ウルトラワールド:Scramble Engage 作:おろさん
「たぁっ!!」
操縦桿を握り、イリヤはクロステラカイザー・プリズマを前進させる。
巨大な機体同士が真正面から対峙。視界いっぱいに、ソウクレイザー・チルチルノの巨体が迫る。
『我が最強(自称)の剣技イイイイイ!!!』
ゴウドの叫びと共に、大剣が唸りを上げる。
その斬撃は単なる力任せではない。攻撃と防御を一体化させた流れるような剣さばき。
しかも巨体に似合わぬ速度で連撃を叩き込んでくる。
「っ……速い……!」
イリヤはクロステラカイザー・プリズマの斧パーツを変形させた盾で受け止める。
衝撃がコックピットまで伝わり、機体がきしむ。
「仕方ない……!!」
一度、力任せに押し返すと、イリヤは即座に翼を展開。
クロステラカイザー・プリズマを上空へと飛翔させた。
距離を取り、体勢を立て直す。
『フン、我が最強(自称)のチルチルノソード、遠距離攻撃も問題ない!!』
ゴウドは不敵に笑い、大剣を振り抜く。
次の瞬間、氷の刃が空を裂いた。
斬撃そのものが凍気を伴い、弧を描いて飛来する。
「っ、やっぱりそう来るよね……!」
イリヤは機体をひねり、紙一重で回避。
だが――
「近づけない……!」
あの速度の剣技と遠距離斬撃。
接近戦に持ち込む隙がない。
***
「……っと、ちょっとてこずり始めてるみたいだな」
地上で様子を見ていたボウケンレッド(長人)が、クロステライザーを手に呟く。
そのすぐ近くでは、彼と契約するセイバーのサーヴァントが、赤と銀を基調とした鎧姿でウォークロックを一刀両断していた。
「……ん?まさかまたあのでっかいの使うのか?」
剣を払いつつ問いかけるセイバー。
「ああ。そう出し惜しみするわけにもいかないからな。とりあえず、侵蝕世怪人だとかの方は、あとはお前が手伝ってくれ」
「……最初っからそのつもりだよ。あのジジイ、化け物になる前から大分ムカつくやつだったし、ぶっ飛ばさねぇと気が済まなかったしな」
吐き捨てるように言い、セイバーはロータス世怪の方へと駆け出していく。
「さて、と……」
長人が構えたクロステライザーが変形。
ボウケンジャー本来の携帯型変身アイテム『アクセルラー』へと姿を変える。
「
【発進シフトオン!】
***
「ん?何アレ……」
イリヤが一瞬だけ視線を下へ向ける。
クロステライザーの後方空間に、巨大な鉄骨タワーが出現。
足場が次々と組み上がり、その内部で五つのマシンが合体を開始する。
だが現れたロボは、どこか損傷している。
するとタワーを経由して補修パーツが瞬時に装着され、装甲が修復されていく。
そして――
ボウケンジャーの巨大ロボ『ダイボウケン』が、堂々と顕現した。
『なっ……!!?』
「そらっ!!!」
ボウケンレッド(長人)が搭乗。
装備されたツルハシ武器『ゴーピッカー』を地面へ叩きつける。
衝撃波が大地を走り、ソウクレイザー・チルチルノを吹き飛ばした。
『どぎゃっ!!?』
「助太刀するぜ、嬢ちゃん!」
「え、あ、あー!よ、よろしくお願いします!」
巨大ロボ二体が並び立つ。
『あ、ちょっ、待ってヤバい!!いくら最強(自称)の我でもロボ戦の1対2はマズイ!!』
ゴウドが露骨に焦る。
それでも剣を振り回し反撃を試みる。
「ゴースコッパー!!」
ダイボウケンが武装を持ち替え、地面を掘削。
大量の土砂を巻き上げ、視界を奪う。
『あ待って待って待ってくださいそう言う事されると我なんも出来ない!!!』
「じゃあ、隙ありっ!!」
上空からクロステラカイザー・プリズマが急降下。
「轟轟剣!」
長人はゴーピッカーとゴースコッパーを合体。
巨大な剣『轟轟剣』を構える。
二体の剣に、エネルギーが収束していく。
「『クロステラカイザー・不可思議カレイドバード』!!!」
「『アドベンチャードライブ』!!!」
轟轟剣の一閃が直撃。
【『プリズマ』SABER BURST!!!!】
同時に、クロステラカイザー・プリズマが光を纏い突撃。
ソウクレイザー・チルチルノの装甲を貫通する。
『最強(自称)は最強(自称)でもっ、スイカ割り最強(自称)……チキショオオオ!!!折角練習したのにいいいいいいいいいい!!!』
断末魔と共に、ソウクレイザー・チルチルノは爆散。
パイロットのゴウドもろとも、夜空に火花を散らした。
爆煙の中から、一冊の本が弧を描いて飛来する。
