ウルトラワールド:Scramble Engage   作:おろさん

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○1月9日更新
文章の見直しのため、本文を含めた文章を修正して一新させていただきました。
改めてよろしくお願いします。






プロローグ
プロローグ:スクランブル・エンゲージ


 

 

――星々が美しく輝く夜空。目を開くと、いつも決まって最初にその光景が視界に映る。

 

 自分が上を向いているのか、それとも仰向けに寝そべっているのか、感覚が曖昧になる。そんな状態のまま身体を動かしてみると、静寂とは程遠いざわめきが、徐々に耳へと届いてきた。

 

 やがて視界に映ったのは、二人の少女が集団と戦っているかのような光景だった。

 

「情報が筒抜けなのでは、という予感はありましたけれど……。まさか貴方たちのような、品のない小者共で私たちをどうにかできるとでも思ったのかしら?」

 

 静まり返ったイギリスの町並み。その中心に立つのは、金髪の縦ロールが印象的な、いかにもお嬢様然とした少女と、その背後に控える長い紫髪の少女だった。紫髪の少女は、ひと目で重要な物が入っていると分かるアタッシュケースを手にしている。

 

「小娘ごときに負けるわけがな――ぐええええあああっ!!?」

 

「この俺自慢の愛刀でぶっすりと突き刺――ひでぶっ!!?」

 

「なんででえええええええ!? なんでドススパークがきかな――ゆぼげっ!!?」

 

「こんなに強いなんて聞いてな――あばぁっ!!?」

 

 物騒な武器を手に襲いかかってくる、奇妙な外見の者たちの集団を、二人の少女は難なく吹き飛ばしていく。魔法のような力と格闘技を融合させたかのような戦法――それが、彼女たちの主な攻撃手段だった。

 

「簡単に行くとは思っていなかったが……さすがに侮りすぎたか。」

 

 二人が集団を軽く制圧した、その時だった。新たな気配が現れる。仮面を被った、赤いポニーテールの少女。同時に、地面に倒れ伏していた集団が突如として炎に包まれ、完全に仕留められた。

 

「実力があるとはいえ、所詮は感情だけで動く視野の狭い馬鹿どもだ。多少手を加えたとはいえ、生身ではこの程度……。まあ、足止めにはなったか。」

 

 黒焦げとなった集団を見下ろしながら、仮面の少女は冷ややかにため息をつく。

 

「ついに敵幹部のお出まし、というところかしらね?」

 

 二人の少女は即座に警戒態勢へと移る。

 

「足止め……その言い方から察するに、時計塔から『コレ』に関する情報を流出させていたのは、貴方ですの?」

 

 紫髪の少女が、試すようにアタッシュケースを掲げて問いかける。仮面の少女は二人を見据え、口角をわずかに上げた。

 

「半分正解、とだけ言っておこう。情報を集めていたのは――『そいつ』だがな。」

 

 仮面の少女が二人を指差した瞬間、背後から何かが迫る気配がした。

 

 振り返っても姿は見えない。しかし、突進してくる“何か”を察知した二人は、間一髪でその攻撃を回避する。

 

「ヴヴヴ……」

 

 やがて仮面の少女の近くで動きを止めた存在が、その姿を現す。それは、車が人の形を成したかのような、不気味な怪物だった。

 

「ああっ!? あれは……『指輪』の怪物!? よりによって今、このタイミングで……!!」

 

「今の挙動を見る限り、透明化……いえ、幽体化の能力を持っているようですわね。ですが、いくら未知の点が多いとはいえ、これほど露骨な怪物を時計塔内部に潜伏させていたとは……少々失態ですわね。」

 

 二人の少女は、その怪物の正体をおぼろげながら理解しているようだった。

 

「そういうわけで、無駄話はここまでだ。やれ。」

 

 仮面の少女の命令と同時に、怪物が再び突進する。

 

「遅すぎますわよっ!!」

 

 二人は怪物の動きを即座に見切り、縦横無尽に駆け回りながら突進をかわし続ける。

 

 しかし、反撃しようとすると軽々と避けられる。金髪の少女の推測通り、攻撃はすり抜けるように透かされ、状況は膠着したままだった。

 

「こちらも時間がない。手短に済ませよう。」

 

