ウルトラワールド:Scramble Engage   作:おろさん

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レッツ、モーフィン!夢見るST@Rの導き手 05

 

 

「ゴギャァッ!!!?」

 

 一方、ホテル内部。奏海も銃を撃ち続けるウォークロックと交戦中だ。

 

「(やっぱり……強い……)」

 

 サファイアは茅森奏海の戦闘力に感心する。銃弾を避け、敵の背後を取り、パンチや蹴り、時にエネルギー状の剣、変形して弓矢――変身せずともウォークロックを圧倒している。

 

 どうすればここまで強くなれるのか。なぜアイドルのプロデューサーをやっているのか、気になるほどだ。

 

「FAAAAAAAAA!!!貴様ヲ始末スレバァァァァァァァァ!!!」

 

 センプウ世怪が煙突から煙を噴射し、奏海に突進。346プロを奪うため、奏海を倒すつもりのようだ。

 

「馬鹿馬鹿しいにも程がある……」

 

 呆れつつ、奏海は高速で横へかわす。センプウ世怪は壁に衝突する。

 

「我等!!!我等ノ天下アアアアアアアアア!!!」

 

 壁にめり込んだ怪人が引き抜き、ビームを放つ。

 

「っと……ギルガルド!!」

 

 奏海はポケットから半分赤・半分白のボールを取り出し、瞬時に投げる。

 

 ビームが爆発するが、センプウ世怪は早々に勝利を確信してほくそ笑む。――しかし、そんなはずがない。

 

「ギルッ!!」

 

 煙が晴れると、そこには金色の剣と盾を持つ生物。盾で『キングシールド』を発動し、奏海を守った。

 

「ナッ……!!?」

 

「Pさん……!」

 

 階段から文香とありすも到着。上階でナーサリーたちやアイドルのサポートをしていたようだ。

 

「丁度良いところに。首尾はどうだ?」

 

「バッチリです。途中、何人かテンション上がって暴れてましたけど……」

 

「わぁお、それは何よりだ」

 

 奏海は苦笑しつつ、手塩にかけて育てた少女たちと仲間たちの力に、安心と誇らしさを同時に感じていた。

 

 

「ギイイイ……!!!」

 

「さーてと。2人も来たわけだし……そろそろ本気出すか」

 

 歯ぎしりするセンプウ世怪を睨みつけ、奏海は右人差し指から指輪を取り外す。

 

【超次元アイドル伝説 クリスタルグルーヴ】

【超次元に輝く原石たるアイドルたちと、アイドルたちを導く先導者の軌跡】

 

「……変身(エンゲージ)!!」

 

 クロステラノベルをクロステライザーに取り付け、守護者の指輪をはめ込む。

 

【CLAP YOUR HANDS!!!】

 

 ピアノやギター、8ビット音が入り混じった軽快なリズムに合わせてクラップ。光と音が重なり、変身が完了する。

 

【ESCORT THE DREAM:GUARDIAN『ガイア』!!!】

 

 狼のような風貌の仮面とスーツを纏った奏海――『守護者ガイア』への変身を遂げた。

 

「貴様……貴様アアアアアアアアアアアアアアア!!!我ガ社ノ天下アアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 センプウ世怪は再び突進してくる。

 

「行くぞお前ら! 早く片付けるぞ!!」

 

「はい!」

 

 文香とありすも魔法少女のような姿に変身し、左右に展開。ガイアはクロステライザーを構え、突進してきた怪人をアッパーカットで突き上げる。

 

「ギャボッ!!?」

 

「せぇいっ!!!」

 

 顔面にクリーンヒットした怪人は次に回し蹴りで右脇腹を強打され、一直線に吹っ飛んだ。

 

「ギイイイ……!!!!」

 

「追い打ちです……!!!」

 

「遠慮なく倒させてもらいます!!」

 

 苛立ちを露わにするセンプウ世怪は、接近していた文香とありすに気づかず。2人は立ち上がった怪人に魔法弾と火の玉を集中砲火。

 

「ガギャアアアア!!?」

 

「やるぞギルガルド! まずは『せいなるつるぎ』!!」

 

「ギルガッ!!!」

 

 ガイアは剣盾の生物『ギルガルド』と共に接近。盾を持ち換えたギルガルドの刀身が輝き、ガイアが持ち手を握って振り下ろす。

 

「『ジャイロボール』!!!」

 

