ウルトラワールド:Scramble Engage   作:おろさん

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???「狩人アイズの襲撃、そして暴走を繰り返した侵蝕世怪人……


いくつもの脅威に対して、母親との会話を経て覚悟を決めた少女イリヤスフィール。彼女は仲間と共に、侵蝕世怪人にされていた尾張長人を救出し、そしてアイズを退けた、とさ……


……え?お前誰だって?おいおい、そう焦るなって。すぐ分かるから今回の話を読んでけよ。あと、急に色んな新事実が発覚すると思うが、そこはご愛顧だ。」






第11話:ノーモア・トレンディドラマ
ノーモア・トレンディドラマ 01


 

 

 数週間前――。

 

 アメリカの田舎町、『サンタ・デストロイ』。

 

 かつて“天使の死体が転がる街”とまで呼ばれたこの場所は、今もなお、裏社会の匂いが色濃く残る危険地帯である。

 

 深夜。

 

 人気のないビルの屋上。

 

 かつて――世界中の裏社会にその名を轟かせることになる、血生臭いランキング戦が始まった場所。

 

 静寂を切り裂くように――

 

「ギャガァッ……!!?」

 

 異形の悲鳴が響いた。

 

 その正体は、突如この街に現れたウォークロックの群れ。

 

 だが――

 

 次の瞬間には、その一体が真っ二つに裂かれていた。

 

 斬ったのは、一人の男。

 

 赤いジャケットにサングラス。

 

 どこか気だるげな立ち姿のまま、しかしその動きは鋭い。

 

 彼の名は、『トラヴィス・タッチダウン』。

 

 この街に名を刻む殺し屋だ。

 

「ジイリリリリ!!」

 

 残ったウォークロックたちが、一斉に銃撃を開始する。

 

 弾丸とビームが雨のように降り注ぐ。

 

 ――が。

 

「……オラッ!!」

 

 トラヴィスはほとんど意に介さない。

 

 軽く身を捻り、最小限の動きで攻撃を避けながら、一直線に踏み込む。

 

 手に握られているのは、ビーム状のエネルギー刃を持つ刀。

 

 振るうたびに光が軌跡を描き――

 

 ウォークロックを、次々と両断していく。

 

 数秒後。

 

 屋上に残っていた敵影は、すべて消えていた。

 

「はいはい、終わったようね」

 

 戦闘が終わるのを見計らったかのように。

 

 上空から、ヘリコプターが接近してくる。

 

 その機内から、ひとりの女性が身を乗り出して声をかけてきた。

 

「貴方も随分暇になったみたいじゃない。こんなところで、雑魚の戦闘兵を薙ぎ払って……どういう心境なのかしら?」

 

 どこか挑発的な声音。

 

「……うるせーよ。登場して早々その言い方は無いだろうが」

 

 トラヴィスは顔をしかめながら、軽く肩をすくめる。

 

「大体、ここに呼び寄せたのはそっちだろうがよ」

 

 吐き捨てるように言う。

 

 その女性――『シルヴィア・クリステル』は、くすりと笑った。

 

 トラヴィスを戦いの道へと導いてきた人物。

 

 そして今は――彼の妻でもある。

 

「で、何の用なんだよ」

 

 トラヴィスはサングラス越しに見上げる。

 

「わざわざ呼び出してきた上に、その言い回し……珍しく、ずいぶん真剣そうじゃねぇか」

 

 一拍置いて、口の端を吊り上げる。

 

「アレか? ノーモアヒーローズは4からシリアス路線になるってのか?」

 

「そもそも新作の話自体が出てないわよ」

 

 即座に否定。

 

「というか、急に知らないキャラが出てきて読者も『誰だコイツ』ってなるでしょうし、手短にいくわ」

 

 そしてメタ混じりの返し。

 

 トラヴィスは軽くため息をついた。

 

 そして――

 

「トラヴィス・タッチダウン」

 

 シルヴィアは少しだけ声のトーンを落とす。

 

「早い話――『聖霊庁』からのご依頼よ」

 

「は?」

 

 間の抜けた声が出た。

 