 仮面の少女は小さな本のような道具を取り出し、それを開く。炎と共に、異なる雰囲気を纏った怪物兵士が十体以上、次々と召喚された。

 

「行け。」

 

 命令と共に兵士たちが動き、さらに怪物の突進が重なる。

 

「この程度でっ!!!」

 

 二人は軽やかに回避し、次々と兵士を返り討ちにする。しかし、怪物だけは攻撃が通らず、倒しきれない。

 

「さすが魔術師の名門だが、今のお前たちでは『侵蝕世怪人(ワールドロイド)』は倒せない。それに――そのアタッシュケースの中身を日本へ持ち込もうとした先も、すでに把握している。今さら足掻いたところで――」

 

「あら? 機密情報を盗んでいた割には、肝心なことに気づいていないようですわねぇ?」

 

 余裕を見せていた仮面の少女に対し、金髪の少女は不敵に笑う。

 

「何を――」

 

「今よ、桜!!」

 

「はいっ!!」

 

 合図と同時に、紫髪の少女はアタッシュケースを空高く投げ上げた。すると、不思議なエネルギーに包まれ、ケースが開く。

 

 中から現れたのは、仮面の少女が持っていたものと酷似した小型の本が三冊。それらは高速で、一定の方向へと飛び去っていった。

 

「転送魔術!? 時計塔の外で仕込んでいたのか!! 追え、今すぐだ!!」

 

 仮面の少女は怪物に命じ、自身も兵士たちと共に移動しようとする。

 

「そう簡単に通すと思って?」

 

「隙だらけ、ですっ!!」

 

 二人は連携し、兵士たちを瞬時に撃破。そのままプロレス技を叩き込み、仮面の少女を吹き飛ばす。

 

「しまっ……!!」

 

 衝撃で仮面の大半が砕け、左目以外が露わになる。

 

「……チッ。我ながら油断したか。今の状態では前線は厳しいな……。だが、指輪さえ見つかれば後はどうとでもなる。

 

 ここは退いてやるが――たとえ意図的であろうと、『侵蝕世怪人(ワールドロイド)』を逃がしたことを後悔するんだな。」

 

 右の灰色の眼で二人を睨みつけ、仮面の少女――否、灰色の目の少女は撤退していった。

 

「……行ったようね。」

 

「ルヴィアお姉様、本当に良かったんですか? 指輪の怪物を放置してしまいましたが……」

 

 去っていく姿を確認し、紫髪の少女が不安そうに尋ねる。

 

「倒せれば理想でしたけれど、あの能力持ちを相手にするには無理がありましたわ。それより、目的である道具を冬木へ送る方を優先すべきでした。

 

 少なくとも、あの連中も転送先までは把握していないはず。怪物の件は……いずれ冬木へ向かうのは確実ですし、あの女に連絡しておくとして――ひとまず報告に戻りましょう。」

 

 そう言って金髪の少女は歩き出し、紫髪の少女もその後を追う。

 

「強引な手段ではありましたが……残りのノベルを冬木へ送り込みました。続く戦いを終わらせるためにも、どうか――見つかりますように。

 

 残り3つの『守護者の指輪』と、その持ち主となる戦士たちを……」

 

 紫髪の少女はそう呟き、その場を後にした――。

 

―――――

 

「っ!!?」

 

 その瞬間、夢は途切れ、少女は自室のベッドで目を覚ました。アラームを止め、カーテンを開けると、眩しい朝の光と見慣れた景色が広がる。

 

「……また、あの夢。」

 

 毎晩のように同じ夢を見る――マエリベリー・ハーンは、最近それが当たり前になっていた。

 

 もっとも、『奇妙な夢』という括りなら、これまでも体験してきた。だが、最近のそれは明らかに違う。

 

 かつて夢を通して見てきた『幻想郷』の情景とは異なり、内容が一変している。それも、夢とは思えないほどリアルで、現実と地続きのような感覚さえあった。

 

 特に今日は、自分が眠っていた時間と、夢の中の出来事がほぼ同時刻で進行していたように感じられるほどだった。

 

「……やっぱり、これが原因なのかしら?」

 

 携帯の傍に置かれていたものに手を伸ばす。それは、仮面を模したような、不思議な形状の指輪だった。

 

「何かの予兆……?」

 