タイトルは――『湖のチルノ』。
クロステラノベルは、まるで持ち主を選ぶように、イリヤの手元へ収まった。
「勝った……のは良いんだけど、これって何なんだろう……?」
***
「イリヤ……」
地上でウォークロックと戦っていたサファイアが、空を見上げ呟く。
イリヤは、前回の出来事を覚えていない。
本型アイテム『クロステラノベル』。
その力で新たな姿へ変身し、暴走していたソルジャー世怪を撃破したことも。
クロステラノベルは守護者やパラレルファイターも使用する。
だが、ソウクレイザー撃破で得られるノベルや、あの時突然現れた『ハクレイナイト・インヴァース』は、明らかに系統が異なる。
「……。」
サファイアは言葉を飲み込む。
クラスカード。
クロスタルリング。
クロステラノベル。
力は増えている。だが――
謎も、危険も、それ以上に増えていた。
問題が、多すぎる。
***
「VFDSCAWEWEDEWAAAAAA!!!!!イイカゲンニシヤガレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」
一方その頃。
ロータス世怪は、明らかに理性を失い始めていた。
力を制御しきれず、全身からエネルギーを漏らしながら、メモリアとガイアへと無差別に突撃を繰り返している。
その速度は凄まじい。
だが――
「遅ぇよ」
ガイアが一瞬で加速。
相手の軌道を上回る超加速で回り込み、容易くいなす。
さらにメモリアも、正面からの突進を確実に受け止め、カウンターを叩き込んでいた。
最初に交戦した時と比べれば、今のロータス世怪の動きは荒い。
速さはあるが、単調。明らかに消耗している。
「そう疲れてなきゃ、今更単調な攻撃に負けるかよ」
「とは言え、何か大分しぶといような……」
メモリアの言葉通りだった。
確実に何度も直撃を与えている。
しかし――倒れない。
「GI……」
よく見ると、砕けた装甲の隙間が、じわじわと再生している。
「再生……ってなると、もっと強い一撃を入れ込まないとダメかこりゃ……」
「結構入れ込んだのにそれが駄目ってなると……」
決定打が足りない。
そう判断した、その時。
「んなもん、オレがやる!!」
背後から声が飛ぶ。
長人の契約サーヴァント――セイバーが、二人の後方に立っていた。
その剣には、ただならぬ魔力が収束している。
「我は王に非ず、その後ろを歩む者。彼の王の安らぎの為に、あらゆる敵を駆逐する!『
真名解放。
放たれたのは、雷鳴のような轟音を伴う赤い奔流。
空間そのものを震わせる宝具の一撃が、ロータス世怪へ直撃する。
「GIAAAAAAAAAAAA!!!!?」
再生し続けていた装甲が、今度は追いつかない。
全身がひび割れ、盛大に粉砕された。
「オイ!後はどっちかがトドメを刺せ!!」
セイバーの叫び。
「んじゃ、ここはどうぞ」
ガイアが軽く肩をすくめる。
「任された!!!」
メモリアはメモリアライドシューターUを構え、瞬時にエネルギーを最大まで充填。
【『メモリア』RIDER SHOOTING!!!!】
前輪を模した光弾が射出される。
「エ……ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
宝具で怯みきったロータス世怪は回避不能。
直撃と同時に、巨体が爆散した。
煙の中から現れたのは、元の老人の姿。
「すびばせ……でじだ……」
情けない言葉を残し、そのまま気を失った。
そして――
『アクセル・ワールド』の指輪が、静かにメモリアの手元へと飛来する。
***
「……Pさん、わざわざ譲って良かったんですか?」
駆け寄ってきたありすが、ガイアに問いかける。
「まあ、アイツらのお陰であのボウケンレッドを納得させてくれたようなものだし。だから花持たせてやったのさ」
ガイアはあっさりと答えた。
「ジリャガァ……」
残っていたウォークロック達も、プリズマ達の手で次々と撃破される。
これで、この場の敵はほぼ壊滅だ。
「で、そっちはどう?」
ビビットがSDセンリツ経由で通信を繋ぐ。
『バッチリ!途中で色々出て来たけど、まあ問題なく終わったのです』
向こうも制圧完了らしい。
***
「ッーッハッハッハッハッハ!いやぁ見事だったよお前ら!」
守護者五人と合流したところで、ボウケンレッド(長人)が豪快に笑う。
気絶した老人は縄で縛られ、電柱に固定済みだ。