「ドドッ!!!」

 

 ギルガルドが回転しながらセンプウ世怪の腹部へ直撃。吹き飛ばす連携攻撃が決まる。

 

「す、すごい連携……あの剣のやつって、もしかしてポケモン!?」

 

 一方、プリズマのサファイアとメモリアはウォークロックを蹴散らしつつ、ガイア達の戦闘を目撃。剣の生物の動きに既視感を覚えるが、武器として扱われる戦法に困惑していた。

 

「ポケモン? 知ってるのイリヤちゃん?」

 

「えっ? 知らないの? ピカチュウだけでも結構有名だし、アニメショップでも見たと思うけど……」

 

「そうだっけ? まあいいや、後で詳しく聞かせて!」

 

「(噂にあった謎の生物って、アレのことよね……)(byサファイア)」

 

『刻むぞ我等のビート!!』

 

『自慢の演奏を喰らえい!!』

 

 場面はホテル外。巨大ロボ戦が繰り広げられる。ソウクレイザー2体が、固有武器『ツクモビワンギター』と『ツクモコトハシキーボード』による音波・音符弾幕を放つ。

 

「えい、よっ、ほう!!」

 

 鈴夜はクロステラカイザーを軽快な動きで操作。まるでダンスするかのように弾幕を避け、死角から射撃。

 

「下、右、右、左、回り込んで……ドン!!」

 

 ゲームのプレイヤーキャラを動かす感覚で弾幕をかわし、右手のマシンガンで2体のソウクレイザーを撃破。

 

『ぐ……な、なんて素早い動き……!!』

 

『我らの激奏ビートにここまで……!!』

 

***

 

「ちょ、ちょっとちょっと!? また何か凄いことになってるけど、どういうこと!?」

 

「ん? お前も来たのか。今ちょうど山場だぞ」

 

 巨大ロボ戦の下で、電話で呼ばれたツクモが到着。抱えられた猫のクオンと共に、闇達3名と合流。

 

「で、何があったの? 昨日は鈴夜にイベントチケット頼まれたけど、今度は本当に何?」

 

「346プロの企業スパイが大暴れしてるみたいでござる」

 

「えっ」

 

 ツクモは驚愕と困惑で頭がいっぱい。企業スパイの存在すら知らなかった上に、鈴夜達の対応力の高さにただただ驚く。

 

「ジキキキッ!!!」

 

「おっと、休むにはまだ早いな」

 

「じゃあ、早く片付けて合流しましょうか」

 

「346プロも前々から気になってたしね」

 

 そうこうしていると、ウォークロック再出現。エジソンとアン&メアリーが先陣を切る。

 

「待って、2人ともいつの間に(byツクモ)」

 

「…(呆れ)(byクオン)」

 

***

 

「ほい、乱射乱射ァ!!!」

 

『あばばばばばばばばっば!!!?』

 

 鈴夜はクロステラカイザーでガトリングガンを乱射。ソウクレイザーは後退を強いられ、搭乗者のカラクとエフガも焦るが、すでに手遅れ。

 

「それじゃ……終わりにするよ!!!」

 

 鈴夜はトドメの準備。コックピット内に顕現したクロステラカイザービビットを模した像を手に持つ。

 

「『クロステラカイザー・キマイライリュージョン』!!」

 

【『ビビット』CASTER SPARK!!!!】

 

『さ、流石に同じ攻撃を何度も――』

 

 ガトリングガンから放たれた無数の弾丸は、ソウクレイザーの前で消え――二回り大きく猛獣のようなオーラを纏い、周囲を取り囲む。

 

「……バイバイ☆」

 

 鈴夜の指パッチンと共に弾丸が直撃。避ける間もなく、2体のソウクレイザーは爆散した。

 

『我等の激奏もオオオオオオ!!!?』

 

『フィナーレとはアアアアア!!!?』

 

 潔く敗北を認め、カラクとエフガ、ソウクレイザー共々爆散。

 

「いよっし、大勝利!!……おっ」

 

 勝利を喜ぶ鈴夜の元に、爆散したソウクレイザーからノベルが出現。それには、琵琶と琴を持つ少女2人――そして、『スーパーツクモガミシスターズ』というタイトルが描かれていた。

 

 

*****

 

 

『「獣拳」の文字と獣拳使いのシルエット』→『ゲキレッド』

『ゲキタイガー』

 

