ウルトラワールド:Scramble Engage   作:おろさん

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猫バカ女と青春キメラ 04

 

*****

 

 

 

十数分後。

 町外れへと向かって歩く鈴夜たちの後を、イリヤたちも続いていた。

 

「……要するに、貴方たち二人は、色々込み入った事情があって『人間』から『合成獣(キメラ)』にされた、ということなのね」

 

「そこまで人の姿を保っているのも、かなり珍しいケースですが……」

 

 凛と桜の問いに、鈴夜は肩をすくめる。

 

「まあ、そういうこと。指輪(コレ)を手に入れたのも、その頃からだね。……アタシは猫っぽい何かと混ぜられた結果、耳と尻尾が生えてる感じでさ。

 センリツは確か学名『バックベアード』だったかな? だから身体の構造そのものが変わってる」

 

「今でこそ利便性はありますが、相当特殊な生物と混ぜ合わされたのです」

 

 淡々と語るセンリツの言葉が、逆に重みを帯びていた。

 

 木々が並ぶ小道を進みながら、凛と桜が二人から事情を聞く一方で。

 少し後ろでは、イリヤ、蓮子、メリーが、ツクモたちと並んで歩きながら話をしていた。

 

「それで……召喚した時から、二人ともツクモさんの家に住み着いてるんですね」

 

「うん。おかげで退屈はしないけど……その代わり、どさくさに紛れて私の口座からお金持っていって、色々買ってくることも六回くらい……」

 

「海賊に倫理観を求める方がおかしいよ」

 

 メアリーが即座に言い切る。

 

「それに、マスターもマスターで、貯まってるお金をもう少しパーッと使えばいいのに」

 

「マスター、自分の貯金をちゃんと把握してます?

 七桁? いいえ、それどころじゃない、まだまだ余裕あり、って顔。

 このご時世で、その年齢、その金額……真面目すぎませんこと?」

 

「い、いや……それは……」

 

 ツクモは言葉を濁し、視線を泳がせる。

 

「な、七桁!? 高校生にしては、かなり持ってるわね……」

 

「中学の頃から、近所で事務員のバイトをしてて。その時給が結構良かったんです。

 ……と言っても、使い道は自分の服とか、クオンの餌代とか、周辺器具とか……あと、バリバリされたソファの買い替えくらいですけど」

 

 謙遜気味に話すツクモに対し、腕の中のクオンは呆れたようにそっぽを向く。

 

「……」

 

 その態度に、ツクモは少しだけ肩を落としながらも続けた。

 

「鈴夜さんとは学校の同級生で。ああいうギャルっぽい性格だから人付き合いも上手で……正直、私とは真逆の人だよ」

 

「それって……」

 

 イリヤが、何かを察したように声をかける。

 

「あー……うん。今まで家族とも友達とも、あんまり上手くいってなくてさ。

 だからクオンが心の支え。……でも、高校に入ってからは少しマシかな。クオンも一緒に通えるようになったし」

 

「え、ペット可なの? 情報処理高校なのに?(byメリー)」

 

「フジヨシって、想像の百倍くらい校風緩いんですよ。指定制服さえ着てれば、忍者のコスプレしてても問題ないくらい(byツクモ)」

 

 そう言って、ツクモは少し照れたように笑う。

 

「……一か月前に、指輪の力とかクラスカードとか、そういう非現実に巻き込まれてから生活は一変したけど。

 まだ慣れないことも多いけど、結構楽しいよ」

 

 カラオケ、ゲームセンター。

 鈴夜に連れられて出かけた日々。

 アンとメアリーが来てから、賑やかになった家。

 

「なんだかんだ、今は好きな毎日なんだよね」

 

 その言葉に、アンとメアリーは穏やかに微笑む。

 

「あら、嬉しいことを言ってくれますわ」

 

「最初は学園生活なんて、どういう風の吹き回しかと思ったけど……マスターが楽しそうなら何よりだね。僕たちも色々体験させてもらってるし」

 

「……これで、どさくさに紛れてベッドに潜り込んだり、財布からカード抜き取ったりしなければねー(小声)」

 

「さて、何のことだか(棒)」

 

 苦笑混じりにその光景を眺めていたクオンとイリヤたちに、前方から声が飛ぶ。

 

「話は弾んでるみたいだけど、そろそろ着くよ」

 

 鈴夜の言葉通り、辿り着いた先は――木々の奥に佇む、人気のない廃墟だった。

 

「ここ……? こんな場所に廃墟なんて」

 

「正確には、意図的に隠されてたってところだろうね」

 