「聖霊庁って、確か……各国の政府公認の、秘密組織……みたいな連中だったか?」

 

 眉をひそめる。

 

「アイツらが何の用だよ。あいつらが割り込んできてから、何でか殺し屋ランキングが世界規模に広がって……制限だとか規制だとか、とにかく色々ややこしくなってんだぞ。」

 

「まあ、それはそうでしょうね」

 

 シルヴィアはあっさり肯定する。

 

「人体の切断がほぼ当たり前みたいなゴア路線を、この小説で書くわけがないもの。」

 

「いや、そういうメタな意味じゃなくてだな……」

 

 思わずツッコミを入れるトラヴィス。

 

 シルヴィアは一度軽く咳払いし、話を戻す。

 

「とにかく。聖霊庁――正確には、西欧の『ローゼンベルグ支部』の支部長から直々の依頼よ」

 

 はっきりと告げる。

 

「言っておくけど、殺しの依頼じゃないわ」

 

「……だったらなおさら、なんで俺なんだ?」

 

 トラヴィスは訝しげに眉を寄せる。

 

「一応、俺は殺し屋だぞ。それに……聖女だのファンタジーだのとは、基本的に無縁の中年だ」

 

「今さら何言ってるの」

 

 シルヴィアは呆れたように肩をすくめた。

 

「半世紀前に星間大戦、1年前に革命戦争が起きたこの世界で、そんな線引きに意味はないわ」

 

 その言葉には、どこか現実を突きつける重みがあった。

 

「……とにかく」

 

 仕切り直すように、言葉を続ける。

 

「序盤から長々と説明するわけにもいかないから、まず結論だけ言うわね」

 

 そして――

 

 シルヴィアははっきりと告げた。

 

「貴方にはこれから、日本に行ってもらうわ」

 

 

*****

 

 

 時は戻り――現在。

 

 場所は、冬木市。

 

 前回の狩人アイズとアース世怪の一件から、数日が経った頃のことだった。

 

 冬の朝。

 

 澄んだ空気の中、アインツベルン邸の門が開く。

 

「おはよう、イリヤ。蓮子さんとメリーさんも、おはようございます」

 

 声をかけてきたのは、向かいにあるエーデルフェルト邸から出てきた美遊だった。

 

 通学のタイミングを合わせたかのように、ちょうど鉢合わせる形になる。

 

「あ、おはよう美遊」

 

「おはよう、美遊ちゃん」

 

 イリヤと、隣に並ぶ蓮子・メリーもそれぞれ挨拶を返す。

 

 そのやり取りの中で、美遊は少しだけ不思議そうに首をかしげた。

 

「……蓮子さんとメリーさんも一緒なのは、珍しいですね。いつもなら、もう少し後に出てくる印象でしたが……」

 

 普段の生活リズムを思い返しての言葉だ。

 

 それに対して、

 

「ええ、今日はバイトのシフトが早いのよ」

 

 メリーが穏やかに答え、

 

「店長曰く、新商品の入荷があるらしくてね」

 

 蓮子が肩をすくめながら補足する。

 

「なるほど……」

 

 美遊は小さく納得したように頷いた。

 

「……それじゃあ、私たちは先に行くわね。イリヤたちも、いってらっしゃい」

 

 そう言うと――

 

 蓮子とメリーは、バイク形態へと変形したメモリアライドシューターUにまたがる。

 

 エンジン音が静かな朝に響き、

 

 そのまま二人は、バイト先であるアニメショップ・マルチバースへと走り去っていった。

 

 残されたのは、イリヤと美遊。

 

 遠ざかっていく背中を見送りながら、イリヤはふと思い出したように口を開く。

 

「……そういえば美遊、二人のこと名前で呼んでたね」

 

 少し前までは、どこか距離のある呼び方だったはずだ。

 

 それが気になっての一言だったが――

 

「……別に、そんなことはいいでしょ」

 

 美遊はそっけなく返す。

 

 けれど次の瞬間。

 

 そのまま自然な動作で、イリヤの腕にぎゅっと抱きついた。

 

「……え?」

 

 一瞬、イリヤの思考が止まる。

 