再変身(エンゲージ)!!!」

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

 同時刻、ホテル内部。プリズマはツメガバックルからクロスタルリングを取り出し、クロステライザーに装着する。

 

【『ゲキレンジャー』!!!】

 

 クラップと共に再変身。胸部の装甲以外が虎を模した赤い姿――『ゲキレッド』に変わった。

 双剣合身モードのサメ型武器『ゲキセイバー』を構え、ウォークロックを斬る。

 

「はっ、ほっ!! アチョー!!」

 

 ゲキレンジャー特有のカンフー技で、敵の攻撃を受け流しつつ、突きと斬撃を連続で繰り出す。

 

「ゲキワザ・咆咆弾!!!」

 

 力を極限まで高め、気弾を『ゲキタイガー』に変化させ、敵へ撃ち込む。

 

「おお、ゲキレンジャー、中々筋良いな。じゃあ俺達も行くか」

 

 ガイアも触発され、指輪を二つ手に取る。

 

『桜田ヒロム』→『レッドバスター』

『モーフィンブレス』

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

 クロステライザーに装着し、軽くクラップ。剣先から放たれたレーザーが光を帯びる。

 

【『ゴーバスターズ』!!!】

 

「次は……」

 

『スターカラーペン』→『キュアスター』

『スターカラーペンダント』

 

【『スター☆トゥインクルプリキュア』!!!】

 

 別の指輪を装着し同じ動作を行うと、放たれたレーザーが人型エネルギーとなり、『キュアスター』として顕現した。

 

「しょ、召喚!? フォームチェンジじゃなくて!?(byゲキレッド(プリズマ))」

 

「ああ、俺のだけちょっと特殊仕様なんだ……んじゃ頼む」

 

 召喚されたアバターたちは頷き、そのまま困惑するセンプウ世怪へ突撃する。

 

「ギイイイ――ゲガッ、ボフッ!!?」

 

 レッドバスターは超加速で接近、キュアスターは重力を無視した跳躍で攻撃。目にも留まらぬ速さで拳と蹴りを叩き込み、センプウ世怪の体中に衝撃が走る。

 

「ギイイイ!!! 貴様アアアアア!!! そんな小賢しい戦い方じゃなくて、もっと王道の戦法を……!!!」

 

「あなたにだけは……そんな理屈……!!」

 

「本ッッッ当に言われたくないですっ!!」

 

 文香とありすはいつの間にか怪人の背後に回り込み、手にした辞書とフライパンで追撃。魔法弾が直撃する。

 

「オノレ――ギャボッ!!!?」

 

 立ち上がったセンプウ世怪の腹部に尖ったものが突き刺さる。

 

【『ガイアフレイムアーチU』!!!】

 

「……お前みたいに極端でワンパターンな奴には、遠慮なく攻めるのが手っ取り早いのさ」

 

 ガイアはクロスボウ型の固有武器で矢を連射。すべてクリーンヒットし、センプウ世怪を吹っ飛ばす。追撃の矢も3本、確実に敵の身体に突き刺さった。

 

「ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイhcwbチェウゲcy3bcウェbcウェvcウェvwセウ!!!!」

 

 攻撃は止まらず、護衛のウォークロック達も次々倒され、センプウ世怪は言葉にならない悲鳴をあげる。

 心の中で「何でこんなに思い通りにならないんだ!! 容赦なくボコボコにしやがってふざけるなああああ!!!」と思っているだろうが、同情など無い。

 

「ドウリンケエエエエエエエエエエエエエン!!!!」

 

 レッドバスターとキュアスターが再び迫る。センプウ世怪は何処から取り出したのか分からない歪な剣を構える。

 

「む……なら、アレも久々にやるか。お前ら準備はいいか?」

 

「あ、それなら大丈夫です……!!」

 

 文香とありすが頷くのを確認し、ガイアはノベルを二回押し込む。

 

「セエエエエエエエエエエイ!!!」

 

 センプウ世怪が剣を振り回す。アバター達は防御態勢を取るが、防ぎきれない――

 

【PRODUCE!!!!】

 

――と思った瞬間、後方からレーザーが飛んできた。

 クロステライザーの剣先から放たれた光は、ありすと文香を包み込む。モーフィンブレスがありすを、スターカラーペンが文香を覆い、それぞれの変身アイテムに変化。

 

 装飾が追加され、レッドバスターとキュアスターに似せた姿に変化する。

 

