ウルトラワールド:Scramble Engage   作:おろさん

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猫バカ女と青春キメラ 05

 

 

 

「OOOOOOOOOO!!!!!」

 

 一方セツナ世怪はビームソードを展開し、斬りかかろうと間合いを詰める。その攻撃方向にいたプリズマとサファイアは、ほぼ同時に瞬時の判断で回避した。

 

「相手は飛んでる……だったら、こういう時こそだよね!!!」

 

 プリズマはそう叫ぶと同時に飛行を開始し、上空へと移動したセツナ世怪を追う。

 

「(あれ……そういえば美遊って、飛べるようになったんだっけ――)わっ!?」

 

 サファイアの方へ視線を向けた、その瞬間。

 

 彼女は地面を蹴り、さらに壁を踏み台にして跳躍。空中を蹴るように連続して跳び、立体的に宙を舞っていた。

 

「おお……飛んでる……というより、跳んでる」

 

「……行くよ、イリヤ」

 

「あ、うん!」

 

【『プリズマアックスセイバーU』!!!】

 

【『サファイアドリルランサーU』!!!】

 

 二人はそれぞれ固有武器を再装備し、セツナ世怪へと一気に接近する。

 

「せええいっ!!」

 

「はっ!!」

 

「EEXXXXX!!!!」

 

 プリズマがセイバーモードで鋭い斬撃を放つ。

 

 同時にサファイアは、空中を跳ね回りながら隙を突こうと一直線に突進。

 

 しかし、セツナ世怪はビームソードを回転させ、二人の攻撃を弾き返した。

 

「OOOOXX!!!」

 

 さらに、背中からエネルギーが噴き出し、翼のような形を成す。そのまま突進し、二人をまとめて押し潰そうとする。

 

「だったら……!!!」

 

『はぐれ島で授業を受ける子供たち』→『アティ』

『抜剣覚醒』

 

 対してサファイアは『サモンナイト3』のクロステラリングを取り出し、クロステライザーへと装着する。

 

【CROSSTAL RING!!!】

【『サモンナイト3』!!!】

 

 手拍子とともに魔法陣が展開。

 

 そこから、ドリルの形状をした『ドリトル』が顕現し、一直線にセツナ世怪へ直撃。

 

「GGIIII!!!?」

 

 大きなダメージにより装甲が削れ、無数の破片が空中に散らばった。

 

「破片……ってことは!!」

 

『木とリサイクルのマーク』→『植木耕助』

『二ツ星神器『威風堂堂』』

 

 プリズマも即座に『うえきの法則』の指輪を取り出し、クロステライザーへ装着。

 

【CROSSTAL RING!!!】

【『うえきの法則』!!!】

 

「『ゴミを木に変える能力』!!」

 

 両手に力を纏わせ、空中に散った破片を次々と掴み取る。

 

 握りしめたその瞬間、それらは木へと変化し、セツナ世怪めがけて一気に伸びて直撃。

 

「GAAAA!!!?」

 

「美遊、トドメお願い!!」

 

「……分かった!!」

 

「GI……OO……」

 

 サファイアが一気に駆け出すと、セツナ世怪はビームソードへエネルギーを集中させる。

 

「終わらせる……!!!」

 

 サファイアは空中へ跳躍し、ドリルランサーを突き出す。

 

「OOOOOOOOOO!!!!!」

 

「……!!!」

 

「美遊!!!」

 

 セツナ世怪は伸長したビームソードで、逆にこちらを貫こうとする。サファイアは一瞬、間に合わないかと察知した。

 

 するとその耳に、背後からプリズマの声が届く。

 

【『プリズマ』SABER BURST!!!!】

 

 振り向くと、プリズマが放った斬撃がこちらへ飛んできた。

 

()()()!!!」

 

「……そういうこと!!」

 

 サファイアはその斬撃を足場にし、斬撃を蹴る。凄まじい速度でセツナ世怪へと突っ込んだ。

 

【『サファイア』LANCER STRAIGHT!!!!】

 

「GYA……!!!?」

 

 ビームソードは粉砕され、そのまま槍がセツナ世怪の身体を貫く。そのままセツナ世怪は爆散した。

 

 サファイアの手元に、『機動戦士ガンダムOO』の指輪が飛び込んできた。

 

「や、やった……! あとは――わああっ!!?」

 

 喜びも束の間、大地が揺れる。

 

 視線の先には、古時計など時計の意匠を持つ巨大ロボット『ソウクレイザー』の姿。

 

「衝撃!噂の守護者が四人も合流!!これは逃すわけにはいかない!!!」

 