 答えは出ないまま、携帯の通知を確認する。そこには、長らく療養していた友人からの連絡が届いていた。隔離期間が終わり、ようやく外出できるようになったという内容だった。

 

「……良い機会だし、相談してみようかしら。」

 

 マエリベリー・ハーンは安堵の息をつき、今日その友人に夢のことを話すと決めるのだった。

 

 

*****

 

 

 首都機能が京都へ移った、近未来めいた世界。その京都にある某大学のカフェテラスにて――。

 

「私が高熱で休んでいる間に、随分ととんでもない変化が起きたものね、メリー。」

 

 メリーことマエリベリー・ハーンは、放課後、友人でありオカルトサークル『秘封倶楽部』として共に活動している宇佐見蓮子に、今朝見た夢の内容を語っていた。

 

「んー……あからさまに妙だけど、聞いたことのない単語も多いし、なかなか興味深いわね。ちょっと好奇心が刺激されてきた! 他に何か分かることはある?」

 

 夢の話に、蓮子はすっかり興味津々だ。

 メリーは内心複雑な思いを抱えつつため息をついたものの、話しているうちに自分自身も次第に乗ってきているのを自覚していた。

 

『秘封倶楽部』は、表向きは大学のちょっと怪しげなオカルトサークル。

 だがその実態は、この世に隠された『幻想』を観測する手段を持つ、二人組の少女である。

 

 『結界の境目が見える』というメリーの眼と、蓮子の行動力によって成り立つ秘封倶楽部。

 実際のところ、何かの前兆のような変化を、二人が放置するはずもなかった。

 

「それで……その夢を見始めたのが、この指輪を色々あって拾ってからなの――」

 

 メリーは、原因ではないかと考えている指輪を取り出そうとする。

 

「随分と盛り上がっていますね。」

 

 その時、背後から声がかかった。

 

「え?……あれ、君は確か、同じ学部の……」

 

 どこか()()()()()な雰囲気を持つ、眼鏡の女性。

 蓮子とメリーには見覚えがあった。

 

「『俵のら』です。」

 

 女性はそう名乗り、丁寧にお辞儀をする。

 

「それにしても、何だか楽しそうでしたけど……何の話をしていたんですか? オカルトとか不思議体験とか、前からちょっと気になっていたんですよ。」

 

 思いがけず興味を示されたことに二人は驚きつつも、活動内容の詳細などは省き、夢の話をかいつまんで説明した。

 

「へえ……それはまた、随分と面白い夢ですね。それを最近、毎日見ていると?」

 

「は、はい……それも、かなり現実味があって……」

 

 話を聞く俵は、目を輝かせていた。

 

「それにしても珍しいわね。普通なら頓珍漢な話だと思われそうなのに、ここまで興味を持つなんて。」

 

 蓮子は俵に、素直な興味を向ける。

 

「さっきも言いましたけど、こういうオカルトとかファンタジーが結構好きなんです。趣味で異世界ものを書いたりもしていて……まあ、あんまり人気は出てませんけど。

 

 それに、都市伝説や創作にある『別の世界』っていう存在に、ちょっと憧れているんです。もし本当に別の世界があるなら、もっと強い人がいたり、見たこともない食べ物や道具があったりするわけでしょう? それって、すごく面白そうじゃないですか。」

 

 その言葉に、蓮子は「同意見だ」と言わんばかりに頷く。

 

「異世界の人たちと仲良くなったり、時には競い合ったり……そうやって楽しく過ごせるなら、とても素敵だと思いませんか?

 

 まあ、少し理想論かもしれませんけど……それでも、『みんなが仲良く過ごせる』のが一番素敵な事(ナンバーワン)だと、私は思っています。」

 

 俵は真っ直ぐな眼差しで、そう語った。

 

「……確かに、素敵ね。」

 

 メリーと蓮子は感心し、思わず笑みを浮かべた――。

 

――その時だった。

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

「……何?」

 

 突如、奇声が響き渡る。

 声のした方を見ると、遠くの地面を突き破るように、巨大な“何か”がビルを崩しながら出現していた。

 

「な、何アレ……!?」

 

 突然の出来事に蓮子は声を上げるが、メリーは別の意味で動揺していた。

 

「あ、あれって……姿は全然違うけど、夢の中で見た怪物と同じ感じが……」

 

