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冬———それは堪える季節。或いは準備期間とでも言うべきだろうか。
春は実りであり、夏は中間地点であり、秋は終わりを告げ、そして冬に繋がり、眠りにつく。熊やらは穴場に餌を蓄えて冬眠に入るし、植物達はその雪に埋もれながら次の春を迎える為にぐっすり眠る。
そう考えると、冬はまさしく『休みの季節』と言う他ないだろう。春夏秋冬という四季の中で都合が良いのは春だが、動物にとっても人間にとっても夏が本当にクソである。
誰が好き好んであんなムシムシした灼熱地獄の世界で仕事やらなにやらせねばならんのだふざけるな。まぁ勿論? その暑さ故の薄着、薄着故の水着という構想があるのは認めよう。
夏と言えばやはり海だ、そして海と言えば水着だ。フリルもパレオも実に素晴らしいことこの上ない。男? そんなものは知らん、黙って砂に埋もれていろ。或いは津波に呑まれて沈んでくれ。
まぁ、閑話休題。
この世界も遂に冬に入り始めた頃である。雪が降り出し、空気がどんどんと冷たくなっていくと、モンスターですらその活動を停止させる時期の完成だ。
この季節になると、冒険者達は何かと手持ち無沙汰になり始める。なんせ仕事の為のモンスターが、活動を停止させる時期なのだ。そもそものモンスターが居ない以上、仕事なんて入ってくる訳もない。
そうなると、だ。魔王軍の幹部を討伐するという偉業を果たしてお金もたんまり入った一行が、果たしてどうなるのかという話になる訳なのだが。
まぁ、要するに。
「……さむっ」
急激なやる気の低下である。
朝目を覚ませば、それはもうベッドから出る気が神速にでも至らん勢いで削ぎ落とされていく。別に手を出している訳でもないが、カズマの顔をひゅるりと撫でた冷たい風が、外の寒さを物語っていた。
いや無理だこれ絶対出らんねぇわ。このぬくぬくのベッドで一日を過ごそうそうしよう。カズマはそう決意した。
誰がこんな寒い時期に外へなんか出ようと言うのか。そんな奴は余程のバカか、寒さとやらを感じる感覚が麻痺しているか死んでいるかの狂人くらいのものだろう。
「宿も良いことばかりじゃねぇな……暖炉が無いのは普通にキツイ。やっぱ家が欲しいなこれ」
冒険者にとって、宿というのはとても大切だ。
それこそレベルと実力が伴っておらず、危険な依頼をこなすにはまだまだな冒険者にすれば、『自分の身を守れる安全地帯』というのは必須と言っても過言ではない。
だが、なにも良い事ばかりではない。宿だって経営されている一種の店の様なものだ。種類によってはぼったくりだってあるし、充実したサービス次第では料金だって高くなる。
なので最終的には、冒険者には活動拠点というものが必要だ。武器を置くにも材料を置くにも、自分の家があれば何も困った事はない。家具の配置やらも自由で、精神的にも落ち着きが得られるというものだ。
とは言え此処は始まりの街アクセル。そういった冒険者は殆ど居ない。それが出来る冒険者は、大抵が前線である王都に移住済みなのだから。
「高望みはしないからせめて暖炉がある家が欲しい。マジで寒い。宿でもこれなら馬小屋だったらどうなってた事か……ううっ、考えるだけで寒くなってきた」
ベッドがある部屋でこれだ。ベッドも無い、窓もない馬小屋で暮らしていれば、カズマはきっと凍死してしまっていた事だろう。
アクア? 勿論彼女は無事である。なんたって神格なのだ、寒いぐらいで死にはしない。まぁ、そうは言っても相性的な問題で彼女でも苦しくはなるだろうが。
……いや、訂正しよう。正確には
「……?」
ふと違和感に気付く。
なんか妙にあったけぇけど、俺の体動かなくね?———カズマはようやく自分の異変を感じ取った。
ついでになんか狭さを感じる。普段のベッドの広さではない。だが、そこに不快感はなく、寧ろそのほんのりとした温かさがさらなる眠気へと誘うかの様だった。
あとは……なんか腕の当たりが非常に柔らかいのですが、これはいったいなんでしょうか????