 パパラッチパイロット――『デタラ・フグマン』

 

 コックピット内でシャッターを切り続けながら、上級ウォークロックのデタラは『ソウクレイザー・ヒメカッタッテ』を操縦している。

 

「……あれは、私が」

 

 サファイアはそう呟き、『出陣!クロステラカイザー伝説』のノベルをクロステライザーへ装着した。

 

【アウェイキング!!!】

 

 美遊の変身が解け、神官を思わせる装いへと変化。

 

 守護者の指輪と同じ形状の物体へと乗り込む。

 

 上空から現れた巨大なクロステライザーが、人型へと変形。

 

 『ダイストレイン・フロンティア』のノベルは、蝶のような装甲となり、分離したサファイアドリルランサーUと共に合体。

 

 大きな蝶の羽を持つ人型。その頭部に、指輪が装着される。

 

【『クロステラカイザーサファイア』!!!】

 

「……よし」

 

 コックピットへ転送された美遊は、クロステラカイザーサファイアを象った像を設置し、レバーを引く。クロステラカイザーサファイアが顕現した。

 

『スクープ! クロステラカイザーの新形態!!これは撮らずにいられない!!!はい、チーズ!!』

 

 デタラはソウクレイザー・ヒメカッタッテの右腕の『ヒメカッタッテケータイ』を構え、照準を合わせる。するとケータイからレーザーが放たれた。

 

「……!!」

 

 美遊は即座に回避。クロステラカイザーサファイアを操作し、軌道を変える。

 

『おおっと避けるな!!

 撮影は終わらないいいいいい!!!』

 

 デタラはレーザーを乱射するが――

 

「うるさい……!!!」

 

 美遊はそれらをかわし続ける。

 

「イリヤにも、似たようなことが出来た……なら、私も……やるしかない……!!」

 

 レバーを強く引く。

 クロステラカイザーサファイアは跳躍し、壁を蹴るようにして空中を移動する。

 

『何いいいいい!!!?撮影範囲が広がり過ぎだ!! 狙いが定まらん!!』

 

 空中を自在に移動するクロステラカイザーサファイア。

 狙いを定められず、デタラは苛立つ。

 

「(……私は、イリヤみたいに“飛ぶ”ことは出来なかった。飛行のイメージが、どうしても掴めなかった……出来たのは、魔力で空中を固めて足場にすることくらい……それにイリヤは、魔力の斬撃を足場にした。そんな発想、私にはなかった……)」

 

 思考が揺れ、操作がわずかに鈍る。

 

『お? 動きが鈍ったぞ?今こそシャッターチャン――……ん? あれ?』

 

 デタラはケータイを見下ろす。レーザーが照射されていない。

 

『……ああああっ!! バッテリー切れ!?出撃前に充電するべきだったぁぁっ!!!』

 

「……っ!! そこ!!」

 

 美遊は我に返り、即座に突撃。クロステラカイザーサファイアの槍で、連続して突きを叩き込む。

 

『あぼぉっ!!?』

 

 ソウクレイザー・ヒメカッタッテが大きくよろける。

 

「今度こそ……終わらせる……!!!」

 

 美遊は像を手に取り、トリガーを引いた。

 

「……『クロステラカイザー・幻惑ヴェノムバタフライ』!」

 

 オーラを纏ったクロステラカイザーサファイアから、毒の蝶を模した無数の蝶が発生。

 それらはすべて、槍のような勢いで右腕から放たれ、何度もソウクレイザー・ヒメカッタッテを貫く。

 

【『サファイア』LANCER STRAIGHT!!!!】

 

『軽率に行動するんじゃなかったああああああああ!!!』

 

 電流と猛毒が同時に走り、大ダメージ。次の瞬間、ソウクレイザー・ヒメカッタッテは爆散し、搭乗していたデタラも消滅した。

 

 その直後、美遊の元へ何かが飛んでくる。

 

「これって……」

 

 それは『はたてフォトグラフィック』と題されたクロステラノベルだった。

 

「クロスタルリングに、クロステラノベル……どうして……クラスカードと、同じようなものを感じるの……?」

 

「美遊……?」

 

 上空から戦闘を見ていたプリズマが近づく。

 

 複雑な表情を浮かべる美遊を見て、何かあったのだろうかと首を傾げるのだった。

 

***

 

『リンクルストーンの精霊』→『キュアミラクル』

『モフルンとリンクルストーン』

 

再変身(エンゲージ)!!」

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

【『魔法つかいプリキュア!』!!!】

 