「……早く行こ」

 

 何事もなかったかのように、美遊は小さくそう言った。

 

「ま、まあ……うん……」

 

 戸惑いながらも、イリヤは頷くしかない。

 

 ――ここ数日。

 

 あの一件以来、美遊の様子は少し変わっていた。

 

 以前よりも距離が近い。

 

 それは単なる好意というより――どこか、手放すまいとするような強さすら感じられる。

 

(……なんだろう、この感じ)

 

 嫌ではない。

 

 一応、嬉しいと言えばそうだ。

 

 でもどこか、くすぐったくて落ち着かない。

 

 そんな複雑な気持ちを抱えたまま、イリヤは、美遊と並んで歩き出す。

 

 目的地は、穂群原学園。

 

 冬の朝の道を、二人の足音が静かに刻んでいった。

 

 

***

 

 

「そう言えば今日、イリヤちゃん達の学校で講演会があるんだったかしらね?」

 

 冬の空気を切り裂くように走る、メモリアライドシューターU。

 

 その後部座席で、メリーがふと思い出したように呟いた。

 

「あ、そうだったわね。確か政治関係者の人が演説するって話だったわ」

 

 前方でハンドルを握る蓮子が応じる。

 

「しかも、数か月前から各国を回って、日本でも何度も講演をしてるらしいわよ」

 

「……それを聞くと、やっぱり驚きよね」

 

 メリーは、少しだけ視線を遠くへ向ける。

 

「一年前に、大規模な戦いがあったなんて」

 

「……そうだよねぇ……」

 

 蓮子も小さく頷く。

 

「魔術師とか、クロスタルリングみたいな超常的なものだけじゃない……この世界、普通にスケールがおかしいのよね……」

 

 冗談めかした言い方ではあるが、その声にはどこか現実味を帯びた重さがあった。

 

 ――彼女たちの生きる世界は、決して“日常だけ”で出来ているわけではない。

 

 そんな事実を、改めて噛みしめるように。

 

 

*****

 

 

 ――そして、数時間後。

 

 穂群原学園。

 

 この日、校内の講堂には初等部だけでなく、中等部・高等部の生徒たちが集められていた。

 

 普段よりも張り詰めた空気の中、壇上に立つ一人の女性が口を開く。

 

「皆さんは、“平和”とはどのようなものだと考えていますか」

 

 静かで、よく通る声。

 

「戦いがなくなること――それだけで、本当に十分なのでしょうか」

 

 問いかけるようなその言葉に、会場は自然と静まり返る。

 

 彼女の名は――『リリーナ・ドーリアン』。

 

 現在、各国を巡りながら平和についての講演を行っている人物だ。

 

「かつて、この地球圏では数えきれないほどの戦いが繰り返されてきました」

 

 リリーナは、淡々と、しかし確かな意志を込めて語る。

 

「半世紀前に起きた星間大戦。そして、その中で引き起こされたオーラ・バトラー事件……」

 

 一度言葉を区切り、

 

「そして――つい最近まで続いていた数々の争い」

 

 静かに続けた。

 

「“革命戦争”と呼ばれたその戦いは、皆さんの記憶にも新しいはずです」

 

 生徒たちの間に、わずかなざわめきが走る。

 

「無人兵器による戦闘、大規模な武力衝突……世界各地で、多くの犠牲が生まれました」

 

 その現実を、決して美化することなく語りながら――

 

「革命戦争は終結し、世界は大きな転換点を迎えました」

 

 リリーナは前を見据える。

 

「ですが、それは“平和の完成”ではありません。あくまで、“始まり”に過ぎないのです」

 

 その言葉には、強い確信が込められていた。

 

「現在もなお、世界各地では様々な問題が起きています。

 

 それでも私は、対話によって平和を築くことができると信じています」

 

 一人ひとりに語りかけるように。

 

「ただ争いを避けるだけではなく――互いを理解しようとし続けること

 

 その意志こそが、今の世界における“平和の形”なのだと、私は思います」

 

 

***

 

 

「……平和の形、か……」

 

 講堂の一角。

 

