ウルトラワールド:Scramble Engage   作:おろさん

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晴天爽快?クリアなあの子はバーチャル少女 05

 

 

『キッヒヒヒヒヒ!!お前のそのロボットを真四角に切り抜くんでぃすケドー!!』

 

 ココデーはソウクレイザー・ハンレイヨームを動かし、『ハンレイ剣』と『ヨーム剣』を構え迫り来る。

 

「ボクシングの次は剣術か……」

 

 奏海は操縦桿を引きクロステラカイザーガイアを操作。かなり早い動きで相手をかく乱し、右腕のクロスボウで矢を連続で撃つ。

 

 ソウクレイザー・ハンレイヨームが剣技で弾幕を弾くものの、何発かを命中させた。

 

『ギッ……だったら今度はこっちで分身するんでぃすケド!!』

 

 ココデーは再び黒いカートリッジを手に持つと、ソウクレイザー・ハンレイヨームが分身してもう一機増えた。

 

『まさに四刀流!!どうだ、さっきのようには行かないんでぃすケド――』

 

「そう思ってるのならそれはそれで甘いわな」

 

『えっ』

 

 勝った気になっていたココデーに対し、奏海は狼狽えてすらいない。

 

「ってなわけで、無理せん程度にまた頼むぞ二人とも!」

 

 上に向かって彼は声を張り上げる。その視線の先、その巨大なクロステラカイザーガイアの頭上には、千夜とちとせが軽やかに立っていた。

 

「フフ……全く、こういう処は人使いが荒い……」

 

「あら、その割にはどうして笑顔なのかしらね?」

 

「……き、気のせいです。」

 

「バッチリで何より。さてと……」

 

 二人の様子を確認すると、奏海は古代チックなカートリッジを二つ取り出す。片方は先程使用したものだ。

 

 彼はカートリッジのつまみをそれぞれ回し、赤黒いエネルギーでそれらを包む。

 

「盾角、鎌角……力貸せ」

 

 するとカートリッジ二つが光を発し、それぞれ千夜とちとせを包む。

 

 千夜は先程奏海が使ったものと同じ盾を、ちとせは二本の(シックル)を装備した。

 

『そ、そそそそそーれがなんだと!!?そんなん装備したとて高層ビルばりにデカい巨大ロボ同士のバトルで生身数人で――』

 

「口数が多い」

 

 ヘラヘラしてるが普通に動揺するココデーに対しそう返し、千夜は盾を投げる。すると盾が多少形状を変え巨大化し、ソウクレイザー・ハンレイヨームを挟み込むように突撃。身動きを取れなくする。

 

『ぎ……そ、そんなのどうってことどうってことないんでぃすケドー!!分身これをぶっ壊して――』

 

「あら、私の事忘れてない?……それっ!」

 

 ちとせが二つのシックルを重ね合わせると、それが一本の長柄のサイズに変化。エネルギーを溜め込み、そのひと振りで斬撃を放つ。

 

 その斬撃は、分身のソウクレイザー・ハンレイヨームに命中。分身はあっさりと砕け散った。

 

『ヴェエエエエッ!?耐久ペラッペラなんでぃすケド!!?何故に!!?』

 

「さぁ?大きさの問題なんじゃ……あう」

 

「ああもういけませんお嬢様!先程まであれほど力を使ったばかりなのに、またそのような大技を放っては……」

 

 斬撃を放ったちとせが目を回したのを、慌てた千夜が支える。

 

「言うほど使って無いと思うけど、張り切り過ぎちゃったかな……てへ☆」

 

「『てへ』ではなくて……;」

 

「あ、それはそうと魔法使いさん、トドメあとはやっちゃって~」

 

「……ま、まあ、任された!」

 

 ちとせが手を振りながら千代に担がれ下がるのを見て、奏海は胸をなでおろしつつ、目前に出てきた像を握る。

 

「『クロステラカイザー・スターライトフェイルノート』!!」

 

【『ガイア』ARCHER PENETRATE!!!!】

 

 クロステラカイザーガイアの右腕から、凄まじい速さの赤黒いエネルギーの矢が発射。

 

『ぐっ、また終わってないんでぃすケド!!自慢の二刀で叩き切っ――』

 

 ソウクレイザー・ハンレイヨームが双剣で矢を防ごうとしたが、刀は二本とも粉砕。機体を貫いた。

 

『……れるわけないんでぃすケド!!?ってか私の方が切り抜かれるんでぃすケドオオオオオオオオオオ!!!』

 

 そのまま、ココデーごと爆散。そして爆破跡から飛んできた『ハンレイキャリバー』というタイトルのクロステラノベルを、奏海は手に掴んだ。

 

「腕っぷしは良い方だったが、それ以外は他愛も無かったな……ってか、アイツが持ってた黒いヤツ……何だったんだ?『エゴルギア』……じゃないし――む?」

 