 一方その頃。ビビットは指輪の力で『キュアミラクル』へ再変身。

 

「んー……やっぱり仕様的に、キュアミラクルだけみたいだね」

 

「OOOOOOOOOO!!!!!」

 

 直後、メダル世怪が大きく跳躍。

 

 上空から、無数のメダル状の弾丸を雨のように乱射し始めた。

 

「っと……遅い!」

 

 キュアミラクル(ビビット)は箒に飛び乗り、軽やかに宙へ。

 

 弾幕をすり抜けながら一気に距離を詰める。

 

「リンクルステッキ!からのリンクル・ペリドット!!」

 

 『リンクルステッキ』を構え、リンクルストーン『ペリドット』の銀魔法を発動。

 

 巻き起こる葉の吹雪が、メダルの弾丸と次々に衝突して相殺。同時にメダル世怪は視界を奪われ、動きが鈍る。

 

「GI!?IIII……!!!」

 

「てええええええいっ!!!」

 

 その隙を逃さず、キュアミラクル(ビビット)は真上へ。

 

 勢いそのままにかかと落としを叩き込み、メダル世怪を地面へと叩きつけた。

 

「フフン。いい調子、いい調子!」

 

 攻撃を終え、再変身を解いたビビットが、上機嫌で地上へと降り立つ。

 

「(すごい余裕そう……(byツクモ)」

 

「OOOOOOOOOO!!!!!」

 

 しかし、メダル世怪はなおも抵抗。やけくそ気味に、再びメダルの弾丸を乱射している。

 

「……そういうの、もういいから!」

 

 ビビットは呆れたように言い放つと、高速移動で弾丸をかわしながら接近。ビビットキャストマシンガンUを構え、次々と銃撃を叩き込んでいく。

 

「ボクらも行くよ!!」

 

 そこにメアリーが跳躍し、一気に距離を詰める。そうしてカトラスで相手を斬り込む。

 

「アン! 思いっきりいくよ!」

 

「はーい!」

 

 その声に応え、崩れた屋根の上にいたアンがマスケット銃を構える。

 

「それでは……シュート!!」

 

 宝具『翼にして連理(カリビアン・フリーバード)』。

 

 アンの銃撃と同時に、メアリーも力を溜めた一撃。

 

 罰の字、さらにドクロを描くような軌跡が、メダル世怪へと直撃した。

 

「それじゃあ、トドメよろしく!」

 

「オッケー!」

 

 呼びかけに応え、ビビットはマシンガンを構える。

 

 その位置はゼロ距離。メダル世怪の真上。

 

「GI!!!?」

 

「それじゃ……散れっ!!」

 

【『ビビット』CASTER SPARK!!!!】

 

 虹色に輝くレーザーが放たれ、メダル世怪の脳天を貫いた。

 

「AAAAAAAAAAAAAAA!!!?」

 

 こうして、メダル世怪は完全に撃退。

 

 その場に、『仮面ライダーオーズ』の指輪が転がり落ちた。

 

「……決まった!」

 

 変身を解いた鈴夜が、皆に向けてピースサインを送った。

 

「何とか勝った……ほ、ほとんど見てただけなのに疲れたなぁ;」

 

 それを見て、ツクモは地面に座り込み、苦笑するのだった。

 

 

***

 

 

「それじゃ、どうぞなのです」

 

 数分後。ロボロボ団の二人を拘束した後、センリツは回収したクラスカードをルヴィアへと手渡す。

 

「ええ、感謝いたしますわ。これは時計塔へ徴収させないといけませんわね。」

 

 そう言って、ルヴィアはロンドンの時計塔へと通じるマタラ・ド・ラ・ゲートを展開し、そのまま姿を消した。

 

 その傍らで、ツクモは鈴夜と会話している。

 

「お疲れ様。初陣にしては、ずいぶんド派手だったねぇ」

 

「そ、そうかな?戦ってたのはアンさんとメアリーさんだけど……」

 

「そこは素直に受け取るものですわよ、マスター」

 

「そうそう。僕たちサーヴァントが戦えるのは、マスターがいてこそだからね」

 

 アンとメアリーの言葉に、ツクモは少し照れたように笑う。

 

「……一日で随分と要素が詰め込まれてたけど……何とかなったわね」

 

「……結局、私たち飛べなかったけど」

 

「それは言わないお約束……」

 

 蓮子とメリーが疲れた表情で帰路につこうとした、その時。

 

「ああ、ちょっと待って」

 

 鈴夜が声をかける。

 