 イリヤの隣で、美遊が小さく呟いた。

 

 その横顔は、真剣そのものだった。

 

「なんか、すごく真面目に聞いてるね、美遊」

 

 イリヤが少しだけ微笑みながら声をかける。

 

「うん……」

 

 短い返事。

 

 だが、その瞳は壇上のリリーナをしっかりと捉えていた。

 

 この世界では、過去にいくつもの大規模な戦争が起きていた。

 

 近年では、地球圏に残った人々と、宇宙コロニーへ移住した人々。その間に生まれた対立が顕著だ。

 

 旧連合によるコロニーへの圧制。さらに、3年前には木星蜥蜴によるテロの発生。

 

 様々な要因が積み重なり――ついに全面戦争へと発展。それが、1年前に起きた『革命戦争』である。

 

 戦いは激化し、多くの勢力を巻き込みながら拡大していった。

 

 だが最終的に、地球側を率いたトレーズ・クシュリナーダの死。そして、コロニー側およびホワイトファングを率いたミリアルド・ピースクラフトの消息不明。

 

 それをきっかけに、戦争は終結を迎えた。

 

 ――大きな犠牲と引き換えに。

 

「宇宙進出に……大きな戦争……」

 

 美遊は、ぽつりと呟く。

 

「そんなことがあったなんて……ちゃんと調べるまで、知らなかった……」

 

 その声には、純粋な驚きと、少しの戸惑いが混じっていた。

 

 再び、壇上へと視線を向ける。

 

「……平和……か……」

 

 静かに、言葉を噛みしめるように。

 

 ――確かに、今は一応の平穏が保たれている。

 

 だがイリヤたちは知っている。

 

 クレイジークロックのように、今もなお危険な存在が潜んでいることを。

 

 だからこそ――

 

(……守らなきゃ、だよね)

 

 イリヤは、胸の内でそっと思う。

 

 今ある日常を。

 

 こうして、普通に過ごせる時間を。

 

 それがどれほど貴重なものなのかを、知っているからこそ。

 

 静かに続く講演の中で――

 

 それぞれが、それぞれの“平和”について考えていた。

 

 

*****

 

 

 そんなこんなで――やがて放課後。

 

 講演の余韻を残したまま、イリヤと美遊は帰路についていた。

 

 冬の空は少しだけ赤みを帯び、街はゆっくりと夕方の色へと移り変わっていく。

 

「……なんというか、凄かったね」

 

 イリヤがぽつりと呟く。

 

「うん……」

 

 隣を歩く美遊も、小さく頷いた。

 

 しばらく無言で歩いたあと――

 

 美遊が、思考を整理するように口を開く。

 

「リリーナ・ドーリアン……本名は『リリーナ・ピースクラフト』」

 

 淡々とした口調で、しかし確かめるように続ける。

 

「完全平和主義を掲げたサンクキングダムの血筋……今は養父の姓を名乗って、『地球圏統一国家』――現在の『新国際連合』の外務次官として活動している……」

 

 少し間を置いて、

 

「“ピースクラフト”っていう名前からして……革命戦争の当事者側の人間、ってことになる」

 

「……やっぱり、すごい人なんだね」

 

 イリヤは素直にそう言った。

 

 ただの講演者ではない。

 

 あの場に立っていたのは、“歴史の中心にいた人間”なのだと、今さらながら実感する。

 

「……今日こうやって話を聞くまで、革命戦争のこと、ちゃんと分かってなかったけど」

 

 イリヤは少し考え込むように続ける。

 

「1年前ってことは……鈴夜さんとか奏海さんたちも、何かしら関わってたりするのかな?」

 

「……そうかもね」

 

 美遊は静かに頷いた。

 

「あの二人に限らず……フジヨシの人たちとか、アイドルの人たちも」

 

 ふと思い返す。

 

 どこか、普通の人とは違う落ち着きや覚悟を感じる瞬間があったことを。

 

「なんとなくだけど……みんな、どこか肝が据わってる理由が分かった気がする」

 

 そして、少しだけ表情を曇らせる。

 

「……いろんな人が戦って、やっと今の平和がある」

 