「えっ!?」

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

 メリーの言葉に蓮子が驚く間もなく、てるてる坊主とも画材ともつかない外見の巨大怪物が暴れ始める。

 束ねられた無数の筆のような腕で絵の具を撒き散らし、それが付着した建造物は次々と爆散していった。

 

「キシャアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 さらに、絵の具や瓦礫から、壊れた時計のような風貌の不気味な怪物兵士が次々と発生し、人々を襲い始める。

 

「ね、ねえメリー……もしかしなくても、あれも夢で見た覚えある?」

 

「う、うん……」

 

 冗談半分で聞いた蓮子に対し、メリーは曖昧に頷くしかなかった。

 

「AAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

「ひゃっ!?」

 

 怪物がこちらへ向けて絵の具を撒き散らす。直撃は免れたものの、爆風に巻き込まれ、三人は吹き飛ばされた。

 

「っ……!!」

 

 真っ先に起き上がった俵の目に映ったのは、あまりにも悲惨な光景だった。

 暴れ回る巨大怪物と、問答無用で人を襲う怪物兵士たち。

 

 ――それを見て、彼女は黙っていられなかった。

 

「あ……あれ、俵さん……?」

 

 俵は突然眼鏡を外すと、爆風で飛ばされた自分の鞄の元へ駆け寄り、中から何かを取り出す。

 

 それは、小型の本のようなアイテムと、『指輪』だった。

 

「……ついに、使う時が来たのね……」

 

 次の瞬間、手のようでもあり剣のようでもある武器が、俵の右手に顕現する。

 

 まず、数々の戦士が描かれた本型アイテムを、手の甲のような位置に装着した。

 

【大激突パラレルファイターズ】

【かつて創造主に全てを託し眠っていった者達の力が、数々の世界で目覚めてゆく】

 

 音声と共に、背後にゲーム画面のような立体映像が浮かび上がる。

 

 続いて、ピンク色のペンのようなアイテムと、レコード状の浮遊物が描かれた指輪。

 腕時計のような形状のそれを180度回転させると、レコードの絵柄が水色の髪の少女戦士のものへと変化した。

 

『変身バンク』→『キュアスカイ』

『スカイミラージュ』

 

変身(エンゲージ)っ!!!」

 

 本型アイテムの上部に指輪をはめ込む。

 

【CROSSTAL RING!!】

 

 8bitとエレキギターを融合させたような音楽に合わせ、手拍子と共に変身が始まる。

 

【『ひろがるスカイ!プリキュア』!】

 

「『キュアスカイ』っ!!!」

 

 そうして変身したその姿は、まさの戦うヒロインのようだった。

 

 

「……ス、スカイ?」

 

 唐突な変身に、蓮子とメリーは困惑する。

 

「(手みたいな武器……あれも、夢で見た覚えが……)」

 

 メリーは、俵の持つアイテムに既視感を覚えていた。

 

 

***

 

 

「やあああああっ!!」

 

 キュアスカイとなった俵は、怪物兵士のもとへ駆け出す。

 人々を逃がしながら、格闘と手の武器で次々と攻撃を叩き込む。

 

「ガガガガガガガッ!!!」

 

 四体の怪物兵士が立ちはだかり、口元から鋭利な鉄片を吐き出す。

 

「『浮遊(フロート)』!!」

 

 指輪が光り、左手をかざすと、鉄片は空中で静止した。

 

「せいっ!!」

 

 それを弾き返し、一体を撃破。

 

 さらに地面に手をつくと、接近しようとした怪物兵士たちの身体が浮かび上がる。

 

「たあああっ!!」

 

 剣閃が走り、怪物兵士は破壊された。

 

【FINISH CHARGE『ひろがるスカイ!プリキュア』!!!】

 

「……せいっ!!!」

 

 正拳突きが直撃し、怪物兵士は爆散する。

 

「す、すごい……」

 

「AAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

 感心する間もなく、巨大怪物が再び絵の具を撒き散らす。

 

「っ!!」

 

 キュアスカイ(俵)は宙に浮かび、それを回避。そのまま巨大怪物へ突撃した。

 

「急に何が何だか分からないんだけど……どういうことなの、これ。」

 

「説明できないくらい凄いことになってるわね……って、それより早く逃げないと!」

 