 中を覗いた凛が、眉をひそめる。

 

「……何か作ってる? というか、機械が稼働してるけど」

 

 ベルトコンベアで運ばれていくのは、骨組みだけの機械部品。

 

「……あれ、メダロットのティンペットじゃない?」

 

「メダルは見当たらないけど……これは相当マズい」

 

「メダルって、心臓部みたいなものだよね?」

 

「うん。だけど、今回のアレは、違法コピーのメダルを前提にしてる。だから放置すると危険なんだ」

 

 説明の途中、蓮子が声を潜める。

 

「あ、誰か来た」

 

 

 現れたのは、棒人間のような姿の人物と、全身黒タイツの男二人。

 

「……ふむ。質は悪くない」

 

「頼まれてたものも集めたロボ」

 

 アタッシュケースの中には、六枚のカード。

 

 

 

「……クラスカード!?」

 

「ロボロボ団だよ。クレイジークロックと手を組み始めたみたい」

 

「技術提供と引き換えに、カード回収……ですか」

 

 状況を理解したツクモが、不安そうに問いかける。

 

「……で、どうするんですか?」

 

「強行突破」

 

 即答だった。

 

「みんな、少し離れて」

 

 鈴夜の右手に力が集まり、エネルギーがカギ爪の形を取る。

 

「え、ちょっと待って、それって――」

 

「――かーがーやーく、ウ・ル・ト・ラ・ソウル!!」

 

 振り抜かれた右手から放たれた斬撃が、廃墟の壁と奥をまとめて抉り取った。

 

 

「どわあああっ!? 何事ロボ!!?」

 

 突如として放たれた斬撃に、ロボロボ団の二人は完全にパニックに陥る。

 棒人間の男も、何が起きたのかを確認しようと、反射的に斬撃の飛んできた方向へ視線を向け――

 

 ――その瞬間だった。

 

 ロボロボ団の片方が抱えていたアタッシュケースと、棒人間の男が手にしていたクラスカードが、目にも留まらぬ速さで掻き消える。

 

「よっし、全部回収! それじゃセンリツ!」

 

「おうなのです!」

 

 一瞬のうちにクラスカード六枚を奪取した鈴夜は、それらを即座にアタッシュケースへと戻し、センリツへと投げ渡す。

 

「ゲゲーッ!!? なんでここがバレたロボ!? というか、あいつら何者だロボ――!」

 

 ロボロボ団が叫ぶ中、棒人間の男――

 すなわち、クレイジークロックの科学者『ドクター・エビテン』は、冷静に事態を受け止めていた。

 

「……やむを得ないか」

 

 彼は右手のような形状をした赤い武器、『ワイルドライザー』と、ひとつのクロスタルリングを取り出す。

 

『セルメダルとコアメダル』→『オーズ』

『タカ・トラ・バッタのコアメダルとタカカンドロイド』

 

侵蝕生成(ワイルドクラフト)

【『繧ェ繝シ繧コ(オーズ)』!!!】

 

 ワイルドライザーに『仮面ライダーオーズ』の指輪を装填すると、その力で侵蝕世怪人(ワールドロイド)を生成する。

 

「KISYAAAAAAAAAA!!!!」

 

 タカ、トラ、バッタの特徴を無理やり融合させたような異形――

 『メダル世怪(ワイルド)』が、その場に姿を現した。

 

「認識阻害の魔術を施していたが……まさか守護者共に、これほど早く嗅ぎつけられるとはな。

 しかも、よりにもよってこのタイミングか……」

 

 低く呟いたエビテンは、即座に空間を歪め、どこかへとワープして撤退する。

 

「IIIIIIIIII!!!!」

 

「ジジジ……!!!」

 

 取り残されたメダル世怪は、即座に行動を開始した。

 メダル状のエネルギーが、製造途中だったティンペットへと装着されていく。

 

 すると――

 自動的にパーツが組み上がり、『ブルースドッグ』『ドラゴンビートル』『ラビウォンバット』といったメダロットたちが次々と起動した。

 

「えっ、ドクター・エビテン!? ちょっと待つロボ、置いていくなロボ――あべっ!!?」

 

 さらに追い打ちをかけるように、ロボロボ団が所持していたスマホ端末の時計を媒介として、ウォークロックたちが出現。

 そのうち二体が、逃げ出そうとしたロボロボ団の二人を殴り飛ばし、あっさりと気絶させた。

 

「とんとん拍子で逃げられたけど……今の人、侵蝕世怪人を作り出してたよね!? ワイルドライザー持ってたし!」

 