 奏海は、何か見知らぬ気配を感じ取る。しかし、その気配はすぐにどこかに行ってしまったようだった。

 

「今のは……この感じ、まだまだ何かありそうだな……ったく……」

 

***

 

「ネガエモルギア……またあっちに事案を任せる形になっちまったな。」

 

 奏海が察知した気配、もとい赤い装甲スーツを纏った男。彼は、ソウクレイザーの爆破跡から転がり落ちてきたカートリッジを拾い上げる。

 

「……結構前から調査し続けてるものの……ネガエモルギアであんな使い方出来るとなると、少し急いだ方が良いな……守護者って奴等の動向も調べて、何か進展があればいいんだけどな。」

 

*****

 

「せいせいせいせいっ!!」

 

 一方その頃。ビビットは、先程よりもスピードを上げて間合いを詰めてクロステライザーを振るう。レッドファルコン(くりあ)も負けじとファルコンセイバーを振るって対抗。金属音が鳴り響く。

 

「っ、さっきよりも速い……だけど……特訓通りに……いつも通りに、攻め込むだけ!!」

 

 対するレッドファルコン(くりあ)は再度透明化を発動させ、ライブラスターを構える。

 

「それなら……!!」

 

 ビビットは、ツメガバックルから一つのクロスタルリングを取り出す。

 

『5つのデンジリング』→『デンジレッド』

『ダイデンジン』

 

再変身(エンゲージ)!」

 

【CROSSTAL RING!!!】

 

【『デンジマン』!!!】

 

 指輪をクロステライザーにはめ込んで、クラップを行い、そして『デンジレッド』へ再変身。

 

「デンジパンチっ!!」

 

 デンジマンのグローブ武器『デンジパンチ』を装着。軽く腕を動かすことで、ライブラスターのレーザーを全て弾いた。

 

「なっ……だったらっ!!」

 

 レッドファルコン(くりあ)は透明化状態のまま、剣に変形させたライブラスターとファルコンセイバーの二刀流でデンジレッド(ビビット)に迫ろうとする。

 

「おっと、見えちゃうんだよねこれが!」

 

 対するデンジレッド(ビビット)は、デンジレッドのスーツの機能『デンジスコープ』を展開。そのレーダーの力により、透明化しているレッドファルコン(くりあ)の正確な位置を把握する。

 

「……どっせぇぇぇい!!」

 

「っ……!!?」

 

 そのままデンジパンチによる右ストレート。クリーンヒットを受け透明化が解けたレッドファルコン(くりあ)に、そのままビビットは間合いを詰める。

 

「色々気を取られて忘れてたよ……アタシが目指すものを!!アタシは今を守るために戦う!夢に見た青春を……理不尽に押しつぶされることが無いように!!だからこそ、君の覚悟にも、全力で応えるんだっ!!」

 

 クロステライザーによる斬撃と、ビビットキャストマシンガンUの銃撃を繰り返し浴びせる。そしてエネルギーを纏った爪で、レッドファルコン(くりあ)を思いっきり吹っ飛ばした。

 

「強い……ならっ……バイモーションバスター!!」

 

 追い詰められたレッドファルコン(くりあ)は、大きなバズーカ武装『バイモーションバスター』のを顕現させ、力を溜める。

 

『ゴセイカード』→『ゴセイレッド』

『テンソウダー』

 

「大技……だけど、それじゃ止まらないよ!!」

 

【『ゴセイジャー』!!!】

 

 対するビビットは『ゴセイレッド』に再変身して、『テンソウダー』に『ディフェンストーム』のゴセイカードを装填。

 

「……はぁぁっ!!」

 

【イクスパンド スカイックパワー】

 

「せいっ!!」

 

 バイモーションバスターのレーザーが放たれた瞬間、ゴセイレッド(ビビット)はスカイックパワーによる風の壁でそれを防御。

 

 光線と竜巻が激しくせめぎ合い、押しつど押しれつしながら拮抗を続けた末、限界を超えて大爆発を起こす。

 

「これならっ……」

 

「とでも思ったかな!」

 

 バイモーションバスターを放った反動で吹っ飛んだレッドファルコン(くりあ)。しかしその声が聞こえて上を見上げると、スカイックソードを構えてゴセイレッド(ビビット)が飛び込んでくる。

 

「レッドブレイクっ!!!」

 

 横一線に放つ斬撃。それがレッドファルコン(くりあ)にクリーンヒット。強い爆発と共に、かなり強く吹っ飛ばされた。

 

「っあっっ……ま、まだ……まだ止まらない……私は……っ!!」

 

 かなり強くダメージを受けたようだったが、これでまだ耐えている。

 

「ん……」

 

 そしてビビットには、そんなレッドファルコン(くりあ)の様子を見て少し違和感を抱く。

 

 何故、()()()()()()()()()()()と。

 

***

 

