック効果が高いし、かわしながらの技とかあるし、技名は無駄にかっこいいからな。あとは…
あ、そうだ。ユニークスキルだし」
「そ、そうですか…って、エエェエ!?」
「ん?どうした?」
「どうした?じゃありませんよ!!いまこのゲームでユニークスキルを持ってるのは【神聖剣】のヒースクリフだけですよ!?」
「そうだな。だがこれを公表すると面倒くさそうだしな〜」
(なんでそんなにノンビリしてるんだ…)
「ま、そんな感じだ。それじゃあ仕事行ってくっかなーお前らも帰り気をつけろよ」
「あ、はい!!ありがとうございました!!」
ーーーこうして、黒猫団との交流は終わったのだった。
現在の死者3874人、突破フロア数実に73。
そろそろ74層のボス戦になるだろう。
•••ハイ!!
というわけで、今回の話は雑談回でした〜
ですがこの話が、意外といろんな情報を持ってますよ〜
次はプロフィールです。色々書きます。
ではでは。