「様々な力を集結させる守護者……お前達なら、きっと今この時空で起きている異変、その真実を解き明かしてくれる……そう感じるよ」
「と言う事は……」
「ああ……合格だ!予想以上だよお前達!」
メモリアの問いに、仮面越しでも分かる笑み。
「とりあえず、昼間もそうだが色々専門的な用語を喋ってたもんだし、お前達にも教えといてやるよ。この『U時空考古学』の――」
長人が重要事項を語ろうとした、その瞬間。
「……それをすぐに知られても、困るな」
低い声が、商店街に響いた。
次の瞬間。
商店街の時計台を経由するように、何かが飛んできて――
ボウケンレッド(長人)の身体が殴り飛ばされた。
「なっ――!?」
殴り飛ばした何者かが、さらに追撃。
右手を模したガントレット型の銃武器から、無数の弾丸が乱射される。
「がっ――」
長人は変身解除。
地面に倒れ込む。
クロステライザーが消滅し、『ボウケンジャー』のクロスタルリングが宙を舞う。
それは、まるで引き寄せられるように――
謎の人物の手元へ収まった。
WINNER『HUNTER EYES』
「……試運転としては、こんなものか」
静かな呟き。
状況を、一同は理解できない。
「えっ……えっ……?」
「あなたは、一体……!?」
プリズマとサファイアの声。
ゆっくりと振り向く影。
スタイリッシュな装甲。
だが同時に、重厚なパワータイプの構造。
マントを翻すその姿は、狩人のような仮面の戦士。
冷たい視線が、守護者達を射抜く。
空気が、張り詰める。
敵意も、殺気も、隠す気はない。
ただ静かに――
次の戦いが始まることだけを告げるように。
――続く。
=NEXT=
美遊「私達の前に現れたのは、指輪を狩る凶悪な狩人『アイズ』……
それどころか、更に面倒で奇妙な別動隊というのまで現れて……
交差する目論見と嫌悪、人を悪に変える宝石、そしてイリヤに襲い来る危機と試練……迫り来る数々の脅威が、私とイリヤを襲う……
次回、第9話『見つめる狩人シンフォニー』。それでも、私は……」
・今サブタイトルの元ネタ:轟轟戦隊ボウケンジャー
名乗り口上『果て無き冒険スピリッツ!』
***
=パラレルファイター=
『尾張長人』
元ネタ:主人公VSラスボス(アンダーバー)、真田明彦(ペルソナ3)、獅子劫界離(Fate/Apocrypha)
イメージCV:小山力也さん
使用クロスタルリングカセット:轟轟戦隊ボウケンジャー
職業:旅人
願い:この時空で起きている異変の全貌を知る
突然蓮子とメリーたちの前に現れたパラレルファイター。かなりガタイの良い男。
『ドウガトピア』と言う異世界にて、大昔に何者かの意思により作られた異変で、隔離されていたらしいエリアからやって来た……らしい。
パラレルファイター『ボウケンレッド』として、第7時空で発生する無数の異変を解決するために動き、その道中でとあるセイバークラスのサーヴァントと契約している。
指輪能力は、建造物を作り出す『建造(ビルディング)』。これをかなり研究をしていたようで、応用で『ダイボウケン』を復活させるまでに至っていた。
遺跡荒らしの男を捉えるためにこの世界に訪れたらしく、その男を蓮子とメリー達の協力のお陰で捕まえる事が出来た。
しかし、お礼として自身が研究する『U時空考古学』の事を教えようとした瞬間、彼は突如現れた狩人に倒される事となる。
=クロスタルリングカセット=
『轟轟戦隊ボウケンジャー』
イラスト:アクセルラー→ボウケンレッド
固定絵:ゴーゴーダンプ
指輪能力:建造
所有者:尾張長人→狩人アイズ
『アクセル・ワールド』
イラスト:有田春雪と学内用アバター→シルバー・クロウ
固定絵:黒雪姫&ブラック・ロータス
獲得者:蓮子&メリー
=
『ロータス
使用指輪:アクセル・ワールド
憑り付いた人物:遺跡荒らしの男
侵蝕スキル:蝶のように舞い加速するスキル
『ソウクレイザー・チルチルノ』
搭乗者:ゴウド・ケンジャー
(ウォークロックの名前の元ネタ:轟轟戦隊ボウケンジャー×ハロルド・ケンジャノッチ(ネタバレが激しすぎるRPG))
固有武器:チルチルノソード
ベース:チルノ
―――――
*注釈:本作品は、自著の文章をAI(ChatGPT等)で推敲・校正して投稿しています。ストーリーや台詞はすべて作者が作成したものですが、読みやすさ向上のために文章の整理を行っています。