「……………………ねよう」
カズマは かんがえるのを やめた!
これ以上思考を重ねるとなんだかとっても自分が嫌になりそうで、カズマは思考を止めた。決して臆病だからではない。断じて、断じてだ。カズマさんだって男なのだ、度胸の一つや二つくらいはある。それこそ魔王軍幹部と戦闘の最中に女神の心にぶっ刺さるクリティカルを発動させるくらいの度胸が。
しかしそれはそれ、これはこれである。もう何も考えるな、ついでに布団の中も確認するな。さっさと目閉じて意識を落とせ、でないとお前はその予想によって社会的な死を獲得する。そんな言葉に突き刺されている様な気分であった。
だがカズマには悪いが、この地の文においてはしっかり鮮明に表記させていただく。
———布団の中には、アクアが居たのである。パーカー———元は羽衣なのだが———のフードを被り、小さな寝息を立てながらカズマの体を全身で固定している可愛らしい寝顔の女神が、そこには居たのだ。
釈明をしておくと、別になんらいかがわしい事なんてしてはいない。というかどっちかと言うと犯人はアクアである。潜り込んだのが彼女の方であり、カズマは被害者と言って良い。だが羨ましい。
「んん……さむい」
(あ無理だ眠れねぇや☆ ヤダちょっと誰か助けてくださいカズマさんの心臓が堪えられません本当に誰か助けてェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
よく考えてみてほしい。彼女は水の女神である。『全能の可能性』としてその他の権能を有してこそいるものの、しかし本質的にはどこまでいっても『水』を司る神である。
そう、水の神。要するに———彼女はその相性的に冬というものに対する耐久性が、あまりに皆無であった。
水ってな? 摂氏0度になると凍るんだぜ? つまりそう言う事である。
ただでさえ最近、下界での権能解放という無茶をした所為で出力がさらに下がっているのだから、アクアがこうなるのも無理はないというものだろう。
カズマがアクアの抱き枕になるのは至極当然である。なんせこの時期のアクアは完全に朝に弱くて一言一句漏らすことなく全部ポヤポヤ気味のダウナー系美少女なのだから。
そんな男子特攻盛り盛り女神に、思春期男子なカズマが耐えられよう筈もない。このままでは本当に心臓が爆発してしまうのでは? そんな疑問を抱かざるを得ないくらいに、鼓動が落ち着かなかった。
そんな時。
『カズマ、アクア! 起きていますか?』
ノックと共に放たれた声に、カズマは奇跡を見たような感動を覚えた。天は俺を見放してはいなかった!
「起きてる起きてる! ちょっと助けてくれめぐみん!」
『助け…? なんだかよく分かりませんが、入りますよ』
だが少ししてから、カズマはこの判断が悪手であったと後悔することになる。
宿という密室において、パーティーメンバーが一つのベッドで同衾しているなど、そんな光景を見てしまえばどんな誤解をしてしまったとて、仕方ないというものである。
なんならめぐみんはカズマに髪を梳かさせるアクアを見ているので、尚のことだろう。というか、多分誰が見たって事後である。
「——————こ」
「あ、もしかしてこれ俺間違えたか?」
「こいつら交尾したんだっっっっ!!!!!!!!」
「巫山戯んなお前マジでぶっ殺すぞぉ!?!?!?!?」
「うるさい……」
「すいませんでした」
◆
さて。
それから暫くして、である。
「それではカスマ、釈明はありますか?」
「おい待て巫山戯るな。確かに状況を鑑みればその誤解は分からなくもないし、俺をカスと罵倒したくなるのも分かるけど、しかしめぐみん。今回は俺に何の非も無いし、俺の名前はカズマだ」
「失礼、噛みました」
「いや、わざとだ」
「かみまみた」
「わざとじゃない!?」
「髪剥いだ」
「怖い事言うんじゃねぇよ羅生門のババアかお前は!!!! え、大丈夫だよな!? カズマさんの髪の毛無事だよな!?」
「大丈夫よ、しっかり生えてるわ」
なんだか聞き覚えのあるやり取りを終えた後、カズマを擁護する様にアクアが説明を始めた。