「REVVOVOVOVOVOVVOVVO!!!!」

 

「せいせいせぇぇい!なんなのです、じっくり観察すれば随分と動きが単調なのです!!」

 

 一方、暴れるレベルアップ世怪を抑えているセンリツ達。相手は両腕のハンマーを振り回しているだけで、かなり動きが分かりやすい事に気づき、かなりうまく立ち回り出したようだ。

 

「GIIIFIRRIIIII!!!」

 

「逃げるつもりだろうがそうはいかんな!」

 

 焦り出したのかレベルアップ世怪は背を向け逃げ去ろうとするが、エジソンがそこに割り込み強い光を放つ。

 

「ナイスなのですエジソン先生!ではこっちもお願いするのですバベッジさん!」

 

「良かろう!!」

 

 センリツは地中からバベッジを取り出す。バベッジはそのまま直行し、目が眩んで怯んでいるレベルアップ世怪目掛けてハンマーで吹っ飛ばした。

 

「VOGEEEEEEEE!!?」

 

「さーて、最後は私達ですわよ?」

 

「早いところ片付けさせてもらうから!!」

 

 その先には、アンとメアリーが。メアリーが吹っ飛んでいるレベルアップ世怪目掛けて走り、カトラスで切り込む。

 

「「『比翼にして連理(カリビアン・フリーバード) 』!!!」」

 

 メアリーが振り返って再び突進するのと同時に、アンは銃口を向け、引き金を引く。放たれた弾丸、そしてカトラスの刃は、レベルアップ世怪を鮮やかに撃ち抜いた。

 

「REVAAAAAAAAAAA!!!?」

 

 そのまま大ダメージを受けたレベルアップ世怪は、激しい音を立て爆発した。

 

「やった、倒せ……た……?」

 

 ツクモは自分達で敵を倒せたのもあり笑顔で一同に駆け寄ろうとする。しかしその瞬間、何か違和感を抱いた。

 

「ちょっと待って、まだ――」

 

 まだ終わってない、そう言いかけた時。砂埃が止むと、視界に映るのはレベルアップ世怪。しかしかなり様子がおかしい。

 

「REVO……REVOVOVOVOVVOVOOVOVOOVOVOOVVEROWEOREOえふぉ-fdwgんdgchgrくchりjcgrtbjcgりcげrjgcvrじんccべrjんせrjgせるgybgヴぃcbvrg8ctr8!!!!h0んgん8g!!!LEVEL UUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUP!!!!!」

 

 歪な音を立てながら、身体が崩壊していく。そして、中身が出てくるように、何か毛色の違う機械のような侵蝕世怪人が姿を現した。

 

「お、おい、何があった!ってかアレって……!!」

 

「ちょっ、な、何……!?」

 

 奏海たちが駆けつけ、ビビットも異様な音に気付く。

 

「……は……?」

 

 他が動揺している中でただ一人、レッドファルコン(くりあ)はかなり狼狽えている。

 

「ヴヴヴヴヴヴヴヴ……!!!」

 

 殻を破るように、先程と姿が全く違う、歪な機械のような人型異形に変化したレベルアップ世怪。

 

「ニクイ……キショクワルイ……ツブス……コロス……ネタマシイ、ネタマシイイイイイイイイイアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 その姿に、彼女は見覚えがあったのだ。

 

「どうして……貴方、あの時っ……」

 

「ツブス!!!オマエヲツブス!!!ソウスレバワタシガ!!!ワタシガサイキョウナノオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 

 






=NEXT=

鈴夜「強化と暴走を開始するレベルアップ世怪!その裏で動く様々な思惑、そして新たな敵幹部ハルカス……

狂気と信念の渦中で発覚する、青春くりあの衝撃の過去。

自分の願い、そして誇りに執着する彼女の、本当の願いとは。

第13話『キラリ輝け!透き通る青春ライバー』。現在(いま)を守る、その力を今……!」


・今サブタイトルの元ネタ:天装戦隊ゴセイジャー
天爽→天装


***

=クロスタルリングカセット=
『超獣戦隊ライブマン』
イラスト:ライブマンの動物のエンブレム→レッドファルコン
固定絵:スーパーライブロボ
指輪能力:透明化(インビジブル)
所有者:青春(あおはる)透明(くりあ)

侵蝕世怪人(ワールドロイド)・巨大戦力=
『レベルアップ世怪(ワイルド) レベル1』
使用指輪:???
憑り付いた人物:???
侵蝕スキル:レバガチャハンマースキル

『ソウクレイザー・ハンレイヨーム』
搭乗者:上級ウォークロック『ココデー・ロケット』
固有武器:ハンレイ剣、ヨーム剣、ハンレイスペア機体
ベース:魂魄妖夢
(ウォークロックの名前の元ネタ:チボデー・クロケット(機動武闘伝Gガンダム)×沢渡ココ(魔法少女ノ魔女裁判))

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