ウルトラワールド:Scramble Engage 作:おろさん
「……行け」
「ジカギリリリッ!!」
狩人アイズの号令で、ウォークロック達が一斉にイリヤたちへ牙を剥く。さらに頭上を割って三機のトーラスが出現、ビームサーベルを煌々と掲げ急降下してきた
「モビルドール……話には聞いてたがマジであんなのまで戦力に入れてやがんのか……!」
「言わば革命戦争の負の遺産……なんであんなの持ってるかは気にはなるけどとにかく……!!」
「「
奏海と鈴夜が身構えると共に、一同は守護者の指輪をクロステライザーに装填。
【UNCOVER THE SECRETS:GUARDIAN『メモリア』!!!】
【DRAW THE RAINBOW:GUARDIAN『プリズマ』!!!】
【COMPASSION THE SILENCE:GUARDIAN『サファイア』!!!】
【WONDERFUL THE ARCHIVE:GUARDIAN『ビビット』!!!】
【ESCORT THE DREAM:GUARDIAN『ガイア』!!!】
ウォークロックを薙ぎ払いつつ、それぞれ守護者へと変身した。
「さっきまで手伝いに行けなかった分、一気に行かせてもらうからっ!!」
「それに、急がないといけないみたいだし……!!」
プリズマとサファイアが先陣へ飛び出した瞬間、戦いの火蓋が切って落とされた。
「守護者……お前達の力を図らせてもら――ん?」
「妙な気配を感じたんで来てみたが……アンタもアンタでヤバそうなにおいがするぜ。」
ハルカスは不敵な笑みを浮かべながら拳銃を構える。しかしその時、目の前に何者かが立ちはだかる。その人物はトラヴィスだ。
「誰だ貴様……というか邪魔をするなっ!!」
「うおっ!?ちょっ、お構いなしかよお嬢ちゃん……!」
舌打ちをしたハルカスは、拳銃の先端にビームサーベル状のエネルギーを纏わせ、そのままトラヴィスに迫る。迎えるトラヴィスもビーム・カタナを構え、刹那、激しい光彩とともに両者のレーザーが正面から衝突した。
***
「ファルコンセイバー……やぁっ!!」
「y3ウウリhンrサネエddds!!!」
レッドファルコン(くりあ)はレベルアップ世怪と激突。互いの刃がぶつかり合うたびに、冷たい金属音が鋭く弾ける。
「ン92ンfxhェヌ!!キカナナアアイ2j2エア!!!」
しかし押し負けた上、追撃でレベルアップ世怪の拳がクリーンヒット。
「っ、
華麗に受け身を取って着地したレッドファルコン(くりあ)は、すかざすライブラスターを構える。その銃口から放たれたレーザーは、透明化の力によって一瞬で姿を消す。
「ザッケブンアアナナナアアアジエナエダエン!!!」
もろにレーザーを受けたレベルアップ世怪は逆上し、地面に拳を叩きつけて衝撃波を飛ばしてきた。
「っ……!」
***
「相手はトーラスか……古いのといえどすぐに片付けるっきゃないな。ってなわけで、悪いがもっかい頼むぞ二人とも!!」
「魔法使いさん、やっぱりそこのところ乱暴ねぇ!」
「やるなら、徹底的にやりますがね!」
ガイアは、右手から生成した赤黒いエネルギーを経由しちとせと千夜を転送。二人も魔法少女のように鮮やかな衣装へと変わり、直後、ちとせはコウモリ型の魔弾を撃ち放ち、千夜は鋭い剣を抜いて一気にモビルドールへと踏み込んだ。
「また力借りるぞ、鎌角っ!!」
ビームサーベルを撃ち落とされ怯んだトーラス三機に対し、ガイアは再度古代チックなカートリッジを手に持つ。
「せいりゃぁぁっ!!」
生成した二本の
「えっ、何か見た事のないアイテム使ってなかった!?」
「よそ見をしている場合か馬鹿が!!」
モビルドールを容易く破壊したガイアの圧倒的な一撃に、メモリアが息を呑む。