「ミッション……ラストスパートです!!」

 

「ほ、星に代わって……お仕置きです!!」

 

「文香それ違ェ……(byガイア」

 

 ありすと文香は光速のごとく動き、火炎弾を撒き、トランスポッドから呼び出した『イチガンバスター』で銃撃。爆発による連鎖でセンプウ世怪を追い詰める。

 

「プリキュア・スターパンチ……文香スペシャルですっ!!!」

 

 文香は星型エネルギーを拳に展開、無数の星型弾幕を叩き込む。辞書からの魔法弾も拡散し、センプウ世怪は蜂に刺されたような連続の痛みを受ける。

 

「アbスywbwbゥwブxウェywyブ!!?! アアアアアアアアアアアアア!!! タイガイニsヂvリcjレcrニウンセウイエcブエrブセbcウェウウェrbcrブセr!!!!!」

 

 ヒステリックに叫びながら、煙突から煙を噴き出し、超スピードでガイア目掛けて突進する。

 

「ギルガルド!! 『キングシールド』だ!!」

 

「ギルルッ!!」

 

 ギルガルドが立ちはだかり、盾で完全防御。追加効果で攻撃力低下も付与。

 

「よし、今のうちに……」

 

 ガイアは指輪を取り出す。

 

『光子力研究所』→『兜甲児』

『マジンガーZ』

 

【CROSSTAL RING!!!】

【『マジンガーZ』!!!】

 

【PRODUCE!!!!】

 

「光子力ビームだ!!!」

 

 ギルガルドに指輪の力を付与。盾で突き飛ばしたセンプウ世怪を、目からのビームで貫き壁まで吹っ飛ばす。

 

「ファビョオオオオオオオオッ!!!?」

 

 

 

「味方に、指輪の力を与える能力……!?」

 

「仲間でそんなことができるなんて、すっごく頼もしいかも……!!」

 

 サファイアとメモリアは、その光景に驚きと感動で胸をいっぱいにした。特撮ヒーローの世界では、味方が『戦士の召喚』や『能力付与』を自由に使えること自体が珍しい。メモリアは、まるで心臓が跳ねるような興奮を覚えていた。

 

「さて、年貢の納め時と行こうか!!」

 

 ガイアは吹っ飛んだセンプウ世怪を見据え、戦いを終わらせる覚悟を固めると、超スピードで敵に接近する。

 

「ギイイアアアアアアアア!!!!」

 

 センプウ世怪も負けじと、途轍もない速さで突進してくる。

 

「そぉいっ!!!!」

 

 ガイアはクロステライザーを使わず、正拳突きで腹部にクリーンヒット。センプウ世怪の動きが一瞬止まる。

 

「ハッ、ヤッ、フッ、セイヤアアアアアアア!!!」

 

 その隙にガイアは立て続けに攻撃。クロステライザーで斬り、蹴り上げ、右手に形成したエネルギー状の刃で突き刺し横に切り払う。そして最後に『ガイアフレイムアーチU』で連射、矢を確実に命中させてセンプウ世怪を吹っ飛ばす。

 

「スペシャルバスターモード……!!!」

 

【It's time for special buster!】

 

「プリキュア・おうし座スターパンチ……です!!」

 

 背後に回ったありすと文香も攻撃に加わる。イチガンバスター・スペシャルバスターモードによる光弾と、ピンク色の大きな星型エネルギーを放ち、吹っ飛ぶセンプウ世怪に直撃。逆方向へ弾き飛ばした。

 

「ギャバアアアアアアア!!!?」

 

「「今です、Pさん!!」」

 

「ああ……こいつで終わりだっ!!!!」

 

【『ガイア』ARCHER PENETRATE!!!!】

 

 ガイアはクロスボウに力を込め、巨大な矢を撃ち放つ。その矢はセンプウ世怪の腹部を粉砕しながら貫き、断末魔をあげさせた。

 

「ア……アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 斜め上に打ち上げられたセンプウ世怪は、そのまま爆散。――完全撃破。

 

 同時に、ガイアの手元には『勇者特急マイトガイン』のクロスタルリングが落ちてきた。

 

「我が社……我が社が……芸能事務所……ナン……バーワ……に……なって、みせ……ぐふ」

 

 変貌していた白髪の男は、叶うはずのない幻想に囚われたまま、情けない声を上げて倒れ伏した。

 