 避難しようとした、その時――。

 

「見つけたぞ。」

 

 中華風の髪型をした黄髪、黒い眼の少女が、二人の前に突如現れた。

 

「……どちら様?」

 

 警戒しつつ、メリーが尋ねる。

 

「知る必要はない。お前の持つ指輪を渡せ。」

 

「ゆ、指輪? もしかして、これ――」

 

「ちょ、メリー! やばいやばいやばい!」

 

 指輪を取り出した瞬間、少女が突進。

 蓮子が咄嗟に動き、二人は間一髪で回避する。

 

 少女の掌底打ちで、壁が大きくめり込んでいた。

 

「……宇佐見さん、ハーンさん――がっ!」

 

 キュアスカイ(俵)は二人に気を取られた隙を突かれ、巨大怪物に叩き落とされる。

 

「……後で回収すればいい。今は目的を優先する。」

 

 黒眼の少女はそう呟き、二人に近づく。

 

「……メリー、正直もう訳分からないけど、その指輪は渡しちゃダメだと思う。」

 

「ええ、分かってる……!!」

 

 後ずさる二人。

 そして少女が再び突進しようとした――その瞬間。

 

 指輪が光り始めた。

 

「えっ!? 今度は――ひゃあっ!?」

 

 光は真っ直ぐ空へと伸び、一定位置で止まる。

 

「……しまった。強制転送魔法が仕込まれていたか……!!」

 

 少女は動揺する。

 

「ワームホール……まさか――」

 

 巨大なワームホールが発生し、周囲を凄まじい勢いで吸い込み始めた。

 

「AH?……AAAAAAAAAA!!!?!?!?」

 

 建物も、巨大怪物も、分解されるように吸い込まれていく。

 

「ひゃあああああっ!!」

 

「メリー!!」

 

 二人は必死に手を伸ばし――。

 

「もう少し……!!!!」

 

 蓮子の右手とメリーの左手が、辛うじて触れ合う。

 

「やった――わああああああああああああっ!!!?」

 

 二人は、そのままワームホールに飲み込まれた。

 

「……兄者が言っていた『裁定者』とやらの仕業か……それとは別であの女が余計な事をしたのもあるだろうが、面倒な……」

 

 黒眼の少女は撤退する。

 

「……あれは……」

 

 起き上がったキュアスカイ(俵)は、呆然と空を見上げる。

 

「……いつかこうなるって、分かってた。けど、最初はもっと違う形が良かったな。」

 

 変身が解除され、世界は暗転した。

 

=ウルトラワールド:Scramble Engage=

   =START=

 

 

―――――

 

 

 

「はぁ……」

 

 深夜。静かな住宅街の一軒家。

 

 銀色がかった髪の小学生くらいの少女は、アニメの一気見を終え、お風呂に入っていた。

 

「異世界かぁ……本当にあったら、どんな感じなんだろう……」

 

 さっきまで見ていた異世界アニメを思い出す。

 

「魔法が使えたり、不思議で可愛い生き物がいたり……それに……恋、とか……。

 

 ……って、やだやだ! 今のなし!」

 

 義兄の顔が浮かび、思わず赤面する。

 

「……ん?」

 

 開けた窓の外、夜空に気になる光が見えた。

 

「流れ星……?」

 

 だが、それは急速に近づいてくる。

 

「え、えええっ!? 隕石!? 本当に異世界転生の前触れ!?」

 

 次の瞬間、轟音が響く。

 

「……び、びっくりした……」

 

 恐る恐る窓の下を見ると――。

 

 そこには、手を繋いだまま倒れている二人の少女がいた。

 

 そして、その手の下には、不思議な形状の指輪が一つ、静かに転がっていた。

 

 

 

 

 






第1話へ続く。




***


=クロスタルリングカセット=

『ひろがるスカイ!プリキュア』
イラスト:変身バンク→キュアスカイ
固定絵:スカイミラージュ
指輪能力:浮遊
所有者:俵のら(元ネタ:犬飼こむぎ)





―――――

*注釈:本作品は、自著の文章をAI(ChatGPT等)で推敲・校正して投稿しています。ストーリーや台詞はすべて作者が作成したものですが、読みやすさ向上のために文章の整理を行っています。
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