「二人は見たと思うけど、あれは女神アクアの権能よ。知っての通りあたしは恩寵を受けていて———正確にはそういう設定だけど———、その力を行使する事が出来るの。けど、人の身で神の力を扱う以上は副作用もあって、その所為であたしは寒さに弱くなってるのよ」
神々の力量差にも、『相性』が関わってくる。とは言っても、その神が司っているものが一つであるとは限らない為、厳密に言えばその相性差が完全とは言えないが。
例えば火の神として人々が強くイメージするのは、日本神話の迦具土だろう。日本の神として強力なイメージが持たれている迦具土だが、しかし実際の天界においては海洋神ポセイドンには天地がひっくり返ろうが銀河が生まれ変わろうが、勝ち目はゼロだ。
しかしそのポセイドンも、地母神であるガイアには勝ち目はなく、ガイアは太陽神ラーや天照にも勝ち目がない。
神性という観点では確かにガイアは強力だが、地母神というイメージが存在するが故に『大地』からはどう足掻いても離れられず、光によって花草を枯らし、水を枯らし、生命を枯らす『太陽』からは逃れられない。
一般的には、太陽があるからこそ生命は育まれるという思考が普及しつつあるが、それは我々の住む地球が『生命という存在が確立し、生存するに適した環境』として整っているからこその視点であり、太陽とはどう足掻けども『終焉』のイメージを完全には拭えない。
この様に、相性差と言ってもそれは神々の個々に対する人間の『イメージ』が強く影響を受ける。人が神を創り、偶像であるだけだったそれがいつしか逆転して尚も、神が人から脱却出来ずにいる証拠でもある訳だが、それはさておくとして。
「寒さに弱い、か。だが、女神アクアは水神としてだけでなく、天候神としての顔もあると聞いた事があるぞ。それは反映されないのか?」
「権能が全部一緒くたになってる訳じゃないわ。使える権能は別々で、それぞれを使用する事で作用するのよ。けど、わざわざ寒さ逃れの為に権能なんて使えないでしょ?」
「それは、確かに……なんか罰当たりになりそうですね」
(まぁ、ミカエル様は普通に火起こして暖とってたけど…)
(おい熾天使の長それで良いのかよ)
大天使ミカエルも、どうやら寒さは苦手だったらしい。
年がら年中、止まる事なんて知らずにどこそこ行っては仕事を手伝ったり遊んだりする天真爛漫な大天使様だって、下界に降りてみたりはする。
ただ運が悪かったのか、その日はそれはもう凄まじい寒波の到来と重なり、ミカエルはすっかり凍えてしまい、ミカエルの専属医師であり友人であるラファエルに介護される羽目になったのだとか。
(行動力の塊みたいな御人だから……あ、あとミカエル様は天使長じゃないわよ。もう随分と昔にウリエル様と交代してるわ)
(そうなのか? ゲームとかだと、やっぱミカエルが一番偉いってイメージだけど)
(説明すると長いんだけど……ルシファーが唯一神に叛逆したって話、分かるかしら?)
(ん? そりゃ知ってるよ。堕天使ルシファーと言えばその話だろ)
聖書において、『悪魔』として人間を惑わす存在として最たる象徴であるサタン、そのかつての姿とされる全きものの原型……ルシファー———或いはサマエル、或いはサタナエル、或いはルシフェル———。
ルシファーは言った。「我は天に上り王座を神の星より高く据え、神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に登っていと高き者となろう」と。
(
(えぐ……流石は堕天の王、規模がスゲェ)
今の天界が形成される以前の世界———聖書において『
その圧倒的なカリスマ性で天使も悪魔も問わず扇動し、数千万もの天使の軍団と当時の七大罪の悪魔、それだけでなく地獄の公爵すらも引き連れた大反乱を引き起こした。
(結果としては、唯一神の加護を受けたミカエル様がルシファーを倒して、ミカエル様の肉体を器として臨界した唯一神がルシファーの翼と力を焼いて堕天させたのを切っ掛けに、楽園戦争は終結したわ)
(おぉ、ちゃんと倒せたんだな。ん? でも、それとミカエルが天使長じゃないのは、どう関係してんの?)