「最後に一つだけ。どうしても来てほしい場所があるんだ。かなり重要な場所でね」

 

 そう言いながら、廃墟の壁に立てかけられていた一枚のドアへと近づく。

 守護者の指輪をかざすと、音を立ててドアが動き出し、どこかへと繋がるゲートへと変貌した。

 

「え!? い、今のどうやったの!?……というか、どこに行く気なの?」

 

 驚くイリヤ。一方、美遊は何か思い当たる節があるようだったが、アンやメアリー、ツクモに促される。

 

「まあまあ。詳しい話は、扉の先ですわ」

 

「これはこれで、かなり凄いものだからさ。ほら、行こう」

 

「ま、まあ……初見だと盛大に驚くとは思いますけど」

 

「にゃあ」

 

「……よく分からないけど、入らない理由はないわね」

 

「もう、蓮子ったら……でも同意見よ」

 

 その先に何が待っているのか。蓮子とメリーは期待と好奇心を胸にして。

 

「それじゃあ……ごあんなーい!」

 

 一同は、揃って扉の向こうへと足を踏み入れた。

 

*****

 

「この感覚……ああ、そうか。鈴夜が『あの場所』に誰かを連れ込んだな……となると、守護者か」

 

 東京のとある街道。

 

 橙色の右メカクレ髪をした一人の男性が、立ち止まってそう呟く。

 

「……俺も、あまり悠長にしていられない。……だが……大事なアイツらを、安易に巻き込んでいいのか……」

 

 例え彼女たちが、覚悟を決めているとしても。

 

 彼は右手人差し指にはめた、オオカミの仮面を象った『守護者の指輪』を見つめながら、静かに空を仰いだ。

 

 

 

 





=NEXT=


蓮子「最後の守護者は一体誰?それより私達は今、アイドルライブに行きたいわけで!

しかし待ち受けていたのは、輝かしいシンデレラガールズ達を巻き込む奇妙な異変!?そして現れるのは、まさに最後の守護者……!!彼の決意と少女達の覚悟が、いままさに!!

次回、第6話『レッツ、モーフィン!夢見るST@Rと導き手』!光り始めてる、輝く日のために!!」


・今サブタイトルの元ネタ:電波女と青春男

***

=登場人物・用語補足=

『ツクモ』『クオン』
元ネタ:九魂の久遠
冥界に堕ちた猫の『クオン』が主人公のアクションゲームのキャラクター。
時系列はベストエンドから3年くらい経ったイメージ。
飼い主のツクモは(エンディング等を除いて)クオンの回想に登場。本作では『フジヨシ情報処理高校』の生徒となっている。クオンを連れて行く事が出来るようになったので心に余裕が出来ている。

『フジヨシ情報処理高校』
元ネタ:メダロット ガールズミッション
アクションゲーム系のメダロット作品に登場する、とある2人のキャラクター(メダロッター)が通う高校。
原作に細かい設定が無いため、(オリキャラの鈴夜やセンリツを含めて、)本作では校則などに色々とオリジナル要素を入れている

『クラスカード』
元ネタ:Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
原作では、冬木に散らばった7種のクラスカードを回収するのが最初の目的として、物語にかなり関わる要素。
本作では現状、サーヴァントを召喚出来るようにするための特殊媒体という扱いになっている。

=クロスタルリングカセット=
『機動戦士ガンダムOO』
イラスト:ソレスタルビーイングのエンブレム→刹那・F・セイエイ
固定絵:ダブルオーガンダム
獲得者:美遊

『仮面ライダーオーズ』
イラスト:セルメダルとコアメダル→オーズ
固定絵:タカ・トラ・バッタのコアメダルとタカカンドロイド
獲得者:鈴夜

『魔法つかいプリキュア!』
イラスト:リンクルストーンの精霊→キュアミラクル
固定絵:モフルンとリンクルストーン
所有者:鈴夜


侵蝕世怪人(ワールドロイド)・巨大戦力=
『メダル世怪(ワイルド)
使用指輪:仮面ライダーオーズ
憑り付いた人物:無し
侵蝕スキル:操るメダル

『セツナ世怪(ワイルド)
使用指輪:機動戦士ガンダムOO
憑り付いた人物:無し
侵蝕スキル:機動世怪ダブルオータイプ

『ソウクレイザー・ヒメカッタッテ』
搭乗者:上級ウォークロック『デタラ・フグマン』
(ウォークロックの名前の元ネタ:フグ田タラオ(サザエさん)、デビルマン(デビルマン))
固有武器:ヒメカッタッテケータイ
ベース:姫海棠はたて


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