「間違いないわ。クレイジークロックの幹部格……『ドクター・エビテン』ね。

 でも、今は目の前の敵を片付けるのが先よ!」

 

 エビテンの行動から、彼がクレイジークロック関係者だと即座に察した一同。

 とはいえ、迫り来るウォークロックや侵蝕世怪人への対処が最優先だった。

 

 イリヤとメリーは、それぞれ右手人差し指にはめていた指輪を外す。

 

変身(エンゲージ)!!」

 

【CLAP YOUR HANDS!!!】

 

 蓮子とメリーが融合し、クロステライザーにイリヤたちが指輪を装填する。

 

【UNCOVER THE SECRETS:GUARDIAN『メモリア』!!!】

【DRAW THE RAINBOW:GUARDIAN『プリズマ』!!!】

 

 軽快なクラップと共に、守護者の姿へと変身。

 顕現した固有武器を手に、即座に戦闘へと入る。

 

「姉さん、私たちも!」

 

「ええ。侵蝕世怪人撃破のフォローくらい、やらないとね!」

 

 クロスタルプロテクターで結界を展開しつつ、凛と桜も魔術で援護に回る。

 

「AAAAAOOOOOOOO!!!!」

 

「せいっ、はっ!!」

 

 次々と襲いかかるメダロットや、銃撃を放つウォークロックをかわしながら、反撃を叩き込む。

 

「じゃ、アタシもやらないとね」

 

 鈴夜はクロステライザーを右手に装備し、クロステラノベルをセットする。

 

【アーティストハイスクール】

【限りある時の中で、芸術家としての歴史を刻む学生たちの青春】

 

変身(エンゲージ)!!!」

 

【CLAP YOUR HANDS!!!】

 

 ノリの良い動きでクラップを決めると――

 

【WONDERFUL THE ARCHIVE:GUARDIAN『ビビット』!!!】

 

 白い猫を思わせる装甲と仮面を纏い、守護者『ビビット』へと変身した。

 

「ジジジジジ!!!」

 

 不意打ちを仕掛けようとしたウォークロックたち。しかし――

 

「おっっっそいなぁ」

 

 次の瞬間、攻撃方向には誰もおらず、ビビットは既に背後に回っていた。

 

「じゃ、さいなら」

 

【『ビビットキャストマシンガンU』!!!】

 

 顕現したマシンガンが火を噴き、敵を一掃する。

 

「……ようやく掴み取った青春。壊されてたまるもんかってのよ」

 

 吐き捨てるように呟き、さらに高速移動。

 爪で引き裂くような斬撃を、ウォークロックの群れへと放つ。

 

「鈴夜さん……」

 

 その言葉を聞き、ツクモはふと考え込む。

 

『ようやく掴み取った青春』。

 佐鳥羽鈴夜は、今の学校生活をそう呼んでいた。

 

 妹分のセンリツ。

 合成獣(キメラ)という種族。

 単なる女装男子ではない、複雑な過去――。

 

(……詳しいことは分からないけど)

 

 それでも。

 

「……巻き込まれた以上、知らないまま忘れてろっていうのも違うよね。

 協力するって決めたのは私だし……もう、やってやろう!」

 

 覚悟を決めたツクモは、右手に刻まれた『令呪』を見つめる。

 その肩を、アンとメアリーが軽く叩いた。

 

「それでは、こちらからもお願いしますね。マスター」

 

「頼むよ、マスター。僕たちからしてもイレギュラーだらけなんだから」

 

「ぷ、プレッシャーかけないでよ……!

 と、とにかく……お願い、アンさん! メアリーさん!!」

 

「「任せて!」」

 

 その言葉に呼応するように、アンとメアリーの服(霊衣)が、海賊を想起させる姿へと変わる。

 アンはマスケット銃を、メアリーはカトラスを構え、戦場へ飛び出した。

 

「ジキキキッ!!!」

 

 銃撃を軽々とかわし、アンが発砲。

 続けてメアリーが投げたカトラスが壁に跳ね返り、敵を次々と貫く。

 

「ギギッ!!!」

 

「貫けっ!!!」

 

 跳ね返ったカトラスをキャッチしたメアリーは、アンの銃口に足をかける。

 アンの発砲の反動を利用し、一気に突進――最後のウォークロックを粉砕した。

 

「お、おお……さすが海賊、ド派手……って――」

 

「ジキキキキ!!!」

 

 感心する間もなく、ウォークロックがツクモへと迫る。

 

「……にゃっ!!!」

 