しかしそんな間もなく、アイズがタイムスナイパーの銃身を鋭く閃かせて急襲を仕掛けてきた。
「おおっとソレはこっちの台詞ゥ!!」
「チッ……!!」
だが、横合いからビビットの連射が割って入る。アイズは舌打ちしつつも、瞬時に銃身を薙ぎ払い、飛来する弾丸をすべて叩き落とした。
「面倒な真似をっ……!!」
タイムスナイパーの銃身を鳴らしながら、アイズは強めのレーザーを連続で放つ。
「ここは……こう!!」
メモリアはメモリアライドシューターUを構え、回転させたタイヤ状のエネルギーで鋭いレーザーを軽々と弾き飛ばした。
「追加でそぉい!!」
「っ……!!」
その隙を逃さず、ビビットが爪上の斬撃を飛ばし反撃。アイズを強く押し出した。
「いよっし……ん?」
メモリアはガッツポーズをしたが、ふと妙な空気を察して別のほうへ視線を走らせる。
「VAAAAAAAFW!!WFFWSWFSWFSWFE!!!チュユウウェdhウェhサアナナナナナ!!!」
「なんっ……がっ……!」
レッドファルコン(くりあ)が引き続きレベルアップ世怪に攻撃を与えているものの、相手の執念が相当強いのか、いくら切り裂いても反撃して殴りかかってきている。
「な、何かすっごくピンチっぽい……!?」
「あの侵蝕世怪人、殺気が尋常じゃない……!!」
プリズマとサファイアは、レベルアップ世怪の違和感を察知し駆けつけようとするが、
「仮にも実験体……此処で潰されるわけにもいかないっ!!」
トラヴィスを一旦押し退けてからハルカスが割って入り、二人に銃撃を浴びせた。弾は外れたものの邪魔をされ、これでは迂闊に踏み出せない。
「ウィネQQ!inneeju11!!シネネwネナサラウェエウネウネイ!!!!アフsヒャフアフアフ!!!シネクレdタバレコロッセィオオl、kjhgf!!!」
「私は、死なないっ……まだ何も、取り戻しても、手に入ってもない……だからこそ、私は生きるの!!」
強烈な殴打を何度も受けても、レッドファルコン(くりあ)は倒れる事無く刃を向け、立ち向かう。
「あの子、もしかして……」
そんな必死な彼女の言葉に、ビビットが少し違和感を抱いた時だった。
「フザケンジャネウェドェd!!!!サササtswtsッサッサオトcシィ――」
再び接近したレベルアップ世怪の動きが、ピタリと止まる。『グシャ』と、かなり鈍い音を立てて。
「えっ……?」
周囲が困惑する中、アイズが口を開いた。
「あー……事切れたか。」
「事切れたって……まさか……!!」
メモリアが何かを察したようにアイズへと視線を向けると、アイズは話を続ける。
「ああ、素体がとうとう死んだ。元々オーバードーズを繰り返していた身体で、筋の通らない怒りで暴走を続けておいて……取り込まれたまま五年もあのまま生き永らえていたこと自体が奇跡……まあ、今になるまで殆どの期間は、パトレボルシオンが保管してたのだろうが……む?」
呆れるようにそう説明した彼女だが、何か妙な違和感に気づく。一同がレベルアップ世怪の方を振り向くと、ソレの輪郭が乱れ、不気味なノイズが走った。
「RE……LEVE……LEVWLWLWLVWVWLVLVLEVELレベルアアアアアアアアアアアアアアアアプ!!!」
まるで体がぐちゃぐちゃになるように、レベルアップ世怪がモザイク状のエネルギーと化すと、凄まじいスピードで巨大化。やがって実体化すると、巨大化したレベルアップ世怪が現れた。
「おお、巨大化した。コイツ参考にすれば、侵蝕世怪人の巨大化方法も確立するんじゃないか?」
「無茶を言うな、あんなのをどうしろと……もういい、これ以上は責任取れない」
軽口を叩くハルカスを尻目に、アイズは盛大にため息をついて頭を抱えた。