「一区切り、か……」

 

「Pさん……!!」

 

 変身を解いた奏海の元に、文香とありすが笑顔で駆け寄る。ようやく戦いは終わり、2人の曇りのない笑顔を見て奏海は胸をなでおろす。

 

「久々に派手にやったら疲れたな……さっさと寝たいところだが、とりあえず上の奴等にも報告しないと。……んじゃ、行くぞ」

 

「……はい!」

 

 奏海たちは仲間の元へ向かった。

 

――戦いはこれからますます苛烈になる。文香たちにとっても危険は増す。奏海の胸にくすぶる不安はまだ消えない。

 それでも、だからこそ、彼は大切な人たちと共に進む決意を固める。――いつも通り、今までと同じように。

 

*****

 

 約2日後、√BACK-DOORSの食堂スペース。イリヤたちは集まっていた。

 

「それで、ついに守護者5人が揃ったんですね」

 

「凄腕アイドルプロデューサーが変身ヒーローって、また斜め上ねぇ……」

 

 桜と凛、ルヴィアは数日前の戦いの話を聞き、状況を理解している。奏海は半年前からロード・エルメロイII世と協力関係にあり、守護者としても力を貸している。結果として、守護者5人が揃った形になった。

 

「美城プロダクション……以前から気になる話は聞いていましたが、かなり逸脱してますわね……」

 

「その二体のキャスターサーヴァント以外にもいるなら、他の子達も契約してる……ってことなんでしょうね」

 

 ルヴィアは複雑そうに右手を頭に当て、凛は興味津々の表情。サーヴァントに関わる話は、魔術師にとってとんでもないことだ。

 

「あの人の指輪の力から考えると、文香ちゃん達も一緒に戦うことになるわね」

 

「謎も多くて衝撃的だけど、向こうの覚悟が決まってるなら、口出しも無粋よね……ん?」

 

 蓮子たちは奏海の行動を振り返る。アイドルたちも戦いに参加するなら、仲間になる。さらに鈴夜からは、奏海側も√BACK-DOORSに自由に行き来できるという話も聞いた。それはつまり……

 

「……って!!!!事は!!!!346プロのシンデレラガールズ達も来てくれるって話じゃない!!!?」

 

「あああああっ!!!そう思うとテンション上がるじゃないのよ!!!」

 

「おおおおおおおおお!!言われてみればそうじゃんじゃん!!!」

 

 奏海も来るなら、文香たちも来る。人気アイドル達と出会えるチャンス――という事実に蓮子とメリー、ついでにイリヤは大興奮。

 

「・・・あの人達、あんな調子で大丈夫なの?」

 

「最初はともかく、定期的に関わるならそのうち慣れるんじゃない?」

 

 3人のテンションに、美遊は少し引き気味。鈴夜は不安を気にせずハンバーガーを頬張る。

 

「おーい、来てやったぞー」

 

 フランクに声がかかる。待ち合わせしていた奏海たちだ。

 

「あっ!!来た来た茅森さ――」

 

 振り向く蓮子たち。しかし、守護者たちは硬直した。

 

「んあ?急にどうしたん。」

 

 背中まで伸びた赤髪、ゴスロリ寄りの黒ワンピース、フリルの袖口に灰色コート。目の前に立つのは、女性的な装いの人物だった。

 

「え、あの……ど、どちら様で?」

 

「いや、俺だけど」

 

「・・・はい?」

 

「茅森奏海」

 

「ファッ!!?」

 

 一瞬驚愕した一同だが、アホ毛や眼鏡、中性的な顔立ちを見て納得する。

 

「え、ええええ!?え、か、茅森さん……女性!?」

 

「男だけど」

 

「……そ、その髪は?あ、ウィッグ?」

 

「ああいや、仕事の時は短く見えるよう束ねてるんだ」

 

「いやいやいやいやいや」

 

 物理法則無視の髪や奇抜な装いにツッコミどころは多い。再び硬直する4人の前に、文香が登場した。

 

「お待たせしました……って、皆さん、どうしましたか……?」

 

「……ああ、文香さん。多分こういうことかと……」

 

 ありすも合流し、全てを察する。

 

「・・・えーっとですね」

 

 少し間を置いて淡々と続ける。

 

「プロデューサーさんの服装は……仕事以外だと、大体こんな感じなんです」

 

 沈黙。

 