 その瞬間、ツクモの腕からクオンが飛び出した。

 

「ギッ!!?」

 

 銃撃を紙一重でかわし、鋭い猫パンチが命中。

 ウォークロックはそのまま撃退される。

 

「お、おお……こんな場面でもクオンのフェイタルスタンプが役に立つとは……」

 

 自ら名付けた妙な技名を呟きつつ、ツクモは素直に感心するのだった。

 

 

 

「おおー! 実にスクランブルで絵になるのです~」

 

 一方その頃、センリツはクラスカードが収められたアタッシュケースを守りながら戦っていた。

 彼女は違法コピーのメダロットを生成していた機械へと潜り込み、内部から装置を破壊。これ以上の量産を完全に停止させている。

 

――同時に、一同の戦いの様子をカメラで撮影しながら。

 

「……何で戦いながら写真撮ってるのかは置いとくとして、本当に妙な体してるわよね……」

 

 凛は、先ほどセンリツ本人から聞かされた説明を思い返す。

 彼女の身体は“細胞のすべてがナノマシンへ変換されている”状態で、形状変化や地中への潜行、さらには異空間を生成して体内へ物を収納することすら可能だという。

 

 あまりに常識外れな構造に、凛は軽く困惑していた。

 

「ってなわけで! ボクも頼れるサーヴァントにお願いしちゃうのです!

 さっそく来てください、バベッジさん!!」

 

 センリツがそう叫んだ瞬間――彼女の真下から、黒い影のようなものが地面に広がっていく。

 次の瞬間、蒸気と鋼鉄で構成された巨大な機械の身体が、地中からせり上がるように出現した。

 

「相も変わらず、人使いが荒いな」

 

 低く響く声。

 

「だが、よかろう。

 我が名は蒸気王。ひとたび死し、空想世界と共に在る者――」

 

 現れたのは『チャールズ・バベッジ』。

 “コンピューターの父”にして“蒸気王”と呼ばれる英霊が、蒸気機関の鎧たる宝具をその身にまとい、ウォークロックや暴走メダロットたちへと向き直る。

 

「我が空想、我が理想、我が夢想――

絢爛なりし灰燼世界(ディメンジョン・オブ・スチーム)』!!」

 

 宝具の名を告げると同時に、バベッジは敵陣へと一直線に突撃した。

 

「や、やっぱりあの子もサーヴァントを……っていうか、今どうやって喚び――っ!?」

 

 困惑する凛の視界に、突如として赤い閃光が走る。

 上空から放たれたレーザーに気づき、咄嗟に身を翻して回避した。

 

「VVVVV……」

 

 崩れた屋根の上。

 そこに姿を現したのは、機械的な外見をした侵蝕世怪人――『セツナ世怪』だった。

 

「うそ、いきなり新手!?……って、ええっ!!?」

 

 プリズマが動揺する中、メダル世怪が奇妙なエネルギーを注ぎ込む。

 すると、先ほど倒したはずの違法コピーのメダロットたちが、次々と再起動していった。

 

「復活……?

 無理矢理操作してるから、そんなことまで出来るってわけね……」

 

 すぐに仕組みを見抜いたメモリアだったが、状況が厄介であることに変わりはない。

 

「VVVVVVV!!!!」

 

 セツナ世怪が、再びレーザーを撃とうとした、その瞬間。

 

「はあああっ!!!」

 

 斜め上方から、誰かが突撃してきた。

 攻撃はかわされたものの、その人物はプリズマのすぐそばへと着地する。

 

「あっ、美遊!!」

 

「お待たせ。何とか間に合った」

 

 それは、美遊が変身した守護者サファイアだった。

 

「少々、出遅れてしまいましたわね」

 

 さらに、ルヴィアが凛たちの元へと歩み寄ってくる。

 

「ルヴィア!? 何でここに……」

 

「桜から事情は聞いておりますわ。

 それに、黒タイツの二人組が隣町で怪しい動きをしているという話も耳にしましたので、調べていたら此処へ辿り着いた、という次第ですの」

 

 ルヴィアは自信満々に微笑む。

 

「まさかクラスカード絡みとは思いませんでしたが……

 佐鳥羽鈴夜やツクモのことも桜から聞いています。ですから、わたくしも加勢いたしますわ」

 

 そう言うや否や、彼女は即座に戦線へと加わった。

 

『風都タワー』→『仮面ライダーW』

『ガイアメモリ(サイクロン、ジョーカー)』

 

「クロスタルリング……再変身(エンゲージ)!!!」

 

 メモリアはツメガバックルからクロスタルリングを取り出し、力強くクラップする。

 

【サイクロン!ジョーカー!】

【『W(ダブル)』!!!】

 

「二人で一人の仮面ライダー!