(ミカエル様とルシファーは、天使達の中でも数少ない『兄弟』だったわ。ミカエル様は自分の手でルシファーを倒した。それがトラウマになって、大天使としての権能……『ありとあらゆる力を行使する権能』が機能停止に陥った)
(待って重たい。すっげぇ重たい話じゃんそれ)
天使は神の御使いであり、その在り方だけを見れば、全員が兄弟だと言える。
だが、そんな天使達の中でも明確に『兄弟』として互いを認識し合っている天使……即ち、ミカエルとルシファー、メタトロンとサンダルフォンである。
(表面的には問題ないんだけど、大小問わず武器を見ると発作を起こす様になったから、天使長の座はウリエル様に移って、今は療養中の身なのよ)
(待ってくれよそんな重たい話だとか思わんじゃん。今すっごい申し訳ない気持ちになってるよカズマさん。寒さも相まってひえっひえだよ体がさ)
「二人ともっ! 聞いてるんですか!?」
「お、おう。勿論。アレだろ、今日は皆で休もうって話だろ?」
「全然話聞いてないじゃないですか!!!! 違いますよ、クエストを受けに行こうって話ですよ!!!!」
「はぁ!? お前バカか!? なんでこんな寒い日に外行かなきゃなんねぇんだよ!!!」
「お金が必要だからに決まってるじゃないですか!」
「それは確かにそうだけども!」
反論するつもりが普通に同意してしまったカズマ。ベルディア討伐の報酬金があるとは言えども、それもいつまで持つものかは分からないのが現状である。
どう足掻いたって、宿に泊まっている以上はお金は取られるものだ。しかもカズマとアクアは、追加料金を支払う事でお風呂が付いてくるプランを選択している為、尚のこと金が減る。
「んー……やっぱ家買いたいよなぁ。活動拠点にもなるし」
「か、活動拠点っ!? なんて素晴らしい響きでしょう! どんな家にしますか!? 私としてはやはり秘密基地の様なものがですね」
「なんでお前が決めようとしてんだよ! 金払うの俺な! 決めるの俺なッッッ!!!!」
「ふむ……家を買うのは良いとして、目処は付いているのか? 狭いにせよ広いにせよ、家を買うとなればかなりの値段になると思うぞ」
「問題はそこなんだよなぁ……ベルディア討伐の報酬を使うとしても、全部使い切ったら貧乏生活まっしぐらだし。手頃にお金を稼げれば良いんだけど」
アクセルは始まりの街とは言うものの、その領地は一般的に始まりの街と呼ばれるソレとは比べ物にならない程の広さを誇る。
適当に探しても立地は見付かるだろうが、家を建てるとなれば倍の値段が掛かるもの。しかしだからと言って、家を買うのはそれはそれで高い値段を張る。
幾ら報酬があったとしても、それら全てを使い切ってしまえば、カズマ一行はこの冬に貧しい生活を送らなければならなくなる。
カズマとしても、それだけは絶対に避けたかった。
「であれば、雪精のクエストを受けるのはどうです?」
「雪精? なんだそれ」
「冬になると発生する、文字通りの雪の精霊よ。捕まえてギルドに明け渡せば、それなりの額が貰えるわ」
「へー……でも結局外出るじゃん。イヤなんだけど俺」
「グズグズ言わないで行きますよ! 私達の活動拠点の為に!」
「あたしも今回は遠慮したいんだけど……」
「アクアまで何を言いますかっ! しっかり防寒していけば大丈夫ですから! ほら早く!」
「いやだなぁ……」
「アクアが珍しく弱気だ……」
普段のダウナーでクールな印象が何処へやら吹き飛んで、がくりと肩を落とすアクアに対して、驚きながらもちょっと可愛いと思ってしまったダクネスであった。
・天界の歴史1
・楽園戦争
今の天界が形成される以前の天界……我々が