「あっ、待っ――」
メモリアが追う間もなく、アイズはタイムスナイパーで地面を銃撃。舞った砂埃が晴れると、その姿が見当たらない。撤退してしまったようだ。
「REVEVEVEVEVEVEVRAAAALLAELELELEEAAAAAREVORUAAAAAAAAA!!!!」
そうこうしているうちに、レベルアップ世怪が再び暴れ出す。拳を突き付けて、衝撃波をやたらめったらに放ち始めた。
「と、とりあえず何とかしないと……あれ、鈴夜くんはどこに……?」
周囲を見回すメモリア。さっきまで横にいたビビットの姿が見当たらない。そんな中で、レッドファルコン(くりあ)がクロステライザーを、天に掲げる。
「それなら……発進、ライブロボっ!!」
その言葉が響いた瞬間、天を貫く光の軌跡を伝って、巨大な影が舞い降りる。胸部に猛々しいライオンの頭が付いたそのロボットは『ライブロボ』。
レッドファルコン(くりあ)はそのコックピットに乗り込み、操縦桿を握りしめた。
***
「英雄の力……この場合、長い間指輪を所持していた影響か……」
「英雄の力って……何か知ってるの?」
ライブロボの姿を見て興味深そうなハルカスに対し、プリズマが警戒しながら問いかける。
「……ああ、何も知らな過ぎるのも癪だから教えてやるさ。パラレルファイターは、一定条件を達すると、かつての英雄たちが眠る『墓場』から、大いなる力を呼び覚ますことが出来る。それが『英雄の力』。」
「前のダイボウケンもソレのようね……」
サファイアがそう呟くと、ハルカスは首を振る。
「ソイツに関しては強引な手段で呼び寄せたようだがな。だが今回はソレと違う。長く指輪を使いこなした事により引き出した正規の力……だがまあアレでは無理だ、見たところ不完全のようだからなっ!!」
そう言い終えた矢先、再び銃撃をし出した。妨害を受けるプリズマたちは、戦闘を再開した。
「不完全っ……!?」
***
「決着、つける……!!」
レッドファルコン(くりあ)はライブロボを動かし、レベルアップ世怪へと間合いを詰めて右ストレートを突き出す。だが……
「LEEEVOOEOEOEEEEEE!!!!!」
対するレベルアップ世怪が巨大な拳を突き出し、ライブロボの拳と正面から激突する。凄まじい衝撃波が轟いた瞬間、ライブロボが押し出された。
「なっ……!?」
「LEVOVOVOOVVO!!REVVOVOVOOVOV!!!!!」
追撃で衝撃波を放たれ、じわじわと追い込まれてきた。
「ライブロボビームっ……!!」
胸部のライオンの口から稲妻状の光線を放つが、
「BAKAKAKAK!!!!!」
しかしそれさえ防がれ、間髪入れずに踏み込んできた敵の鋭い蹴りが、ライブロボの装甲を抉るように突き刺さる。凄まじい衝撃に抗えず、巨大な巨体はまるで紙屑のように宙を舞い、大きく吹き飛ばされた。
「なんっ……どうな、って……パワーが、さっきよりも高い……!!」
転倒したライブロボから、変身が解けたくりあが転がり落ちてしまう。
「っ……あ……!」
よろめきながら彼女は起き上がる。しかし間髪入れず、レベルアップ世怪が両腕の刃で斬撃を放とうとしてきた。ハッキリ言って万事休すである。
「AHHHAHAHAHAHHA!!!シネエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」
そして、レベルアップ世怪が右腕を振るった瞬間。斬撃がこちらに向かって放たれた。
「私は……まだ……まだっ――」
直撃する、その瞬間だった。
「駄目っ!!!!」
誰かがくりあに飛び込んでくる。咄嗟に、彼女を包み込むように、強く抱き締めた。