 ――お前の罪を数えろっ!!!」

 

 『仮面ライダーW』へと再変身したメモリアは、ウォークロックたちへと拳を叩き込む。

 さらに周囲に竜巻を巻き起こし、メダロットたちをまとめて吹き飛ばしていった。

 

「おお、いいねいいね!

 じゃあアタシはこれ、やっちゃおうかな!」

 

 それを見ていたビビットは、クロステライザーに装着されたノベルを二度押し込む。

 

【STYLE CHANGE!!!】

 

 白い猫の装甲と仮面は姿を変え、仮面は外れつつもその意匠を残した、軽やかな衣装へと変化する。

 

「いち、にの、さんっ!!!」

 

 ビビットは、先ほどよりもさらに速い動きで敵陣へ突入。

 一瞬たりとも隙を与えず、鋭い爪の斬撃で次々と敵を撃破していく。

 

「えっ!? そんなことまで出来るの!?」

 

「出来るよー!

 というか、多分君たちも出来ると思うから、後で試してみたら?」

 

 そう言いながら放った斬撃は、一体のウォークロックに直撃した直後、散弾のように分裂し、周囲の敵へと飛び散った。

 

「……なるほど。

 さっきよりスピードも上がってるし、攻撃の性質も変わってる……ってことは」

 

 メモリアも試すように、自身のクロステライザーに装着された『ワンダークロスワールド』のノベルを二度押す。

 

【STYLE CHANGE!!!】

 

 その姿は、プリキュアを思わせる雰囲気の衣装へと変化した。

 

「よし……やってみるか!!」

 

 『メモリアライドシューターU』を構え、敵へと発砲。

 

「アババババッ!!!?」

 

 弾の挙動が変わり、命中したウォークロックたちに電撃が走る。

 

「……ふっ!!!」

 

 さらに高く跳躍し、上空から連射。

 拡散した弾幕が次々と直撃し、敵を撃破していく。

 

「……仮面の姿は攻撃と防御重視。

 この姿はスピードと魔法寄り、って感じかしら」

 

 『スタイルチェンジ』の特性を分析していると、

 

「ガガガガッ……!!!」

 

 倒しても倒しても復活し、迫り来る違法メダロットたち。

 

「うえっ、やっぱり復活する!?」

 

「OOOOOOOOOO!!!!!」

 

 続けて、メダル世怪がメダルの弾幕を放つ。

 

「っと、危ない!

 ……やっぱり侵蝕世怪人を倒さない限り、終わらないわね……!!」

 

 メモリアは弾幕をかわしながらメダル世怪へ迫ろうとするが、メダロットたちが行く手を阻む。

 

「だったら、アタシに任せて!」

 

【FINISH CHARGE『電波女と青春男』!!!】

 

 ビビットが指輪を使用すると、特殊な電波が一斉に放たれる。

 

「ギ……!!?」

 

 メダロットたちの動きが次々と停止し、メダル世怪が埋め込んでいたメダルと分離。完全に機能停止した。

 

「止まった……なるほど、遠隔操作だったのね。

 だったら、今のうちに!」

 

 守るものを失ったメダル世怪へ、メモリアが攻撃に移ろうとした瞬間――

 

「GI!!! AGHAAAAA!!!」

 

 メダル世怪が虎の爪のような両腕を振り上げ、反撃に出る。

 

「隙だらけっ!!!」

 

 その瞬間、メアリーがアンの発砲の反動を利用して一気に距離を詰め、カトラスで斬りつける。

 

「さらにっ!!」

 

 追撃するようにアンが疾走し、マスケット銃の銃身で思いきり殴りつけた。

 

「GAAAAAA!!!?」

 

 メダル世怪は壁まで吹き飛ばされる。

 

「よし、強襲成功!」

 

 指示を出していたツクモが、拳を握ってガッツポーズを取る。

 

「おーおー、いい感じじゃーん。

 ……じゃ、この勢いで一気に行っちゃおう!」

 

 ビビットはニコニコとツクモを一瞬だけ振り返り、再びメダル世怪への追撃へと走り出した。

 

 

 

 








―――――

*注釈:本作品は、自著の文章をAI(ChatGPT等)で推敲・校正して投稿しています。ストーリーや台詞はすべて作者が作成したものですが、読みやすさ向上のために文章の整理を行っています。

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