熾天使の長だったルシファーが反旗を翻し、そのカリスマによって数千万の天使と当時の大罪の悪魔、地獄の公爵を引き連れて唯一神へ叛逆。天界史上最大の死者と最悪の被害をもたらし、産まれて間もない神であれば誰もが教えられる重要な歴史。
この戦争は最終的に唯一神の加護を受けたミカエルが、兄であるルシファーを倒し、そのミカエルの身体を器として臨界した唯一神によって翼と力を焼かれたルシファーが堕天した事で終結した。
しかし結果として、ミカエルは『実の兄をこの手で殺めてしまった』というトラウマを抱える事となり、守護の大天使としての『ありとあらゆる力を行使する権能』が機能停止に陥り、天使長を辞退するという事態に発展する事となった。
・四大天使+αについて
・ミカエル
天使の中で最も神に近いとされる天使であり、守護の大天使。それでいてルシファーの
楽園戦争の後遺症で守護の大天使としての権能は機能停止状態であり、さらには武器を持つと錯乱・発狂してしまうという、天使達の中でも1番重いトラウマを抱えている。それが理由で天使長を辞退し、唯一神から休暇を取らされている。
本人もトラウマのことを認め、なんとか改善しようと努力しており、その策の一つとしてルシファーに日々絡んでいる。ウザイとは思いながらもルシファーも相手してやってる。
ルシファーとしては、そんなに重たく捉えているとは思ってもいなかったらしく、流石にちょっと申し訳ないと思っていたりもする。
・ガブリエル
神託を告げる大天使にして黙示録の喇叭吹き本人。天界のジャーナリストであり、綺麗なものからどす黒いものまであらゆる情報を取り扱っており、ルシファーとも交流がある。
ルシファーにとって最も付き合いが長い天使であるが、出会う度にネタバレ&先行リークを告げてくるのでルシファーは毎度ブチ切れている。
・ラファエル
神の智恵を象徴とする天使にして治癒の大天使。アスクレピオスを凌駕する医術を持った天使であり、天界最高のお医者さん。通っている神や天使から、ほぼ女神と遜色ないと言わしめる。
ミカエルの専属医師でもあり、彼女がトラウマを受け入れられる様に日々をサポートしている。尚、ラファエル本人は楽園戦争でルシファーに腹をぶち抜かれている為、許す気は欠片もない模様。
・ウリエル
神の光、或いは神の炎の名を持つ大天使であり、ミカエルに代わって天使達の長の立場に就いている天使。
熾天使時代のルシファーに憧れ、自らを鍛え上げて四大天使の座を掴んだ努力の天才であり、ルシファーが堕天した今でもその尊敬を捨て切れずにいる。
尚、そのルシファーからは『女々しいし長としての顔立たねぇだろさっさとくだらん憧れ捨てろや』と思われている。
・サンダルフォン
熾天使時代のルシファーと拮抗する実力を持った数少ない天使。天界の守護職として日々の巡回に当たっており、天界を歩いていれば必ずと言っていい程の確率で遭遇する筋肉ダルマ。
楽園戦争ではメタトロンと共にルシファーに強く警戒されていた為、真っ先に不意打ちで落とされたのが幸いし、ミカエルの様な後遺症はなかった。
・メタトロン
ミカエルとルシファーですら成り得ない『唯一神の代行』を可能とする、最も神に近い天使。小ヤハウェと呼ばれる事もある契約の大天使。
天界に数ある業務の約6割はメタトロンが捌いており、それら全てを一日足りとも遅れさせずに提出する完璧仕事人。休暇を取ったら必ず下界に降りて人間に紛れて暮らしており、下界ではそのまま『メタトロン』という名義で個人勢VTuberとして活動している。
楽園戦争ではサンダルフォンと共にルシファーに強く警戒されていた為、サンダルフォンと同じく不意打ちで真っ先に脱落していた。