「・・・って事は、つまり……」

 

「この人も……」

 

「鈴夜さんと同じ……」

 

「しかも多分、自覚はあんまりないタイプ……」

 

 四人は頭を抱え、テーブルに突っ伏した。

 

「あー……俺、何かやった?」

 

「い、いえ……そういうわけでは……」

 

「ないと思います……多分……」

 

 首を傾げる奏海の横で、文香とありすは微妙な表情のまま視線を逸らす。

 

――茅森奏海。346プロの敏腕プロデューサー。

 しかしその素顔は、仕事以外がほぼ謎に包まれているらしい。

 

 なお蛇足だが、この一部始終を見て凛たちは困惑。しかし、これを元から知っていた鈴夜は、気にせずポテトを食べ進めていた。

 

 

 

 





=NEXT=

イリヤ「パラレルガッチャードことアルテ・クリープと決着の時が!!……あれ、うちの学校にいるの!?しかも隣のクラス!!?

え、蓮子さんとメリーさんがどうしたって?……あの、え、何を企んでるの!?ちょっとまって何か怖いんだけど!?何をどうする気なのー!!!?


次回、第7話『求める芸術(アルテ)、彩るインスピレーション』!



……此処から、歯車が回り出す……」



・今サブタイトルの元ネタ:特命戦隊ゴーバスターズ
変身口上『レッツ、モーフィン!』


***


=登場人物・用語補足=

『鷺沢文香』
出典:アイドルマスターシンデレラガールズ
よく本を読んでいる、メカクレ属性の文学少女アイドル。(当初は人前で話すのも苦手だったが)アイドル活動には相当積極的であり、活動を通して自信を身につけている。ゆったりとした性格で、それを表すように私服もシンプルでゆったりとしてる。あと、何がとは言わないが大きい。
本作では346プロのアイドルの1人で、茅森奏海が一番最初にスカウトした人物。正体不明の不思議な力で、(ダイスDEシンデレラのと同じような)『賢者』の力を得ている。ただし辞書で殴る(それも2冊)。
契約サーヴァントはキャスター『紫式部』。

『橘ありす』
出典:アイドルマスターシンデレラガールズ
年齢の割に大人びている、お年頃な小学生アイドル。自分の名前に日本人らしくないとコンプレックスを抱いているものの、アイドル活動を通して年相応の言動とデレが表に出ている。
本作では346プロのアイドルの1人で、文香の次に奏海にスカウトされたとの事。文香たちと同じく、謎の力で(ダイスDEシンデレラ的な)『料理人』の力を得ている。火の玉以外にも普通に料理系の能力もある。ジューシーな料理を作ってくれるらしいが、料理の材料は……まあ知ってる方はお察しください(丸投げ)
契約サーヴァントはキャスター『ナーサリー・ライム』。


=クロスタルリングカセット=
『勇者特急マイトガイン』
イラスト:マイトウイングに乗る旋風寺舞人とガイン→マイトガイン
固定絵:ロコモライザー
獲得者:奏海

『スター☆トゥインクルプリキュア』
イラスト:スターカラーペン→キュアスター
固定絵:スターカラーペンダント
指輪能力:重力無視
所有者:奏海


侵蝕世怪人(ワールドロイド)・巨大戦力=
『センプウ世怪(ワイルド)
使用指輪:勇者特急マイトガイン
憑り付いた人物:346プロに潜入していた企業スパイ
侵蝕スキル:社長レベルの特急ダッシュスキル

『ソウクレイザー・ツクモビワン』
搭乗者:激奏ギタリスト『カラク・リシロン』
(ウォークロックの名前の元ネタ:からくりベンケイ(妖怪ウォッチ)×ノリシロン-12(激走戦隊カーレンジャー))
固有武器:ツクモビワンギター
ベース:九十九弁々

『ソウクレイザー・ツクモコトハシ』
搭乗者:激奏キーボディスト『エフガ・ナルマン』
(ウォークロックの名前の元ネタ:ロボニャンF型(妖怪ウォッチ)×シグナルマン(激走戦隊カーレンジャー))
固有武器:ツクモコトハシキーボード
ベース:九十九八橋





―――――

*注釈:本作品は、自著の文章をAI(ChatGPT等)で推敲・校正して投稿しています。ストーリーや台詞はすべて作者が作成したものですが、読みやすさ向上のために文章の整理を行っています。

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