「だとしたら――」

 

 小さく息を吐き、

 

「クレイジークロックは……何が目的なんだろう」

 

 イリヤはそう呟いた

 

 そこで、美遊がふと思い出したように口を開いた。

 

「……狩人アイズ。蛯名コロモが言ってた。

 

 『クレイジークロックは、破壊活動が目的じゃない』って。

 

 『そのうち、いろんな思惑や思想が入り混じる』って……」

 

「……それって」

 

 イリヤの声が、わずかに強張る。

 

「つまり……また新しい脅威が出てくる、ってことだよね……」

 

「正直、流石に考えたくはないけど……」

 

 美遊は視線を落とす。

 

「パトレボルシオンのこともあるし、否定はできない……」

 

 空気が、少しだけ重くなる。

 

 けれど――

 

 美遊はふっと顔を上げた。

 

「……でも」

 

 その表情は、どこか確信めいていた。

 

「多分……きっと、来るのは“脅威だけ”じゃないと思う」

 

「美遊……?」

 

 その言葉の意味を問いかけようとした――その時だった。

 

 ――キィィィィィッ!!

 

 耳をつんざくような急ブレーキ音が、すぐ目の前で鳴り響く。

 

「えっ!?」

 

「あっ――」

 

 反応する間もなく。

 

 黒塗りのリムジンが、二人の目前で急停止した。

 

 次の瞬間。

 

 ドアが開き、中から伸びてきた腕に――

 

 ぐいっ、と胸ぐらを掴まれる。

 

「ちょ、ちょっと――!?」

 

 抗議する間もなく、そのまま車内へ引きずり込まれた。

 

 バタン、とドアが閉まる。

 

 そしてリムジンは、そのまま走り去っていった。

 

「な、うおう!? 誘拐だあああああああ!!?」

 

 少し離れた場所から、慌てた叫び声が上がる。

 

 どうやら、後ろを歩いていたクラスメイトたちが一部始終を目撃していたらしい。

 

「あわわわ!!?え、えっと、どうしよう、笛!?」

 

 龍子や美々が大慌てで騒ぎ出す。

 

「い、いや待て落ち着けって!」

 

「確か……あのリムジン、美遊の家のじゃ……?」

 

 対して、雀花と那那亀は比較的冷静に状況を分析する。

 

 見覚えがある車だったのだ。

 

 

*****

 

 

「い、いきなり……って……」

 

 車内。

 

 突然の出来事に目を回しながら、イリヤは体を起こす。

 

 隣では美遊も同様に体勢を整えていた。

 

 そして、二人の視線の先には――

 

「り、凛さん……?」

 

「ルヴィアさんと……桜さん……」

 

 見慣れた顔ぶれが、当たり前のように座っていた。

 

 遠坂凛、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと桜・エーデルフェルト。

 

 三人の魔術師だ。

 

(……あれ?)

 

 イリヤは違和感に気づく。

 

「というか……ルヴィアさんと桜さん、その格好……」

 

 よく見ると、二人は凛と同じ――穂群原学園高等部の制服を着ていた。

 

「……色々ありましてね」

 

 ルヴィアが優雅に微笑む。

 

「私たちも、この学校に通うことになりましたの」

 

「少し前に転校してきたんですけど……言うタイミングがなくて」

 

 桜が少し申し訳なさそうに続ける。

 

「え、そうだったんだ……」

 

 イリヤは驚きつつも納得する。

 

「まあ、その辺の話は後でゆっくりするとして」

 

 凛が腕を組み、話を切り替える。

 

 その表情は、いつもの軽さを残しつつも、どこか真剣だった。

 

「急で悪いんだけど」

 

 一拍置いて、はっきりと告げる。

 

任務(しごと)……っていうか、ちょっとした相談があるのよ」

 

 その言葉に――

 

 車内の空気が、わずかに引き締まった。

 

 

 

 

 








―――――

*注釈:本作品は、自著の文章をAI(ChatGPT等)で推敲・校正して投稿しています。ストーリーや台詞はすべて作者が作成したものですが、読みやすさ向上のために文章の整理を行っています。


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